二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 目安ボックス・・いやめだか箱
- 日時: 2012/02/04 15:48
- 名前: 栖樺 啼 (ID: ZEjsU2TR)
めだかボックスでいうところの
才能、つまりは 能力 スキル の究極でも探そうとか思って、
とりあえず試してみる、ぐらいの感じで書きたいなと・・。
勝手な内容にも程があり
創作の内容すら変ですが
確かなのは
話が荒唐無稽で支離滅裂の非散惨状となっています。
話に飽きてしまえば、不都合が悪く中味も中味も変わりますが
とりあえず、見ていただければ公営、いや光栄なのです。
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- 第37箱ー幸せになってくださいー ( No.50 )
- 日時: 2012/08/18 15:01
- 名前: 栖樺 啼 (ID: zRrBF4EL)
「スキルの妨害ね。」
名瀬が確認するように言う。
「名瀬さん。私とでは相性が悪いのです。
戦えと言われればできますが、・・できればあのなかに入りたくないです。」
「あぁ、俺も入りたくない。離れたい。」
「なんでしょう連帯感。三つ子怖い。ちょー怖い。」
三つ子からの視線に気付いているわりに、
漫才を続ける二人。
「相性わりーってなんでだよ?一応最強のスキルホルダーだろ。
なんでもできるんじゃねぇの?ほれ、やってみ?できるから。」
「あなたそんなキャラでしたか!?」
呆れつつも真面目に答える恋愛。律義だ。
「だって妨害なんて曖昧なこと何されるかわかりませんし。」
「曖昧って意味ではお前のスキルもそうだろ?」
「だから、ですよ。私の『大正除き』じゃあ、曖昧すぎて、
あったことにする、それだけで不確かな私のスキルは
妨害されたらどんな危険な結果に終わるかわかりませんから。」
「なーるほどねぇー。さっすが恋愛ちゃん。
よくわかってんじゃん。すげーすげー。どっかのバカに
聞かせてやりてーよ。ホント。」
溜息をついて、恋愛が黙る。
それに同じく名瀬も黙る。
{ここまで、ですかね。}
羆がそういい、栗鼠音と馴鹿に背を向ける。
そして、手招き。
{ここまで言えばわかるでしょう。姉上と体調不良は私のスキル
のせいですよ。おわかりですか?}
「ずっと、十年間も。私に、・・・解く方法は?」
「まさかないわけないよね。ふざけないでよ?」
あっさり答える羆。
背を向けたままだ。
{私が解こうとすれば、解けますよ。解きましょうか?}
「なんで?羆はアタシ達を殺しにきたんでしょ。
なら、弱ってる方がいいんじゃないの?アタシが言うのも
おかしいことだけど?どうするつもりなの?」
{あぁ、それはもういいです。}
栗鼠音の言葉に軽く、興ざめしたように、羆は答えた。
それはその場にいる全員予想のつかないことで。
{さぁ、帰りましょうか。鵆。
もう、ココにようはありませんので。}
振り向く。
「「羆・・・・!」」
名瀬と恋愛、古賀は硬直。
栗鼠音と馴鹿はただ見てる。
すぐに振り返り、元に戻る羆。そして鵆がその手をとる。
「あんた、帰るってどこに?」
{暗い、狭い、小さい頃、私の育った部屋ですかね。}
「冗談やめろよ。こんな時に。」
{・・・私に、スキルがあることを、今回の件で父上に知られて、
おそらく今鳥峠は混乱中。そして私と鵆は軟禁でしょう。}
他人事のように言う羆。
鵆は羆の手を引き誘導する。
「アタシ達のことは?!もういいていうの?」
{諦めます。心配しないでください。部下はもう処理しました。}
「帰りましょう。家に。」
{えぇ。}
先程までは、殺気を出して気の緩みなどなかったのに、
羆は再び振り向き、
帰りざま、綺麗なスカートと髪をなびかせ、
裾を持ち上げ、正確なおじぎをして、去って行った。
{ごきげんよう。私のことなんて忘れて、
私なんていないのですから、幸せになってください。
私と鵆の分まで、自由に、生きてください。姉上、兄上。}
「じゃ・・・。」
そう残し、歩いて行った。
栗鼠音と馴鹿は顔を見合わせる。
名瀬が口を開く。
「なんだったんだ。あいつら・・。」
「おそらく。さっきの言葉を言うためだけに、ココに来たのでは
ないかと。ホントは殺す、だなんてみじんも思っていなかったのでは
ないでしょうか。すごいですね。そんな言葉のために、
わざわざ何千人の部下を犠牲にしてまで、そこまでの建前がなくては
そんなことも伝えられないんですかね、あのお嬢様は。」
一気に喋ると、恋愛は一呼吸おいて、
「追わないのですか?」
「追うだろ。」
「「・・・・・。」」
「せっかくの妹だ。大事にしてほしいよな。
守ってやれよ、クソ親父から。軟禁ぐらい笑顔で耐えてよ。」
「な、名瀬さん何言うんですか!?古賀さんも何か
言ってくださいよ!」
「え、追うべきでしょ。だって、あの子ら死にかねないよ。」
「「・・・・。追う。」」
二人は呟くと走りだした。
「子供を守る。それが親の特権だしな。」
「?? よくわかりません。親なんて。」
「あはは、帰ろうか、屋根吹き飛んでるけど。
壁がほとんどないけど、ドア破壊されてるけど。」
「これ、修理してもらえるんでしょうか・・・。」
四人も旧校舎に戻る。
やれやれと言った感じで。
追子森、追い子守。
三つ子。
キョウダイ。
家族。
「大丈夫じゃねぇ?恋愛ちゃんがなんとかすれば。」
「今回の事件、めだかさんにどう説明しますか?」
「しなくていいんじゃない?黒神達ていうか、
今となっては人吉達、でしょ?生徒会は。てか名瀬ちゃん
副会長だし、いいじゃん。しなくてもさ。」
古賀は笑う。
そして、恋愛に引きずられていた真黒は目を覚まし。
一言。
「妹とは大切に、ってことだね。」
「「「黙れ。」」」
・・・・。もう終わり!
ぶっちゃっけ、やっつけだけどしかたない!
ひきのばしてもいみない!
うさほし。
- 第8ボックス 予哭 ( No.51 )
- 日時: 2012/08/19 13:22
- 名前: 栖樺 啼 (ID: zRrBF4EL)
無理やりだったけれど、
一つの話を負わせたので、終了したので、
また、予告です。
ひさしぶりなきもしますが。
前回とは、時間的には大差のない、
新生徒会が始まりだした辺りですかね。
本当は宗像くんのおっもい話を書きたかったのですが。
二度続けてキョウダイものとなってしまうし、
戦闘シーンが多めなので、もう少し涼しくなってからにしたいなと。
なので、ちょっとシリアスの少ない方がいいなと
思ったので、今回こそ、念願の、悲願の祈願の!
安心院ちゃんの話が書きたいかなと。
ずっと、裏方に回ってもらっていたので、
迂闊でしたが、この人ほど創作しやすい人外もいませんからね。
そしてできれば、一年十三組を主とした
話にしようかと思っています。できれば、ですけれど。
安心院ちゃんに語ってもらうことの方がいいかな・・。
厄介ですが、なにとぞです。
まぁ、まずはいつもの通り、前回の後日談から
入らせてもらい、
善吉くんとの終業を終え、野良黒神が暴れてるあたりの話です。
退屈になった安心院ちゃんの退屈しのぎを書きたいなと。
ちょっと乱暴に終わらせたので、後日談は丁寧にしたいなと。
いつものごとく、ネーミングセンスはないのですが、
多めの甘めの広めに見てください。
今度こそ、順序よく、進みたい。進歩したい。
栖樺 啼
- 第38箱ー会いに行きますね。ー ( No.52 )
- 日時: 2012/08/20 20:23
- 名前: 栖樺 啼 (ID: zRrBF4EL)
手紙。
どうやら、交代交代で書いたらしい。
『拝啓、くじらちゃん、みんなへ。
どうも、アタシです。栗鼠音。三人の中で、いや四人の中で、
アタシの字が一番綺麗なので、アタシが最初です。
さて、このあいだの一件では、お騒がせしたね。
言ってみればあの件はただ単に、羆がアタシ達の無事を
確認をしに来てくれて、アタシ達を連れ戻すためのものだった
らしいです。『殺す』というのは、少し大げさかもしれない。
でも、アタシとトナはそれなりの罪を犯したことは確かです。
アタシ達二人が羆にしたことは、(厳密に言えば、アタシ達親子)
本来許されることでは、なかったのに、羆は許してくれたよ。
笑顔で、
{四人で、手をつないで見たかったのですよ。
おかえりなさい。お兄様、お姉様。それと鵆もね。}
と、少し泣いていた。そして、謝ってくれた。
アタシ達は帰って、親父(澤摩)に会って、
きちんと怒られたよ。そして、怒ったよ、親父を。
親父は、また何事もなかったように、仕事をしてるよ。
それがちょっとショックで、ちょっと嬉しいよ。
親父は最低の人間のままだった。
アタシ達をキミの悪いものを見るような目だ。
自分の子供たちを、そんな目で見るよ。親父は変わらない。
たまには、そっちに行くよ。遊びに行くよ。
追子森 栗鼠音』
2枚目。
『元気だといいな。馴鹿だよ。
詳しい経緯は全部栗鼠音がいったから、僕からは
細かいことを付けたさせてもらうよ。
1枚目を見ればわかる通り、僕たち四人の姓は≪追子森≫で
統一されたよ。実をいえば、羆っていうのは、違う字なんだ。
どうやら、羆は僕たちに合わせて、動物名にしてくれたみたい。
ホントは、《鳥峠 緋熊》あまり変わらないけど。
鵆は《鳥峠 千禽》怖い名前だよね。意味を知ってると。
親父に僕らの名前を言った時、親父が四人とも《追子森》にする
ことを薦めたんだよ。自分と同じ苗字は心底いやだってさ。
ひどい親父だ。親父らしいよ。
それともうひとつ、羆はあれから僕らのことを
《お兄様》、《お姉様》と呼ぶようになったよ。
ずっと呼びたかったらしいけど、呼ぼうと思ってたら、
僕たちは家でしちゃったらしい。悪いことをしたよ。
ちなみに鵆は大分丸くなったよ。優しくなってきた。
僕らのことは栗鼠姉と鹿兄ってよんでくれてる。
「ねー」と「にー」が同じに聞こえるんだよね・・。
羆のことは、呼び捨て、羆がそうして欲しいらしいよ。
僕からはこれくらい。栗鼠音は言わなかったから僕から。
ありがとう。助かったよ。僕らも、羆もね。
追子森 馴鹿』
ラスト3枚目。
『1週間ぶりとなります。羆です。そのせつはどうも。
取り乱してしまい、もうしわけありませんでした。
あの後、顔から火が出るほど、炎が出る程恥ずかしくて、
お兄様達から、笑われてしまいました。鳥峠まで歩いて行きました。
途中からはバスも使いました、深夜に子供四人では
補導されかねませんからね。深夜バスを利用し、また歩きました。
私、初めてのバスでした!楽しいですね。あれ。
私たちは、今後を継がなくてもよろしいと、お父様からの
お許しがでたので、四人一部屋で暮らしています。
ですが、お父様が
「鵆は、どこか別の信頼できる人達に任せたらどうだ?
少しぐらい三つ子だけで過ごしたらいい。」
と、今まで誰のせいで私たちか三人で過ごせなかったのか
わかってるのですかね。あのお父様は。わかってないでしょうね。
と、いうことなので、鵆をそちらへ、お任せ致したいのです。
最初の三日は私も同行しますので、お願いします。
鵆と恋愛さんでしたか?あの方と相性がいいと思うのです。
ぜひ、お願いします。私たちのためにも、
それに、鵆は強いですし、戦力になります。
名瀬さんはこれから忙しくなるでしょうし、古賀さんも全開なのか
測れません。なので、ぜひ、一年くらいで良いのです。
それでは、数日後会いに行きますね。
《追子森 羆》』
3枚目の隅っこ。
『ふつつか者ですが、役に立ちます。
一年間よろしくお願いしたいです。 《追子森 鵆》』
「マジか、おい!『会いに行きますね。』じゃねぇよ!」
「名瀬ちゃん落ち付いて、部屋ならたくさんあるし。
いいじゃないの、ね。真黒さんもそう思いますよね?」
「フラグを折っては可哀想だよ。それに、鵆くんは10歳だろ?
妹部屋がまた増えるなぁ。」
真黒が名瀬のフィギュアを磨きながら言う。
「あぁ、じゃあ、兄貴の妹部屋を潰して鵆の奴の部屋にすっか。」
「いいね!さーんせーいっ!ね、恋愛ちゃん?」
いつもなら乗ってくる恋愛は、
茫然と手紙を読み返す。
「私、あの子とキャラかぶりしませんかねぇ?
それに、あの子私のこと嫌いっぽかったし、
それに、私あの子のこと窓から落としたし、
それに、あの子に刃物突き付けられたし・・・。」
と呟いている。
哀れだった。
「だ、大丈夫だよ!」
「そーそー、義理の妹なんてキャラかぶりできねーよ。
それに、ちどりんは男だぜー。」
ちどりん、鵆のことらしい。
「数日後ってことは、手紙を出した日から数えて明日くらい
じゃないかな? 部屋は恋愛ちゃんの隣だねー。」
「えっ!りょ、了解です。」
次回、鵆引っ越し&居候回。
次の章に入るのはは次々回になるかもね。
僕の出番は遠いぜ。
うさほし♯
- 第39箱ーいってきますー ( No.53 )
- 日時: 2012/08/21 19:05
- 名前: 栖樺 啼 (ID: zRrBF4EL)
「そろそろだね。」
「そうですね。真黒さん嬉しそうですね。」
「おい、古賀ちゃん、甘やかすなよ。」
「そうですよ・・ボクも甘やかして欲しいです。・・。」
手紙から翌日、
早朝に連絡がきた。(どうやって調べたのかは謎。)
『{あ。私です。羆ですよ。わかります?
先日かいた手紙の通り、鵆をそちらに送りに行きますね。
都合はそちらに任せますので。}』
連絡をとったのは、名瀬だった。
『「あー、じゃあ。夕方なら全員いるかな。』
『{でしたら、ご夕食の準備もいたします。5時ぐらいなら
よろしいでしょうか。名瀬さん。}』
『「おー、頼むわ。楽しみにさせてもらうわー。」』
『{はい、ではそのように。期待はしないでくださいな。
ごく一般的なものなので・・・。}』
『「じゅーぶん、じゅーぶん。じゃ。」』
という、話だった。
そして今は4時50分強
「お、きたきた!」
そういって、手を振る真黒と古賀。
「のりのりだな、古賀ちゃん。」
「え、だって楽しくない?人が増えるのって。」
手を振り返す羆。
鵆は小さく振る。
{どうも。お久々ですねー。}
「ひさしぶりです。」
まるで、お盆に実家に帰ってきた娘のような口ぶりだ。
何故か和む。
「ども、話は中の方で。」
古賀が仕切る。
全員で付いていく。
「名瀬さん嬉しそうですね。」
「は?嬉しそうなのは古賀ちゃんだろ、生意気言うなよ。」
「名瀬さんって意外とわかりやすい人ですよね。」
後ろで小話していた。
「こちらがこの屋敷?の主、黒神家の《黒神真黒》さん。
変態だから、気をつけてね。ホント、小学生でも気をつけて。」
「よろしくねー。」
「よろしくお願いします。」
恋愛のいれたお茶を飲みながら自己紹介。
ここでも古賀が仕切っている。
「それで、真黒さんの妹の《名瀬夭歌》ちゃん。
しっかり者でかわいくって、頭いいんだよー。」
「・・・余計なこというなよ。よろしく。」
「よろしくです。この前は済みませんでした。」
「ホントだよ。」
古賀の自己紹介は主観が強いようだった。
「それで、アタシは《古賀いたみ》名瀬ちゃんの親友だよ。」
「はい、よろしくお願いしますね。」
自分はあっさりだった。
「最後に《球磨川恋愛》ちゃん。「れんあい」じゃなくて、「れんと」
間違えないでね。球磨川禊って人の妹だよ。
怒ると怖いからね。めったに怒らないけどねー。」
「よろしくお願いします。」
「・・・このあいだはすみませんでした。」
申し訳なさそうに鵆は頭を下げた。
恋愛も下げる。
「私こそ、すみません。」
一通り終わると、羆が、
{それでは、こちらも。
私は《追子森羆》で、《追子森鵆》です。
私達は姉弟で、私は14歳、鵆は10歳です。
一通りの身の回りのことはできるようにさせてますので、
お気づかいなく、仲良くしてくださいね。}
「「「「よろしくー。」」」」
そんなわけで、
引っ越し。
といっても、鵆の荷物はものすごく少なかった。
「あまり、自分の趣味とかないもので・・。」
鵆は照れているようにそういった。
「そうなんですか。私と一緒ですね。」
恋愛はそういった。
少し嬉しそうだった。
ちなみに、夕食は肉じゃがだった。
「家庭料理なのに、なんでこんあ高級な味が・・。」
「これはまた、美味しいキャラが出てきたねー。」
「すげぇな、恋愛ちゃん食ってっか?にんじん食えるか?」
「子供ですか!?肉じゃがくらい食べれますよ!」
{にぎやかですのね。}
「そうですね。」
ものすごく騒いだ。
そして、
羆のいる三日はあっという間に去って行った。
二人の意外な面がたくさん見えた三日間だった。
{それでは、鵆のことをよろしくお願いしますね。
鵆も、頑張ってね、たくましくなって下さいな。それでは。}
そういって、帰って行った。
鵆は少しさびしそうだった。
「ところで。」
と恋愛が切り出した。
「なんだよ、おもむろに。」
名瀬が訊くと、
「この子、普段どうするんですか?
私と古賀さんと名瀬さんは学校か研究で、
真黒さんもココでしょう?鵆くんはどうします?」
と、一番常識的なことを言いだした。
そういえば、
そんな顔の大人3人。
「・・考えてなかったんですね。
私、真黒さんとここに残すのは反対ですからね。」
「それはオレも。」
「アタシも。」
「あ、僕もです。」
「ひどいなぁ、傷つくなぁ。」
「嬉しそうな顔すんじゃねーよ。」
そうこう言っても次の日。
結局。
「私と一緒に、特別授業だそうです。知識のほうは問題ありませんよね
たぶん私より頭いいでしょうし、編入したわけでは
ないので、あまり教室外には出ないでくださいね。」
「はい、わかりました。」
「それが一番だよな。」
「そだね。」
4人仲良く登校。
「「「「いってきまーす。」」」」
「いってらっしゃーい」
「あの・・僕達って、どこのクラスですか?」
「あぁ、一年十三組だな。おい、恋愛ちゃんよ。」
「はい、何でしょう。」
「一年十三って、今めだかちゃん意外の誰か来てんのか?」
少し間を開けて、
苦笑いを隠しつつ、
「はい、安心院さんが時々ほぼ毎日ですが、気まぐれに・・。」
「えぇ!あの人学校来てんの?」
「学校が楽しいんだろ、それに善ちゃんの様子も気になるんだろうし」
名瀬は苦笑した。
古賀は笑った。
鵆は首を傾げる。
「安心院さんって誰ですか?」
「あぁ・・クラスに言ったら、紹介しますから・・。」
「はい・・。」
「じゃ、オレはこれで、」
そういって、
「じゃねー二人ともー。」
古賀と名瀬と別れる。
「行こうか。鵆くん。あと、」
「はい、あと?」
「敬語はなしで、お願いします。
敬語は私の専売特許なので、できれば。」
「・・わかった。」
(急に口下手にならないで欲しいなぁ・・・。)
二人で、ドアの前に立ち、
(たぶん、今日は黒神さんないだろうなぁ・・。
安心院さんと二人かぁ・・・。嫌だなぁ。苦手だなぁ。
いや、苦手意識持っちゃだめだ、鵆くんもいるしね。
うん。なんとかなるはず。・・頑張ろう。)
ドアに手をかけ、開けると早速、
物語は始まっていた。
「おや、恋愛ちゃん、おはよう。ほわほわしたシーンは
終わりだぜ。そしてキミに訊きたい、こいつ、誰?」
「おはよう、ございます。あの、この子は・・・あれ?」
安心院が聞いたのは鵆のことではないらしい、
何せ安心院は教室の中を指差していたのだから。
そこには見知らぬ女子生徒がいた。
おそらくこのクラスの生徒だ。
「僕が来たときにはすでにここにいたんだけど、
僕が顔を知らない奴なんてそんないないんだけどな。
知ってるかい恋愛ちゃん。今こいつに僕の名前を
教えてあげたところだ。キミも名乗っておきなよ。」
そういい、恋愛が鵆を待たせ、教室に入ると、
「いやいや、それは【無】いでしょ?
ウチはれっきとしたココの【生徒】なんやでー。
いっとくけどこれ、【本】モノのなまりちゃうかんなー。」
見慣れの無い、エセにも程がある関西弁の
少女が、安心院なじみと対峙していた。
いやぁ、出てきた途端喋ること喋ること、
さすがは僕【悪平等】だぜ☆
詳しい説明は次回
うさほし♭
- 第40箱ーそんな僕でもいいならー ( No.54 )
- 日時: 2012/08/22 18:56
- 名前: 栖樺 啼 (ID: zRrBF4EL)
「早く来すぎたかな?」
どうもどうも、安心院なじみこと完全院ヴァージョンだぜ。
語らせてもらって悪いけれど、今回は
多視点感覚でなくてはおかしなことになるらしいんだよ。
悪いけど僕で我慢して欲しいな。
「恋愛ちゃんが来るまであと10分くらいはあるかな。」
今僕は廊下を歩いている。
別に僕は歩いたりしなくても、移動手段なんていくらでもあるし、
わざわざ労することもないんだけど、
せっかくめだかちゃんが与えてくれたチャンスだし、
僕も何兆年か前に経験すべきだった経験をしてみようと
僕は最近【普通】という言葉に【異常】な執着があるらしいぜ。
「まぁ、中で待とうかな。どうせ、めだかちゃんは
遅れてくるか、学校中を走りまわっているだろうしね。」
僕の教室まで100メートルもない。
めだかちゃんは僕に現実を教えると言ってくれたけれど、
主人公であるはずのめだかちゃんが
普通に青春を謳歌しちゃっているんだから、
そんな漫画さすがの僕でも駄作だと思うな。
そして、ちょうどそこに、
「おぉ、安心院さん!昨日ぶりだなぁ!元気か?」
噂をすればなんとやら、めだかちゃん登場だ。
実に突拍子だな。彼女らしいぜ。
「あぁ、僕はいつも通りだぜ。めだかちゃんは?」
僕にしてはなかなかどうして愚問だったようだ。
「あぁ、もちろん元気すぎて、楽しすぎて
ちょっと世界が滅ぼせそうだぞ!気分も上々だ!」
「そうかい。楽しそうで何よりだ。」
なんでこの子が言うとどんな荒唐無稽な支離滅裂な言葉でも
当然のように聞こえるんだろうな。
不思議だぜ、まったく。恐ろしいぜ、いろんな意味で。
「そうか!私も安心したぞ。しっかり登校していたのだな。」
「いや、まぁね。暇つぶしさ。キミがまた
厄介事に巻き込まれるのを待っているのさ。」
「厄介事か、そうだな。おそらく善吉あたりに
苦情が殺到しておるのだろうな!私のせいで!」
実に嬉しそうだぜ。
めだかちゃんは血まみれもいいけど、
こういう笑顔は実に中心人物らしい。
「キミは生徒会長をやめても何故かこの学園を
操っているように見えるんだよな。生徒会長に申し訳ないぜ。」
「これまた面白いことを言うのだな。
私ごときの厄介事なんて笑顔で返すぐらいではなくてはな。
生徒会長なんて務まらんよ。それでは困る。全くにな。」
「そうかい、キミもようやく、みんなと同じになれたのかな?」
「そうかもしれない、だが、そうではないかもしれないな。
私はいつ何時でも、みんなと同じにはなれないのかもしれない。」
めだかちゃんにしてはネガティブな発想だった。
つい気になって、僕らしくない深追いをしてしまったよ。
彼女は語り出してしまった。いや、短かったけどね?
「どうしてだい?」
「安心院さん。私はまず、みんなと同じにはなれない絶対条件が
ある、私がいくら惜しんだところで、この学園生活は
3年以上続くことはないのだから。決して、のびないんだ。
カラオケのように延長時間が欲しいところだよ。
私は先程自分で言ったように、楽しくて、嬉しい。
だが、まだ何か足りていない。そんな気がするよ。
私はそれを残りの短い時間で叶えなければならない。
それが私の【私のために】できることなのだから。
探さなくては、見つけなくては、達成しなければいけないのだ。
みんなと同じになれなくとも、『同じ様に楽しむ』ことなら
できるはずだ、私はなってみたいんだ。」
一息で色々喋ったあと、今度は僕の番だと言うように、
わざわざ間を開けてくれた。
せっかくだから続けて問う。
「キミにもなれないものがあるのかい?」
彼女は即答したよ。
ほんの、一瞬も迷わなかったぜ。大したもんだ。
「ある、否、無いわけがない。
そうだな、例えば、球磨川のように、不知火のように、
安心院さんのように、もがなちゃんのように、高貴のように、
鍋島三年生のように、委員長連合のように、十三の生徒のように、
マイナス十三の生徒のように、悪平等全員のように、
世界中の誰か、もしくは何かのように、私は」
そこで、一度言葉を切り、
少し言いづらそうに、切なげな、彼女に似合わない顔をして、
もう一度笑顔になって、いつもの凛とした表情で、
彼女は自分の髪を確認するかのように触り、言ったよ。
当たり前のようなことを。
「『自由』になりたいなぁ。」
「・・・めだかちゃん。」
僕が何かを言おうとしたら、彼女は言った。
「いや、今のままではなれない。そんなことは知っている。
百も、いや千も、兆も承知の上で、だ。
それでも、『自由』になれるのなら、私は何とでも戦うよ。」
16歳の少女の言う台詞ではないような気はするが、
僕のような年寄りが口を挟むのも違う気がしたので黙ってたよ。
「まぁ、そんなチャンス来ることはないのだろうがな。」
そういって、また走り出そうとしためだかちゃんに、
僕は言ってみた。あくまで、言ってみただけで、
全く信憑性はなかったんだけどね。
「もし、そのチャンスとやらが来たら。僕にも頼ってみなよ。
ひょっとしたらなんとかしてあげられるかもしれないぜ。
ま、とはいっても僕がキミのために費やしてあげる時間なんて、
せいぜいキミの命が終わる時までだ。それぐらいしか一緒に
戦ってやれないけど、そんな僕でもいいなら頼ってくれ。」
僕はそんなことを言った。
そんなこと、ほんの少ししか思ってなかったけどね。
なのに、彼女は少し目を潤ませてこう言ったよ。
「うむ。頼りにしてるぞ。安心院さん。
貴様以上に頼りになる奴を私は善吉らしか知らなかった。」
善吉ら、というのは元・生徒メンバーだろうね。
めだかちゃんは走ってどこかへ消えたよ。
僕はきっとこの後もめだかちゃんには何か起こると思っていたよ。
せっかくの暇潰しが見つかったんだ。
楽しませてほしいぜ。主人公。元か現役かはわからないけどね。
そして、めだかちゃんから頼みごとをされる少し前、
僕にもちょっとした出来事が起きた。
まぁ、スピンオフという感じで見てくれ。
こんなのはただの暇潰しにしかなんねーぜ。
本編に入るのはまた次回。
引き延ばしているわけじゃあねーんだぜ。
そうそうここのあとがきコーナーは次回から
恋愛ちゃんだぜ、40箱突破記念ってことで☆
しーゆあげいん。うさ☆
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