二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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【イナGO】〜雷門の蒼きストライカー〜
日時: 2013/01/14 08:31
名前: 時橋 翔也 (ID: bHw0a2RH)
参照: また…つくってしまった

毎度どうも 銀河一の駄作者 時橋です

イナゴ第三弾!今回はオリキャラが主人公です

注意!

・恐ろしいを飛び抜けた駄文
・セリフはほとんどオリジナルです アニメでのセリフあんま使わないです
・アニメあんま見たことないので色々おかしい
・アニメと言うよりゲーム沿い そしてオリジナル要素がある
・更新遅し これでも作者は受験生なの
・荒らし&悪口は禁止 それ以外のコメントなら大歓迎
・天馬が本来すべきシーンはオリキャラの主人公がやります
・キャラの多くに重い過去がある、特に剣城がかわいそう
・キャラ崩壊がヤバイ
・謎が解明されるの遅いですかなり
・話が意味不明&ドロドロ
・マイナーキャラ多いです
・十%コメディ九十%シリアスです

これらが許せる方はどうぞ

目次   主人公 >>5

第一章「蒼きストライカーの出現とホーリーロード」

プロローグ >>1  第一話 >>2  第二話 >>6  第三話 >>10  第四話 >>11  第五話 >>12  第六話 >>15  第七話 >>16  第八話 >>17  第九話 >>18  第十話 >>19  第十一話 >>20  第十二話 >>21  第十三話 >>22  第十四話 >>24  第十五話 >>25  第十六話 >>26  第十七話 >>27-28  第十八話 >>31  第十九話 >>32  第二十話 >>33  第二十一話 >>36  第二十二話 >>37  第二十三話 >>38  第二十四話 >>39  第二十五話 >>42  第二十六話 >>43  第二十七話 >>46  第二十八話 >>47  第二十九話 >>48  第三十話 >>49  第三十一話 >>50  第三十二話 >>51  第三十三話 >>52  第三十四話 >>53  第三十五話 >>54  第三十六話 >>55  第三十七話 >>59  第三十八話 >>62  第三十九話 >>63  第四十話 >>64  第四十一話 >>65  第四十二話 >>68  第四十三話 >>69  第四十四話 >>70  第四十五話 >>71  第四十六話 >>72  第四十七話 >>73  第四十八話 >>74  第四十九話 >>75  第五十話 >>76  第五十一話 >>77  第五十二話 >>78  第五十三話 >>79  第五十四話 >>80  第五十五話 >>81  第五十六話 >>82  第五十七話 >>83  第五十八話 >>86  第五十九話 >>87  第六十話 >>88  第六十一話 >>89-90  第六十二話 >>91  第六十三話 >>92  第六十四話 >>93  第六十五話 >>94  第六十六話 >>95  第六十七話 >>96  第六十八話 >>97  第六十九話 >>98  第七十話 >>99  第七十一話 >>101  第七十二話 >>102  第七十三話 >>103  第七十四話 >>104  第七十五話 >>105  第七十六話 >>106  第七十七話 >>107  第七十八話 >>108  第七十九話 >>109  第八十話 >>110  第八十一話 >>111

《捕捉短編集》

本編の捕捉説明を兼ねた短編集 暇なときにどうぞ
本編では語られないキャラ達の過去の話

No.1 「絆が憎悪に変わるとき」
前編 夜桜said

エピソード1 >>100

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第五十九話 ( No.87 )
日時: 2012/11/30 16:17
名前: 時橋 翔也 (ID: B6N9vk9k)


「いてて…」
「ひどい怪我…」
茜は呟く

「海音…試合に出れるの?」
海音に包帯を巻き終わると、天馬は言った
「うん …平気」
海音は頷く
「…お前、今までどこにいたんだよ」
霧野は言った

「てか殺すなりって… どういうこと?」
「…いえない」
海音は首を振る

話せない…
皆を危険な目に会わせたくないから

「海音…」
剣城は呟く

「…みんな諦めるな!まだチャンスはある」
すると円堂は言った
「何故なら皆はまだ特訓の成果を出していない」
「特訓の成果…」
神童は呟く

後半戦が始まり、すぐに白竜はシャイニングドラゴンを発動させる
「序盤から潰す気か」
神童は呟く

すると海音は駆け出す
「海音!!」
「ボクが…何とかします!」

バカな…アイツはシャイニングドラゴンの威力をわかってない!!霧野は思った

「いくよ!雪の女王シヴァ!!」
海音は化身を出して白竜に向かう

…バタップ達は化身の力を使いこなしていた

あの力が使えれば…

すると海音は一度シヴァを引っ込め、オーラだけにした
「な…海音!?」
「ちっ…なめやがって!」
白竜は言った

海音は白竜にスライディングをかける
そしてボールを奪った
「なに!?」

バーストモードが使えるようになったことで、化身をより使いこなせるようになったんだ

するとゼロの数人が海音へ突進する
海音は思いきりジャンプしてかわした

「天馬!」
そして天馬にパス
「いくぞ!」
天馬も化身を出す

だがそれは、ペガサスではなかった
「魔神ペガサスアーク!」

「ペガサスが…」
「進化した!?」
雷門の皆は声をあげる

ゼロのスライディングをかわし、神童にパスする
「奏者マエストロ!!」
化身を出し、前を見る

これは特訓でやった草だと思えばいい
突破口は…
「ハーモニクス!!」

シュートの先には剣城が立っていた
「デスドロップ!」
化身シュートからのシュートチェイン

さらにその先には天馬がいた
天馬が最後にシュートしたボールはすごい威力となりゴールに向かう

「サーペントファング!」
ゼロのキーパーも防ごうとする
だが止められなかった

ゼロの初失点だ

「特訓の成果だね」
海音は言った

すると牙山は白竜に何か指示を出す
「仕上げに入る!」
白竜が言った時だった

ゼロの化身使い達がホイッスル前から化身を出現させた
その数五体

そしてホイッスルが鳴った
「化身が使える時間は限られてる… 何としても押さえ込む!」
神童は言った

天馬、剣城、神童の三人は化身を出現させた
五対三の化身がフィールドに現れる

すると霧野が飛び出した
「神童達をサポートするぞ!」
「サポート?…!」
意味を理解したDF達は行動に出た

「ハンターズネット!」
「ディープミスト!」
霧野と狩屋は必殺技で化身を一体押さえ込む

「ぶっとびジャンプ!」
「ビバ!万里の長城!」
すると天城と信助はもう一体押さえ込んだ

「みんなすまない…」
「これならいける!」

化身がぶつかり、天馬はなんとかボールを奪った
「海音!」
ボールは海音へ

オーラだけを出し、ゴールに上がる
「いくよ!」
そしてシュート体制になる
「ダイヤモンドショット!」
ボールは冷気をまとい始める

だが、海音はシュートせずに錦にパスした
フェイントだ
「戦国武神ムサシ!」
錦は化身を出現させシュートする
「武神連斬!」

見事なフェイントで雷門はゼロに追い付いた
「やりましたね先輩!」
「おまんもぜよ!」
海音は錦とハイタッチする

「…選手交代だ」
するといきなりゼロは教官たち六人と交代する
「バカな…」
「シュウ!これが君のサッカーなの!?」
天馬の問いかけをシュウは無視した

「そんなこと許させるわけない!」
「貴方は立場を理解すべきでは?」
牙山は葵が入っている檻を見た
「くっ…なんてやつだ」
鬼道は言った

「さぁ…教育を始めようか」
牙山の合図と共に、教官たちは動き出す

ボールを海音にぶつけた
「がっ…」
「まだだ!」
審判に見えているのか、見て見ぬふりをしているのか
海音に集中的にラフプレーをしかける

「やめろォ!!」
神童は駆け出す
すると神童にボールがぶつけられた
「うわっ!」
「神童!!」
霧野は叫ぶ

すると海音は倒れた
他のみんなも次々と倒れていく
痛いな… さっきバーストモードを使ったせいで余計に

…でも、ここで諦められるか!

「…ボクはまだ、戦える!」
海音はゆっくりと立ち上がる
とたんに肩に鋭い痛みが走るが気にしない

するとボールはシュウへ
「シュウ…」
「言ったよね海音… サッカーは道具に過ぎないと!」
シュウの周りを闇が取り囲む
「ブラックアッシュ!」

すごい音がフィールド中に鳴り響く
ゼロが逆転してしまった

海音は辺りを見回す
みんな倒れてる…
「………」
海音はシュウと白竜を見た

…二人には、サッカーの楽しさを思い出してほしい
たとえボクがどうなっても!

「雪の女王シヴァ!」
化身を出し、海音はボールを持ってかけ上がる
すると白竜はスライディングをかけた

海音はそれをかわす
「………」
みんな、ごめんね…
約束を破って

「海音…?」
すると天馬は起き上がる
…あのプレー…どこかで…
まさか!
「海音止めて!」
天馬は叫ぶ

「松風…?」
「剣城、海音は… 自爆しようとしてる!皇帝ペンギン一号を打つ気なんだよ!!」

剣城は帝国戦を思い出す
確か…禁断の技のはず
「海音…!」
すると神童は走り出した
「キャプテン!」

そして海音はゴール前に来ると、化身を引っ込めた
たとえボクがどうなっても…

海音は思いきり指笛を吹く
とたんに赤いペンギンが地面から飛び出した
「皇帝ペンギン…一ご…」
「海音やめろ!!」
神童は海音にスライディングをかけボールを奪う

「な…キャプテン?!」
「早まるな海音!」
神童は言った
「自爆する気か!!」
「…!」

キャプテン…

第六十話 ( No.88 )
日時: 2012/12/01 09:59
名前: 時橋 翔也 (ID: cSy8Cn7x)


「こんなの…サッカーが泣いてるよ!」
天馬は叫ぶ

「………」
すると円堂は進み出る
「円堂?」
「じいちゃんは教えてくれた… 監督として一番大切なこと、それは何があってもチームを守る事なんだ!」

「…付き合うぜ」
「その心意気乗った!」
次々と声が上がる
皆の意思は決まった

六人はフィールドに入る
「天馬!海音すまない!お前たちの勝負 一旦俺達に預からせてくれ!」
「キャプテン!」
音無は呟く

「海音… 皇帝ペンギン一号はもう必要ないようだね」
「シロにぃ…」
海音は呟く

「さあ皆!サッカーやろうぜ!!」
「はいっ!!」

吹雪からのキックオフ
ボールは海音へ

するとシュウが迫ってくる
「スケーティングアイス!」
何とかかわし、剣城にパスを出す

だが牙山にパスカットされた
すると壁山が立ちはだかる
「ザ・ウォール!」
壁山の背後に壁が見えた
そして牙山からボールを奪い風丸にパスした

「疾風ダッシュ!」
風丸はゼロの何人かを出し抜き、吹雪にパス
「海音!エターナルブリザードだ!」
「え… !わかった!」
理解した海音は吹雪と共に上がる

二人は正反対の体制になる
強い吹雪が吹き荒れる
「吹き荒れろ!エターナルブリザード…」
そして二人は同時にシュート
「WS(ダブルスノー)!!」

「すごい…ぴったり息が合ってる!」
天馬は言った

「鬼道くん!シュートチェインだ!」
吹雪は言った

鬼道はさっきの海音のように指笛を吹く
そこから現れたペンギン達と共に風丸と不動がシュート
「皇帝ペンギン二号!」

「あれが…伝説の皇帝ペンギン二号か…」
神童は呟く

「グラビティポイント!」
ゼロのGKは必殺技を繰り出す
だがボールはゴールを大きく外した

計算通りだ!
ボールは葵が入っている檻を破壊した

一乃と青山は落ちてきた葵を受け止める
「守ったぜ!」

「お前たちごときが…」
すると牙山は雷門のゴールに上がる
禍々しい色をボールは放ち始める
「風林火山デストロイヤー!」

すると円堂は構える
「あれはマジン・ザ・ハンド?」
「いや違う!」
青山は言った

「ゴッドハンドV!」
大きな手が出現し、円堂はシュートを止めた

「あれが伝説のゴッドハンドの進化形か!」
三国は言った

「まだだ!」
牙山はボールと共に突進する
「俺が止める!」
すると霧野が走り出した
だがそこに風丸がやって来る
「霧野!一人で守ろうと思ってはダメだ! 守るにはチームとひとつになれ!」
「…わかりました!」

牙山の前に信助がやって来る
そして牙山からボールを奪い霧野にパス
「神童!」

神童はボールを受け取った
「勝負の行方を気にしすぎてはいけない!お前が見るべきはチーム全体の流れだ」
鬼道は神童に言った
「はい!」

今の状態で一番ベストなルートは…
「そこだ!」
神童は信助にパスした

「信助くん!固くなっちゃダメッス!皆の声や、時には敵の声も聴いて…ベストなプレーをするッス!」
壁山は言った
「はい!」

敵のディフェンスを突破するには…
「天馬と海音ならきっと…!」
そう呟き、信助は天馬と海音がいる方にパスした

海音はボールを受けとる
「ディフェンスを突破するには…」
「風を感じるんだ!」
すると吹雪は言った
「海音と天馬くんならこのフィールドを軽やかに吹き抜けられるよ!」
「はい!」

するとゼロの何人かが迫る
海音はかわし、天馬にパスした
「剣城!」

向こうにいた剣城は天馬からのパスを受け取った
「剣城!時としてお互いに頼り、頼られるのが仲間だ!」
不動は言った
「…まぁ、言われなくてもお前はわかってると思うが」
「そんなこと…」
剣城は少し赤くなる

「キャプテン!ちょっと手を貸してもらいますよ!」
「ああ!」
神童は頷く

二人は跳び跳ね、同時にシュートした
「ジョーカーレインズ!」
「グラビティポイント!」
再びゼロのGKは必殺技を繰り出す
だが止められず倒れた

これで同点だ

「円堂監督…雷門のサッカーは海音くんや天馬くん達にしっかり受け継がれています…」
音無は呟く
「ここからはお前たちの戦いだ お前たちは俺達の魂を受け継いだ雷門イレブンなんだ!」
「はい!」

すると電話が鳴り、牙山は出た
「はい…」
『もういい…下がれ』
「しかし… 雪雨海音については?…」
『先ほど例の組織から通告があった 契約を解除すると そしてバーストモード使いの訓練生を引き渡して欲しいらしい』
「…わかりました」
牙山は電話を切った

第六十一話 ( No.89 )
日時: 2012/12/01 10:13
名前: 時橋 翔也 (ID: Y4EbjjKp)


ゼロも雷門も選手交代し、ゼロからのキックオフ
すると白竜は一人で突っ走る

「俺達は究極なんだ!」
シャイニングドラゴンを出し、すごい速さでゴールに上がっていく

「魔神ペガサスアーク!」
天馬は化身を出して白竜を迎え撃つ
白竜を吹き飛ばし、天馬はボールを奪った

「すごいぞ天馬!」
ボールを受け取った車田は言った
「海音!」
そしてボールは海音へ

「雪の女王シヴァ!」
化身を出し、周りに吹雪が吹き荒れる
「ブリザード・オブ・インフィニティ!」
海音のシュートの先には天馬がいた

「天馬!シュートチェインだ!」
「おう!」
天馬は高く飛んだ
「ジャスティスウイング!」
化身シュートのシュートチェイン
とてつもない威力となり、ゴールに向かう

「あいつら…完璧に化身を使いこなしてやがる!」
剣城は言った

これで雷門の逆転だ
「…少し焦ったね」
シュウは白竜に言った
「………俺達は血の滲むような思いで究極になることを目指してきた」
白竜は言った
「雷門は僕らが思っていたよりも強かった…それだけだよ」
「確かにあいつらは強い!」
白竜はシュウの腕を掴む

「だが俺は誓ったんだ!俺を捨てた親や見下した教官達を見返すと!だから…この試合負けられない!」
「…白竜 力を解放しようか」
穏やかにシュウは言った
「そうだな…俺達の本当の力で勝たないと意味がない」
白竜は頷く

再びゼロからのキックオフ
白竜は化身を出現させ、天馬の化身とぶつかる
他にも次々と化身が出現した
「化身にパワーをすべて集中させる気か!」
神童は言った

するとシュウは大きな斧を持った化身を出現させた
「暗黒神ダークエクソダス!」

ボールを受け、単独でシュウはゴールに上がる
「行かせない!」
すると剣城はシュウに向かっていく

だがシュウは一撃でランスロットを払いのけた
「ランスロットを一撃で…」
海音は呟く

「魔王の斧!」
強力な化身シュートが放たれる
「スノーウインド!」
海音はブロックに出るが、止められなかった

ゼロと同点になる
「…まずいな…化身を出せるのはあと一回くらいだ」
剣城は言った
「しかしゼロも同じはず…」
神童は言った

皆、化身をもうほとんど出せない…
ボクならまだ出せる 頑張らないと…

ここからはゼロも雷門も気力を振り絞った総力戦だ
「ディフェンス止めろ!ゼロはもう化身を出せないはず!」
「果たしてどうかな?」
白竜はそう言って化身を出現させた

「化身を使える時間は限られているはずなのに…」
天馬は呟く
よく見たら、シュウ以外の化身使い達が化身の力を白竜に注いでいた

「化身ドローイングか…」
一度バタップから聞いたことがある
化身の力を相手に注ぐことで、半永久的に持続が可能だと

するとシュウも化身を出した
「これが俺達の新たな力!」
白竜が言った時だった

二つの化身が合体した
「聖騎士アーサー!」

「全員でゴールを守るぞ!」
神童は言った
「ソードエクスカリバー!」
まるで雷門を嘲笑うかのようにして、二人はシュートする

ゼロの逆転だった
「くっ…」
強い…
「海音、天馬 これでも戦うの?」
「ボクはあきらめない!」
海音は言った

ミュウとの約束の為にも…必ず!

「勝利の女神はあきらめないやつが好きなんだ!」
「海音…」

試合終了が迫るなか、雷門は立っているのがやっとだった
「しかし聖騎士アーサー…どう攻略する?」
神童は言った
「俺達も化身合体しましょう!」
天馬は言った
「俺達に出来るのか…?」
剣城は言った

「なら…ボクが残りの化身の力を使います」
海音は言った
「海音の化身の力…?」
「ボクにはまだ試合終了まで化身を出せる力が残ってます! …その力を合体の時のドローイングに使えばあるいは…」
「でも… それなら海音も合体した方が…」
天馬は言った

「…出来ないよ ボクの化身は力が強いから…バランスを崩してしまう」
「海音は平気なのか?」
神童は言った
「大丈夫ですよ!…きっと」
海音は笑顔で言った

「いきます!」
キックオフすると天馬は合図を出す
四人は同時に化身を出現させた
「いくよ…」
海音は化身に集中する

「シュウと白竜が並列繋ぎなら…天馬たちは直列繋ぎだ」
三体の化身にシヴァの力を注いでいく

その時 ペガサスアーク、ランスロット、マエストロの三体は合体した
「できた!」
あとは… ボクがいつまでこれを維持出来るかだ

「あきらめない心がひとつになったのか!」
ベンチから円堂は言った

「いくぞ!」
神童が言うと、二つの巨大な化身はぶつかった
「シュウ!思い出してよ… サッカーは人の価値を決めるものじゃない!」
海音は言った

「…違う!!」
シュウは叫ぶ
「だったらなんで… ミュウは死なないといけなかったんだ!!」
「ミュウは待ってるよ」
海音は言った
「シュウがまたサッカーを楽しんでくれることを…」
「…!」

「今だ天馬ァ!!」
「いくよ… ソード・オブ・ファイヤー!!」
天馬たちは強力な化身シュートを放つ

「いけえええええ!!!」

海音の化身の力は限界だった
それでも思いきり叫ぶ
「負けるかああああ!!!」
白竜とシュウも対抗する

第六十一話 ( No.90 )
日時: 2012/12/01 10:06
名前: 時橋 翔也 (ID: Z6SnwTyI)


——————

「海音さん…」
ミュウは高い樹の上からゴッドエデンを見ながら呟く

化身の光はこちらでも見えていた
「あ…」
するとミュウは声をあげる
ゴッドエデンに張られた結界がビリビリと震動していた

「結界が…」
ミュウが言ったときだった

ゴッドエデンの結界に亀裂が入り、すごい衝撃波と共に弾けた

「きゃあああああああ!!」
爆風でミュウは樹の上から落ちた
周りの樹もすごい揺れている

何百年もゴッドエデンを守ってきた結界が… 壊れた
「化身対決のせいね…」
ミュウは呟く

そして走り出した

——————

アーサーを押し退け、雷門は同点になった
「決まった…」
そう言って海音は地面に倒れた
「海音!」
雷門の皆は駆け寄る

「…やはり無理をしてたんだ」
「え…」
「三体の化身を制御するほどの力を注ぐなんて…並大抵の人間には到底できるわけない」
「海音…」

「俺達は…究極のはずなのに…」
白竜は言った
「白竜!」
すると剣城は言った
「究極の力を得るためだけにやってきたお前たちには、本当の力を知ることはできない」

「サッカーは絆や勇気を教えてくれる…それがサッカーの…素晴らしさなんだよ」
海音は起き上がって言った
「俺は認めない!そんなもの!」
「白竜!…俺はお前に伝えたい事があった」
剣城は言った

「ここでの特訓は厳しいものだった… しかし短い間だったが、お前とライバルとして競いあえたからからこそ俺は強くなれたんだと…お前とのサッカー 楽しかったぜ」
「ボクもだよ白竜… 仮想特訓所は大変でも、白竜となら乗り越えられた」
海音は言った

「剣城…海音…」
白竜は言った
「白竜…僕たちが求めてたサッカーって何なんだろうね…」
「シュウ…」

そうだ… 昔はサッカーを楽しくプレーしていた
ただただ…ボールを追いかけるのが楽しくて

「この気持ち… 忘れていた」
「白竜楽しもうよ 僕らのサッカーを!」
「…そうだな」
白竜は言った

「お兄ちゃん…」
すると向こうから声がした
海音は驚愕する
「ミュウ!?」
「海音さん…」
ミュウは海音に駆け寄る

「でもなんで?ゴッドエデンには結界が…」
「さっきの化身対決のせいで…結界が破れたの」
ミュウは言った

「海音…どうした?」
すると剣城は言った
そういえば皆にはミュウが見えないんだ…

「ううん… なんでもないよ」
海音はミュウに向こうで見てるように合図すると言った

結界が破れたせいか、雲が晴れて明るくなる
「よーし…全力でいこう!」
「おう!!」

試合終了が迫るなか、ゼロも雷門も楽しく、輝いてプレーしているように見えた
これが…本当のサッカーなんだ!

「ゼロマグナム!」
「無頼ハンド!」
三国は新しい必殺技でシュウと白竜のシュートを止める
「いいシュートだ!」
「おもしろい…次こそは!」

「いくよ反撃!」
海音は走り出す

そしてシュートした
「ダイヤモンドショット!!」
その先には天馬、剣城、神童
「エボリューション!!」
シュートチェインの強力なシュートはゴールに向かっていく

「サーペントファング!」
それにゼロのGKも対抗した
「うわあっ!」
GKを弾き、シュートが入ったと思った時だった

「ゼロマグナム!」
シュウと白竜がシュート技で対抗した
「なんとしても…」
「止める!」

威力を無くしたボールが地面に転がった時だった
試合終了のホイッスルが鳴る
五対五 引き分けだ

「はあ…はあ…」
海音は皆と地面に倒れこむ
「おつかれ…海音さん」
ミュウは呟いた

その時だった
スタジアムの訓練生達が雷門やゼロの名前を叫んでいた
「どういうことだ?」
神童は呟いた
「俺達の勝負を称えているのか」
白竜は言った

「サッカーも喜んでるよね…こんないい試合が出来てさ」
天馬は言った
「天馬、海音 ごめん…僕はサッカーは人の価値を決めるものだと思ってた」
シュウは言った
「でも…サッカーは楽しいね!」

「白竜…これからどうするんだ?」
「また一からサッカーをするさ…お前を越えるためにな」

すると白竜は海音に近づく
「驚いたよ…お前が雷門だったなんてな」
「そう?」
「海音は白竜の仮想特訓所にも行ってたんだね」
シュウは言った
「…でも良かった 白竜とシュウがサッカーの楽しさに気づけて」
「ははっ…」

「お兄ちゃん…」
するとミュウが三人に近づく
「ミュウ…」
そうだ ミュウは二人には見えないんだっけ…
そう思った時だった

「…ミュウ?」
シュウはミュウを見て言った
「え…」
海音は声をあげる
見えてる?

どうやら白竜にも見えてるらしい
「…きっと 結界が弾けて印の力が弱まったんだよ」
ミュウは言った

「ミュウ…なの?」
「そうだよ、シュウお兄ちゃん」
「……」
シュウは地面に座り込む

「お兄ちゃんって…お前妹がいたのか?」
白竜は言った
「そういえば白竜って…霊感あるの?」
「ああ …昔からな」

するとシュウはミュウに抱きつく
「お兄ちゃん…」
「ミュウ… 僕は…僕はお前を助けられなかった!!」
「いいんだよ… 私はお兄ちゃんを恨んでない」
ミュウは言った

「ミュウ…うわあああん!!」
シュウの泣き声はスタジアムの歓声に紛れて消えた

第六十二話 ( No.91 )
日時: 2012/12/02 09:12
名前: 時橋 翔也 (ID: Sr8Gveya)


試合が終わり、白竜に案内されてやって来たのは、森の中の温泉だった

「温泉だ!」
天馬や信助、狩屋などは思いきり温泉に飛び込む
「皆の分の水着…用意してよかった…」
「さっすが葵!」
天馬は言った

「て言うか…なぜ水着を…」
海音は呟く
「…気持ちいいね〜」
茜は言った
「ミュウは来なかったのかな?」
海音は辺りを見るが、ミュウはいない

「白竜…よくここを知っていたな」
「訓練で傷ついた体を癒すためだと…以前に教えてもらった」
白竜は剣城に言った

「…動物達が入る温泉もあるから、後で行ってみる?」
「うん行くよシュウ!」
天馬は言った

「そういえば、円堂監督たちは?」
「訓練生を家族の元に帰すための船の手配をしてるよ」
海音は言った
「手伝わなくてよかったのかな…」
「皆は帰るまでゆっくりしろだって」
葵は言った

「ボクらはいつ帰るの?」
「明日の夕方ごろ 白竜さん達もね」
「白竜…いいの?」
「ああ …お前たちの事をもっと知りたいしな」
白竜は言った

「後で他の皆にも教えようか」
「そうだな」
霧野は言った

「そういえばこの辺りには他にも温泉がある… 行きたいならいくといい」
「おお!そうか!…じゃあ温泉制覇ぜよ!」
「あ 錦先輩僕も!」

温泉から出た錦に信助、狩屋、輝はついていった
「神童 俺達も行こう」
「ああ」
神童と霧野も温泉から出ていった

「んじゃ私も…」
「私も行く!」
「あ!水鳥さん!茜さん!」
次に水鳥、茜、葵が抜ける

「アツい…」
海音は岩にもたれ掛かる
「おいおい早すぎだろ」
「…ボクお湯に入るの苦手…」
海音は言った
雪女だからな…

「…海音 無理しないで上がった方がいい」
見かねた剣城は言った
「そーしようかな…」
海音は呟く
「…剣城はやけに海音に優しいな」
「そりゃそうだよ、だって剣城は海音がす『バシャン!!』

「ん?どしたの剣城…」
「なんでもない 」
「そう?…じゃボクは上がるね」
海音は温泉を後にした

「え…剣城本当か?」
白竜は言った
「うん そうだよ」
天馬はかけられたお湯を拭きながら言った
「だって剣城…キャプテンと話してるの聞いたけど、海音を抱きしめ…」
「だああああああぁぁ!!!松風ぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
剣城は叫ぶ

「…以外だね…」
シュウは言った
「ああ …人生で一番驚いたかもしれない…」
「ッ〜…」
剣城は真っ赤だった
温泉のせいだ いや違う

「…天馬、ここにいたら殺されそうだから… 別の温泉に行こうか」
「うん…そうする」
危険を察知した天馬とシュウは温泉から出ていった

あいつら…後でしばく

——————

「なんか不気味だな…」
森を歩いていた霧野は呟く
辺りは日が入らず、薄暗い
「そうだな… 」
神童も言った

「…そういえば なんかあの日を思い出すな…」
「あの日?」
神童は訪ねる

「小一の時、クラスで肝試ししただろ 俺とお前と貴志部の三人で墓場を進んでさ ……そしたら出ただろ」
神童は思い出したのか青ざめる
「…もしかして…」
「ああ…幽霊」

「…ここら辺も出るのか?」
「あの時みたいに泣くなよ?」
「な…泣くものか!」
神童が言った時だった

向こうに何かが見えてきた 温泉のようだ
「あ 温泉があるぞ!」
霧野は駆け出す
「おい霧野…」
すると変な音がした

ふと横を見ると
血まみれの人間がいた

「ぎゃあああああああああああああああああああああああ!!!!」

「どっ…どした神童!?」
霧野が戻ってくると、神童は涙目になって腰を抜かしていた
「ゆゆゆ…幽霊…」
「あ…キャプテン?」
幽霊は言った

キャプテン?
「その声…海音か?」
霧野はいうと、相手はうなずいた
「何で血まみれなんだよ」
「いや…歩いてたら突然木の実が頭に落下して果汁がついて…洗おうと森をさまよってたらキャプテンを見つけました」
海音は言った

「…わかったから、そこの温泉で顔を拭け」
「はーい…」
「まったく…」

——————

「あ、温泉に猿がいる!」
温泉を見つけると、天馬は言った
「ここが動物達が入る温泉なんだよ」
「へー…」
天馬とシュウも入る

「でも何で…ここだけ動物達が入るんだろ…」
「…昔は他の温泉にも動物達は入ってたんだ」
シュウは言った
「けど… ゴッドエデンが出来てから、温泉が汚れたんだ …よく見てみて、この温泉のお湯はとても透明だから」
「あ…本当だ!」
天馬は言った

すると次々と他の動物達もやって来る
だが中にはおかしな鳴き声も聞こえた
「…なんだろ…この鳴き声」
「まさか…」
「え、何シュウ?」
「森の王様だよ」
シュウが言った時だった

森から巨大な熊が現れた

「うわあああ!!熊だああああ!!食べられる〜!!」
天馬は絶叫する

だが熊は二人を襲う様子もなく、普通に温泉に入った
「え… 襲わない?」
「…くっ あははははっ!!」
「ちょっ…シュウ!からかったな!!」
天馬は赤くなる

——————

錦達が来たのは、白い煙が立ち隠る崖だった
「真っ白だ…」
「ひるむな! 温泉制覇ぜよ!」
「先輩!ここに立て札があります!」
輝は言った

「なんて書いてる?」
「…この先に温泉あり!」
「やはり!ワシの言った通りじゃろう!」
「よーし 温泉に行こうぜ!」
「ああっ待って狩屋! …但し、一定時間毎に温泉が吹き出す 間欠泉があるので要注意…」
「間欠泉?」
信助が言った時だった

錦の下からすごい勢いで温泉が吹き出した
「あ〜れ〜!!」
錦は星になりました☆

「戻ろうか」
「賛成!」
「じゃあ急いで…」
すると再び下から温泉が吹き出す
「うわあああ!!」
三人は星になりました☆

——————

「おい まだ怒っているのか?」
「だまれ」
剣城は言った

「…にしても こんな風に親しく話す機会なんてなかったな」
白竜は言った
「訓練生トップの座を争っていた俺達が親しくする理由もなかったしな」
剣城は言った

「…そういえば、お前に聞きたい事があった」
「なんだ白竜?」
「お前… 歌うの好きなのか?」

剣城は一瞬頭が真っ白になる
「ゴッドエデンにいた頃、お前いつも施設を抜け出して森で歌ってただろ」
「なッ…!!」
なぜそれを!?
「しかも何気に上手いし」

「………」
剣城はうつむく
「…悪いかよ 歌うのが好きで」
「別に …俺は歌えないから少しうらやましい」
白竜は言った

「歌えないからって…お前音痴なのか?」
「じゃなくて… 歌い方がわからないんだ 歌った事がないから」

そんなやつもいるんだな

「…先に出てもいいんだぞ」
白竜は言った
「そっちこそ!…顔が俺より赤いぞ」
「お前も汗が酷いぞ …のぼせるまえに上がれ」
「お前が上がったらな」


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