二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 薄桜鬼×緋色の欠片
- 日時: 2012/09/26 13:48
- 名前: さくら (ID: cPNADBfY)
はい。
初めましてな方もそいうでない方もこんにちは。
またさくらが何か始めたで。と思っている方もいると思いますが
薄桜鬼、緋色の欠片好きの方には読んで頂きたいです
二つの有名な乙女ゲームですね
遊び感覚で書いていくので「なんやねん、これ」な心構えで読んでもらえると嬉しいです←ここ重要
二つの時代がコラボする感じです
あたたかい目で見守ってやって下さい
それではのんびり屋のさくらがお送りします^^
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- Re: 薄桜鬼×緋色の欠片 ( No.102 )
- 日時: 2013/07/10 22:02
- 名前: 竜胆 (ID: foi8YFR4)
お久しぶりです
久々によまさせて頂きました
とても面白く、はらはらする展開ですね
彼らの心中が伝わってきます
昔は今より差別や偏見が酷かったと言いますし、彼らが真弘先輩達の姿を見て困惑してしまったのは解ります
ですが、あんなに楽しそうに話していたりしていたのに・・・とも思ってしまいます
これから彼らがどんな風に関わっていくのか、お話が展開していくか楽しみです
そう言えば、拓磨の怪我は大丈夫でしょうか?
異形の血を継いでいるから怪我の治りは早いとはいえ、あんな目にあってしまったのですとても心配です
それに真弘先輩はいい加減に見えてとても物事を深く考えていらっしゃる方なのでそこにつてもこれからどうなるのだろうと言うとても気になります
それに、風間様が珠紀ちゃんについて興味のある様な言い方をしていたので拓磨がしっかりと彼女を守れるかとても楽しみです
・・・またもや上からの様な言い方になってしまったように思えます(汗)
- Re: 薄桜鬼×緋色の欠片 ( No.103 )
- 日時: 2013/07/10 23:48
- 名前: さくら (ID: 4BMrUCe7)
アゲハさん
お久しぶりです^^
また読んでいただきありがとうございます
私も急展開すぎてちょっと大丈夫かな、とある意味私もハラハラしてます
書き溜めてはいるのですが、いかんせん更新ができずにいます汗
ぼちぼちやっていきますのでまた温かい気持ちで読んでやって下さい
竜胆さん
お久しぶりです^^
竜胆さんは文章を読む力がおありですね
考察、さらには心情まで考えて読んで貰って作者としても大変嬉しいです
竜胆さんの読みは鋭いです
少しネタバレですが^^
作者自身好きなキャラをぐいぐい出していくので、必然的に真弘には何かがおこります
そして竜胆さんが仰っていた風間の存在も忘れてはいけません
奴は何かをしでかします笑
そんな彼らを見守っていってあげてください
上から目線じゃありませんよ
お気になさらずまたコメント頂けたら嬉しいです
- Re: 薄桜鬼×緋色の欠片 ( No.104 )
- 日時: 2013/07/10 23:49
- 名前: さくら (ID: 4BMrUCe7)
どんどんどん。
門を叩く音が闇に響く。
「何だ、こんな時間に…」
夜も明けきらぬ薄闇が空を覆っている。松本は急いたようなその音に安眠を邪魔されることとなった。
床から起きて羽織を取ろうとした。すると部屋の前に人の気配を感じてその手を止める。
「先生。私が行きましょう」
「あぁ、大蛇君か。すまんな」
大蛇は宴会から帰宅しても床にはついていなかった。考え事をしているときに門の戸を叩く音で我に返ったのだ。眠っていた松本に行かせることも憚れ、大蛇は素早く動いた。
大蛇は急ぎ足で門につくと扉を開く。
「大変だ!大蛇さんっ」
「鴉取君。それに祐一君も。どうしたんですか」
満身創痍の二人の姿と血相を変えて駆け込んで来たことに驚いていると、その腕に抱かれた珠紀と担ぎこまれてきた拓磨の姿に驚愕した。
「はやく診てくれ!拓磨の方が重症だっ」
祐一が応急処置で傷口を焼いたが、塞ぎきれなかった傷口から血が流れ出していた。真っ赤に着物を染めて血の気の失せた顔をしている。
「こちらへ…!!」
大蛇は二人を近くの処置室に案内するとすぐさま松本の部屋に急いだ。
「先生、急患ですっ!!怪我人が二人…!」
「なに、こんな時分にか。すぐに行こう」
松本はすぐさま着替えを済ませ、部屋を飛び出した。
そして処置室に着いて目を丸くした。
「君は新撰組にいた…」
「先生、今は俺よりもこいつらを見てやってくれよ!」
松本は処置台に横たわる拓磨をまず先に診た。鼓動を確認してから腹部に大きく広がる傷口を見て顔を顰めた。
「こりゃ応急処置がなかったら死んでいるぞ。大蛇君。すぐに湯と新しい手拭を」
「はい!」
「俺も手伝おう」
大蛇の後に祐一が続いて処置室を後にする。
「一体何があったというんだ」
「…」
真弘は表情を曇らせた。地雷を踏んだか、と松本は口を布で覆い拓磨へと視線を落とす。
「新撰組の君のことだ…おそらく羅刹か」
「…!おっさん知ってるのか!?」
「あ、あぁ。ワシは新撰組の医師だからな。可愛そうに、痛かっただろう…」
松本は手の消毒を終えると処置の準備に入る。浅い息を繰り返す拓磨を見つめて松本は苦しげに呟いた。
「こんなことはもう勘弁してほしいな」
「おっさん…その羅刹ってのが何なのか知ってんのか…」
「あぁ。だがワシの口からは言えない。ちゃんと近藤さん達の口から聞くんだ。いいね」
松本は真弘と目を合わせ念を押した。
「彼らにも彼らの使命がある。そこをわかってやってくれ」
「人を平然と殺す奴等の使命って何だよ」
真弘の目には失望の色しかなかった。
先ほどまで酒を酌み交わしていた仲だったというのに、脆く儚くそれは砕け散った。
真弘たちの本性を目の当たりにしたときに見せた表情。あれが人間の本音だ。
わかっていた。いつかこうなると。覚悟をしていたはずだ。
だが新撰組も新たな本性を現した。
異形の者を閉じ込め、危険となれば奴等を平気で処断する。
「ここは…そういう時代だったんだな…」
幕末。時代の動乱に多くの犠牲を払った。教科書の文面を読んでいるだけでは決して理解できない、現実。
真弘はそれを突きつけられたようで、胸が痛んだ。
「だからって…当然のように人を殺して…」
「少年、君に何があったのかはわからん。だが、彼らも決して望んでいたことではなかったはずだ。だから早合点はいかんぞ」
深く皺が刻まれたその笑みに真弘は何も言わなかった。
そこに白湯と手拭を手に大蛇と祐一が戻ってきた。治療が開始される。
「伊東さんたちは」
「遅くまで飲みにでているようで…まだ屯所には戻っていません」
「そうか。騒がれずに済むな…伊東さんたちが戻ってくる前に片付けるぞ」
惨状にかけつけた斎藤は土方の問いに答える。
「数が多い。山崎と島田にも声をかけて処理を頼む」
「はい」
斎藤は頷くと身を翻した。土方は大きく息をつくと、惨状を改めて見渡す。
祐一が放った炎のおかげで地面は焼け、ついでに羅刹の男達もその炎で火傷を負っている。周辺は人の肉が焼けた嫌な臭いに満ちていた。
倉に閉じ込めていたほとんどの羅刹が解放されたおかげでその処理に悩む。あの数の死体をどこに埋葬すべきか。
「何だかあっけなかったですね」
「何がだ」
転がる無数の死体を荷車に乗せながら沖田はつまらなさそうに呟いた。それを聞いた原田が顔を上げる。
「真弘君たちの素性。もっと凄いのかと思ってた。あんなものかぁ」
「けどよ、背中から羽根が生えてたんだぜ?祐一なんか尻尾まであったじゃねぇか」
「新八。さっきもそうだったが、言いすぎだぞ。あいつらがずっと素性を隠してた理由はもしかしたらそんな風に言われたくなかったから隠してんじゃないのか」
原田が永倉の失言を諌める。
確かに永倉の言ったことは誰もが一瞬思ったことだ。そう思ってしまった自分達が情けない。素性がわかるまでは酒を飲み交わし、笑い合っていたのに、彼らの姿が少しでも違えば恐怖を感じてしまった。
「なさけねぇな…俺はその覚悟ができてなかったんだ…」
原田は死体を見つめて唇を噛み締める。
きっと彼らは傷ついたはずだ。一瞬でも仲間に対して恐怖を抱いてしまったのだ。彼らは裏切られるかたちで素性を現すこととなった。
「化け物は本当に俺達なのかも知れねぇな…」
目を見開いたまま息絶えている男の瞼をそっと下ろしてやる。
かつては同士だった。この死体の山にもかつて自分の隊士だった者がいる。
情がないわけじゃない。いつだって狂った羅刹を始末するときは胸が酷く痛む。
この痛みを忘れてはいけない。忘れてしまえばそれこそ彼らの言う化け物になってしまう。
「そういや、あいつらはどこに行ったんだ」
「医者に診せなければ、って言ってたからきっと松本先生のところじゃないの?」
「後で迎えに行くか。話したいこともあるしな」
するとそこへ藤堂が息を切らして戻ってきた。
「山南さんは倉の外で倒れてた…!羅刹化した後みたいで結構な傷を負ってたみたいだ。今はもう回復してさっき倉に運んで寝かせておいた」
「すまねぇな、平助」
「真弘が言うには山南さんが拓磨を襲ったって言ってたけど…」
「それも山南さんが回復するまで待つしかないな」
土方はふっと息をついて羅刹化した男達を閉じ込めていた倉の扉の前に立つ。そしてしっかり施錠したはずの錠前を見て目を細めた。
「これは…」
錠前ごと溶けている。鉄の塊が蝋燭のように溶けていた。
「どうやったらこんな風になるんだ…」
「こっちも同じように溶けてますよ、土方さん」
沖田が他の倉の錠前を手に土方の元へ駆け寄る。
「鍛冶屋の炉だったらこんな風にできるかもしれませんけど、そんなことできっこないですし。一体どうやって鉄を溶かしたんですかね」
「祐一…」
土方の脳裏に青い炎がちらついた。
「祐一ならば炎を使ってこれを溶かすことができた、か…」
「まさか。彼らがそこまでする理由は何ですか?羅刹の存在は彼らに一切伝えていない。何の目的があって彼らがこの倉を開けようとしたんですか」
「そうだな…だが、確かめる必要はありそうだ」
疑心になっている。土方は自分の額に手を当てる。
先ほどの二人の姿が頭から離れない。人のようで決してそうではない。逆巻く青い炎を背に、二人は獣のような姿をしていた。
ついそのとき疑ってしまった。動揺していたとはいえそれは冷静さを欠いた言動っだった。
「くそ…」
わからないことだらけだ。現状の手がかりだけでは結論はつけられない。
だがどうしてもあの二人を怪しんでしまう。
土方は頭を振った。
「拓磨たちの治療が終わる頃、松本先生のところに行く…話はそれからだ」
- Re: 薄桜鬼×緋色の欠片 ( No.105 )
- 日時: 2013/07/12 21:54
- 名前: アゲハ (ID: db3Hcctt)
- 参照: 期末しんどかった・・・。
すごいです・・
やっぱり、文章力ありますね・・・!
続き、がんばってください!
- Re: 薄桜鬼×緋色の欠片 ( No.106 )
- 日時: 2013/07/15 01:13
- 名前: さくら (ID: 4BMrUCe7)
アゲハさん
また読んで下さってありがとうございます^^
更新しますよー
さて、ここからはまたややこしい話になっていくので私も気合入れていきます
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