二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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べるぜバブ ヒルダとヨルダ
日時: 2012/11/10 18:46
名前: ヒールダ (ID: StvfWq.v)

これはヒルダとヨルダの昔のことを勝手に描いた物語です
万が一間違っていても
勘弁してください

夜露死苦

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Re: べるぜバブ ヒルダとヨルダ ( No.11 )
日時: 2012/11/15 18:32
名前: ヒールダ (ID: StvfWq.v)

5話

するとラミアはアサダを向いて言った。

「あんた、ヒルダ姉様の姉でしょ。
 だから、ヒルダ姉様の昔のこととかいろいろ教えてくんない?」

ラミアは頼み事をしているにも関わらず
やはり上から目線で言い放った。

「アサダ。まさか教える訳じゃあるまいな。
 これは私のプライベートなことだ。
 誰にも教えなくてもよいし、きさまが勝手に教える権利はない。」

さきに反応したのはヒルダの方だった。

「まさか。するわけないよ。」

アサダはそういうとくるりとラミアの方を振り向き、
そしてうれしそうにウィンクをした。
どうやらアサダも昔のヒルダのことを話したいようだ。
つまり、ヒルダの昔話を聞くには
ヒルダをどこかに行かせなければならないということだ。
どうやるかラミアが考えていると、
大きく”べ”と書いてある巾着が目についた。
そして、またラミアの目が光った。

Re: べるぜバブ ヒルダとヨルダ ( No.12 )
日時: 2012/11/17 21:54
名前: ヒールダ (ID: StvfWq.v)

6話

「ヒルダ姉様。あれってもしかしてべるぜ様のお昼じゃないですか?」

ラミアがその巾着袋を指さして言った。
どうやら、それを届けさせてここから離れさせるという作戦のようだ。

「あのぼんくら、また忘れてますよ。届けてきたらどうですか。」

ヒルダは”うむ”というと、アサダを向いた。
それと同時にラミアが首をかしげる。

「アサダ。転送を頼む。」

さっきまですぐれていたラミアの頭がいっきに?でいっぱいになった。
アサダは次元転送悪魔!?ラミアはまたくらくらしてきた。
すぐに問いかけようとしたが、早く昔話を聞きたいので黙っていた。

「それでは行ってくる。」

するとアサダはヨルダが出すような魔法陣を出し、
ヒルダがその中に入っていく。ヒルダが完全に行くのを見送ると、
二人は顔を見合わせて笑った。

Re: べるぜバブ ヒルダとヨルダ ( No.13 )
日時: 2012/11/18 20:00
名前: ヨールダ (ID: 38xu/37K)

久し(^-^)

Re: べるぜバブ ヒルダとヨルダ ( No.14 )
日時: 2012/11/19 21:02
名前: ヒールダ (ID: StvfWq.v)

7話

「それでは、ヒルダとヨルダの、昔話。始まり始ま・・・」

「ちょっと待った。」

アサダが話そうとするのを、ラミアがさえぎった。

「その前に質問。さっきの魔法陣、あんたも次元転送悪魔なの?
 そういえばヨルダも次元転送悪魔だけど。」

さっきこらえていた質問をラミアは今問いかけた。

「うん、そうだよ。
 いやー。実は、あたしたちのお母様は人型悪魔、お父様は
 次元転送悪魔なの。で、あたしとヨルダは次元転送悪魔。ヒルダは、
 人型悪魔になってしまったとういうわけ。」

アサダは、相変わらずにかにかしているが、
ラミアは浮かない顔をしている。
ヒルダがかわいそうに思えてきたのだ。
一人だけ人型悪魔で、他の二人は次元転送悪魔。
きっとヒルダはそれが悔しくて、
侍女悪魔としての実力でこの二人に勝ってやろうと思い
今こんなすばらしい侍女悪魔になったのだろう。

「まあそれはおいといて、ヒルダとヨルダの昔話。始まり始まり。」

そしてアサダは、語り始めた。

Re: べるぜバブ ヒルダとヨルダ ( No.15 )
日時: 2012/11/21 17:38
名前: ヒールダ (ID: StvfWq.v)

8話

「ヒールーダ。一緒に遊ぼ。」

今、6歳のヨルダが、ニコニコしながらヒルダに話しかけた。
しかしヒルダは何も聞こえないように、ピンク色の傘を
ぶんぶん振りまわしている。
この傘は、家に代々伝わる物で、以前母からもらった物だ。
全然振り向いてくれないヒルダに、ヨルダが叫んだ。

「ヒールーダちゃーん。あーそーぼー。」

それは壁がガタガタ揺れるほど大きな声だった。
さすがのヒルダも驚き、動きを止める。

「何という声を出すのだ。化け物か。」

6歳ながらも堅苦しい口調でヒルダが答える。

「だってさっきか話しかけてるのに、
 ヒルダがずっと無視するんだもん。ねえねえ、遊ぼうよ。」

もちろんヒルダはいやだったが、やはりお姉ちゃん。
妹の世話をするのが使命なのだ。

「わかった。いいだろう。
 しかし何をして遊ぶかは、ヨルダが決めるんだぞ。」

ヨルダが考えていると、ヒルダが持っている傘が目に飛び込んできた。

「ヒルダ。その傘で遊ぼう。」

ヨルダが傘を指さし言った。
ヒルダは”げっ”といわんばかりの、複雑な表情を見せた。


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