二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- D灰 闇ノ支配者ハ血ノ海デ嗤エ Ep2最終話更新 キャラ募集
- 日時: 2011/04/22 19:57
- 名前: 秋空 (ID: 4.ooa1lg)
クリック有難う御座います。
また消えた!!一体何回消えりゃ良いんだよって感じだよ(涙
〜作者状況〜
執筆していない【〇】執筆中【】
申し訳ありませんが執筆中に〇が付いている時は書き込まないで下さい。
今まで来てくださったお客様〜
なさにえる様 セピア様 翡翠様 黒犬様 梨桜様 詩己様・ねこうさぎ様・芽留様・麻鈴様
赤色うさぎ様・蛍様・悠様・葵様・橙龍様・みちる君様・葛端様・陽様・淡幸様・夢樹様
六様・白夜様・フェイト様・ゆずは様・迷鎖様・芽子様・幻様・na-様・まゆか様・レッド様
ゆずき様・リンネ様・智那様・花影様
来てくださった方々本当に有難う御座います!!
是からも手抜きせず皆様へ愛を篭めて書いていく所存です^^
〜目次〜
No.1 建て直し終了 >>1より
No.2 第二章 第五話更新 >>16より
No.3 第二章 第六話更新 >>27より
No.4 第二章 第七話更新 >>33より
No.5 第二章 第八話更新 >>41より
No.6 第二章 第九話更新 >>52より
No.7 第二章 第十話更新 >>62より
No.8 第二章 第十一話更新 >>68より
No.9 第二章 第十二話更新 >>79より
No.10 第二章 第十三話更新 >>90より
No.11 第二章 第十四話更新 >>102より
No,12 第二章 第十五話更新 >>116より
No,13 第二章 第十六話更新 >>122より
No,14 第二章 第十七話更新 >>133より
No,15 第二章 第十八話更新 >>142より
No,16 第二章 第十九話更新 >>155より
No,17 第二章 第二十話更新 >>181より
No,18 第二章 第二十一話更新>>193より
No,19 第二章 最終話 >>210より
番外編
No.1 番外シリーズ >>12より
No.2 番外シリーズ >>21より
No.3 番外シリーズ >>27より
No.4 番外シリーズ >>33より
No.5 番外シリーズ >>62より
No.6 番外シリーズ >>68より
No.7 番外シリーズ >>79より
No.8 番外シリーズ >>90より
No.9 番外シリーズ >>102より
No10 番外シリーズ >>116より
No11 番外シリーズ >>119より
No12 番外シリーズ >>133より
No13 番外シリーズ >>142より
No14 番外シリーズ >>149より
No15 番外シリーズ >>155より
No16 番外シリーズ >>164より
No17 番外シリーズ >>181より
No18 番外シリーズ >>210より
〜注意書き〜
・更新速度が物凄く遅いです。心の広い方のみどうぞ。
・Dグレが苦手・私が苦手・オリキャラ駄目等と言う人や荒し中傷目的の人は来ないでください。
・グロ・エロ描写入ります!平気な方のみどうぞ
〜お知らせ〜
No.1
>>193にオリキャラ募集要項を掲載!
No.2
記事の52番・90番・116番は都合により削除しました。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37
- Re: Dグレ 闇ノ支配者ハ血ノ海デ嗤エ 番外編掲載&コメ求む!! ( No.181 )
- 日時: 2011/02/13 12:45
- 名前: 風(元;秋空 (ID: VGwfvbah)
コメント下さった方々有難う御座います!!
淡幸様へ
ハッピーニューイヤー返しぃ♪
此方こそ……頑張って下さいましと言わせてもらいます^^
智那へ
そう♪
レイジア兄さんは生命力溢れるアホです!!
葵へ
えっ,私の喋り方に似て来たって…何処が??
風危姉さんは格好良いと良く言われるのに何故か人気がない……うん♪
なさへ
アレクセイ褒めてくれて有難うです^^
えっと,ラウは……えっと………
花影様へ
あけおめ♪
そうですねぇ……兎に角ガンバですラウ★
風危姉さんのターンではないですから今回(汗
D,gray man 闇ノ支配者ハ血ノ海デ嗤エ
小休止:ウンディーネ・ハンス・ヴァリケーノとレフ・ボロティンへインタビュー
ウンディーネ・ハンス・ヴァリケーノ編
神田「…………名前なげェんだよ…って言うか何でまた俺なんだよ!!」
ウンディーネ「愛されてるって事じゃないのぉ??」
神田「俺にとっては唯の虐めなんだよぉ!」
ウンディーネ「ふぅん,まぁ虐め甲斐有るんだから良いんじゃないのぉ?
あっ♪虐められすぎてストレスで頭が白髪になっちゃうとかぁ?
なったらなったで良いんじゃ…」
ドスッ
神田「六幻…」
ウンディーネ「ちょちょちょっと!!タンマ!!是あたしへの質問コーナーでしょ!!」
神田「テメェ等……もう少し言葉を選べ」
ウンディーネ「分ったからそうギスギスしないでよね侍マン」
神田「神田だ!」
ウンディーネ「………ハァ」
ピキッ!
シュカッ……
ドドドドドドドド
神田「ギャオンハーツ?」
テッサイア「ちゃんとインタビューしろ…バ神田」
神田「________じゃぁ,質問だ。あんた名前スゲェが実は偉いって言うか貴族?」
ウンディーネ「そうよぉ?皇族の直径の貴族なの♪遠縁だけど血も通ってるわ」
神田「ってことはもしやその皇族とやらにもルージェの血が?」
ウンディーネ「残念♪私はどちらかと言えば突然変異の側でね…皇族の血とルージェは関係ないわ」
神田「安心したぜ…ルージェが余りにウゼェんで血族も殺す気になってた」
ウンディーネ「気短ね」
神田『平常心だ……平常心を保て………』
神田「黙れ…次の質問だ。アンタの好きな食べ物・嫌いな食べ物・好きな物・嫌いな物
趣味などを教えろ!」
ウンディーネ「上から目線ね…
好きな食べ物は肉料理全般で嫌いな食べ物は苦い物と甘い物よ。
趣味は鞭をふるって弱い男を虐める事で嫌いな事はアンタみたいな根暗男とかね」
ギロリ___
神田「あぁ……俺の嫌いな奴はてめぇみたいな傲慢でうざったい女だ…死ね!!!!」
ズガアァァァァン…
インタビューは死んだようだ(可笑しい…言ってる事可笑しい!
レフ・ボロティンへインタビュー
ティエドール「インタビュアーに選抜されましたフロワ・ティエドールです。
本編では死んでしまったけれどよろしくね」
レフ「何じゃ悲しい紹介じゃのぉ…」
ティエドール「君も紹介しなよ…」
レフ「おっほん,祖国では銀行の金庫番を任されておる
守銭奴呼ばわりの狸爺レフ・ボロティンじゃ♪」
ティエドール「自己紹介が卑屈だねぇ……」
レフ「お互い様じゃぁ♪」
ティエドール「君は人をおちょくるのが上手だねぇ」
レフ「そうかのう?私はどちらかと言えば人に愛を振舞うのが得意じゃぞぉ」
ティエドール「僕も得意だ」
テッサイア「何か花畑が見えるのは気のせいか?」
レフ「おぉ♪ディレクター殿は強そうな御仁じゃのう……どうじゃ?私を執事に」
テッサイア「黙れ爺……爺は爺同士楽しく会話していろ」
レフ「ふむぅ」
ティエドール「では質問に移るね…其の右目の義眼と傷が気になるんだけど」
レフ「是かぁ?上様に取入ろうとしたらミスって額をバッサリ軍刀で斬られたのと…
これまたミスって銃で右目を撃たれたんじゃ♪」
ティエドール「君は凄い男だね?」
レフ「そうじゃぞぉ♪賄賂に賄賂を重ね虎の威を駆り観察眼で敵を蹴落とし出世してきた…」
ティエドール「______波乱万丈だねぇ?」
レフ「私のロシア勤務での最も凄かったのはアレじゃぁ…
私のミスと見せかけた情報操作でマフィアを銀行に誘き寄せて自らの手で
捉えて手柄とし警察にも力の壁を造ったのは最高じゃった」
ティエドール「何歳の時だい?」
レフ「10年位前かのう…」
ティエドール「十年前の僕は元帥だった」
レフ「執事にして」
ドゴス
ティエドール「さっきまで君の話聞いててそんな気は起らないよ♪」
レフ「まぁ,是は唯の架空のコーナーじゃし私の人生には」
スコン
テッサイア「そう思うなら死んで置け」
バタン
こうしてテッサイアによりレフは止めを刺されインタビューは終った。
D,gray man 闇ノ支配者ハ血ノ海デ嗤エ
第二章:ルージェ
第二十話「ラウ・フェイ」
闇夜のエジプトを二つの影が交錯する。
1人は星痕からノア…紫掛かった黒髪のボサボサ頭で嫌らしい赤の瞳が特徴的な白衣の男シェンバ。
そしてもう1人はルージェ,切れ長の銀と緑のオッドアイの精悍な顔立ちの男アレクセイ。
ルージェ最強の称号を持つ男とノアで二番手の戦闘力を有する男の戦いは凄まじかった。
様に思えた。
然し,実際には一方的だった。自慢の速力で何とか回避はしているが…
シェンバは其れでも多角・死角から現れる全方向攻撃に回避だけで精一杯だった。
バッ…
ドガァン…
『一撃貰っただけで相当の損傷だ…是を何発も際限なく………化け物め』
スタスタ_____
「どうした…シェンバ・アルデヒド?お前の実力はそんな物か?
たかが第一楽章にこの様とは詰らん……詰らん詰らん!!詰らん!!!!」
カッ…
「くっ,回避できない!」
ギュルン…
ズガァ……ァン!!!
全力で世闇の空を駆けながら彼は回避した。
然し,一瞬夜目に成れたシェンバの目にアレクセイは光源を直接当てる。
彼はよろめき回避しきれない。然し,彼はそのアレクセイの一撃を回し蹴りで吹き飛ばす。
其の瞬間だった…
スチャッ…
『封印の場所を察知………』
___第二楽章グランストーム———発動———
ギュアァ…
ズガアァァァァン!!!
「何を?」
「当初からの目的はお前等と戦う事ではない。我々は始祖…最強の力を甦らせる。」
「封印壁が壊れた…」
「そう言う事だ……どうした?」
「退散させて貰うよ……君相手には分が悪いしそもそも敵討ちは何時でも出来る」
フッ____
巨大な光弾の一撃により結界は無残にも一撃で砕け散った。
その様を見てシェンバは様々な事を悟り逃走するのだった。
結界が一つ砕けた…其れと同時に結界の威力が弱まり罅が入るのを感じる。
恐らくは他の全てなど壊さずとも封印は砕かれるだろうと確信するのだった。
_________
一方,シェンバにより圧倒的に打ちのめされたディシャ達。
「くっ……ヤベェじゃん!100%このままじゃあの野郎がリノアに追いつく……」
ハァハァ___
息をゼェゼェとさせながら最初に目を覚ましたディシャは開口一番にリノアの心配をする。
周りを見回すと其処には自らと一緒に戦ったルージェの男が居た。
呼吸はしているようだと言う事を知りディシャは起こしに入る。
ザリッ…
「んの野郎…散々格好付けといて何幸せそうな面で寝てんジャン!!?」
ゴッ!
「………………」
「狸寝入りも…」
ガバァ!!!
「うっせぇんだよぉ!!折角,愛しの妻と三途の川で再会してたってのに!!」
「死に急いでんじゃねぇよ!ってか妻帯者かよ!?」
「うっせぇ黙れ!っていうかテメェの仲間のデカブツはどうしたんだよ!?」
「マリの旦那!?」
「無事だ……其れより気をつけろAKUMAが…」
ハッ————
ディシャは痛む体を無理矢理動かしながらレイジアに近付き,
顔面に蹴りを居れ啖呵を切る。そして,動かない様を見て苛立ち更に追撃しようとする。
その時だった。彼が動き反撃したのは……妻とは無論メルシアの事だ。
そんな事に驚きながらレイジアにマリの心配の方が現実的じゃないかと言われマリを大声で呼ぶ。
マリの無事を喜ぶ間もなくマリの言葉により上空のAKUMAに気付く。
「マジかよ…この状態でこの数のAKUMAを?」
「エクソシスト生きてやがった…シェンバ様の勇名に傷をつけないためにも………」
「排除排除排除排除オォォォォ!!」
グオォォォ
空を覆う大量のAKUMA達が一斉にディシャ達に突進してくる。
レベルは低いが個体数が多い。今の状態では退けられない。
唯の糠喜びだったとガックリして死を覚悟した瞬間……
____祈れ往け……世界ヲ見ろ夜明ケヲ魅せロ
—最終楽章発動—
インスペクタム(絶対回帰)————
カッ————
「なっ?」
「信じられんあの量のAKUMAが消えた?」
「はっはっはっはっは」
「何やったんじゃんルージェのアンタ!?」
強烈な光源の出現……その一瞬後には全ての空を覆っていたAKUMAは消えていた。
余りの出来事に訝り思考が追いつかない面々。
然し,レイジアの消耗具合をディシャは気付き彼が何か遣ったのだと知り問質そうとする。
「俺の技の最後の力だ……相手を二度と助からない場所……
ないし其れに相当する場所に転送する力だ」
「AKUMA達は消えたんじゃなくて転送されたって事か!?」
「そうだが……活動は完全に停止しただろう…伯爵共には最高のプレゼントさ…
仲間が自分の本拠地を破壊する爆弾になるんだからな」
「どう言う意味じゃん?」
「—————俺は一体のAKUMAとリンクして伯爵の本拠地の弱点を突き止めた。
其れはAKUMA製造装置…いや,正確にはAKUMAのフレームの製造装置だ。
ダークマターは通常強力な負の力を持ち常に爆発の危険と隣り合わせの物だ。
其れに奴等自身の成長したダークマターの力で刺激を与えれば………ククククク
十中八九強力な爆発が起る。肥大するダークマターをフレームとして削り保って来たんだからな」
彼の最後の力……其れはメルシアとの離別の時に彼の感情の高鳴りにより呼び起された力だ。
其の力は相手を自らの寿命と引き換えにありとあらゆる場所に転送する事。
そして,その趣旨は相手を二度と戦えない場所に転送する事だ。
業火煮え滾る火山や海底万マイルの地獄…そう言った場所に誘うのが通説だ。
然し,彼は其れに一撃をプラスし伯爵の居江戸城を木っ端微塵にしたのだった。
彼の予想通りAKUMAと其処にあったダークマターとは
反発し合い大爆発を起し伯爵側は痛手を負った。
「笑いが……止まらないぜ」
ズッ————
『チッ___始まったか…いや,終ったかの間違えか————どうでも良いが…」
「おい!?老化してんぞ!!?」
「俺の能力は時間を犠牲にする能力だ……短時間に連続して使うと体に無理が祟る。」
「おい!って事はアンタ!?」
「____俺の弟頼むぜ…後,嫁さんとは幸せにな…」
「ウルセェ!てめぇの弟だろアレは!てめぇで何とか………クソが!!」
急激にレイジアの顔は老化し髪の毛は白く脱色しレイジアは静かに息を引取った。
何とも知れぬ一抹の寂しさがディシャ達の胸を撫でた………
そして,レイジアの死は他の全てのルージェに伝わった。
_______________
エディンバラの夜が明けようとしていた……朝焼けが眩しい。
そんな時だった。レイジアの死がカイ達の脳内を走ったのは…
レフは務めて冷静だがカイは一瞬動きを止める。その動きを止めた瞬間をロードが狙い打つ。
傘型のゴーレム・レロを振り翳し空中に浮んだ三角柱の物体をカイに投げつける様に飛ばす。
ヒュンヒュン…
ガガン…
「こんな物で僕を捕らえられるか!?」
フッ…
スカッ…
「こっちこっちぃ♪僕を甞めない方が良いよルージェ…」
「カイ……カイ・ヴィオラだ!」
ロードの攻撃をカイは直接目もくれず巨大な鎌で薙ぎ払う。
其れと同時に威力をなくした其れは空中からだらしなく落ち地面に着地する前に消えた。
其れを確認する事もなくカイはロードに容赦なく鎌をふる。
然し,攻撃は空振りする。
そんな時だった。カイの名乗りに楽しそうな笑みを浮かべたロードが次の瞬間痛みに悶絶する。
「くっあぁぁあ!!?」
支配する甲高くか細い声……それに戦々恐々するロードマニアのシェリル…
驚き彼女を心配しながらも攻撃をやめる事はなく…その適当な攻撃がレフの腹部に当る。
其れと同時にレフは後の林に吹き飛ばされ崖を転がり落ちて行った。
「ロード!?」
レフが吹っ飛んだのを見届けシェリルが走る。
其の瞬間…
ズッ
—————第五楽章「ヘルシング」発動____
ズッ…
「ロードオォォォォォォ!!!!!」「ロートタマアァァァァァァァ」
突然,ロードの腹部に亀裂が入りロードは口内から出血する。
そして,強烈な振動と共にロードの体は砕け飛び其の中からクロエが現れた。
ロードがこの程度で死ぬ事はないことは彼等は知っているがそれでも叫ばずには居られない。
そして,クロエが復活してきた事にカイはレフの事を忘れて安堵していた。
ザッ____
「忘れていたよ……一番大事なことをな。ノアの長子は多分死んで居ないだろう?
言っておいてくれよ…クロエ・エイジリアスは感謝していたと………
お前の下らない幻想のお陰で私の闇を知る事が出来たからと…」
「くっ!レロ……此処は退散するよ!!」
「レロレロー!!こいつ等ヤバイレロ〜シェリル様あぁぁぁぁ(涙」
ズッ…
「ガ」
「レロ……」
「鬱陶しいゴーレムだ…」
「くっ!」
ズッ…
戦力差を悟ったシェリルは顔を引き攣らせながらレロに命じる。
レロはその従順な性格ですぐさま其れに対応しシェリルの元へ移動する。
然し,カイに一刀両断されゴーレムとしての機能を失う。
其れを見たシェリルは額に汗を掻きながら時限の彼方へと消えた。
其れを見ると同時に大きな精神的苦痛を受けた彼女は緊張の糸を緩ませ座り込んだ。
「レフ叔父さんは?」
「死んではいないから……心配は無いさ」
「あの人は生命力高いしな……」
「生きて帰ってきてくれて有難う御座います」
「—————どう致しまして」
正直二度と戻って来ないかも知れないと覚悟していた。
戻ってきてくれた事を素直に喜んだがいざ話してみると短い会話しか出来ない事に苛立つ。
そんな苛立つ年下を見て彼女は少し心が楽に成るのだった。
_________________
クロウリー城———
無論,フィアルテ達にも凶報は届いていた。
あからさまな表情の変化に仲間意識を既に芽生えさせていたラビが反応する。
「どうしたんさラウ?」
「俺達ルージェは仲間が死ぬとその死んだ瞬間の映像が脳内に映る……意味が分るか?」
「詰り………お前等の仲間の誰かが死んだって事か?」
ラウの言葉を理解しテッサイアが言う。
そんなハッキリと言うなよと言うラビのリアクションをラウは無視して首肯する。
「そう言う事だ……全くレイジア兄さんめ,ゴキブリ野郎の癖に」
「ラウ……」
「____仲間の犠牲位想定内だろう……一々悲しんでる暇が有るかよってか?」
「……そんな事は…」
拳を握り締めながらラウは歯軋りをしてレイジアへの憎しみの積もった様に声を荒げた。
其れを見ていて辛くてフィアルテが制そうとするがラウには届かず逆に自らが惨めに成るだけだった。
そんな姿をスーマンは態と見ないようにしてテッサイアは目を瞑ろうとする。
その時だった。
静寂の世界に爆音が響いたのは————
ボゴォン!!
「セルラン!!」
吹飛んできた影が有る。
セルラン・フォレス……ルージェだった。
その更に奥には男を吹き飛ばした張本人,紫系の服装と口紅で身を包んだノア…美女七夜風危。
本当に悲しんでいる暇なんて無かった。
今,戦いの渦中に居るのだ。
ガラガラ…
「よぉ,死んだか?」
「脳内に映像が流れないのでしたら自分は生きてますよ?」
「____知ってるか?」
「えぇ…あの男が」
セルランの無事を確認し次第ラウは上を見詰める。
美女七夜風危の姿に欲情をしながらもそれ以上に殺意の眼差しで……
セルランは命に別状は無いがもう戦える状態じゃないのは明確だった。
「フィアルテ……エクソシストのあんた等!!逃げろ……そいつを連れて…」
「おい,アンタはどうするんさ!?」
「あの怪物染みた姉さんを引き付ける役割が出来るのは俺だけだ」
「自惚れるなよ……私よりも弱い癖に!」
「生憎とかくれんぼと鬼ごっこは大得意だ」
「ラウ……」
「心配するな……俺は死ぬ様な真似はしないって♪
死ぬ気もないし痛いのも嫌だし………唯,アイツから逃げ通せるのが俺ってだけさ」
「でも…」
ガシッ…
「ラウを……信じるさ」
「貴様などに!!」
「年功序列………俺の命令聞け!」
「_____こんな時ばかり」
「頼むぜ……暴れ馬だけど掛替えのない家族なんだ…」
ラウは今の状況を冷静に分析していた。
恐らく全員で立ち向かった所で勝ち目は無いだろう。
そして,全員で逃げた所で逃げ切れないだろう。
それが明確な解。
それが大前提……詰りは誰か犠牲ゴマが要るという証明。
その犠牲ゴマの死により戦力の削減が予想されるから当然,犠牲ゴマは少ない方が良い。
すると戦闘力では勝っている彼女を犠牲にするのは得策じゃない。
更に言えば自分以外の面子では時間稼ぎにも成らないのが事実だろう。
本当は自分だっていやだ。だが,自分と一緒に他の仲間たちも消えて行くのはもっとヤダ。
だから逃走・追跡のスペシャリスト…ラウは立ち上がった。
目の前の怪物を錯乱させ皆の逃走の時間を稼ごうと。
其れを悟ったラビは唯ラウの帰還を祈り…スーマンが華奢なフィアルテを背負った。
「ラウ…ラウ!!!」
「____心配すんな,死なねぇから……さ!!」
ダン____
無論,死ぬ覚悟は出来ている。
相手と自らの実力差を知ったら其れを覚悟せずにはいられない。
だが,死ぬ気は無い。
約束があるから………彼女に全ての世界を見せるって約束があるから……
「お前が私の相手をするのか?実力差は分っているな?」
「ふっ,だが……セルランの旦那よりは楽しめると思うぜ?」
「何故?」
「俺は————カクレンボの達人だからね!」
「ハッ!」
人間を遥かに凌ぐ跳躍力でラウは彼女風危の所へと現れる。
余裕綽々の風危に多少の気負いを感じながらも彼は啖呵を切りすぐさま逃げ出すのだった。
彼の戦いが始まる。
__________________
一方,アルデバランは————
数体の石の分身体を造りそれにより元帥達と互角に渡りあって居た。
「狂えマドネス」
ガアァァァァァッ…
「その程度の攻撃…効きません!!」
「良いんだよ効かなくて♪」
「何?」
「最初言ったよなAKUMAの兄ちゃん?アンタ絶対的に経験が足りネェ…」
ドッ…
「極限段階解放……」
_______何だ是ハ!?__________
ズッ…
然し,アルデバランは分っていなかった。
四人の内1人だけ攻撃を行っていない事を…否,分っては居たが完全な遠距離型で…
防御力を笠に攻め入られて何の対処も出来ないのだと勘違いしていたのだ。
男,リャドは近接戦闘もその弓矢で器用にこなすと言う事を知らず…
今更になり圧倒的な力の奔流に気づく。
「遅いよ…何もかも…ラウ・シーミン,筋力極大マキシマムファイト」
ズッ…
クラウド元帥のイノセンスの圧倒的な強力により一撃で目の前の石人形が砕ける。
その強力な一撃が解き放たれると気付きアルデバランは回避行動に出る。
「私の強靭な装甲を破る最後の手立てと言う事でしょう!
回避すればまたそれを出すのにどれ程掛かるか!!」
「正しいけどな……アイツの矢は撃墜しない限り当るまで追い続ける…
そして,俺達が回避行動なんてさせない……」
————炎の檻(フレアシフラム)————
カッ_____
「おのれ……こんな拘束具など!!!」
「簡単には外せないさ……何せ地獄の消えない業火だぜ?」
そして,回避行動をしようとするアルデバランの目の前にラボンが現れる。
焔の糸……蜘蛛の巣のように纏わりつきアルデバランの強力をも防ぐ。
寧ろ強力に暴れれば暴れるほど纏わり付く其れはアルデバランの様な強者には甚大。
アルデバランは攻撃を確実に受けることを悟り綺麗な顔を引き攣らせた。
「良いね…そう言う余裕の無い顔が戦いの顔だぜ」
ラボンの言葉と共にリャドの弓矢が放たれた。
「ロックオン…」
_________神撃(リーサルウェポン)_____
カッ————
「ッ————————?痛くない…全く効かない…」
バチバチ…
「鈍いねAKUMA…」
ズガアァァァァッ!!!
人の目には無論最上位AKUMAであるアルデバランにもまるで見えない疾風の矢。
貫通した感触すら感じずアルデバランは自らの体に起きた現実を知らず歓喜する。
然し,数秒後バチバチと腹部が異常をきたし大爆発を起し彼は吹飛び遠くへ消えたのだった。
「やった…」
其れを見届けたリャドは強力な技を放った体力的な消耗で倒れ込んだ。
===============
クロウリー城____
スーマンがフィアルテをテッサイアがセルランを運び走り,
遂にはクロウ及びアレン達と遭遇していた。
ルージェが仲間になるなど諸事情足早に話そして,クロウも新たなるエクソシストを紹介する。
『ラウ……生きて帰って来いさ!』
先ずは一つのノルマを達成する事によりラビはラウの帰還を祈るのだった。
ズン…
ズズン____
『はっ,全く的外れな所を攻撃してやがるぜ』
風危の攻撃である事が明白な爆音を感じ彼は安堵してペンダントを開く。
「見守っていてくれよ…ルカ」
昔,自らの手で屠った自らの初恋の少女。
其の遺影に彼は小さく言って走り出す。彼はもう一つの目的を忘れていない。
そう,それは自らの祖先達の復活の為に封印の結界を破壊すること。
正確には東西南北四方にある結界の内担当の一つを破壊すること。
「封印の結界の有る場所は分った…俺が其れを破壊する術は…
あの姉さんの攻撃を利用する事位しかねぇな」
怖い怖いと嘆息しながら息を整え其の部屋を後にし封印の結界のある部屋へと急ぐ。
平気でテレポートして突然後ろに現れたりする鬼ごっこも得意な彼女に出くわさない事を願って。
ダン…
『よし…この下だ!』
バッ…
「おっ,見つけた♪」
「ハロー♪生憎あんたの相手する暇は無い!」
ガッ…
サッ…
「子供だましか…攻撃ってのはこう言うのを言うんだ!!」
ズズズズズ…
「怖いんだよぉ!」
ダン!
ズガアァァン!!!
祈りながら走りはしたが神への願いなど錚々届く筈も無く…
彼は運悪く彼女に遭遇し背中に彼女の攻撃が掠りながら何とかその部屋へ辿り着いた。
ボタボタ…
抉れた背中から出血が酷い。
相手の攻撃の威力が高かった為か治癒も遅い。
ラウはレイジアの様に唐突に死ぬのは仲間達にショックを与えるだろうからと…
唯一ルージェ間のテレパシーが可能なアリスにテレパシーを送る。
___オイ…
____如何したのラウ兄さん?
______悪い俺,死んだかも知れねぇ………
_______ふざけるな!!何としても生延びなさい!!馬鹿!!!
_________そう言わねぇで…皆に…
アリスに声は伝わったが然しアリスは暴力的にその通信を切った。
脳内が酷く痛い。そんな煩悶の中七夜は悠然と歩いて彼の前に現れた。
「そら,流石に逃れられないだろ?」
「ウルセェ!!!死ぬわけには行かねぇんだよぉ!!!」
ダン…
「逃げ切れると思うか?この冥府の獄門から……」
ズッ…
バリィン____
現れた風危の後には巨大な黒き壁が存在していた。
彼女は其れを高速で撃ち放った。
後には巨大な壁……然し,ラウの左横には窓ガラスが見えるのだった。
ラウは全力で其処まで走り窓ガラスを割り外に逃れ攻撃の範囲外に出る。
「アビュー♪生憎,痛いのが嫌いなもんで逃げるのは大得意なんだよ!!」
バチバチ…
ビシッ
バァン!————結界が砕ケる音ガしタ———
ラウは其れを聞いて計画成功と顔を緩める。
後は此処から下のバルコニーの手すりを伝いながら地面まで着地して全速力で逃げる。
其れがラウの計算だった。
然し_____
空の上を見上げると多くの黒き円錐状の刃が見えた。
「逃さないよ……鼠を取り逃すのは嫌いなんだ」
「俺……鼠かよ!?」
そして,空を歩む紫を貴重とした服装の美女…七夜風危…
その佇まいはただただ凛として美しく彼は硬直するしかなかった。
的外れなラウの言葉…其れを聞いてるのか聞いていないのか分らない風危。
風危の手の動き一つでラウ目掛けて刃が降り注いだ…
∞END∞
NEXT⇒第二十一話「終りと始まり」へ
- Re: Dグレ 闇ノ支配者ハ血ノ海デ嗤エ 第二十話更新!コメ ( No.182 )
- 日時: 2011/01/10 14:09
- 名前: 葵 (ID: /jbXLzGv)
なんか…うん(何が!?
小説の書き方がってことね!
ラウ死なないでエエェエエ!!!!
風危姉さん好きだけど…ラウは殺されちゃ困るのさ!
そーいや、ウンディーネさん達はどうなったのか?
ティキティキ…本編では死んでないが、こっちでは死なないのかな?
アリス「勿論、殺してやるわよ!」
- Re: Dグレ 闇ノ支配者ハ血ノ海デ嗤エ 第二十話更新!コメ求む!! ( No.183 )
- 日時: 2011/01/10 22:11
- 名前: なさにえる (ID: 3NlWBChu)
さすが、風危姉様かっこいい!!!
けど、ラウ確実に死亡の気配が……((汗
頑張れラウッ!!!←((なにを!?
- Re: Dグレ 闇ノ支配者ハ血ノ海デ嗤エ 第二十話更新!コメ求む!! ( No.184 )
- 日時: 2011/01/22 21:20
- 名前: 夢 (ID: QGQgEihT)
最近,此処にも来れなくなってきた…だって,お気に入りのサイト見付ったしほら♪
あたしサイト運営始めたし(オイ
まぁ…時々は来るよ?
然し,西部劇ネタ…全然西部劇してない!
ロードが保安官とか可愛いですね^^
そして,本編!ラウ…格好良い!と思ったらあわわわわわですよ(汗
「俺は鼠か」とか言ってる場合じゃないですって!
クロエさんやリャド達が頑張ってましたね^^
リャドの大技格好良いです!!
落っこちたレフ叔父さんと破壊されたレロが気になります…ラウは……頑張れ!!!
ロードは余裕でしょうので気にしてませんがね…
- Re: Dグレ 闇ノ支配者ハ血ノ海デ嗤エ 第二十話更新!コメ ( No.186 )
- 日時: 2011/02/02 22:07
- 名前: 葵 (ID: /jbXLzGv)
頑張れラウ!((
ティキティキ良いよね♪
メロナ、ナイスだぜw
ウンディーネさん達はまだ大技出してないし、気になるんだ♪
うーん…なんか違うな。
よく分かんないけど、風化して来た気がする(冷や汗
アリス「あら、そう?ごめんなさいね」
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