二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- テニスの王子様トリップ小説『創造された世界』
- 日時: 2010/04/01 21:33
- 名前: 霽月 (ID: HKLnqVHP)
初めまして、テニミュ大好きな霽月です!
ここではテニプリの立海を中心にトリップ小説を書き手いきたいとおもいます^^
テーマはリアル・・ですw
それとめちゃくちゃ展開が遅いです;;
*主人公は普通です。
*キャラとあまり絡みがありません。
というか、逆ハーとかそういうのないので、あしからず。
*一部のキャラに彼女がいます;(仁王さんとか←
そういうのが苦手な人はバックプリーズ
*キャラは高校生設定で、レギュラー3年は高校2年生です。つまり、切原と同学年の高校1年です。
*キャラ崩壊してます。
>>1序章
>>2迷いのアリスか、はたまた(3/31修正)
>>3始めようか、終焉に向かって
>>4主人公について
>>5 道化師は疑う act1
>>6 act2
>>11 ご挨拶
>>19 神の子出現 act1,act2
>>25 詐欺師再び
>>27 参謀も知らない act1
>>28 act2
>>34 物語の駒
- Re: テニスの王子様トリップ小説『創造された世界』 ( No.2 )
- 日時: 2010/03/31 16:51
- 名前: 霽月 (ID: HKLnqVHP)
——ピピッ…ピピピッ……
「ん……、朝?」
目覚まし時計の音で目を覚まし、天井を無意識に仰いだ。
そろそろ起きて準備をしないと。
そう思って体を起こし覚束ない足取りでクローゼットへと向う。
「ん…、服……あ、あれ。」
おかしい、着慣れたはずの私服が見当たらない。
いや、その前に眠気で気づかなかったが…
「ここ、何処?」
辺りを見渡せばそこは見慣れた部屋ではなかった。
生活感があまりない部屋は一体誰の部屋なのか。
いや、確かに私は学校の関係でアパートに一人暮らしをしている。
けれども、私が住んでいるアパートはもっと狭い。
そして更に驚くべきことが次々とおこった。
まず、私の通っている大学の参考書がすべて変わっていた事。
そして携帯のメモリーがすべて消えていたこと。
ふと出てきた保険証が目にはいった。
その瞬間しばらく私の思考が停止した。
——平成×年生まれっ?
「ま、まって。私は平成×生まれじゃない、それにこの保険証通りだと…
私は今15……。」
おかしい、すべてがおかしい。
4歳も若返ったということか?
いや、そんな馬鹿な話があるはずがない。
「お母さんに連絡してみようっ」
震える手で家の電話を掛ける。
——現在、この電話番号は、…
聞こえてきた女性の声に私は絶望した。
何度かけても結果は同じ
「どう、言う事?」
しばらくその場に座り込み震える体を必死に守るようにして私はうずくまった。
どれくらい時間がたったであろうか。
このままでは何も解決しない、と私は部屋を見渡した。
その瞬間…
——プルル…
突然部屋に掛けてある電話が鳴り始めた。
あわてて私は受話器をとる
「も、もしもしっ!」
藁にもすがるような気持ちだった為、思わず力んだ声をだしてしまった。
『あぁ、結ちゃん?叔母さんだけど……。』
叔母さん?
その言葉に私は眉を寄せた。
おかしい、叔母さんなどいないはずだ。
両親とも兄弟、あるいは姉妹などいなかったはず……。
しかし、その“叔母さん”は確かに私の名前を読んだ。
もしかしたら、何か糸口が見えるかもしれない。
この変わり果てた現状を把握する事がまずは第一だ。
私は、なにが起ったのか知ることを決めた。
それにはまず、この叔母さんに話をあわせるしかない……
『入学手続、そっちにはもう着いたかしら?』
はぁ?っと思わずでそうになった言葉をぐっと呑む。
そして急ぎ足で玄関を出て、ポストを覗く。
これは…
中にあったのはパンフレットといろんな書類
「あ、あの…入学手続って」
『立海大付属高校の入学手続よ。』
その言葉を聞いた眩暈がした。
今、なんて?
私の聞き間違いだよね?いや、そもそもどういう…
混乱している私などおかまいなしに叔母さんは話を続ける。
『両親を事故で亡くして辛いのは分かるけど、しっかりしなきゃね。
あぁ、そう。口座にあなた名義で毎月お金を入れておくからね。それと……』
もうなにも言葉が出ない。
唖然とする私にさらに追い討ちをかけるようにして話は進んでいった。
受話器を置き、ベットにもぐりこむ。
そして今この現状を頭のなかでまとめた。
まず、両親は事故で泣くなり何故か私は一人暮らしをしている。
まずこの時点でおかしい。
両親は健在だ、いや、仮に亡くなったとしても何故高校生が一人暮らしを?
そもそも、何故私は高校生になった?
そして、「立海大付属」とはあの立海?
いや、これはもしかしたら同じ名前の学校だとしよう。
尽きぬ疑問に頭を抱えた。
——…全く、どっかのありきたりな夢小説の設定じゃあるまいし……
夢、小説…
「まさか、…。でもそんな馬鹿な」
本日二度目の眩暈
そうだ、そうに違いない。
若返り、両親の死。
そして都合よく遺産がかなり残され、中学生の一人暮らし。
しかも、何故3年生からわざわざ転入を?
あれであれば、一気にこの疑問は解決される。
そう、ここは…
間違いなく創られた世界。
そして、私は夢小説の言葉で言うと、トリップしてしまったのだ。
- Re: テニスの王子様トリップ小説『創造された世界』 ( No.3 )
- 日時: 2010/03/30 14:46
- 名前: 霽月 (ID: HKLnqVHP)
「私はこんなの、願ってないっ」
ふざけるな!っと叫んだ声は虚しく部屋に響いた。
何かの悪戯なのか?それとも、これは悪夢なのか?
ここで普通ならば『漫画の世界にきちゃったっ!』と喜べるであろう。
しかし、現実はそう甘くない。
第一、最愛の両親が亡くなっているのだ。
「なんなの、…。」
帰りたい、別にキャラ達を見たいなんて思わない。
それに、いくら一人暮らしが慣れているからって、こんな知り合い一人いない世界など、苦痛だ。
どれくらい時間がたったのか分からない。
けど気づいたら時計は夜の10時をまわっていた。
どうやら私はすでに立海への入学いや、転入は決まっていて、明日からあの真新しい制服で登校らしい。
正直心の底から馬鹿らしい、と思っていた。
このまま学校に通わず遺産を食い潰すまで生きていこうかとも思った。
だが、それが許されない現実。
そして、私の中の本能がまるでこれが第二の人生、運命であるかのようにこの現実を受け止めていたのだ。
そうだ、やるしかないのだ。
私は今高校1年生。
つまり、現在中学3年生である彼らとは関連がない。
よって、彼らに関わることは絶対に無い、だったら…
今まで通り地味に生きていけばいいのだ。
終わりに向かって、いや…永遠に終わらないかもしれないこの茶番に付き合うまでだ。
- Re: テニスの王子様トリップ小説『創造された世界』 ( No.4 )
- 日時: 2010/03/30 19:21
- 名前: 霽月 (ID: HKLnqVHP)
軽く主人公について
*水野 結
元の世界では19歳の大学生。
この世界では15歳の高校一年生。
容姿性格能力ともに普通。
願っても無いのに突然テニプリの世界へトリップしてしまった少女。
周りより冷めていて若干捻くれている。
- Re: テニスの王子様トリップ小説『創造された世界』 ( No.5 )
- 日時: 2010/03/30 15:03
- 名前: 霽月 (ID: HKLnqVHP)
んー暗い雰囲気ですが、基本ギャグ目指せたらなー・・・。
さぁ、やっと本編ですw
act1 道化師は疑う
——広い。
それが、この学校の第一印象である。
朝、ご丁寧に机の上にあった地図を頼りに立海へと登校した。
案外分かりやすいところにあったので、すんなりとたどり着くことが出来たのだ。
しかし、…有名な学校(少なくてもこの世界では)とは知っていたが、すごい。
普通の県立の学校出身の私には圧倒されるものばかりだった。
それにしても、何故立海だったのか。
確かに立海が一番好きだった。
けれど、通いたいと、好きは違う。
正直文武両道である意味一番厄介な人間が多いこの学校に通いたくはない。
だったら青学のほうがマシだった…。
「邪魔じゃ。」
私はその特徴的な声ではっとさせられる。
しまった、いつの間にか校門の前でボンヤリと考えこんでしまっていた。
それにしても、この声と特徴的な口調…
いや、違う。
だって彼は中学生だ、高等部にいるわけがない。
そう思いながら後ろを振り返る。
「あ、すいませ……。」
あぁ……。
うん、なんで君がここにいるの。
思った通り後ろにいたのは、あの立海で一番恐ろしい男と評される……。
——…悪魔をも騙す詐欺師で異名の高い、仁王雅治だ。
- Re: テニスの王子様トリップ小説『創造された世界』 ( No.6 )
- 日時: 2010/03/30 15:26
- 名前: 霽月 (ID: HKLnqVHP)
act2
「……。」
私が謝罪の言葉を述べたあと彼は端整な顔を少し歪め、中へ入っていった。
おいおい、邪魔だったからって…その態度はないんじゃない?先輩に対し……。
あ、…
そうだ、彼は中学生のはずなのに何故ここにいるのか。
しかしそんな疑問もすぐに自己完結されることになった。
(また、トリップ特有の数年後の世界ってやつ……。)
そう、きっと彼らは原作から成長したということだ。
つまり、彼らが成長した世界に私はきた。
こう考えればすべての辻褄が合う。
案外私は順応が早い。
というか、もう何が起こっても冷静に対処することができる。
「それにしても…一発目から仁王かよ……。」
まぁ、とくにあっちは気に留めてなかったのでいいけど…。
果たして彼とは同学年なのか、
それとも彼のほうが先輩なのか。
どっちでもいいが、関わらないように気をつけようと心に誓った。
朝練には確実に間に合わない事覚悟で、のろのろと俺は歩むを進めていく。
先ほど校門の前でぼんやりとしていた奴が妙に気になっていた。
——変な奴じゃ。
その言葉が彼の中に浮かんだ。
変、といっても別に容姿的な意味でも行動的な事でもない。
それは、アイツ自身の何かが心に引っ掛っていた。
おそらく外部性か一年生なのだろう。
あの様子を伺っている姿から彼は容易に見当をつける。
しかし、入学式のときここへ来ていたはずだ。
何故今更あんなによそよそしいのか、
そこが俺の中では気がかりになっている理由なのか。
いや、違う。
まるで、アイツは……
「——面白そうな新入生じゃな……。」
ククッと人知れず笑う彼はまるで子供がおもちゃを見つけたときの光景を思い浮かばせた。
**
仁王さんは本質などを見抜く事に関しては人一倍なきがしますw
つまり、主人公に興味をもったのは薄々何か普通の人間とは違うと感ずいていたからです。
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