二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 【REBORN!】風、来たる。 【キャラ募集中!】
- 日時: 2010/11/09 19:30
- 名前: ゆらゆら ◆U4ADJleouU (ID: OI3XxW7f)
はじめまして!
REBORN!の小説を書かせていただきます。
原作沿いのつもりですが、オリジナル多めです。
ヴァリアー編のちょっと前くらいかな…?
荒らし、誹謗中傷はおやめください。
また、見かけても無視するようお願いします。
◇キャラ募集について >>023 説明をよく読んでください。お願いします。
◇ お話 ◇
プロローグ >>001
第一話 >>003
第二話 >>005
第三話 >>007
第四話 >>009
第五話 >>012
第六話 >>016
第七話 >>018
第八話 >>021
◇ お客様 ◇
*風さま *無花果さま
◇ 登場人物紹介 ◇
【名前】 櫻井千風(さくらいちかぜ)
【性別】 女
【年齢】 14歳
【容姿】 肩にかかる程度の黒髪。黒目。純日本人。スカートの下にはジャージを履く。
【性格】 影が薄いわけでもない。目立つわけでもない。
人見知りしない。交友関係は広いが深くはない。掴めない存在。
頭よさそうに見える。でも壊滅的に悪い。
柔軟性に富む。考えているようで何も考えていない。
要するに大人しいばかです。←
それではどうぞ!!
- Re: 【REBORN!】 風、来たる。 ( No.4 )
- 日時: 2010/10/28 19:12
- 名前: 無花果 ◆j6drxNgx9M (ID: 2Sdxx4yv)
初めまして!無花果と申します☆
凄くお上手ですね・・・!
一気に読みました^^←
恐れながら私もリボーンの小説を書かせて頂いております!!(リボーン神様のドルチェ)
これからも頑張って下さい〜!ノシ
でわでわ
- Re: 【REBORN!】 風、来たる。 ( No.5 )
- 日時: 2010/10/28 21:47
- 名前: ゆらゆら ◆U4ADJleouU (ID: kGzKtlhP)
—第二話—
制服に腕を通し、神様に叩き付けたパジャマをベッドの上に放り投げた。
机の上に置かれた神様——ペンダントを、首にかける。
風紀委員長は色々と怖いらしいが、入学して一年半以上経っているというのに、未だに出会ったことがない。奇跡かもしれない。
だが、面倒なことに巻き込まれるのは遠慮したい。見えないように、ペンダントを制服の下にもぐりこませた。
『ふむ。やっぱりもう少し膨らみがあったほうが心地いいだろうな』
「うるさい黙れ」
そのうち膨らむんだから、そのうち。だってほら、成長期だし。
別にそこまで気にしてはいないが、こう何度も言われるとさすがにイラッと来る。
鏡の前で身だしなみを確かめると、通学鞄を手にして玄関に降り立った。
「よし。——行ってきます」
返事は、返ってこない。
— — — — —
ちょうど六時を過ぎた辺りだろう。
秋が始まりかけている。朝方は少し肌寒い。
ひんやりとした空気を目一杯吸い込んで、千風は学校へ続く道を歩き出した。
「やっと過ごしやすい季節がくるよー。今年の夏は暑すぎたからなぁ」
『寒くなったら寒くなったで、夏が恋しくなるんだろう?』
「日本の四季は美しいよ……でも地域差激しすぎ。今年は更に激しすぎ」
夏は苦手。暑いから。冬も苦手。寒いから。
春は好き。暖かいから。秋も好き。涼しいから。
ちょうどいいのが、すき。
これからその季節が始まるというのに、すぐに寒くなるのか、と思うと自然と溜め息が出る。
神様はそんな千風に呆れのため息をついた。
「……それにしても、さすがに早く出すぎたかな。校門開いてなかったりしたらどうしよう」
『よじ登ればいいんじゃないか』
「不法侵入になっちゃうよ」
『校舎には入らないから、ギリギリセーフだろう』
「アウトだよ。限り無くアウトだよ」
傍から見れば見えない誰か(男)と喋っている女子中学生だ。
いつもより早く出たせいか、通学路に人の影はない。
もしかしたら朝早くに出て正解だったかもしれない。
いつもは、"こんなところ"通らないから——。
瞬間。
千風が跳んだ。
ふわり。風の抵抗がないかのように、ゆっくりと宙から舞い降りる。
慣れているかのように塀の上に着地し、その黒い双眸を鋭くした。
視線の先は、今まで自分が歩いていた地面。
アスファルトの固いそこに、——黒い煙が湧き上がっていた。
「……こんな住宅街にも出るんだ」
『すまない、俺が喋りすぎたな。"奴ら"に匂いを感づかれた』
「大丈夫。……"低級"だよ」
塀からアスファルトに降り立ち、そう呟いた。
その眼光は、鋭い。
先ほどと同じ少女とは思えない。
それほど、千風の纏っている雰囲気は、鋭いものだった。
雰囲気が、眼光が、風が、動作が、——全て。
鋭く、それでいて、……美しい。
アスファルトから湧き上がるそれは、喩えるならばへび花火。
うねうねと踊りながら、だんだんと大きくなっていく。
——けれどこれは、所詮"低級"。
千風は、自身の右手の親指の腹を噛み、——千切った。
鉄の匂いが、味が、舌に馴染む。
そこから出る血が、アスファルトに滴った。
ぴちゃん。小さく軽い音が、微かに耳に届く。
それは確かに、千風の耳に響いた。
「——『緋櫻』、『月霞』」
瞬間。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
アスファルトから、二本の刀が飛び出してきた。
躊躇うことなくそれを取り、黒い鞘から刃を引き抜く。
—— 一つは緋く、一つは黒かった。
『千風、動き出す。早く』
「仕留めれば、いいんでしょ」
神様の声に重ね、それと同時に緋い刃を持った右手を振り落とす。
湧き上がる黒い影がアスファルトに縫い止められる。
まるで意志を持っているかのように蠢くそれは、身を捩っているようだった。
その、黒い影を。
「『櫻舞』、——『霞火』」
黒い刃で、斬った。
影は、焼け焦げたようにちりちりと風になびいた。
しゃがみこみ、"それ"に向かって、話しかける。
「……そっち側に伝えて。
——なめるな、って」
まるで、千風の言葉に反応したかのように。
それを伝えると、風に吹かれて、消えた。
刀を鞘に納めると、千風は通学路を歩き出した。——何も、喋らずに。
— — — — —
>>004 無花果さま
コメントありがとうございまぁあああぁすッ←
いやいやいや、春ちゃんに比べたら
千風なんてまだまだ……←←
っていうか、第二話になってもまだ
リボキャラ出てこないですね!!←
ほんっとうにすみません……何小説だよこれ←
- Re: 【REBORN!】 風、来たる。 ( No.6 )
- 日時: 2010/10/29 08:11
- 名前: 風 (ID: bmqtkXtx)
第一話は………いや,上出来だと思いますけどね?
って言うか上手いですよvv
千風の描写に力が入っていて共感が持てますし…彼女は然し十四で1人暮らしとは(汗
謎のペンダント奴等……色々と物語への入りが整ってきましたね^^
そして,彼女が近い内に確実に雲雀さんに遭遇してしまう事も♪
然し,夢落ちか…私もこの手のネタ……やろうかな?
- Re: 【REBORN!】 風、来たる。 ( No.7 )
- 日時: 2010/10/29 19:35
- 名前: ゆらゆら ◆U4ADJleouU (ID: 2romsaeA)
—第三話—
どうやら、"低級"だけのようだった。
あれから黙りこくって歩いてみたが、"低級"はおろか人にすら遭遇しない。
皆さん朝が遅いなぁ。夜更かしは良くないよ。
うんうん、と自分で頷く。神様と喋らない間は物凄く暇だ。
千風の住んでいるアパートは、並盛町の中心部より少し外れている。
どちらかというと、隣町の黒曜町のほうが近い。
そのため、学校への道程は長い。面倒臭い。歩いている間、物凄く暇だ。暇だ。
ふわぁ、とあくびを噛み締めて一つ、そんなことを考えた。
神様はあれから喋らない。喋ると匂いを感づかれてしまうから。
いつもはもっと遅くに起きて遅くに出発して、更に学校には"跳んで"向かう。
人々が活動し始めた時間帯に"低級"なんぞが騒ぎ立てれば、大混乱を招く。
更に、公には存在を知られてはいけないから——。
『千風、前を見ろ』
「うわああ!?」
神様の声に反応して視線を前にずらすと、目の前にはコンクリートの柱。
危うく電柱とキスをするところだった。朝から勘弁して欲しい。
危ない危ない、と冷や汗を拭う。地味に焦った。
「あ、もうすぐ学校かな。野球部の声が聞こえる」
『分かった。そろそろ俺は眠ることにするよ』
「うん、おやすみー」
胸元から神様の気配が消える。一瞬にして眠りに落ちた。早い。
学校にいるときは、いつも眠っていてもらっている。
自分のことだ、きっと人前でもナチュラルに話しかけてしまいそうだから。
野球部の朝練の声が聞こえる。ボールがバットにあたった気持ちのいい音も。
そういえば、同じクラスにも野球部の人がいたっけ。……山本くん、だ。
何回か話をしたことがある。気取らない喋り方が好印象だった。
校門に近づくと、なにやら争っているような声が聞こえた。——いや、言い合いというより、一人が怒鳴って一人がなだめているような。
噛み締めたあくびで涙が出る。目をこすりながらその様子を見やった。
見えた影は三つ。学ランが一つと、ベストが二つ。
確か学ランは、風紀委員しか着ていないはずだ。
大方持ち物検査か服装検査だろう。風紀委員もこんな朝早くから大変だ。尊敬する。
どことなく尊敬の念を抱きながら更に校門に近づく。
怒鳴り声は反抗しているのだろうか。そっちも大変だ。尊敬する。
ふわぁ。またあくびが出た。早く目覚めたせいか、寝不足なのかもしれない。
「だから!! 早く通せっつってんだ! 十代目は日直という重大な仕事のためこんな朝早く来たんだぞ!」
おぉ、奇遇だね。私も今日日直なんだよ。
どこかで聞いたことがあるような声に心の中でそう返す。
学ランの生徒は、面倒臭そうにため息をついて、低い声で呟いた。
「アクセサリーの装着は校則で禁じられているよ。それからネクタイ。シャツも出てる。服装違反しすぎだよ、君たち」
「このリングはお前も持ってんだろうがぁ!」
「ご、獄寺くん、落ち着いて〜」
……獄寺くん?
ぱちり、としかけたあくびが止まった。
聞いたことのある名前。もちろんだ。だってクラスメイトなのだから。
そしてさっきの声。……十代目、と彼に呼ばれているその声は。
「あ、沢田くんと獄寺くんだ」
閃いた。……ら、声に出ていた。盛大に。
校門の前にいる彼らにも聞こえたらしく、驚いたように、訝しそうにこちらを見た。
沢田が驚いたように声を上げる。
「さ、櫻井さん!?」
「おはよう、沢田くん。今日こそ一緒に日直できるね」
え、ええ? う、うん。……意味、分かってないんだろうな。まぁいいや。
「服装検査? 二人ともひっかかったんだ」
「お前には関係ねー」
「あ、獄寺くんおはよう。沢田くんと仲いいんだね、こんな朝早くに一緒に来るなんて」
「もちろんだ! 十代目のゆくところがたとえ火の中水の中だろうと俺は一生ついていく!
ってお前には関係ねーんだよ!! さっさと行けよ!!」
目をキラキラと輝かせてそう言ったかと思えば、今度はギラギラと獰猛な犬のように目をぎらつかせる。
なんだなんだ、彼は意外と面白い人物なのかもしれない。女子にキャーキャー言われてるから、クールな人なのかと思っていた。
「いや、服装検査、あるんだったら受けなきゃ」
「お前なんてひっかかるモンねーだろ!」
「ご、獄寺くん、落ち着いて!」
沢田がなだめて、ようやく静まる。
やっぱり犬だ。ご主人様にはめちゃくちゃ忠実な犬だ。彼にシッポがあるように見えて仕方がない。
ごめんね、と沢田が千風に謝った。その言葉についで、学ランの生徒から低い声が漏れる。
「……君たち、群れすぎだよ……咬み殺されたいの?」
「うわぁああ! ヒバリさん待ってください! 櫻井さんは無関係ですから!!」
トンファーを構えながら恐ろしいことを口にする学ラン。
……トンファー、それに風紀委員。……もしかして。
「風紀委員長さんですか?」
(ええええ櫻井さんんんんん!?)
ぴくり、と不愉快そうに眉を寄せた学ラン——風紀委員長。
その反応で分かった。この人が、あの噂の、と。
入学してから、一年半も出会わなかったというのに。
もしかしたら今日みたいに、朝早く来たら会っていたのかもしれない。なんだそんな簡単なことだったのか。
隣で沢田と獄寺が驚愕に目を見開いているのも知らずに、千風は笑う。
「……何が可笑しいの?」
「あ、すみません。入学して一年半経つのに、私、風紀委員長さんにお会いしたことがなかったんですよ」
それがなんだというのだ。
眉根を寄せて風紀委員長は千風を見た。
「今日みたいに朝早くに来ていれば、もっと前に知り合えたのかな、って思って」
それが可笑しかったんです。と笑いながら言う。
風紀委員長の眉間から皺が消えていた。
ふぅん、と言いながら、その鋭い双眸で笑う千風を見る。——それから一瞬、笑った。
「君、面白いね。名前は?」
「櫻井千風です。あ、クラスは沢田くんたちと同じですよ」
そう、と呟きながら、持っていた手帳を閉じた。
溜め息を一つつくと、通っていいよ、と低く言う。
「やった。ありがとうございます。行こっ、沢田くん、獄寺くん」
「え、えええ?」
何にも言われていないのに。——恐らく、きっと、そう言いたかったんだろう。
けれど、そんなことは今の千風には関係ない。
自嘲にも、哀愁にも似た何かで、微笑む。
——もう少し、早ければ、なんて。
そんな、運命みたいなこと。——私が言えるわけないのに。
— — — — —
>>006 風さま
何度もありがとうございます^^
一話よかったですか!!
うわあああありがとうございますううう←
飛び上がりました。リアルに。←
一人暮らしのところは……ツッコまないでください((
雲雀さんには遭遇しましたww
山本とも絡ませたいですね……←
夢落ちは私の十八番です。嘘じゃないです本当です。←
- Re: 【REBORN!】 風、来たる。 ( No.8 )
- 日時: 2010/10/30 17:20
- 名前: 無花果 ◆j6drxNgx9M (ID: 2Sdxx4yv)
ゆらゆらさん大好きです。
小説お上手だし私のツボを突いていらっしゃる!!
面白いvV
雲雀さんカッコ良すぎだろ(´∀`)
千風と雲雀の関係がこれからどうなっていくのか・・・楽しみです^^
でわでわ〜ノシ
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