二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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【REBORN!】風、来たる。 【キャラ募集中!】
日時: 2010/11/09 19:30
名前: ゆらゆら ◆U4ADJleouU (ID: OI3XxW7f)

はじめまして!
REBORN!の小説を書かせていただきます。

原作沿いのつもりですが、オリジナル多めです。
ヴァリアー編のちょっと前くらいかな…?


荒らし、誹謗中傷はおやめください。
また、見かけても無視するようお願いします。


◇キャラ募集について   >>023   説明をよく読んでください。お願いします。




◇ お話 ◇
プロローグ >>001
第一話 >>003
第二話 >>005
第三話 >>007
第四話 >>009
第五話 >>012
第六話 >>016
第七話 >>018
第八話 >>021




◇ お客様 ◇
 *風さま  *無花果さま



◇ 登場人物紹介 ◇
【名前】 櫻井千風(さくらいちかぜ)
【性別】 女
【年齢】 14歳

【容姿】 肩にかかる程度の黒髪。黒目。純日本人。スカートの下にはジャージを履く。

【性格】 影が薄いわけでもない。目立つわけでもない。
人見知りしない。交友関係は広いが深くはない。掴めない存在。
頭よさそうに見える。でも壊滅的に悪い。
柔軟性に富む。考えているようで何も考えていない。





要するに大人しいばかです。←


それではどうぞ!!

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Re: 【REBORN!】 風、来たる。 ( No.1 )
日時: 2010/10/27 18:53
名前: ゆらゆら ◆U4ADJleouU (ID: R3ss0lfj)

−プロローグ−


暗い。
とても暗くて、あったかくて、寒い。

目を瞑っているのか、開いているのかも分からない。
ただ一面、目の前が、酷く暗い黒だった。


——ここはどこだろう。


暗い。とても暗い。自分以外は、何もない。

無の世界というのはこういうことをいうのだろうか、とか。
目が見えない人たちはこんな世界で生きているんだろうか、とか。

全然、全く、関係のないことを考えられるくらい。
ここは、居心地のいい場所だった。


——あったかい。でも、ちょっとさむいかもしれない。


ちょうどいい。だから、居心地がいい。
眠っているときより、気持ちが安らかだった。
ずっとここで過ごせるなら、きっと人間はみんなダメになるだろう。

……でも、それぐらいいいかもしれない。
今日だけ。明日になったら、また学校が始まるから。
だから今日ぐらい、こうやってずっと、寝かせていてくれても——。


——あれ。





ふわふわとした気持ちが、急にしぼんでいく。
一つ、頭の中で、心の中で、引っかかることがあったのだ。

風船が、しぼむ。


——私は、……学校なんて、通っていたっけ。


そうだ。通ってる。
並盛中学校。去年入学した、何の変哲もない学校。
風紀委員長が怖いって聞くけど、まだ会ったことがないんだ。
あと、ボクシング部の先輩。なんだか色々と凄いらしい。
その妹が、同じクラスにいる可愛い女の子で。


——ああ、そうだ。


妹。

私にも、妹がいる。
今年小学校にあがったばかりの、小さい妹。
私に似て頭はあまりよくないし、加えて世間知らず。
でも、それでも可愛い私の妹。

……そういえば、昨日は凄くはしゃいでいたっけ。
はしゃぎすぎて扉に顔をぶつけて、鼻血がでたんだ。
その時のお父さんとお母さんの慌てようと言ったら……。


——そうだ。


お父さんと、お母さんもいる。
そう。私は四人家族。
父と母と、妹と、私の。四人家族。
普通の、幸せな、明るい、暖かい、優しい、家族。



——大好きな、私の家族。



それじゃあ。


——————あそこで燃えている車はなんだ?

暗い、黒の世界に一つ入った色彩。
炎の、紅。

中心にある真っ黒い影は、それは確かに車の形をしていた。
そしてその車の中に、誰だか分からない影が四つあった。
それは確かに人の形をしているが、遠目からでははっきりと認識できない。

どうして燃えている車の中に人がいるんだろう。
そのままじゃ焼け焦げてしまう。
——早く助けなくては。

ゴムが焼けていく、嫌な臭いがした。
鉄が爆ぜ、プラスチックが燃え、黒い煙が立ち上った。

私はその車に近付いていく。熱さは、感じた。でも体は、進んでいく。
陽炎が、揺らめく。

炎に包まれた車体の中を、そっと、覗き込んだ。
これだけ近くにきても、中身は炎の壁に阻まれて、何にも見えない。


見えない。どうして。なんだ。——よかった。


見えなかったことに、どうしてか安堵している自分がいた。
それに驚きつつも、気付かないフリをした。——気付きたくないような気が、した。
燃えている車を背にして歩き出す。その、耳に。






————おねえちゃん。




幼い声が届いた。
舌足らずなその声は、さっきまで聞いていたもの。
——千春?

思わず振り返った先の、燃え上がった車のその中に。



妹の、——千春の体が、あった。
運転席と助手席には、お父さんとお母さんの体もあった。

そしてその、千春の体の隣に。



——わたし。










ああ、そうか。




私は、死んだのか。

Re: 【REBORN!】 風、来たる。 ( No.2 )
日時: 2010/10/28 11:37
名前: 風 (ID: MxORj1uQ)

初めましてゆらゆら様。
ヘボですが同じくREBORNの小説(題名;復讐のインフェルノ)書いてる風と申しますvv

主人公が同じく風が着く事とに少し親近感を感じています。
始まりから中々壮絶な感じで今後の物語が気になります!!
頑張って下さい♪

Re: 【REBORN!】 風、来たる。 ( No.3 )
日時: 2010/10/28 18:33
名前: ゆらゆら ◆U4ADJleouU (ID: kGzKtlhP)

—第一話—



「————————ッ」


目が覚めてそれが、夢だと知る。

荒い呼吸を整えながら、汗で纏わりつく服を少しだけはためかせた。
ゆっくりと起き上がる。時計の針は、五時を指していた。

まだ活動するには早すぎる時間かもしれない。
でも、もう一度眠りにつく気にはなれなかった。——また、同じ夢を見てしまいそうだったから。

大きく伸びをして、ベッドから降りる。
朝の恒例行事を一通り済ませると、朝ごはんを作るために台所へ向かう。
アパートは広くない。けど、一人で暮らすには充分すぎる。
ありがたいことだ、と目を伏せてそう思った瞬間、手の平からまな板がシンクの中へ盛大に落っこちた。

まどろみが深い時間帯には、無粋すぎる音が響く。
慌ててまな板を拾い上げるが、時既に遅し。





『おはよう、千風。——今日もこの起こし方だったな』





声が、した。

ぎくり、と肩を強張らせて、その方向へと気まずそうに顔を向ける。


——声の主は、ペンダントだった。


「お、おはよう。————"神様"」


引きつる頬を、口角ごと無理やりあげようとすると、更に引きつるものなのだと理解した。



 — — — — —



『まったく。まな板の音で起こされるのは、先月から数えてこれで累計七十六回—— 一日に何回落としているんだい、千風』
「だ、だって神様。まな板って滑るんだもん。掴みにくいというか……取っ手が不親切すぎるって、ずっと思ってたんだけど」
『味噌汁、沸騰してるぞ』
「えっ、うそ」


やだもうほんと勘弁してよ! 涙目になりながら千風は叫んだ。悲鳴に近かった。
そんな様子を見て、ペンダント——もとい神様は、やれやれとため息をついた。……ように見えた。



櫻井千風は、神様と暮らしている。

先月家族に降りかかった不幸な事故により家族を失った千風は、とある事情から、ここで神様と共に暮らしているのだ。
その"とある事情"は、説明すればするほど話が長くなる上に、到底信じてもらえないような内容だから、カット。

それよりも今大切なのは、味噌汁が無事に完成したかどうかだ。


「あ、よかった焦げてない」
『味噌汁は焦げるようなものじゃないと思うが』
「櫻井さんちのオプションです」


一人分の味噌汁なのだから、量はいらない。
そして当然、一人分なのだから、一人分の食器の片付けもしなくてはならない。
そう考えると、お椀に盛ることも面倒臭く感じ始め、千風はその場で自分のお箸を取ると、両手を合わせた。


「いただきます」
『また台所で食ってるのか。立ち食いは行儀悪いぞ』
「だって面倒臭いんだもん。……あ、豆腐入れるの忘れた」
『腐るぞ』
「今日の夕飯は冷奴。よし、決まり」


豆腐が腐るのか、とかそういうことは問題ではない。
味噌汁を食べ終わり、再び手を合わせる。


「ごちそうさまでした」


使ったものは箸と鍋、ネギのついた包丁と、何故だかネギの色素が染み付いているまな板だけ。
水道代も浮く上に手間も省ける。得をした。私頭いい。

上機嫌に鼻歌まで歌いながら片付けを始める。
味噌汁を食べたらもう満足した。ご飯はいいや。あんまりおなかすいてないし。お米減らしたくないし。


『千風、しっかりメシを食え。倒れるぞ』
「ご飯食べ過ぎると吐くー。味噌汁でお腹いっぱい。ネギ最高」


はぁ、と神様が盛大なため息をついた。声しか聞こえないのに、呆れ顔まで見えてくる。不思議。
片付けをし終わった手の平の水滴を手ぬぐいで拭きながら、制服に手をかけた。


「まだ六時だ……学校に行くには早すぎるよね」
『なに言ってるんだ、今日は日直の日だろう?』
「あぁ、そういえばそうだったかも。……沢田くんとか。今日こそは二人でできるかなぁ」


クラス替えをして半年以上経つが、彼と二人で日直というものをやったことがない。
一度目は彼が欠席して。二度目も彼が欠席して。三度目は私が休んだ。——家族の葬式だ。

そして今日が、四回目。


「日直なら、ちょっと早く行っても大丈夫だよね。よし、着替えよ」
『千風、やっぱりたんぱく質をとらないと胸が膨らまないんじゃ——』
「余計なお世話!」


ばさり、と脱いだパジャマを変態神様に力強く叩きつけてやった。






——————
>>002 風さま
はじめまして、コメントありがとうございます♪
「風」って、いい漢字ですよねー。大好きなんです。
大好きな感じを大好きな設定の主人公にいれてみました。

プロローグはともかく第一話は……;;
「沢田」って名前しかでてきてないですね、すみません;;
力不足です……もっと上達しないかなぁ←

ちなみに味噌汁が焦げるのかは分からないです。
でも私は味噌汁を鍋から溢れ返したことならあります。←


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