二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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元不良のポケモン珍道中  
日時: 2013/07/14 23:09
名前: ユキ (ID: Bhcs08zv)
参照: http://www.pixiv.net/mypage.php

小説書き超初心者です。ほぼ自己満足でやってしまうと思いますが、御理解のほうをお願いします。
ただいま、ポケモンとリボーンに発熱中
オリキャラのイラストを此処にアップします、よければ見に来て下さい

注意事項
 ・トリップした少女の‘ホウエン’中心のギャグ入り小説
 ・辞典片手にやってますが、言葉や表現を間違えてる可能性が・・・
 ・キャラの崩壊あり、ほぼ逆ハー、主人公がポケモンと会話しちゃいます、苦手もしくは嫌な方は
  Uターンをお勧めします
 ・某バスケ漫画の登場人物が平気で出てきます
  
設定
 ・一応ゲーム沿い、オリジナル多し
 ・ハルカとユウキ、ミツルも登場
 ・ギャグ入ります
 ・最近はギャグ路線に突っ走り中





11/11/06 スレッド作成
12/01/22 加筆修正+スレッド整理
  03/11 注意事項と設定を加筆修正
  04/28 参照がいつの間にやら600突破
     番外編を更新
  06/09 誤字脱字の修正
  07/28 サイトでの文章に訂正第一弾
  08/25 登場人物追加
  10/07 手持ち追加
13/07/14 手持ち追加

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元不良のポケモン珍道中  ※血表現あり ( No.87 )
日時: 2013/07/14 22:54
名前: ユキ* (ID: Bhcs08zv)

第四十七話

『・・・』


        〜黄色い・・・〜



    120番道路を進んでいた緋海
    半分程進んたところで目の前にピカチュウがうつ伏せに倒れているのを見つけた
『・・・おい、大丈夫か?』
    緋海が軽く揺らすと
ピ「「ハッ!!」」
   ゴッ
『〜〜〜〜っ!!』
    ピカチュウは勢い良く体を起し、緋海の顔面にぶつかり
    互いに痛みに悶えた
ピ「「っ・・・テェ!!」」
『〜〜〜〜〜〜!!』
   ポンッ
陽「緋海さん!」
ーだいじょうぶ?
ピ「「わ、わりぃ・・・大丈夫かよ」」
『そっちこそ・・・』
ピ「「大丈夫だ」」
    ピカチュウが緋海の顔を見上げると、三人は固まった
ピ「「・・・・・・おい」」

     『ぜ・・・全然大丈夫じゃねーだろうが!』

陽「た、タオルタオル!!」
ーキズぐすりキズぐすり!!
ピ「「おい、どうしたんだ・・・」」
    緋海はポーチから鏡を取り出すと、ピカチュウの眼前に突きつけた
『顔面血だらけのクセに大丈夫とか言うな!!』
ピ「「・・・おー、道理で視界があk」」
『竜牙ぁ!!ミナモシティまで飛ぶぞ!!』
   ポンッ
竜「仰せのままに」
『真紅、陽彩、ボールに戻れ!』
ーはーーい
陽「分かりました」
    緋海は慌ててピカチュウを抱き上げると、ミナモシティまで急行した






   タンタンタタターン
ジョ「ヒナさーん、お預かりしていたピカチュウちゃんの手当て終わりましたよー」
『あ、ありがとうございます』
    例の如くポケモンセンターに駆け込んだ緋海
    ピカチュウの怪我に驚いていたジョーイさんだったが、冷静に手当てをした
ジョ「何か鋭い物で切られたみたい、でもそんな大事には至ってないわ」
『・・・良かった』
ピ「「・・・・///(プイッ」」
ジョ「最近物騒だから、ヒナさんも気をつけてね」
『はい!』
    緋海はついでに部屋を取ると、ピカチュウを抱えて外に出た


『で、何があったんだよ』
ピ「「別に、コレは俺様の問題だ
  首突っ込むな」」
    ジョーイさんの言葉が引掛かった緋海はピカチュウに詳しく話を聞こうとしたが
    ピカチュウはそっぽを向いてしまった
『そんな怪我されてちゃほっとけねーよ』
ピ「「・・・・」」
   ポンッ
月「・・・・」
   ベッシィ
ピ「「イッテェな!!おい!!」」
月「黙秘とかムカつくんだよ」
    ボールの中から二人の会話を聞いていた月牙は勝手に飛び出してくると
    容赦なくピカチュウをど突いた
月「言っとくけど、コイツは気に入った奴しか助けねーよ」
『おい』
月「粗方、素直になれねーから」
『だ・ま・れ☆』
   ゴッ
    緋海は月牙を殴ると、ピカチュウの方を見た
『別に・・・言いたくねーならいいよ
 ただ一人じゃキツくなったらヒマワキシティの近くに行け
 オレの仲間がいる、力を貸してくれる筈だからよ』
月「ツンデレ」
『ちげーつってんだろ』
ピ「「・・・始めて会った奴相手に優しいな」」
『優しくなんかねーよ』
月「無愛想」
『いい加減にしやがれ月牙!』
    文句を言う月牙をいなしながらそう答えた緋海を、ピカチュウは少しの間ジッと見ていた
    ピカチュウの視線に気がついた緋海が振り向くのと同時に
月「?! チッ」
ピ「「くそ、見つかった」」
    月牙とピカチュウが血の匂いを嗅ぎつけ、戦闘体勢に入った
    訝しげに二人を見ていた緋海だったが
   ガサッ
   …スクスクスクスクスクス
『誰だ』
    茂みの奥から聞こえてきた不気味な笑い声に、護身用のナイフを取り出した
〆「見つけた、ダメじゃないか、勝手に、逃げちゃ
  さぁ、戻っておいで、僕の、コレクション
  次は、動けない様に、手足を削ぎ落とそう、か、それとも、剥製にしよう、か」
    茂みからフラフラと現れたのは、血だらけの白衣を着た
    怪しい風貌の男だった
月「おい、なんだアイツ」
ピ「「知るか、いきなり俺様をコレクション呼びした挙句に
  無視したら切りつけてきやがったんだよ」」
〆「おや、いい、コレクションが、もう一体
  あぁ、そこの、ガキのか、殺して、殺して、殺して、アハハハハハ!!」
    白衣の内側からベッタリと血のついたナイフを取り出した男は
    ナイフを振り上げると真っ直ぐ緋海の方へと走ってきたが
『・・・・(うわっ、テツヤより遅いとか)』
    前の世界で運動部男子とおっかけっこしていた緋海に取って男のスピードは遅く感じられ
『よっと』
〆「なっ」
『墜ちろ』
    避けられた事によってつんのめった男の首にナイフの柄を振り下ろした
   ガツッ
    鈍い音をたてて男の首に入った柄
   ドサッ
    呆気なく倒れこんだ男を踏みつけた緋海はバッグ内にあった紐でキツく縛り上げると
    軽々と担ぎあげた
月「・・・取りあえず一件落着か?」
『コイツを警察の前に捨てりゃな』
ピ「「あ、ありえねー、今までアイツ見た奴って俺様見捨てて逃げるのに」」
『まぁ・・・やたらデカいガキとか足の速いガングロとか常に上から目線で鋏投げてくる厨二患者と毎日の様に追いかけっこしてりゃ慣れる』
    あっけらかんとしてる緋海に、月牙はため息をついた
『じゃ、これでこの辺も安全だろ』
    男を担ぎ直しすと、緋海はピカチュウの頭を撫でた
ピ「「あ、おい!」」
月「じゃあ」
『元気でな』
    二人はそのままミナモシティへと歩いて行った
ピ「「・・・・・・・」」
    ピカチュウは二人を見送ると、自分も茂みの奥へと消えた









        〜翌朝〜

   ペシペシペシペシペシ
ピ「「おい!起きろ!!」」
『ん、んん・・・・・・って、ハァ?!』
ピ「「腹減った、飯」」
    頬を叩かれる感覚に目を覚ました緋海
    目を開けると目の前には昨日のピカチュウが
月「朝からうr・・・・・お前、なんでいんだよ」
ピ「「命の恩人についてきちゃワリーか」」
    緋海の叫び声に目を覚ました月牙達もピカチュウがいることに驚いた
ピ「「あ、なぁ!俺様マトマの実使った料理食いたい!!」」
『ハァ?持ってねぇよ』
ピ「「採ってきた」」
『・・・用意いいな』
    取りあえず顔を洗おうとベッドから立ち上がった緋海
    洗面所へ行く為リビングに足を踏み入れると

      沢山の木の実と新品のボールが一個テーブルの上に




『・・・・・・
 おい!もしかして!』
ピ「「あ、勝手に出して入ったから」」


To be continue...

元不良のポケモン珍道中   ( No.88 )
日時: 2013/08/30 18:29
名前: ユキ* (ID: Bhcs08zv)

第四十八話


「やぁ、初めまして」



       〜ホウエン地方チャンピオン〜




    ミナモシティの有名なカフェテリアのテラス席
『ふ〜〜〜ん、結構美味しいじゃん』
陽「♪」
睡「(アーー ムッ)ん〜〜〜〜♪」
ーおいし〜
    緋海は陽彩・睡蓮・真紅の女子メンバーを出してお茶していた
    緋海達はピカチュウの雷牙ライガの体調が万全になったらすぐにトクサネシティに向かうつもりでいたが
    「ヒマワキシティのヒナさん、お電話が入ってますよ〜」
    『?』
    唐突に入った電話で足止めをくらっていた
ーマスター、だれが くるの?
『知らね
 あーぁ、早くこねーかな』
    セットのケーキを真紅に食わせながら緋海は飽き飽きしていた





    親友が珍しく石とポケモン以外に興味を示したトレーナー
    噂によれば、他の世界から来たらしくポケモンを会話が出来るうえに並外れた運動神経をもつ
    船から友人と一緒に降り、近くのカフェスペースを見回せば
「お、あの子かな?」
    机の上にはリオルと色違いロコン
    足元には盛大にケーキを頬張ってるヌマクロー
「ミクリさん、彼女ですか?」
「すっげー!色違いのロコンだ!!」
「・・・あれでオレより年下なんて嘘だ」
「ねぇねぇ、あの机の上にいるポケモンはー?」
    友人達はワイワイと騒ぎながら私を見た
「そうだね・・・ダイゴの説明が正しければあの子だ」
    瑠璃色の髪の毛に紅色で切れ長の瞳
    極めつけはローズクオーツのピアスと黒水晶のネックレス
「さぁ、行こうか
 サトシ君、カスミちゃん、タケシ君、マサト君」





陽「緋海さん、誰か来ますよ?」
『あ?』
    睡蓮と真紅が食べるケーキを追加注文していた緋海は
    陽彩の言葉にテラス外を見て、驚いた
『(あれって・・・サトシじゃ!!嘘だ、だってハルカはユウキと動いてて)』
    緋海は元の世界で隠れポケモン好きとしてよくアニメを見ていた
    その為来る直前まで見ていた為、どの地方ではどういう事が起きると正確に理解していた
    それ故に、ミクリとサトシが一緒にいるのに驚き、ハルカの代わりにカスミがいる事にも驚いていた
『(・・・でもオレがこっちに来た事によって何か影響が出ているのかも、そうしたら納得がいく)』
    緋海が無理やり自身を納得させて心を落ち着かせていると
    此方に気がついたミクリ達が近寄ってきた





「やぁ、初めまして」
 君がヒナちゃんかい?」
『えぇ、そうですけど・・・何方様でしょうか』
    ミクリさんについてきて出会ったヒナさん
    なんでもミクリさんの親友お気に入りのトレーナーらしく、実力はあるらしい
「え、これでも有名だと思ったんだけどな・・・」
『嘘ですよ
 チャンピオンでコンテストマスターのミクリさん』
「これは驚いた・・・ダイゴから聞いてたのとだいぶ違うね」
    ミクリさんの言葉にヒナさんは驚いた様に目を見開いた後
    ニヤリと不敵に笑った
『なんだ、オレの素知ってんのか』
「おかげ様で」
『で、そんな凄い方がオレになんの用でしょうか』
「ちょうど友人が来ていた時にダイゴから説明されてね
 どうせなら一緒に会ってみようかと思ってね・・・」
『ふ〜〜〜ん、わざわざ御苦労様です』
    ‘優雅’
    それが私がヒナさんに抱いた第一印象
『でも、それだけじゃないでしょ?』
「おや、勘が鋭いね」



         「私、もしくはサトシ君とバトルをしてくれないかい」



To be continue...


後書きという名のスライディング土下座orz
・思い立ってアニメメンバー出してみました
・ハルカはゲーム設定の方を出してたからハルカの代役にカスミをwww

・お目汚しさーせんした

元不良のポケモン珍道中   ( No.89 )
日時: 2013/11/01 21:39
名前: ユキ* (ID: Bhcs08zv)

約二ヶ月半ぶりでございます、ユキ*です
私、停滞していた間に・・・なんとか専門学校の入試に合格しました!!
更新再開します



第四十九話

「手加減はいらないね?」

        〜vsミクリ、初敗北〜





『バトル、ですか?』
    緋海はミクリの提案に驚いた様に目を大きくした後
『面白そうですね』
ミ「お、乗ってくれるんだね」
『断る理由がねーよ』
    バトルを承諾した



サ「あ、あの!オレ、マサラタウンのサトシです!
  こっちは相棒のピカチュウ!」
‘ピ、ピカチュウ!!’
カ「ワタシはカスミ、それとトゲピー」
‘チョゲプリィ♪’
マ「ボク、マサト!」
タ「オレはタケシだ、よろしく」
『オレはヒマワキシティの緋海、よろしくな』
「(ふむ、年相応にはあまり見えないな)」
    ポケモンセンターに隣接してるバトルコートへと向かう最中
    緋海ちゃんとサトシ君達はすぐに会話を始めた
    タケシ君より年下の筈の緋海ちゃんは、雰囲気と身長のせいで同い年かそれより上に見える
『トウカシティっつーと・・・センリさんか』
マ「!! パパに会ったの?!」
『会ったつーか・・・バトルしてギリで勝った』
サ「センリさんに勝ったんですか!!」
『まぁ・・・』
カ「ちょっとサトシ、ヒナさんに近づき過ぎよ!」
タ「まぁまぁ、カスミ落ち着けって」
    サトシ君のピカチュウは緋海ちゃんのボールが気になるのか、ずっと尻尾で突いており
    それに気がついた緋海ちゃんはそのボールを開けた
   パシューン
‘・・・ピ?’
‘ピッカァ!!’
‘ピカ?ピーカピ’
‘ピッカァ!!ピカチュウ!’
‘チュウ’
「ほぉ、緋海ちゃんもピカチュウを連れているんだね」
『メンバー入りしたばっかすっけど』
    肩にピカチュウを乗せた状態で私を振り返った緋海ちゃん
    その後ろにチラつくピンク色の光
「(おや?)」
サ「ピカチュウ嬉しそうだな!」
‘カァ〜♪’
『大方、同種族に会えて嬉しいんだろ
 なぁ、トゲピー触ってもいいか?』
カ「大丈夫よ、ねぇトゲピー?」
‘チョゲチョゲ!’
    どうやら緋海ちゃんは気づいてないのか、サトシ君のピカチュウやカスミちゃんのトゲピーと触れ合っている
「(だいぶ過保護なようだね、原種様は)」




タ「これより、ヒナさん対ミクリさんのバトルを始めます!
  使用ポケモンは各二体ずつ、どちらかのポケモンを全員戦闘不能にした方が勝利です」
    バトルフィールドに向かい合う緋海とミクリ
ミ「さて、準備はいいかい緋海ちゃん」
『いつでもいいですよ』
    観客席にはカスミ・サトシ・マサトの他に、サトシの手持ち達と緋海の
睡「ネエネがんばれ〜!」
陽「頑張って下さ〜い!」
雷「俺様も出たかった・・・」
ーみんな がんばれ〜
    今回出番ナシの陽彩・睡蓮・雷牙・真紅が待機していた
タ「バトル・・・始め!!」
    タケシの合図に二人は同時にボールを投げた
ミ「踊れ、ルンパッパ!!」
ル「「イ、ヤッホ〜〜〜〜ォ!!」」
『竜牙It's show time!!』
竜「仰せのままにお嬢様」
ミ「手加減はいらないね?」
『(あ、やばっ)』
    ミクリの怪しい笑みに、緋海は口元を引きつらせた


ミ「ルンパッパ‘ギガドレイン’」
『上昇して避けろ!』
    竜牙の後を追う様に緑の光は空へとあがり
    竜牙は慌てて旋回した
『‘超音波’!!』
ミ「‘バブル光線’で防げ」
    ‘バブル光線’は‘超音波’を打ち消し、竜牙にダメージを与えた
『くっ
 ‘竜の息吹’!』
ミ「‘ハイドロポンプ’で向かえ撃て!!」
    緋海&竜牙のペアは必死に攻撃を加えるが
    ミクリ&ルンパッパに技を良くて相殺、それ以外は打ち消されどんどん体力を削られ
    気がつけば竜牙はフラフラと辛うじて空を飛んでいる状態に
『竜牙!』
竜「あと一度くらいなら・・・」
    緋海は既に竜牙が負けることは察していたが
『(ヤバい・・・ワクワクしてきた)』
    実力が倍近く違う相手、真剣な視線
    緋海も、竜牙も、ボールに入ってる月牙も気分が高揚していた
『んじゃ、最後に頼む!
 ‘ドラゴンテール’!!』
ミ「おや」
    最後の力を振り絞った‘ドラゴンテール’に、ルンパッパはミクリを見て頷いた
ミ「こちらも全力で、‘ハイドロポンプ’!!」
    凄まじい音を立てて竜牙に命中した‘ハイドロポンプ’
    竜牙はソレを切り裂きルンパッパに‘ドラゴンテール’を当てたが、そのまま地面に崩れ落ちた
『竜牙!!』
タ「フライゴン戦闘不能!ルンパッパの勝ち!」
    タケシの判定に慌てて駆け寄った緋海は竜牙の頭を優しく撫でた
竜「申し訳ございません・・・お嬢様・・・」
『ううん、ありがとう竜牙
 ゆっくり休んでて』
    竜牙をボールに戻した緋海は嬉しそうに身震いをした
    その様子を見たミクリは、小さく笑った
ミ「さて、もう一戦いけるかい?」
『いけるさ
 相棒もヤル気満々だしな』
    緋海の手の中でカタカタと揺れつづけている月牙のボール
ミ「それじゃあいこうか・・・
  美しく舞い踊れ、ミロカロス!!」
ミ「「お任せあれ!」」
『月牙It's show time!!』
月「うっしゃぁぁぁぁぁ!!」
タ「バトル・・・始め!」



「すげぇ・・・」
    目の前で繰り広げられるバトル
『月牙‘砂掛け’!!』
「避けて‘水の波動’」
    強力な技を間一髪やスレスレで避けてフィールドを駆け回るグラエナ
    綺麗な体を優雅に動かして技を放つミロカロス
「二人共・・・楽しそう」
「あぁ、凄い笑顔で指示してるし
 互いのポケモン達もトレーナーに影響されて楽しそうにバトルしてる」
    カスミはトゲピーを抱きしめてバトルを見ている
    オレも自然と体に力が入ってるのが分かる
「ミロカロス‘竜巻’で動きを封じろ!!」
    ‘竜巻’巻き込まれたグラエナ
『月牙!!』
    ヒナさんの声に、グラエナはニヤリと笑って見せた
    ヒナさんはそれで何を言いたいのか分かったらしく、頷いた
『‘シャドーボール’いっけぇーーーーーー!!』
「なっ!!」
    ‘竜巻’を突き破った‘シャドーボール’はミロカロスに命中したが
   ドサッ
    蓄積していたダメージに耐えきれず、グラエナが倒れた



タ「グラエナ戦闘不能!ミロカロスの勝ち!
  よって勝者、ミクリさん!」
    タケシの言葉に、緋海は笑った
『あーぁ、やっぱ強いっすね』
ミ「いや、ワタシとの初戦であそこまで喰いついてきた子は久しぶりだよ」
    緋海は月牙に近寄ると、風でボサボサになった毛を撫でた
『悔しいな・・・
 頑張ってジム戦クリアしてからもう一回挑戦していいですか』
    緋海と月牙の眼差しに、ミクリは笑って頷いた
ミ「勿論
  キミならいつでも大歓迎だ」
    ミクリの返事に緋海がお礼を言おうとした時

サ「あ、あの!姉ちゃんって呼んでいいですか!!」
『・・・・・・はぁ?』

    サトシがとんでもない事を言ってきた


To be continue...


後書きという名のスライディング土下座orz
・バトルフィールドが地上だったので急遽二体でのバトルに変更しました。本当は他の子出したかった
・呼んでいただきありがとうございます!

元不良のポケモン珍道中   ( No.90 )
日時: 2013/11/18 11:19
名前: ユキ* (ID: Bhcs08zv)

第五十話

『・・・What?』


           〜弟と事件の足音〜


サ「あ、あの!姉ちゃんって呼んでいいですか!!」
『・・・・・・はぁ?』
    緋海は硬直していた
    緋海にとって、サトシという存在はある意味特別なものだったからだ
『・・・What?』
サ「オレ、そのヒナさんのバトル見てて・・・カッケー!!ってなって!姉ちゃんだったらいいなって思って!」
『わ、分かったから近い!』
月「(珍しい、緋海の奴が押されてる)」
    サトシの真っ直ぐな言葉を言われた緋海はため息を吐いた
『(おかしいな・・・なんか絆されかけてねーか?オレ)』
サ「ダメですか・・・?」
ピ「「ダメ?」」
『(ヴッ・・・サトシの頭に垂れ下がった耳が見える・・・てかピカチュウ涙目で見上げてくんな!)』




『っ! だーーーーー!!分かったよ!呼んでいいからんな目で見んな!!』
    サトシの真っ直ぐな視線に折れたのか、大声でそう言ったヒナ
「(まぁ、あの視線に耐えられないよな・・・)」
「タケシ?」
「ん?」
「・・・なんでもない
 それにしても、ヒナさんってタケシより年下なのよね?」
「・・・確か14だから二つ下だな」
「全くそんな風には見えないわ」
    カスミの言う通り、ヒナはオレより二つ下の筈なのに
    雰囲気のせいか、はたまた口調のせいか・・・
    良くてオレと同い年ぐらいにしか見えない
『つか近いんだよ!』
「?」
『くっそ!無自覚かよ!!』
    サトシの頭をグシャグシャと撫でてる場面を見れば
「年相応なんだけどな・・・」
「ね〜・・・」




マ「ヒナさんの手持ちって面白いね!」
『・・・はっ?』
    回復し終わった月牙と竜牙の毛を梳いていた緋海は怪訝そうにマサトをみて
『・・・お前等なにやってんだよ』
    呆れ返った
マ「凄いすごーい!」
睡「♪」
    マサトの前で‘水鉄砲’でジャグリングしている睡蓮
雷「ほっ、よっ」
ーえいっ
    尻尾を使ってジャグリングから落ちた球で打ち合いしてる雷牙と真紅
陽「すいません・・・気がついたら」
    呆れ返って言葉も出ない状態の緋海に陽彩は申し訳なさそうに鳴いた
    緋海は陽彩の頭を撫でると、側に置いてあった籠からクッキーを一つ取り出して
   ビュッ
睡「クッキー!!」
    投げた瞬間、睡蓮が凄い勢いで飛びついた
『おら、ブラッシングしてやるから並びやがれ』
睡「♪」
雷「うぃ〜す」
ーは〜い
    順番にブラッシングしていく様子を見ていたミクリは疑問に思っていた事を口にした
ミ「先ほどから気になってたんだけど
  キミのピカチュウの左目の傷は・・・」
『あ、あぁ・・・雷牙』
    クッキーを頬袋一杯に詰め込んだ状態で膝によじ登って来た雷牙に緋海は脱力しつつ
    ミクリに雷牙の顔がよく見える様に抱き上げた
ミ「鋭利なもので切られたのか・・・一体何があったんだ?」
『ここ二三日でニュースになりませんでしたか?
 ‘ポケモン保護法違反の指命手配犯、警察前に転がされている所を逮捕’』
マ「あ!船の中で見た!!
  自分のお気に入りの種族のポケモンを剥製にしたりしてたって!」
    マサトの説明でミクリとタケシは感づいたのか、雷牙の頭を撫でた
カ「・・・まさか」
サ「そのピカチュウ」
    少し遅れてカスミとサトシも分かったのか、一気に青褪め
    マサトだけは首を傾げていた
『そいつに斬りつけられて、逃げてた所保護ってポケセンに連れてったら懐かれてそのままゲット』
ミ「最近はそういう事を行う人が増えてるんだ
  先日は黒尽くめの男達がトレーナーのポケモンを奪う事件が起きてるしね・・・」
『・・・実言うと、真紅もそれで群れを全員殺されて唯一生き残った奴なんです』
タ「色違いなうえに・・・自然と行われていたから気にしてなかったけど
  その子、テレパシーで会話してるよな」
    タケシに抱っこされていた真紅は「しまった」とでも言いたげな表情になった
『あ、うん・・・じゃなくってはい』
タ「タメ口でかまわないよ
  その2点から狙われていた、ってことでいいかな?」
『・・・うん、幸い追い払えたけど多分まだ狙ってる』
ミ「ふむ・・・これは少し、嫌な予感がするね」
    ミクリの言葉に全員が顔を顰めていると
    表の方がザワザワと騒がしくなってきた
カ「な、なに?」
タ「どうやら誰か駆け込んできたみたいだね」
    庭からポケモンセンター内を見ていると
    ポケモンセンターに駆け込んできた少年が庭の方へと進路を変更して走ってきた
『・・・(なんか見覚えのある奴だな)』
    勢いよく庭へと飛び出してきたのは・・・
ユ「ヒ、ヒナさん!!」
『ユウキ?!お前っ、ボロボロじゃねーかよ!!』
    緋海に懐いているカップルの片割れだった
ユ「お願いです!ハルカを、ハルカ達を助けて下さい!!」
    ユウキは涙をボロボロと涙を零しながら緋海に懇願した
『落ち着け、何があったんだよ』
ミ「ユウキ君、何があったんだい」
ユ「ハルカと、ミツルが!」
『お前等いつの間に仲良くなってんだよ・・・
 じゃなくって、二人がどうした』





    「黒尽くめの奴等にポケモンと一緒に拉致られた!!」



To be continue...


後書きという名のスライディング土下座orz
・ちょくちょくカスミとマサトが空気になる
・そして何故出しゃばるタケシ!

元不良のポケモン珍道中   ( No.91 )
日時: 2013/11/18 12:18
名前: ユキ* (ID: Bhcs08zv)

第五十一話


「オレじゃ、手も足も出なくって」



            〜出発〜



『ら、拉致ぃ?!』
ユ「三人で遊んでたら、ハルカのワカシャモとミツルのキルリア狙ってきた奴等に、二人共」
    泣きながらも必死に説明するユウキ
ユ「助けたくて、バトルしたけど
  オレじゃ、手も足も出なくって」
    目の前で友人が連れ去られたのが余っ程ショックだったのか
    ユウキは少し不安定な雰囲気に
『ミクリさん』
ミ「・・・希少価値の高いキルリアとレベルの高いワカシャモ
  裏市場では高いと聞いた事がある」
ユ「アイツ等、お嬢様の、願いだからって」
タ「我侭な娘の為に親が暴走してる感じだな」
    緋海はギリッと唇を噛むと、ユウキを撫でた
ユ「ヒナさん」
『・・・二人を助ける、ソイツ等には借りもあるしな』
カ「でも、ソイツ等のアジトとかって何処にあるのか知らないんじゃ」
『くっそ、どうすっか・・・』
ミ「おそらく、警察はあまり当てにならないだろうね」
    緋海達がどうやってアジトを探し出すか相談をしていると
   ボコッ
ー?
雷「?」
   ボコッ ボッコン!!
?「「キュゥ」」
月「お、おい!!」
『んだよ月牙・・・ってコドラ?』
    緋海達の足元に突如コドラが出てきた
ユ「あ!!ハルカのコドラ!!」
サ「え、じゃあもしかして!」
    コドラはフラフラしながらも、ユウキに擦り寄った
『・・・陽彩、コドラの掘ってきた穴を通って行け
 着いたら波動でオレに知らせろ』
ミ「・・・あぁ、成程
  アジトから穴掘ってきた可能性が高いものね」
サ「ヘイガニ!お前も一緒に行くんだ!」
タ「ハスボー、ミズゴロウ、二人もだ!」
    コドラの掘った穴に飛び込んだ陽彩達を見送った緋海達は
    ひとまずユウキのポケモンとコドラを回復させる為にセンター内部に駆け込んだ







『・・・・・・』
「あの、ヒナさん」
『・・・なんだここ?』
    リオルからの波動を感じ取っていたヒナさんは怪訝そうに眉間に皺を寄せた
「姉ちゃん、分かったのか?」
『分かった・・・ことには分かったけどよ
 やたらとデカい庭に、豪邸?でも地下から不穏な雰囲気感じるらしいんだけど』
「ふむ・・・これは少々厄介かもしれないな」
    ミクリさんの言葉に頷くヒナさん
『まぁ、やろうと思えばいけますけど・・・
 社会的地位は向こうのが高いっぽいし・・・』
「しょうがない、久しぶりにチャンピオン権限を発動させるよ
 それと、少しそういうのに強い知り合いにも連絡を回しておくよ」
「あ、ありがとうございます!!」
    咄嗟にミクリさんにお礼を言えば、頭に手を乗せられた
「トレーナー達が安全に旅が出来るようにサポートするのも仕事の一つだから気にしなくていいよ」
「ミクリさん、行く準備できました」
「よし、じゃあ行こうか」
    カスミさんの言葉にミクリさんは頷くと、ソファから立ち上がった
「なぁユウキ」
「? なんだいサトシ」
「コイツ、連れて行ってやれよ」
    サトシが渡してきたのは、ハルカのコドラ
「トレーナーの事、コイツも心配してると思うしさ
 それに・・・ハルカって奴と一緒に旅してるんだろ?ならユウキの指示も聞くと思うぜ」
「・・・聞いてくれるかい?」
‘コ〜ゥッ!!'
    コドラは元気にそう鳴くと、擦り寄ってきた
『・・・基本的にポケモンは相手の事を認めていれば指示を聞いてくれる
 安心しろ』
「はい!」

   待っててハルカ、ミツル、今助けに行くから


To be continue...


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