二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 夢色パティシエール 〜新たな仲間〜
- 日時: 2011/01/19 17:15
- 名前: ゆりかストロベリー (ID: nUPupIAw)
ここは製菓学校の聖マリー学園。ここには中等部で有名な4人が居ます
「ちょっと待ってよー。行き成り特訓ってひどい!」
と怒っているのがいちご。
「仕方ねーだろ。お前が落第点取らなきゃこんなこと・・・」
とぼやいているのが樫野。
「2人とも相変わらずだね。天野さん、頑張ろうよ」
と励ましているのが安堂君。
「僕ならもう少し優しくするけどな」
とナルシストぶりを発揮しているのが花房君。
この4人は今から調理室で特訓をしに行くのです。そこに1人の女の子がやって来ました。転校生のようです。
「ねぇ。どうしたの?」
いちごは声を掛けました。女の子は言いました。
「今日からここに通う事になったんですけど教室が分からなくて」
すると親切ないちごは3人を連れて案内してあげる事に。
「そういえば名前を聞いてなかったね。何て言うの?」
いちごは女の子に聞きました。すると女の子は言いました。
「流星寺ゆりかです」
ゆりかは礼儀正しくお辞儀をしました。
「私は天野いちご。よろしくね」
- Re: 夢色パティシエール 〜新たな仲間〜 ( No.21 )
- 日時: 2011/01/30 16:39
- 名前: ゆりかストロベリー (ID: nUPupIAw)
「ねぇ昨日の事だけどどうして嘘を吐いたの?」
千乃介の言葉にゆりかは目を見開きました。ずっと隠していたのに遂にばれてしまったことが分かったからです。
「千乃介には関係のない話でしょ」
ゆりかの言葉からは冷たさしか感じませんでした。ゆりかは知られたくないことは徹底的に隠す主義なので一度ばれると話そうともしなくなってしまうのです。
「それが関係あるんだよ。本当に隠すのが得意だね。でも悪い癖だよ。前から言っているよね、何かあったらすぐに話して欲しいって。話してくれないってことはまだ信じてもらえてないってことかな?」
千乃介の言葉にゆりかは首を横に振りました。つまり信じているという合図です。
「信じているのなら何で話してくれないのかな?僕はゆりかのことを幼馴染として心配しているんじゃなくて兄として心配してるんだ。最近のゆりかは昔から封じ込めて来た事をまた繰り返そうとしてる。それだけは避けて欲しいんだ。具合でも悪くなられたら困るんだ。もちろん泣きたいなら泣いても構わない。僕はゆりかの全てを受け止めるよ。だから僕を信じて話してくれないかな?」
するとゆりかは俯きました。
「そんなに心配してくれてるなんて思ってなかった。私は1人で何もかもやっていかなくちゃならないって。でもそれは違ってた。千乃介が側に居てくれる。それだけは変わる事の無い事実だから」
さっきまで冷たい事を言っていたゆりかは少しだけ心を開きました。木陰で見守る3人はまだ心配そうな顔で見つめていました。
- Re: 夢色パティシエール 〜新たな仲間〜 ( No.22 )
- 日時: 2011/01/30 17:02
- 名前: ゆりかストロベリー (ID: nUPupIAw)
「泣いても良いって千乃介言ったけど本当にいいの?」
ゆりかは心配そうに聞きました。すると千乃介は頷きました。ゆりかは両手で顔を覆って泣き出しました。そっと千乃介が背中をさすってあげていると腕の中に飛び込みました。ゆりかは信じている人であれば泣いている時にその人の腕の中に飛び込むところがあります。ですからなれている人は幼馴染ぐらいしか居ないのです。特に千乃介の事をゆりかは一番信頼しています。昔から家まで隣でよくお互いの家に遊びに行ったことがあるくらいです。この事をいちごが聞いたらビックリするでしょうね。未だにゆりかはスイーツ王子と幼馴染という事を信じていませんからね。
「辛かったね。1人でたくさんの事を抱え込んでいたんだよね。もう1人で悩む事は無いからね。必ず僕が側に居るようにするからさ。もっと泣いても良いよ。ゆりかは抱え込みやすいんだから。僕だけじゃなくてまーくんと五月にも頼ってあげなよ。僕ばかりだと2人がヤキモチをやく可能性はあるからね。それでも僕が良いならいつでもモンブランを通して連絡しな。僕でも役に立てるのであればいつでも協力するし怖い時は側にいて支えてあげるから」
泣きじゃくるゆりかに千乃介は優しく話しかけました。この様子を木陰から見ている3人は・・・。
「やっと壁が崩壊したみたいだな」
「本当に千乃介には負けるよ。あそこまではゆりかを慰めるのって難しいからね」
「安堂君ってゆりかちゃんのお兄さんみたいだね。ゆりかちゃんも信頼してるし。やっぱり幼馴染っていうのは本当なんだね」
いちごはそう言うと小さく溜め息を吐きました。
- Re: 夢色パティシエール 〜新たな仲間〜 ( No.23 )
- 日時: 2011/01/30 17:12
- 名前: ゆりかストロベリー (ID: nUPupIAw)
溜め息を吐いたいちごは五月に寄り添いました。五月は一瞬驚いていましたが優しく側に寄せました。
「私は花房君の事を信頼しよっかな?ゆりかちゃんみたいに出来たら良いのにな」
その言葉に五月はこう言いました。
「良いよ。いちごちゃんは僕と将来もずっと先も幸せに暮らすんだよ。僕は全然反対じゃないからね」
その日からいちごと五月の関係が近くなったことは言うまでも無い。
- Re: 夢色パティシエール 〜新たな仲間〜 ( No.24 )
- 日時: 2011/02/05 09:18
- 名前: ゆりかストロベリー (ID: nUPupIAw)
次の日。ゆりかはAグループの仲間とバラ園に来ていました。昨日話した事を話すためです。
「まず先に謝っておくわ。今まで隠していてごめん」
そうゆりかが言うと仲間はこう言いました。
「気にしてないよ。でも出来れば早めに教えて欲しかったな」
といちご。
「詳しい事を話せよ。俺らは力になりたいだけなんだから」
と真。
「抱え込む事なんて無いよ。僕らにも話してくれればそれで良いんだ」
と五月。
「ねっ。皆心配してるんだよ。だから話してごらん」
と千乃介。
「分かった。もうこれからは抱え込んだりしない。皆に話すわ」
ゆりかはそう言うと今まで隠し続けて来た事を話しました。
「つまりドリームリボン家が秘密を知っているって事だな?」
真に聞かれてゆりかは頷きました。ゆりかは手紙に書かれていた事を全て話したのです。その話を聞いて4人は驚いていました。そこに1人の同い年くらいの男の子がやってきました。
「よかった。やっと見つけたよ」
その男の子を見つめたゆりかは叫びました。
「貴方は・・・ドリームリボン家の・・・」
- Re: 夢色パティシエール 〜新たな仲間〜 ( No.25 )
- 日時: 2011/02/05 09:38
- 名前: ゆりかストロベリー (ID: nUPupIAw)
男の子はそのままゆりかに近付いて来ます。その時いちごが言いました。
「もしかして・・・トーヤ?」
いちごの言葉にビックリしたトーヤは言いました。
「ああ、君は幼い頃によく遊びに来ていたあのピアニストさんの娘だったっけ?いちご。久しぶり」
いちごは慌ててトーヤの元へ走って行きました。
「どうして来たの?」
いちごが聞くとトーヤは微笑みながら答えました。
「僕の両親がゆりかを呼んでいてね。あの約束を果たしてもらうために連れ戻しに来たんだ。まあ戻りたくないのならそれでもいいよ。ただし条件を付けるけどね」
ゆりかは硬直していました。そんなゆりかを守ろうと幼馴染の3人は前に立ちふさがりました。トーヤは言いました。
「3人もナイトがいるんじゃしばらくは無理ですね。分かりました。今日のところは大人しく引き下がることにしましょう。ですが僕は諦めませんよ。今度また来た時に同じような状況になったらある手段を使います。良いですね」
そしてトーヤは居なくなりました。固まっていたゆりかは再び俯きました。あの秘密とはドリームリボン家と流星寺家が極秘で結んでいる約束です。それを知られてしまえばゆりかは学園から出て行かなければなりません。思いつめた顔をしたゆりかを幼馴染の3人は取り囲みました。
「ちょっと!行き成りどうしたの!?」
ゆりかが慌てて聞いても答えを教えてくれるような素振りは見せません。さらに何やら怒っているような気もします。そのままゆりかは3人に連れられてバラ園から出て行きました。いちごは訳が分からずゆりかの後ろ姿を見つめることしか出来ませんでした。
「ここで話そう」
ゆりかと幼馴染の3人がやってきたのは学園の屋上。ここなら誰も来ませんし話をするのにはピッタリな場所です。
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