二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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夢色パティシエール 〜新たな仲間〜
日時: 2011/01/19 17:15
名前: ゆりかストロベリー (ID: nUPupIAw)

ここは製菓学校の聖マリー学園。ここには中等部で有名な4人が居ます
「ちょっと待ってよー。行き成り特訓ってひどい!」
と怒っているのがいちご。
「仕方ねーだろ。お前が落第点取らなきゃこんなこと・・・」
とぼやいているのが樫野。
「2人とも相変わらずだね。天野さん、頑張ろうよ」
と励ましているのが安堂君。
「僕ならもう少し優しくするけどな」
とナルシストぶりを発揮しているのが花房君。
この4人は今から調理室で特訓をしに行くのです。そこに1人の女の子がやって来ました。転校生のようです。
「ねぇ。どうしたの?」
いちごは声を掛けました。女の子は言いました。
「今日からここに通う事になったんですけど教室が分からなくて」
すると親切ないちごは3人を連れて案内してあげる事に。
「そういえば名前を聞いてなかったね。何て言うの?」
いちごは女の子に聞きました。すると女の子は言いました。
「流星寺ゆりかです」
ゆりかは礼儀正しくお辞儀をしました。
「私は天野いちご。よろしくね」

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Re: 夢色パティシエール 〜新たな仲間〜 ( No.16 )
日時: 2011/01/28 17:53
名前: ゆりかストロベリー (ID: nUPupIAw)

「あれだけ言ったよね。遅刻しそうな時はモンブランにメッセージを託して欲しいって。どうしてそんな簡単な事が出来ないのかな?やっぱり自覚が無いから繰り返すんだよね。ねぇ、ゆりか。僕らは怒っているわけじゃないんだ」
千乃介がそう言うとゆりかはゆっくりと顔を上げました。
「ごめん。私、遅刻するつもりなんて無かったの。でも此処に来てから新しいことが多くて疲れちゃったの」

Re: 夢色パティシエール 〜新たな仲間〜 ( No.17 )
日時: 2011/01/29 13:29
名前: ゆりかストロベリー (ID: nUPupIAw)

ゆりかの言葉に3人は顔を見合わせました。確かに寝坊するのは許される事ではありません。しかしゆりかは最近になって顔色が悪いのです。3人は幼馴染ですから心配なんですよね。
「なぁ俺らに隠している事無いか?」
真が聞きました。ゆりかは俯きながら首を横に振りました。無いという合図です。しかし確実に顔色は悪いので怪しいと考えだしました。
「最近ずっと元気が無いね。やっぱり何かあったんじゃ無いの?」
五月が心配そうに聞きました。するとゆりかは重たい口を開いてこう言い放ったのです。
「何も無い!」
その声に3人はビックリしました。ゆりか自身も慌てて口を押さえると走って寮に戻って行ってしまいました。
「あれは何かあった証だよ」
千乃介がそう言うと2人は頷きました。幼馴染だから分かる事です。

Re: 夢色パティシエール 〜新たな仲間〜 ( No.18 )
日時: 2011/01/30 12:07
名前: ゆりかストロベリー (ID: nUPupIAw)

次の日。ゆりかは早起きしましたが教室には行きませんでした。幼馴染と喧嘩してしまったので顔を会わせるのが嫌なのです。
「授業始まっちゃうよ」
モンブランは心配そうに言いました。
「ごめん。授業は休むよ。ちょっと体調が優れないから」
ゆりかがそう言うとモンブランは校舎の方へ飛んで行きました。ゆりかは1人になるとある手紙を見つめました。
「こんな事になるなら・・・」
一方モンブランは・・・。
「・・・と言う訳でゆりかは休むって」
メンバーにゆりかの伝言を伝えていました。
「ゆりかちゃん。また休みか・・・」
いちごは寂しそうに言いました。Aグループは男子だけのチームだったので1人の女子だと羨ましがられるからです。
「なんか心配だな」
「昨日の事もあるし」
「今日の放課後に話してみるよ」
千乃介は皆に言いました。するとモンブランは言いました。
「最近になってからゆりか冷たいの。普通に酷い事だって言うし・・・そういえば手紙をよく見つめているわ。もしかしたらそれが何かヒントになるのかもしれないわ」
その言葉に幼馴染は顔を見合わせました。

Re: 夢色パティシエール 〜新たな仲間〜 ( No.19 )
日時: 2011/01/30 12:33
名前: ゆりかストロベリー (ID: nUPupIAw)

「モンブラン。その手紙は何処から届いているか分かる?」
五月に聞かれてモンブランは言いました。
「それが私が手紙を見ようとすると追い払われちゃうの。きっと見られたらいけないことなのかもしれないわ」
千乃介は思い当たる節がありました。
「封筒に何か紋章が押してなかった?」
そう聞くとモンブランは言いました。
「確か雲の中にリボンが描かれたものだったかしら?とにかく名家の紋章であることは間違いないと思うわよ」
それを聞いた途端に3人は分かりました。封筒の描かれている紋章は名家であるドリームリボン家のものです。ゆりかの家である流星寺家とは密接に繋がっています。ということはゆりかが持っている手紙をなんとかしなければドリームリボン家は追い駆けて来ると言う事です。
「未だにあの家と繋がっていたのか・・・」
真は苦々しい表情を浮かべながらそう言いました。いちごは昔にドリームリボン家には行った事がありますから驚いて聞きました。
「どうしてゆりかちゃんはドリームリボン家と繋がっているの?だって名家のお嬢様だって証拠は何処にも無いじゃん。このままじゃゆりかちゃんが可愛そうだよ!」
いちごの言葉に気付いた3人は慌てていちごに聞きました。
「ドリームリボン家について何か知っているのか?」
いちごは頷きました。

Re: 夢色パティシエール 〜新たな仲間〜 ( No.20 )
日時: 2011/01/30 12:46
名前: ゆりかストロベリー (ID: nUPupIAw)

一方のゆりかはというと・・・。
「皆に迷惑を掛けないようにするには父上と母上の言う事を素直に受け止めないと。千乃介にはまた怒られちゃうかな?でも仕方の無い事だもの。私の本当の事を知っているのはドリームリボン家だけ。それならば家に戻ってあの約束を果たす方が・・・」
ゆりかは1人で悩んでいました。大人しいゆりかは周りに頼れる人が仮に居たとしても頼ろうとは決してしないのです。一度はその事でゆりかは千乃介に怒られた事がありました。その時は幼馴染が側に居てくれたので頼るようにはなったのですが迷惑を掛けっぱなしでした。それを覚えているゆりかは皆に頼らないでなんとかしようと考えているのです。
コツンッという音がしました。
「千乃介だ・・・」
ゆりかは寮から出ました。そこには心配そうな顔をしている千乃介が居るのです。ゆりかの幼い頃をよく知っているので何か隠してないかというように聞きたくなってしまうのです。
「どうしたの?」
ゆりかは何事も無かったかのように言いました。しかし千乃介にはお見通しです。そのままゆりかは噴水の前にあるベンチで話をする事になりました。いちごたちは近くの木陰から見守っています。いちごが言っていた事が本当だとしたらゆりかは幼いながらも大きな問題を抱えているということになってしまうのです。


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