二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- フェアリーテイル 〜大地の滅竜魔導士〜
- 日時: 2011/04/11 01:43
- 名前: 抹茶 (ID: 6xS.mLQu)
登場人物
フォリィ,アーディア
性別 女
年齢 16歳
魔法 大地の滅竜魔導士
実力 普通にしていればグレイと同じぐらいだが、強い思いがあるとき、大魔導士に匹敵する力を発揮する
性格 おっとり天然
好きなもの ナツ,仲間,自然
嫌いなもの 自然破壊
備考
オリキャラです^^;
これからも、設定をつけたしていくと思います
ナツの事は、友達としてではなく異性として好きですww
あとの人たちは、今のところは本誌と同じです
話は、エドラス帰還後のことです
では、どうぞ^^
- Re: フェアリーテイル 〜大地の滅竜魔導士〜 ( No.13 )
- 日時: 2011/04/18 00:57
- 名前: 抹茶 (ID: 6xS.mLQu)
第8話〜リサーナ〜
恋のライバル・・・・・・・とうとう出現しちゃったの!
あのミラジェーンさんの妹、リサーナちゃんだよ
かわいいし、スタイルいいし、優しいし・・・
超強敵だよぅぅ〜
昔、結婚を誓ったなかだっていうし・・・(大げさです)
最近も、あの二人すっごく仲良くってさー
「ナツ〜、私クッキーつくってきたのよ。食べてー」
「おう!!バクバクバクバクバク」
「あはは、ナツったらもう、口の周りについてるよ〜」
パクッ
(!?)
「は・・・・・はわわぁ〜!!」注フォリィ
(なに今の!リサーナちゃん大胆な子・・・)
フォリィは見ていられなくなり、ルーシィとレビィのところへいった
「ルーシィ〜レビィちゃん〜」
「わ、どうしたのフォリィ」
いきなり自分に抱きついてきたフォリィに驚きながら、ルーシィは言った
「なんであの二人あんなにラブラブなの〜?」
フォリィが泣きそうな声で言うとレビィが
「だって、あの二人小さいころから仲良かったもんねー」
と、ニヤニヤしながらいった
そこから、ルーシィとレビィの雑談がはじまり
フォリィは、その話をだまって聞いているしかなかった
次の日、フォリィはすこし早めに起きて、おめかしをしていた
ちなみに、フォリィはフェアリーテイルの女子寮に住んでいる
家賃は?という突っ込みは無しの方向だ
「よしっ、これで完璧!」
そういうフォリィの姿は、とても可愛らしいものだった
リボンが何個もついたフリフリの服の下に、純白のレースのついたミニスカートをはいていて、髪はツインをしている
まさに、ロリ系ファッションだ
「これでナツはいちころだよ!」
フォリィは、自信に満ちた顔でそういい、ギルドにむかうのだった
フォリィがギルドにつき、ナツを探しているとルーシィとレビィが声をかけてきた
「どうしたの?その格好!」
「すんごいフリフリ〜」
「ふっふっふ、悩殺マシーンとでもいっておこうかな」
「ハア・・・・・・・」
二人はすこし呆れた顔でそういった
「で、誰を悩殺するの?」
「ナ・・・・・・・・・ひ、秘密だよ!えっと、ナツはどこにいったの?」
フォリィがきくと、ルーシィが答えた
「ああ、ナツならリサーナと一緒に南口公園にいったわよ」
「な・・・・・・・なぬーーーーーー!?」
それをきいてフォリィが、ギルド全体に届くような声で叫んだので、魔導士たちがいっせいにこっちを向いた
「そんな驚かなくても・・・みんな注目してるじゃん」
レビィが恥ずかしそうにそういうと、フォリィがすごいけんまくで
「これが驚かずにいられるか〜!リサーナちゃんにナツがとられたらどーしてくれるぅ!私、そんなの耐えれない!!」
そういうと、フォリィは走ってギルドをでていってしまった
あとに残されたルーシィとレビィ、その他大勢の魔導士たちは、フォリィのナツへの気持ちに気づいてしまったのであった
そんなことも知らないフォリィは、すごいスピードであるところを目指していた
「おりゃー、南口公園ってどこ〜???」
飛び出してきたはいいものの、フォリィは南口公園の場所を知らなかった
「うう・・・迷っちゃった・・・つい頭に血が上っちゃって・・・」
フォリィはすこし後悔したようにそういい、座り込んでしまった
すると、頭の上から「大丈夫?」と声がきこえてきた
(?)
フォリィが頭をあげると、そこにはリサーナがたっていた
〜おわり〜次回[乙女心]に続く
- Re: フェアリーテイル 〜大地の滅竜魔導士〜 ( No.14 )
- 日時: 2011/04/18 00:58
- 名前: 抹茶 (ID: 6xS.mLQu)
第9話〜乙女心〜
「あ、リサーナちゃん」
「こんなところに座り込んで・・・具合でも悪いの?」
リサーナの優しい言い方に、フォリィは安心したようにいった
「ううん、大丈夫。ありがとう」
「そう、それならいいんだけど・・・あ、」
リサーナが、川を指差しながらいった
「ねえ、土手ですこしはなしていかない?」
フォリィは、すこし迷ったが、いいといった
そして二人で川の土手に座り、夕日を見ていた
いつの間にか、夕方になっていたのだ
長い間、夕日をみつめているとリサーナが口を開き、こういった
「ねえ、フォリィって、私の事嫌い?」
「えっ?」
突然の事に、フォリィは戸惑った
「だって、フォリィ私のほう見るとき、すごい怖い目をして睨んでるんだもん。私のこと嫌いなのかなーって」
「えっ・・・それは違うよ!だって、リサーナちゃんはナツとすっごい仲いいから、私嫉妬しちゃって」
「え?フォリィってナツの好きなの?」
リサーナにそういわれて、ハっと口を押さえたがもう遅かった
言ってしまったものはしょうがないと諦め、フォリィは認めた
「うん、私ナツのことが好きなの」
顔を赤くしながら言うと、リサーナは
「そうだったんだ。今日の服も気合いはいってるしね。・・・私もね、小さいころは好きだったんだー」
「そ・・・そうなんだ・・・今も好きなの?」
フォリィは、不安そうに聞いた
「わからない、これが、男の子として好きなのか、仲間として好きなのか・・・」
「そっかぁ・・・」
「だから、私はフォリィのこと応援するよ?でも、ナツうぶだからなぁ〜」
「あはは、ぽいもんね」
「でも、ナツはすごく仲間思いだし頼りになるし、フォリィ見る目あるよー」
「うん、私もナツのそういうところを好きになったのかもしれないな〜」
「あはは〜^^」
二人が楽しそうに話をしていると、
「よぉ〜、フォリィとリサーナじゃねーか、なにしてんだ?こんなとこで」
ナツが手をふりながら歩いてきた
「あ、ナツ〜・・・・・・きゃっ!?」
リサーナが立ち上がったとき、足がすべり、倒れてしまった
「リサーナちゃん!」
リサーナはそのまま、川におちそうになっていた
フォリィが手を伸ばそうとしたとき、ナツがすばやくリサーナの腕をつかみ、引っ張りあげた
「大丈夫か!?リサーナ!」
「あ、ナツ。うん大丈夫よ」
リサーナは、そういってナツに優しく微笑んだ
「じゃあ、私そろそろ帰るわね」
そういって、リサーナは立ち上がろうとした
「きゃっ!また滑っちゃった・・・・ってあ!!」
「うおっ」
リサーナが滑ってナツにタイアタックルをし、二人一緒に倒れこんだ
体制をみて、フォリィはああっと声をあげた
なんと、リサーナがナツの上になっているではないか!しかも、顔がとても近い場所にあった
「あっ、やだっ、ゴメンナツ!」
「い、いや、いーよべつに・・・」
二人はすぐにその場をどいた
リサーナは、おそるおそるフォリィのほうを見たら、怒った顔でこっちをみていた
「リサーナちゃん〜!ヒドイよヒドイよ!」
そういうと、フォリィは走っていってしまった
「あ、フォリィ!これは事故よ〜・・・・・・・って、いっちゃった・・・」
「なあ、どうしたんだ?」
この場でただ一人状況がよくわからないナツは、リサーナにきいた
「乙女心は複雑なのよ・・・」
リサーナは、呆れたような顔でいった
これで、フェアリーテイルではナツ以外、全員フォリィの好きな人がわかっちゃいましたとさ
〜おわり〜次回[初めてのお仕事!]に続く
- Re: フェアリーテイル 〜大地の滅竜魔導士〜 ( No.15 )
- 日時: 2011/04/19 01:07
- 名前: 抹茶 (ID: 6xS.mLQu)
第10話〜初めてのお仕事!〜
フォリィがフェアリーテイルにはいり、一週間が過ぎたころ
ギルドでは、ある噂がとびかっていた
「おい、ほんとに〜はやられたのか?」
「いや、〜にかぎって、それはないだろう。きっとなにか事情があるんだよ」
「だよな、あの〜だもんな」
最近では、ルーシィやグレイなんかまでその話をするようになった
噂の内容はというと・・・
「え、エルザさんが魔物にやられた!?」
と、叫ぶのはフォリィ
「そうなのよ、ある仕事にでてからずっと帰ってこないのよ」
と暗い顔をしていうのはいつも金欠ルーシィだ
「だったら、依頼者に連絡をしてみたら・・・」
フォリィがそういうとルーシィは
「それが、もう依頼はとっくに達成したっていうの」
と言う
「どう考えてもおかしいよなぁ」
二人の話に割って入ってきたグレイが言った
「だよね、どう考えてもおかしいわ!」
ルーシィがそういって、ガタっと席を立った
「アタシ、エルザを探しに行くわ!すごく嫌な予感がするの」
「探しに行くっつっても、お前一人でか?」
グレイが呆れたような声で言った
「でも・・・なにもしないよりは・・・」
そうルーシィがいい、悲しそうな顔をするとグレイが
「しゃーねーな、俺も一緒にいってやる。女一人でなんて危なすぎるからな」
と言うと、ルーシィは目を輝かせて
「ありがとう!アンタたまにいい奴よね」
と言うのだった
それをきいてグレイは
「たまには余計だっつの」
というツッコミをいれてからフォリィのほうを向きこういった
「お、そうだフォリィ、お前も一緒にいかねえか?」
「う〜ん、どーしよっかなー」
フォリィはう〜んと考え込んでいた
二人の足手まといにならないか心配だったのだ
「なーに、心配ねえさ。いい経験になるしな」
とグレイにいわれ、「うん」というのだった
「あ、ねえナツも誘ったら?あいつ強いし、頼りになるかもよ?」
とルーシィが言ったのに一番早く反応したのはフォリィだった
「え!?ナツと一緒・・・・・・」
といい、嬉しそうにするフォリィを見てグレイは申し訳なさそうな表情で言った
「残念だが、アイツは今日は来てねぇんだ」
「なぁんだぁ、ガッカリ〜」
そういい、柱にもたれかかったルーシィの横で、フォリィもすこし残念そうな顔をするのだった
「まあ、俺たち3人でいくか!ルーシィ、場所はどこだ?」
「えっと、霊峰ゾニアってところよ」
「霊峰ゾニア!?たしか、ギルダーツがドラゴンを見たっていってたのもそこじゃなかったか・・・・・?」
「わかんない、私は聞いてなかったから。とりあえずいきましょ」
驚いているグレイなど気にせず、ルーシィは軽く言うのだった
フォリィも、よく分からないがとりあえずルーシィについていくことにした
3人は、森をこえ山をこえ街をこえ村をこえ、やっと霊峰ゾニアまでやってきたのだった
〜おわり〜次回[妖精女王は火に焼けて」に続く
- Re: フェアリーテイル 〜大地の滅竜魔導士〜 ( No.16 )
- 日時: 2011/04/19 18:11
- 名前: 抹茶 (ID: 6xS.mLQu)
第11話〜妖精女王は火に焼けて〜
ふもとまできたとき、グレイが誰に言うのでもなく呟いた
「霊峰ゾニア・・・そこは、神のねどこ。決して人間が足を踏み入れてはならない・・・俺たちは、そこに足を踏み入れたんだよな・・・」
そういうグレイを見て呆れたのか、ルーシィがふぅっとため息をついた
フォリィは、そんな二人を見て困ったような怒ったような表情になった
「もー、グレイったら今さら何言ってんの〜。がんばろーよ!」
フォリィに言われ、グレイは
「すまねぇ、すこしビビッてたぜ」
と、申し訳なさそうに言うのだった
そして、3人は山へとはいっていった
〜数時間後〜
「つ〜か〜れ〜た〜」
一番最初に弱音をはいたのは言うまでもなくルーシィだった
あとの2人はまだまだ元気いっぱいだった
「ったく、情けねぇなぁ」
そういいグレイは、ルーシィをひょいと持ち上げ、おんぶをした状態になった
「へ!?ちょっと、グレイ!おろしてよ〜」
顔を真っ赤にして暴れるルーシィをなだめるようにグレイは言った
「もー疲れてあるけねーんだろ?俺がつれてってやるよ」
フォリィはそれを見ながら、小さな声で
「でぇきてぇるぅ」
と巻き舌風に言うのだった
そして、またまた数時間後
「クソッ、俺もさすがにきつくなってきたな」
グレイはそういい、地面に座り込んだ
「もぉ〜グレイの貧弱!」
「そういうお前も、足が笑ってるぜ」
グレイにそういわれて、フォリィはとても恥ずかしそうに
「わざとだもん〜!」
と、すぐにバレる嘘をついた
二人が、しょうもないいい争いをしているとルーシィが何かに気づいたようで
「ねえ、あっちにいってみない?なんか光ってるわ」
と言った
ルーシィが言った方向をみていると、たしかに光っていた
しかし、その光は、宝石のようなキラキラとした光でもなく夜の明かりのようなチカチカした光でもない
ロウソクの火のような光だった
3人は、ルーシィを先頭にしてその光っている場所に向かって歩き出した
その場所に近づいていってみると、その光は炎が燃えて光っていることに気がついた
その炎はとても大きく、ギルドを一瞬でおおいつくしてしまうほどだった
3人はその炎に見覚えがあることに気がついた
荒々しくて、決して燃え尽きることのない炎・・・・・
「ナツの炎だ」
フォリィが、ぽつりと呟いた
どうやら、2人もそう思っていたらしくコクリとうなづいた
「でも、なんでナツの炎が?」
そうルーシィが言い、炎を目をこらしてよく見てみると、中に人がいることに気づいた
「!!人がいる!!あの炎のなかに!!」
ルーシィは大きな声でフォリィたちに伝えた
フォリィたちはビックリして、急いでたしかめた
「・・・・・・ほんとだ・・・人がいる・・・」
フォリィは信じられないといった表情で言った
二人は、さっきからなにも言わないグレイのほうを見るとグレイが震えていることに気づいた
「グレイ?どーしたの?」
「あの人、助けようよ・・・」
二人がそういうと、グレイは
「あいつはもう助からねぇ・・・。クソッ、なんでだ、なんでだよ!!」
グレイが炎にむかって勢いよく叫んだ
「グレイ、どーしたのよ」
ルーシィが心配そうにきいた
するとグレイから信じられない言葉がかえってきた
「・・・・・・あれは、あの炎のなかにいるやつは、エルザだ」
「!!」 「!!」
二人は驚きのあまり、声がだせなかった
グレイは続けた
「そして、エルザを燃やしている炎は、ナツのものに間違いない」
〜おわり〜次回[そんなこと…]に続く
- Re: フェアリーテイル 〜大地の滅竜魔導士〜 ( No.17 )
- 日時: 2011/04/19 23:09
- 名前: 抹茶 (ID: 6xS.mLQu)
第12話〜そんなこと…〜
「エルザを燃やしている炎は、ナツのものに間違いない」
グレイの言葉を最後に、3人の間には沈黙が続いた
それをやぶったのは、フォリィだ
「ねえ、ほんとにエルザさんなの?それに、ナツの炎って決まったわけじゃないし・・・」
といい、今にも泣き出しそうな瞳でグレイを見つめた
グレイは、そんなフォリィの瞳を見ないようにして言った
「ああ、ルーシィならわかるだろ。よく目をこらして見てみろよ」
ルーシィはそう言われて、おそるおそる炎のほうを見た
すると、やはりエルザだったのだろう、一度うなづき、うつむいてしまった
グレイは続けた
「それに、お前等も感じたろ?あれは絶対にナツの炎だ。俺にはそうとしか思えねぇ」
たしかに、グレイのいうとおりだ
あれは、ナツの炎以外考えられない
フォリィもそう思おうとしているのだが、どうしても納得ができない
「でも、どうしてナツの炎の中にエルザさんが・・・」
フォリィがたずねると、グレイは首を横に振って答えた
「分からねぇ、でもなにかワケがあるに違ぇねぇ!」
そう言い、グレイは炎を睨んだ
「とりあえず、エルザを助けるぞ!・・・もう、手遅れかもしれねーけどな・・・・・・・」
グレイは、くやしそうに拳を握り締めていった
するとルーシィが、
「手遅れなんか絶対ダメ!エルザをつれて帰るのよ!絶対に!」
と言った
フォリィは、少し意外だった
フォリィのなかでのルーシィは、いつもナツにくっついていて、一人じゃなにもできない子というものだった
そのルーシィが、エルザを助けてギルドにかえると、あの強大な炎からエルザを救い出すと言ったのだ
フォリィはルーシィを見直さずにはいられなかった
そして思わず、口に出してしまった
「私、ルーシィのこと見直したよ〜!仲間のために勇気をだすなんて、すごくいいことだと思う!」
ルーシィはすこし驚いた様子だったが、すぐに照れ顔になって
「えへへ、照れるわよ〜」
と言った
そんな二人の様子を微笑ましそうに見ていたグレイが言った
「さあ、エルザを助けに行くぞ!」
すると二人は、「おー!!」と息ぴったりに言うのだった
そして3人は炎に近づいていくのだった
あたりまえだが、炎に近づけば近づくほど熱くなってくる
まるで、フライパンの上で焼かれているようだ
しかし、近づくにつれてたしかになっていくことがあった
この炎は、本当にナツの炎だということだ
グレイが言った
「このあつくるしい感じは、紛れもなくナツの炎だ!」
それは、フォリィにとっては悲しいことだった
フォリィはナツを信じているが、ルーシィやグレイはどう思っているのだろう
もし、ナツがエルザを炎の中に閉じ込めたのだと思っていたとすると、絶対にナツは裏切り者呼ばわりだ
それだけは絶対にいやだった
自分の愛するものが人々から悪く言われる
それを考えるだけで、フォリィは胸がキュウと締め付けられるような気がした
そしてフォリィは、とうとう聞いてしまった・・・
小さな声で、しかしはっきりとした声でフォリィは聞いた
「ねえ、二人はナツはエルザさんを炎の中に閉じ込めた裏切り者だと思ってる?」
震えながらフォリィは問う
もし、返ってきた答えが、自分がさっき想像したものと一緒だったらどうしよう、と不安に押しつぶされそうになった
聞かなければよかったと、後で後悔したほどだ
すると、グレイが口を開き、こういった
「そんなこと・・・あるわけねーだろ。ナツがそんなことするはずねぇよ。仲間を信じられなくてどーすんだ」
と、真剣な表情で答えた
するとルーシィも、
「そうよ、そんなことあるはずないわ。私たちは、ナツを信じる。たしかにあれはナツの炎だけど、いつもの炎と違って、邪気を感じるの。なんとなくだけどね」
と言った
フォリィは安心した
いや、[安心]という言葉では表せないほど心からよかったと思った
もしかしたら、ナツを、いや、仲間を疑っていたのは自分だったのかもしれない・・・そうフォリィは思った
二人は、ナツのことを信じていた。なにがあっても信じ続ける
そういう仲間との絆を、フォリィはあらためて実感した
そして、あらためて、フェアリーテイルは素晴らしいギルドだと思うのだった
フォリィの心の中には、フェアリーテイルの絆に向けての感動と、あともうひとつ
別の感情があった
それは、さっきルーシィが言った言葉・・・
あの炎は、たしかにナツの炎。しかし、あの炎には邪気を感じる・・・
と・・・
フォリィの心には、あの炎に対する『恐怖』という感情もあった
あの炎の邪気・・・なぜナツの炎がエルザを閉じ込めているのか・・・
謎は、ふかまるばかりであった・・・
〜おわり〜次回[変わり果てた友]に続く
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