二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- ルーク少年と失われた記憶の謎
- 日時: 2012/01/28 16:22
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: OmiQv8gT)
お久しぶりです!
以前、ここで推理小説を書いていたレッドです。これを機に復帰いたしました。ペンネームを紅蓮に変えました。
それに伴い、新シリーズを書くことになりました。
レイトン教授シリーズでお馴染みのルークが主役として演じるぞ!
ルークの幼馴染のケイティやアルフレッドなども出ます。
今回はケイティの記憶がどのようにして戻っていくのか・・・というオリジナルストーリーになります。この物語はルークがロンドンに戻ってきたときの話になると思われます。なお、ケイティと関わりのある重要な人物が出る予定です。
ストーリー構成(長編)
謎かけ編:第1章〜第6章
謎解き編:第7章〜第16章
ストーリーの進行具合によっては変更する場合もあります。ご了承ください。
これからも頑張って書いていきたいと思いますので、応援よろしくお願いします。
- Re: ルーク少年と失われた記憶の謎 ( No.29 )
- 日時: 2011/09/14 09:33
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: c.0m5wa/)
2日後、僕はケイティと一緒に病院に向かった。
心療科の診察室で再診を受けているケイティの様子を見ていた僕は溜息をついた。
「ケイティさんの様子はどうですか?」
「少しずつ取り戻しているようですが・・・今も思い出せないでいるのは確かです」
「なるほど・・・記憶は戻りかけていますね」
心療科の先生は交互に僕とケイティを見ながら頷いた。
「そういえば、まだ自己紹介してなかったね。僕はレオナルド・タイランだ。2、3年前から心療科で働いている」
「初めまして、ルーク・トライトンです。ケイティの幼馴染ですが、よろしくお願いします」
レオ先生か・・・体つきが大きい上に逞しくなっている。大柄な体格だからか、風貌なオーラが漂っている。
「ケイティの状態は今のところ・・・」
「あぁ、彼女の脳の状態は異常なしです。ただ、記憶が戻るのは時間の問題ですね」
彼女の記憶が戻るのは時間の問題・・・そうか、ゆっくり時間をかけて取り戻していけば良いのか。
「ケイティの記憶が戻れば大丈夫なのは分かっていますが・・・」
「うむ。しかし、問題はどこで記憶を失ったか・・・ということですね」
レオナルド先生は僕を見ながら溜息をついた。
「とりあえず、しばらく様子を見てみましょう」
「はい」
記憶が戻りかけようとしているのは確かなのに、何か引っかかるんだよなぁ・・・
- Re: ルーク少年と失われた記憶の謎 ( No.30 )
- 日時: 2011/09/15 00:09
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: 5Hbj4fpw)
そう思った僕は先生を見た。確か、先生は左利きだったってケイティが言ってたな・・・これも視野に入れて、慎重に捜査するしかない。
「ルーク?」
「あ、なんでもないさ・・・」
ケイティは元々、勘が鋭い方だったからな・・・僕の推理が正しければ、彼女は間違いなく犯人を目撃しているはずだ。
「診察が終わり次第、僕はちょっと用事があるから行くね」
「えっ・・・うん」
素直に頷いたケイティは僕のことを気にしているのだろう。まぁ、その気持ちが分からなくもないが・・・とりあえず、捜査を開始させないとな。
30分後、診察を終えたケイティと僕は病院を出た。
「じゃあ、僕は・・・」
そう言いかけた瞬間、ケイティが僕の服の袖を握った。
「ルーク、どこに行くの?」
「・・・え・・・」
呆然として見つめていた僕は驚いたが、とりあえず連れて行くことにした。
「これから、僕が行く場所は3年前の事件現場だよ」
「・・・そこで何が起きたのか知りたいんだよね?」
本当にもの凄く分かりやすいヤツだなぁ・・・っていうか、そこで何が起きたのかについて推理しながら捜査していくという感じだ。
- Re: ルーク少年と失われた記憶の謎 ( No.31 )
- 日時: 2011/09/15 20:05
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: 8ni6z6qB)
30分後、ケイティと僕は再び、廃墟ビルにやってきた。
「でも、ここで起きたとしたら・・・」
「私の記憶が戻るかもしれない・・・ということ?」
彼女は僕を見て言った。確かに、彼女の記憶が戻れば良いのだが・・・そこで記憶が戻る可能性は極めて低い。
「とりあえず、地下室に行こう」
僕はケイティを連れて、地下室に向かった。
地下室に入ると・・・中は真っ暗になっていた。
「うーん・・・どこかにスイッチがあればな」
懐中電灯を照らしながら、周りを見回すと・・・そこにスイッチがあった。
「ケイティ、そこのスイッチを押してくれ」
「こう?」
彼女は首を傾げながら、スイッチを押した。すると、明かりがついた。
「こ、これは・・・」
スコットランドヤードで渡された写真とほぼ似ている・・・親父さんが倒れていたところも一致する。ということは、近くに何か証拠になるものがあるはずだ。
- Re: ルーク少年と失われた記憶の謎 ( No.32 )
- 日時: 2011/09/15 20:15
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: 8ni6z6qB)
その時、ケイティが僕を呼んで言った。
「ねぇ、これは何?」
「これ?」
ケイティに呼ばれ、そこにやってきたのと同時に見覚えのあるものを見つけた。
「これは・・・メス!?」
病院でよく使われるメスだった。本来ならば、手術で使用しているはずのメスがなぜ、ここに落ちていたのか?
もしかして・・・首のあたりを切ったとか、そういう可能性もありうる。僕の推測からすると、ケイティは兄のジョンと一緒に駆けつけていた・・・その時に落ちていたものではないかと思われる。
「だけど、どうやって殺したのか・・・そのトリックを解明する必要があるな」
「え? どういうこと?」
「それがどういうことなのかは、その謎を解き明かさないといけないようだ」
僕は写真を見ながら考えようとしたが、そんな気分ではなかったので、自宅に戻ることにした。
- Re: ルーク少年と失われた記憶の謎 ( No.33 )
- 日時: 2011/09/15 20:35
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: 8ni6z6qB)
第6章 3年前の事件の謎(中編)・・・ますます深まる謎、そのトリックを解き明かせ!
1週間後、ウエストミンスター高校で午後の授業を受けていた。
「んー・・・トリックかぁ・・・」
未だに解けない1つの謎・・・メスをどうやって使ったかについてだ。首を掴まれたのではなく、肩に手をかけた・・・それもありうる。
「・・・ーク、ルーク」
隣の席から眠そうな声がして振り返ると、幼馴染のラビだった。
「さっきから、ぶつぶつ言ってんだよ?」
「あぁ・・・トリックの謎が解けないんだよ」
「謎?」
僕の言葉を聞きながらも、眠そうに聞き返したラビはんー・・・と唸りながら考え込んだ。
「なぁ・・・俺の推測かもしれねーんだけど、あいつの親父さん・・・もしかしたら、首のあたりに何か傷跡みたいなのがあったっけ?」
首のあたりに傷跡?
そうか・・・ひょっとしたら、それもありえるかもしれないぞ。
「その可能性が高いよね・・・後はどうやって解き明かせばいいんだ?」
「・・・しょうがねぇなぁ、俺も手伝うからよ。その代わり、スコットランドヤードで入手した写真を見せてくれねぇ?」
ラビが捜査に協力してくれるなんて思ってなかったので、ビックリしたけれど・・・幼馴染がいれば、話は早い。
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