二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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キョンの消失
日時: 2012/01/09 22:32
名前: デストルドー (ID: xPOeXMj5)

初めまして、デストルドーと申します。新参者なので至らないところもあると思いますが、よろしくお願いします。


〜注意〜

・これはライトノベル「凉宮ハルヒシリーズ」の二次創作です。涼宮ハルヒシリーズファンの方は特にキャラのイメージが各々の方と異なる可能性があります。キャラのイメージを損なわないよう努力致しますが、あらかじめご了承お願いします。


・作品の評価や感想は厳しくとも喜んで受けとるつもりですが、謂われのない誹謗中傷はご遠慮ください


その他何か問題点等あればいってくださるとありがたいです。

〜目次〜

・プロローグ >>1

・第一章 >>2 , >>3 , >>4 ,>>5

・第二章 >>6 , >>7 , >>8 , >>9

・間章 >>15 , >>16

・第三章 >>17

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Re: キョンの消失 ( No.20 )
日時: 2012/01/20 19:37
名前: パンプキン (ID: .SXp3Aa2)


はじめまして、パンプキンです。

なんか今更なネタかな、と感じましたが、なかなか面白かったです。

がんばってください!

Re: キョンの消失 ( No.21 )
日時: 2012/01/24 22:49
名前: デストルドー ◆s4.FcLcEko (ID: djMAtmQc)

「すいません、遅れました!」

息も切れ切れな状態で俺は遅刻した際の常套句を言い放った。教室の様子を見るともう一時間目の授業は始まってしまったようだ。全く、遅刻した時のクラスメイトからの様々な視線を浴びるのはあまり気分の良いものじゃないな。谷口のようなおちゃらけたお調子者とは違ってある程度の恥は感じるのだ。そう言うのだったら遅刻するなと言われてお終いなのだが、今回ばかりは勘弁してほしいところだ。

どうやら授業を進行していた日本史教諭は何か雑学かなんかを披露していたのかは解らないが、話の腰を折ってしまったらしく、俺に対する非難の目を向け、

「遅いぞ、気をつけろ!」

と少々の不満を俺にぶつまけた。まあ、こればかりは仕方ない。

俺は自分の席に向かいながらふと窓際の最後尾に目をやった。そこに座っている奴は俺の方をじいっと見つめていたが、俺の視線に気づくとぷいっと顔を窓の方に向けた。

怒っているようではなさそうだが、やっぱり何か変だ。

俺は色々その原因を模索しながら、席に着いた。





その日の昼休み、俺は級友二人の食事の誘いを断り、チャイムが鳴るなり教室を飛び出していったハルヒの後をつけた。恐らく食堂にでも行くんだろ。と思いきや、ハルヒは食堂とは違う方向に向かうではないか。弁当箱らしきものを持っている様子もない。どこに行くつもりなんだ?

ハルヒが向かっていったのは、通称旧館、部室棟であった。うーん、ますます解らん。いや、解らんと言ってもどこに行くかはもう解った。だが何故だ?二週間も顔を出さなかったのに何故だ?

ハルヒは黙々と歩き続けやがて恐らく目的地であろう場所、つまり文芸部部室前に着いた。ハルヒの目の前には文芸部部室の扉がある。しばらくの沈黙、その後、ハルヒはおもむろに、衝動的に、刹那的に腕を上に振り上げた。柱の影に居た俺に気がつき殴りにかかろうとしているのだろうか。

いや、そうではないだろう、残念ながら。ん?あれ、こう言うと語弊があるな。俺は決して一女子高生に暴行を受け興奮をするようなやや特殊な性癖を持っている訳ではない。俺が死んでしまうのはハルヒが関係していて、そして最近のハルヒの様子がいつもとは異なる。正直いつもが異常なのだが、とりあえずハルヒの様子がおかしいのは俺が死んでしまうことに少しは関係があるのではないか、俺はこう思う。ということは、だ、ハルヒがいつものように俺に殴る蹴るの暴行を加えようとしてくれば事が進展するだろう?

というのが俺の言い分だ。


などと言い訳している間にハルヒは行動を次の段階に移していた。……もちろん俺に殴りかかってくるわけではなく、俺が予想だにしない行動、いや、正直普通に考えたら三個目くらいまでには必ず浮かぶことであった。もちろん殴るよりもさきにね。俺がそうだと考えたくなかったから浮かばなかったのかもしれないな。



ハルヒは扉に貼り付けられたら「文芸部」のプレートのうえに画鋲でとめられた、紙切れをはがした。





……俺の記憶では、それには「with SOS団」と書かれていた筈だった。

Re: キョンの消失 ( No.22 )
日時: 2012/01/24 22:55
名前: デストルドー ◆s4.FcLcEko (ID: djMAtmQc)


どうも、デストルドーです。

ご覧になっている方はほとんどいらっしゃらないとは思うものの、ひとまず更新が遅れたことを申し訳ないと思っています。

今後はもう少し更新できるといいかな、と孤独にほくそ笑んでます。


ではでは、お目汚し失礼しました。

Re: キョンの消失 ( No.23 )
日時: 2012/01/25 23:00
名前: デストルドー ◆s4.FcLcEko (ID: 809vmuNZ)

俺は少しの間茫然としていた。なんだ、この喪失感は。もやもやする。どういうことだ、自分でも解らん。ただ、ハルヒが文芸部の扉のプレートに付属していた紙切れを外しただけじゃないか。特に大きな意味はない、訳ないだろう。……くそ、俺は何が言いたいんだ?何に動揺しているんだ?


そんなことを考えていると、ハルヒが俺の存在に気づいたのか、目を丸くして見開いて驚愕の表情を見せた。俺はそのタイミングに乗じてハルヒに声をかけようとした。が、なんと声をかけてよいのかさっぱり解らない。しばらくまともに話してなかった為に話しかけにくいというわけでもない。俺はそんなにシャイな少年ではなかったはずだ。じゃあなぜか?それは俺にも解らない。何とも言えない禁忌感を無性に感じたのだ。何故だろう?恐怖のようなものか。



……ハルヒはふと視線を落とすと俺の横を通り過ぎ、やがて走り出した。待ってくれ。ハルヒ。

あれ、なんだ、何か違和感を感じる。強烈な既視感。デジャヴだ。眩暈がする。意識が遠のく。


あれ、もしかして、俺は死ぬのか?

おかしいな、長門の話だとあと6日はあった気がするが。
どうやら死期が早まっちまったらしい。どうやらハルヒをつけたのは死亡フラグだったようだ。どうせ死亡フラグを立てるのなら、『俺、この戦争が終わったらアイツと結婚するんだ』とか、『ここは俺が食い止める、先にいけ!』とかがよかったぜ。健全な男子なら一度は言ってみたいと思うのを誰が否定出来よう。ま、死ぬのは御免だけどな。


その刹那、俺は意識を失った。

Re: キョンの消失 ( No.24 )
日時: 2012/01/25 23:05
名前: デストルドー ◆s4.FcLcEko (ID: 809vmuNZ)

>>パンプキンさん

はじめまして。

ご感想ありがとうございます!

題名は今更?って感じですよね。反省点です。


なんとか中身はオリジナリティを出していきたいと思います。

応援よろしくお願いします!


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