二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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ONE PIECE 大地の女王  オリキャラ募集!!
日時: 2012/10/02 16:27
名前: noeru (ID: XJ.889mo)
参照: http://s-tomoda@tcat.ne.jp

はじめまして!!noeruといいます。

ONEPIECEが本当に大好きで、他のONEPIECE小説を読んでいたのですが、自分で書くことにしました!

こんな小説ですが、楽しめていただければ幸いです☆

参照300突破しました!!みなさんのおかげです、これからもよろしくお願いします!!



第1章


第1話 始まり

第2話 王女の物語

第3話 嘆きの歌


第2章

第1話 終わり

第2話 旅立ち


第3章

第1話 リヒテ

第2話 時港

第3話 愛


第4章

第1話 平和

第2話 再開

第3話 禁断の果実


第5章

第1話 汚れた白


特別企画
参照200突破記念その1
緊急会議その1

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Re: ONE PIECE 大地の女王 ( No.12 )
日時: 2012/06/14 20:09
名前: noeru (ID: g1CGXsHm)
参照: http://s-tomoda@tcat.ne.jp



ハルヒは、冷たい氷の宮殿にいた。主人を失い、いつしか、溶けることを忘れてしまった氷は、ハルヒの涙を鮮やかに映し出していた。




(まさか・・・)

そんな、そんなはずはない。計画は全て正しいのだ・・・



(でも、これでは・・・)

もしかして、彼は、もう__________












(   死んでいた・・・?   )



でも、ありえない。彼が死んでいたら、ハルヒはもうとっくに・・・



「実体を失っていた・・・」




・・・



「彼を探さなくちゃ。それが私の」


言いかけたところで、ハルヒは言葉を失った。氷で出来た古い鏡。それを映すオルゴールをそっと持ち上げて、硬い氷の錠前に唇を当てた。氷の冷たい、口が凍るような・・・。



『せめてもの恩返し。』


錠前が開いた。震える指で開いたオルゴール。その中に、細い流れるような文字が刻まれた。何度もみた、会いたくて会いたくてたまらない人の筆跡が、そこに刻まれていた。



『我が懐かしき友人、ハルヒ・ハツネ・ハウル姉妹へ。
 次期3大侯爵、ティロウジー・ビネージュより。』

Re: ONE PIECE 大地の女王 ( No.13 )
日時: 2012/06/15 12:04
名前: noeru (ID: g1CGXsHm)
参照: http://s-tomoda@tcat.ne.jp



「…聞こえたよ…ちゃんと…貴方の……」


_________嘆きの歌が。





心の中で、ハルヒは言い終えた。

どうやら彼は、遠い遠い新世界で。私を待っててくれている。



『緑の月が輝く哀れな夜に、もう一度例の島で死ぬ日まで。』


ビネージュは最後にこう書き記していた。その意味は、私、ハツネ・ハウル、ビネージュしか解らない。非常に賢く、旨い方法だ。ハルヒはもう一度、壊れた氷の錠前に囁いた。


「白い太陽が陰る夕日に。例の神殿で蘇るよう、また貴方に会える日まで、探すことを誓おう。」






それは、もう後戻りできない。大罪だったのだ。




「幸せに、なってください。」


ハルヒは涙声で呟いている。


「私は助けにいくから。」


「でも…私を決して思い出さないでください。」


「そして…」


「私を永久に忘れないで。私を永遠に愛してください。」



それは、美しい歌声だった。皮肉にも、自らを苦しめた者へのレクイエムにも聞こえる。死を選んだ者の決意が・・・もはや彼女にとっての生きる糧になっている。それに彼女は気付かなかった。いえ、気付けなかった。気付きたくなかったのだ。


「かならず、行くから。」


ハルヒは言った。


そして、オルゴールと地図を抱えて、宮殿を去った。その首筋に、緑の三日月が輝いていた。

Re: ONE PIECE 大地の女王 ( No.14 )
日時: 2012/06/15 12:43
名前: noeru (ID: g1CGXsHm)
参照: http://s-tomoda@tcat.ne.jp


第2章

第1話 終わり


「ねぇ、大丈夫?!」

ハルヒが目覚めた。そこは、サウザンド・サニー号の一室。声をかけたのは、ナミだった。


「あれ、私・・・。」

顔が冷たい。触れると、頬を伝う涙の後が残っていた。


「あのね。あなた、あのまま倒れて…まだ立ったらダメ!」

起き上がろうとしたハルヒを、ナミが急いで止めた。落ち着いて周りを見ると、他にルフィ、チョッパー、カノンがいる。



「・・・まるで・・・」

ハルヒは静かに泣き出した。おろおろするカノンを、ルフィが止めた。



「悪い、夢を・・・見ていたような。早く行かなければ。ごめんなさい。もう、行きますから・・・。」


ナミの静止に微笑み、ハルヒは立ち上がった。船の上から見る朝日はきっと、もう見納めだろう。じっと見つめながら、ひそかに願った。




(また、この朝日を・・・私が滅ぼしたノウツヴェルバーから眺める日が、4人で眺める日が・・・いつか、訪れますように。)


Re: ONE PIECE 大地の女王 ( No.15 )
日時: 2012/07/04 15:55
名前: noeru (ID: Jafzjio2)



・・・


「あの頃に戻りたい…」


サンジが大量に作った朝食を食べながら、ハルヒは呟いた。


「ふぁ?ふぉーふぃふぁんらおー?ふぉうあい、ふあいほい?」



「「分かるカァ!!!」」



口に異常に肉を詰めたリス…いやルフィが、しょんぼりしているハルヒに聞くはずだったのが、一味が何を言っているのか聞くこととなった。あまりにも、分かりづらい会話である。


「あの、サンジさんのお料理はとっても美味しいのですが…」


「「分かるんかいぃぃぃぃぃ!!!」」


つっこみの声はさっきより小さかった。サンジが『サンジさんのお料理はとっても美味しいのですが』の部分をプロポーズか何かと聞き間違えたらしい。うっとりして、ルフィでの前のハンコックによく似ている。



「私の船は、眠っている間に波にやられてしまいました。これでは、新世界にいけない・・・。」


その言葉を聞いた途端、ルフィの目が明らかに輝いた。一味は、嫌な予感がした。ルフィにとってこれほど好都合なセリフを、当の本人が聞き逃すわけがない。


「お前、新世界行くのか?!」

「あ…はい。行かなくてはならない場所があって。」


「じゃあさ・・・」










「お前、俺の仲間になれ!!」





一味は、OKかも。と思った。カノンの時のように行くあてもなく、同じ王女でもビビと違い国を出ている(はずだ)。





「え・・・あの、その、えっと・・・。ごめんなさい・・・。」



「「ウッソーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」」


サンジが一番悲劇的だった。頭を抱え、絶望に混乱している。ルフィの顔は溶けたようになり、全ての毛穴から魂が抜けだしたようだ。


「私が仲間と呼べる人々は、彼らしかいないんです。それに私、一応賞金首で懸賞金かかっているので・・・」


「懸賞金?いくらだ?」


「・・・ひかないでくださいよ・・・?」








「・・・・・5億2000万ベリー・・・です。」



Re: ONE PIECE 大地の女王 ( No.16 )
日時: 2012/07/04 22:58
名前: noeru (ID: kBuEHw3O)





「「ご…5億2000万ベリー?!!」」



えぇぇぇぇぇぇぇ?!と一味は絶句した。


こんなにもか弱くて、こんなにも弱弱しい。まだ幼い少女が、なぜ世界政府に、5億もの懸賞金を懸けられたのか?どこからどう見ても、ただの小さな子供に過ぎない。それなのに、ルフィより1億2000万ベリーもの金額。いったい、なんの悪魔の実の能力者なのか。よくよく考えればあの小さな小舟に、とてつもない宝を乗せて、たった1人でこの海を渡るなんて・・・。それに国はどうなったんだ?


「国は亡びました。」


ウソップがぞっとして振り返った。あんなにも美しかった王女は、今や怪物に見える。心を…読まれた?!


「私は覇王色、武装色、見聞色の覇気に加え、神声色の覇気を操ります。神声色を扱えるのは私だけ。・・・私が怪物に。見えます、よね。」



ふぅ…とハルヒはため息をついた。さっきまでの礼儀正しいおとなしい少女の面影は消えている。一味が驚き、恐れるのを見て楽しむようだ。


「俺も覇気使えるぞ。なぁ、仲間になって神声色教えてくれよ!!」


ハルヒの顔から笑みが消えた。最高の遊びを邪魔されたと思っているらしい。自分の能力を恐れない相手に対して、苛立ちを感じているらしい。


「私の能力は私にしかできないわ。私は神に選ばれた。神声色は神と同じ肉体で暮らすの。それゆえの苦しみもある。2重人格のようになって、嫌われ者になるかもしれないのよ。」


「そんなの止めとけよぉ。ルフィ、お前はもう十分なほど怪物並みに強いぜ。」


ウソップが、ルフィを強く止めた。ナミ、チョッパー、カノンが同意した。


「怪物・・・そう、あんた・・・ルフィもそうなんだ・・・へぇ。似たもの通しだね。・・・そうだな。うん、そうするかなぁ。」


「私が今から言うことを、誰にも言わなかったら仲間になってもいいわ。でも、もし誰かに言ってしまったらその時は私、10人分の肉と血を、美味しく啜ることになるわね。」


くっくっくっ、とハルヒは押し殺した笑い声をあげた。面白くて仕方がないらしい。思わずぞーっとする。


「いいぞ。仲間になれ。俺たちお前なんかには食われねぇし、誰にも言わねぇから。」


「ふふっ・・・本当に、いいのね。私、知らない。後でどうなろうと。これで何隻の海賊船・・・海軍船もあったかなぁ。沈めたのかな。1、2、3、4、5・・・。」


「ちょっと、止めて!やばいマジ怖い!!」


カノンが金切り声をあげる。さすがにみんなひるんでいた。


「冗談よ、数えてたら丸10日はかかっちゃうし。まぁ300は楽に超えるよね。さぁ、本題本題。ええと、私、イザベル・D・ハルヒが世界政府に追われることになったのは、100年前のあれのせいです。」















「100年前、ノウツヴェルバー・ヴァースを滅ぼした犯人は・・・」




















「この私でーす。」





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