二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- ONE PIECE 大地の女王 オリキャラ募集!!
- 日時: 2012/10/02 16:27
- 名前: noeru (ID: XJ.889mo)
- 参照: http://s-tomoda@tcat.ne.jp
はじめまして!!noeruといいます。
ONEPIECEが本当に大好きで、他のONEPIECE小説を読んでいたのですが、自分で書くことにしました!
こんな小説ですが、楽しめていただければ幸いです☆
参照300突破しました!!みなさんのおかげです、これからもよろしくお願いします!!
第1章
第1話 始まり
第2話 王女の物語
第3話 嘆きの歌
第2章
第1話 終わり
第2話 旅立ち
第3章
第1話 リヒテ
第2話 時港
第3話 愛
第4章
第1話 平和
第2話 再開
第3話 禁断の果実
第5章
第1話 汚れた白
特別企画
参照200突破記念その1
緊急会議その1
- Re: ONE PIECE 大地の女王 ( No.7 )
- 日時: 2012/05/20 14:00
- 名前: noeru (ID: YsvlUcO/)
- 参照: http://s-tomoda@tcat.ne.jp
「ノ・・・何だ?」
ルフィが聞き返した。
「ノウツヴェルバー・ヴァース。くわしく言うと、帝国立ノウツヴェルバー・アレクサンドラ・クイーン・ノスタルジニス・カフサターニャ・オウンネリージュ・ヴァース国際全種族平等制完全的平和主義協和王国です。」
「「長いわ!!!!」」
長い沈黙の後(全て飲み込むのに時間がかかった)、一味はつっこんだ。
「・・・で、その王女さまがどうしてあんなボロの小船に?」
ロビンはハルヒに、真っ黒でサイズの合わないくたびれたローブと、古い小船を見ながら聞いた。
「私の王国・・・いえ、まだ母の国でした。母は129代目の『ヴァース・クイーン』だったんです。」
それで?とでも言うように、一味は話を促した。
ハルヒは1つ、深く深呼吸をすると、語り始めた。
- Re: ONE PIECE 大地の女王 ( No.8 )
- 日時: 2012/05/20 16:25
- 名前: noeru (ID: YsvlUcO/)
- 参照: http://s-tomoda@tcat.ne.jp
第2話 王女の物語
ノウツヴェルバー・ヴァースは、それはそれは美しいところでした。5月の新緑の季節になると、草は青く輝き、真っ赤な花が咲き誇り、湖は無色透明に、なにもかも反射して・・・言葉では言い表せなかった。
ノウツヴェルバー・ヴァースの土地は、我が国が統治していました。人口は少なくて、自然の土地のほうが多かったかもしれません。人々はノウツヴェルバー・ヴァースを『ヴァース』と呼び、王国を『ノウツヴェルバー』と呼んでいました。
ノウツヴェルバーはある帝国が造り、その帝国の庇護下にありました。ですから、母は皇帝の末娘で、ノウツヴェルバーは代々女王が国を治めていたのです。
前代の皇帝は、ノウツヴェルバーを御造りする際に4人の娘のうち誰を女王にするか、悩んだといいます。4人の王女の名前は国名にもある通り、長女ノスタルジニス、通称ジニー、次女カサフターニャ、通称ターニャ、三女オウンネリージュ、通称ネリージュ、そして末娘の4女アレクサンドラ、通称アレドラ。
このうち上の3人は、皇帝にお仕えする3大侯爵に嫁いでいたのです。そのため、末娘のアレドラが女王になりました。
ハルヒは一度話を止めると、宝箱から3枚の布を取り出した。一味がよくよく見ると、それは美しいドレスだった。
「これは、アレドラが女王になった時に姉達から送られた物。全てを操る力を持ちます。」
- Re: ONE PIECE 大地の女王 ( No.9 )
- 日時: 2012/05/23 20:47
- 名前: noeru (ID: YsvlUcO/)
- 参照: http://s-tomoda@tcat.ne.jp
ジニーからは『月の服(ムーン・ドレス)』、ターニャからは『太陽の服(サニー・ドレス)』、ネリージュからは『星の服(スター・ドレス)』が送られました。それぞれ神の国、海の国、地下の国の支配者となる者が着るものです。今では、神の国は空島、海の国は魚人島だと言われていますが、地下の国だけはどこか分からないのです。
もちろん私の母もこの3つの宝を守り、国の繁栄に努めました。でもある日、地下の国の軍隊と名乗る人々が現れて、ヴァースやノウツヴェルバーを攻撃し始めたのです。母はすぐに軍隊を作り、対抗しましたが地下の国の軍隊は不思議な力で攻撃をかわし、何故か兵は次々と行方不明になったのです。皆の間に、地下の国へ兵は連れ去られたという噂が立ちました。
しかしある時、地下の国の軍隊は城へ侵入し私を見つけた途端、攻撃をやめました。その時、私は確かに聞いたのです。「姫様が、ハツネ様がいる城を、落としてはならない」と・・・
私の脳裏に、一人の少女の顔が浮かび上がりました。私にそっくりの、感情のない表情。虚ろで冷たい、まるで死んでいるような少女が。私は何故か、その少女の名前を知っていました。
ハルヒは急に、深い藍色の雫をこぼした。話すのが、死よりも苦痛であるかのように。
「彼女は・・・い、イザベル・D・ハツネ・・・。地下の国の女王。私たちは、地下の国について、彼女について、何も知ってはいけなかった・・・!」
ハルヒは泣き崩れると、そのまま動かなくなった。
- Re: ONE PIECE 大地の女王 ( No.10 )
- 日時: 2012/05/29 20:28
- 名前: noeru (ID: FHi8142t)
- 参照: http://s-tomoda@tcat.ne.jp
第3話 嘆きの歌
・・・燃えている。
人も、花も、木も、湖も、鳥も。そして、首筋に走るあの痛み。
幼いハルヒは首のリボンをとった。そして、鏡でうなじを見た。そこに、大きな黒いあざがあった。昨日よりも、大きくなっている。
「死の呪い・・・ああ、ハルヒ。もうお願いだから泣かないで。どうして彼は、死に際のハルヒにこんな呪いを・・・。」
(私は死に際なんかじゃない。)
ハルヒの中で、強い声がした。
(あの呪いで、私は助かった。どうして皆、彼を憎むの?)
強い声が、悲しげに囁いた。嘆きの歌が聞こえてくる。激しい怒りが、体を炙るようだ。
(私は、死んでもかまわない。でもそうしたら、彼が命がけで守ってくれた理由はなくなる。)
今度は、強くも弱くもない。無感情な声だ。
(この王国を滅ぼして、彼を救いに行く。そして、一緒に死ねばいい。)
- Re: ONE PIECE 大地の女王 ( No.11 )
- 日時: 2012/06/08 20:38
- 名前: noeru (ID: g1CGXsHm)
- 参照: http://s-tomoda@tcat.ne.jp
燃え行く美しい城下町。鮮やかな大地。涸れ果てた湖。ただの灰となった人々。まるでそれが最も魅惑的な宝であるかのように、ハルヒはじっと見つめていた。
(これで、良かったんだ・・・。)
ハルヒは、焼け焦げの残る小さな地図を握っていた。
(みんな・・・)
「ごめんね・・・」
(こんなことしたくなかった。)
「ハツネ・・・ハウル・・・」
(ごめんね…ごめんね…)
「会いに行くよ・・・ビネージュ。」
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