二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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BLEACH〜ショート(?)ストーリー〜
日時: 2009/09/16 21:52
名前: 風梨 (ID: u2Na5wQQ)

 つくっちゃった♪

荒らし、迷惑コメントetc……は禁止ね〜

 初めてだから緊張してます!

過去の話しを中心とするつもりなので、始めは『朽木家』のことかな。(白夜が中心)
 その次は、一護か恋次。

コメント、よろしく〜!
 頑張ります!

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Re: BLEACH〜ショート(?)ストーリー〜 ( No.10 )
日時: 2009/09/17 23:09
名前: 風梨 (ID: u2Na5wQQ)

 第2話 夢 〜最初の散歩〜

 心を研ぎ澄まし、ただ一点に集中する。

毛筆に墨をつけ、等身大にも近い半紙にゆっくりと『残雪来春』と書く。
 
 最後の一文字『春』の『日』の字を書き終えた。

難しい字程、文字のバランスが難しい。

 硯に筆を置き、出来映えをみる。

『………まずまずといったところか。』

 文字に表したとうり、三月の初め。

 この広い朽木家内の庭には、徐々に緑が見え始めているが、時おり吹く風はまだ冷たく、冬が少し残っている。

しかし、日差しは温かく、障子の和紙からはやさしい光が射している。

 ふすまを叩く音がした。

『入れ。』

『し,失礼します!白夜様。』

少し裏返った,緊張した声でぎこちない和服を着た女が入って来た。

『……緋真か。』

『は、はい!…あ、すみません。お習字の途中でしたか?』

『かまわぬ。用は何だ。』

私は正座していた体を緋真の方に向けたずねた。

 何故かうつむき加減になった緋真だが、ゆっくりと言葉をはっした。

『あの……今日は天気もいいことですし、庭内の散歩でもと思いまして……』

『……』

このような事を言われるということを考えてもいなかった。
 
 確かに、気候もいい。季節の変わり目ということで、たまにはいいかもしれない。

『白夜様?』

『…ああ、すまない。いいだろう』

 非の打ち所もなく、これから仕事もなかったのでこのような結果を出しただけなのだが、緋真はとてもうれしそうな顔をした。



 緋真は、私の右側に一歩遅れでついてきていた。

私は庭内の春を感じるのに楽しんでいた。

 『……いいものだ』

春が来ると言う温かさを感じながら思った。

 しかし、隣にいる緋真は、なにやら戸惑っているような、何かを話そうとして口を開くものの、すぐ閉じてしまう。

『ずいぶん広いお庭ですね』

『そうか』

『習字は趣味なのですか?』

『まあな』

『春ですね。』

『………。』

会話が続かない。


『わ、わぁ!』

緋真が何かにつまづいたらしい。

とっさに手をだして支えた。

バランスがくずれ、顔が近づく形になってしまった。

『……大丈夫か?』

緋真は何故か顔を真っ赤にして,

『すみません』

っと謝った。

 緋真が立ち上がろうとしたとき、視界に白い花びらが一枚、ひらりとまい踊り、重なった手の中に落ちた。

緋真がつまずいたものは、桜の大木の根だった。

 ゆっくりと花びらが落ちてきた道をたどる。

そして、

『さくら……』

とつぶやいた。

 私はそれに答えようとしたのだろうか?それとも、自分に言い聞かせたのだろうか。

気づけば、桜を見上げる緋真に

『……このソメイヨシノは、何千年にもわたり、代々、朽木家を見守ってきたものだ』

と、言っていた。

それに対して、緋真は

『……とても、深みがありますね。』

とだけ言って、微笑んだ。

 あの日、緋真と見た桜が、一番うつくしかった。












ああ!!
 もうすっごい下手!!

やっぱ、お兄ちゃんにはかなわないや〜


 どうでした?
緋真が朽木家にきてまもなくのことを書いてみました〜

 (白夜って案外鈍感かも)

疲れましたのでこれにて!
 また明日〜

Re: BLEACH〜ショート(?)ストーリー〜 ( No.11 )
日時: 2009/09/17 23:29
名前: *:;;;:=恋羽=:;;;:* (ID: ZEuRnT3o)
参照: ☆⌒+。リズ*ウサだよォmm。+⌒☆

上手いよぉmm!
私、風梨妹弟の大ファンなんです!
これからも頑張ってください!

Re: BLEACH〜ショート(?)ストーリー〜 ( No.12 )
日時: 2009/09/17 23:31
名前: 風梨 (ID: u2Na5wQQ)

そういってくれるとホンッッットうれしい!!!
 ありがと〜!!
手があったら握りたい!

Re: BLEACH〜ショート(?)ストーリー〜 ( No.13 )
日時: 2009/09/18 16:54
名前: *:;;;:=恋羽=:;;;:* (ID: M2SneLVI)
参照: ☆⌒+。リズ*ウサだよォmm。+⌒☆

私の初小説にもコメ書いてくれてありがとォmm><

Re: BLEACH〜ショート(?)ストーリー〜 ( No.14 )
日時: 2009/09/18 23:51
名前: 風梨 (ID: u2Na5wQQ)

 第3話 夢 〜最後の散歩〜

 心を研ぎ澄まし、ただ一点に集中する。

私の書道のやり方はいつだって変わらない。

 なめらかに毛筆が和紙の上を進む。

墨の香りが広がる。

 とんとん

背を向けている側のふすまから、誰かが叩く音がした。

『白夜様。いらっしゃいますか?』

『……緋真か。』

『はい。失礼します』

 ふすまが開き、体に馴染んだ藍色の和服を着た緋真が入ってきた。

『……今日はずいぶんと寒くなるそうです。
 なので、熱いお茶を持ってきました。』

『ああ、気が利くな』

 素直にいうと、緋真はうれしそうに微笑んだ。

『……雪が、降るかもしれませんね。』

緋真は縁側の灰色の空を見て言った。

『……もう冬だからな。』

そういってお茶をすすった。

『……あの、白夜様』

『……なんだ』

『書写のほうが終わりましたら、街の方まで散歩に行きませんか?』

『…かまわんが……なぜ街へ?』

いままで緋真は季節ごとに散歩に誘ったが、街へ行きたいと言ったのは初めてだったような気がする。

『いえ……実は……』

緋真はそういって顔を赤らめた。





 ということで、私はいま茶屋の前にいる。

緋真が茶屋の中から小走りで私の方に向かってきた。

『すみませんでした』

緋真は小さな紙袋を抱えて、満足そうな顔をしていた。

『望みのものは買えたそうだな』

『はい!』

どちらからと言わずに歩き始めた。

緋真は紙袋を開けた。白い湯気がでてきた。
 
 その中から、緋真は先頭が桃色の饅頭を取り出した。

『あそこの茶屋ではこの桃饅頭が人気だと、屋敷のものに聞きまして……私、一回口にしてみたかったんです。』

 緋真は遠慮がちに饅頭をほうばった。

口元にあんこがつく。

幸せそうな笑顔をみせ、

『おいしい』

っと言った。

『白夜様もいかがですか?』

その笑顔のまま聞いてくる。

『……いや。私は甘味が苦手なので』

やんわりと断ったつもりなのだが、緋真は悲しそうな表情をした。

すこし戸惑ってしまった。

『……緋真?』

名を呼ぼうとして緋真の方を向いた。

次の瞬間。

口の中にほんのりとしたあんこの甘さと香りが広がった。

緋真が自分の持っていた饅頭を一口の大きさにちぎり、それを私の口の中に入れたのだった。

 緋真が勝ち誇った顔で言った。

『好き嫌いはいけませんよ。白夜様』

私は空を見上げた。

赤くなった自分の顔を見られたくなかった。

『………美味いな。』

緋真はクスクス笑った。

………雪が,ふってきた。




あれが、緋真と行った、最後の散歩だった。


 その翌年から、もともと細身だった緋真の体はどんどん痩せていった。

 医者は、つい最近のことではないと説明した。

それでも、緋真はいつも、私の空きができると散歩に誘い、いつも微笑んでいたのだ。





 『雪ですよ!……積もるといいですね。』

雪を見つめる緋真が美しかったから、

 『そうだな。』

と、同意した。

 そのことを、もし知っていたら。

絶対に、こんなこと言わなかった。



 ひとつ、またひとつ。雪が積もってしまう。


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