二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 涼宮ハルヒの願望…そして誰もいなくなった…by主
- 日時: 2009/10/30 16:21
- 名前: みやっさん´・ω・`) ◆E53IZBWzfE (ID: qF9RkhdN)
どうもw
この小説を立てるのも五回目ですよ!!!
まぁ、がんばりたいと思いますw
一番最初に書いたハルヒの小説でちょこちょこアレンジ仕様です。
最後まで見守ってくださったら恐縮です。
———お客殿———(スレ立て前込み)
song様
森羅様 おたこ様
あむ様 *璃央*様
白兎様 工場長様
SHAKUSYA様
———めにゅー———
登場人物 >>1
プロローグ >>2
第一章 第二章
第一話 >>3 第六話 >>11
第二話 >>4 第七話-a >>14
第三話 >>5 第七話-b >>15
第四話 >>7
第五話 >>9
——一言コラムっぽいもの——
現在の活動場
h t t p://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=10957
「涼宮ハルヒの思惑」
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リレ小練場「涼宮ハルヒの小説」
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「雑談・ティナノーグ´∀`」
↑
使用禁止ワード対象になってるっぽいんで探す時はバクスペでスペース削除してください。
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- Re: 涼宮ハルヒの願望—不定期更新注意!!— ( No.7 )
- 日時: 2009/10/16 20:14
- 名前: みやっさん´・ω・`) ◆E53IZBWzfE (ID: yoFsxiYW)
- 参照: その小説はまだ書くな
☆第七話
「…………」
ハルヒのSOS団改革宣言の後、辺りはとても沈黙に包まれている。
ある意味、こんなSOS団は初めてだ。
ハルヒは団長机に座り、ネットサーフィンの毎日。長門は原文も分からないような厚本を静かに読み、俺は古泉と、ゲームをやって、そこに朝比奈さんのお茶を有難く頂戴し。ある意味周りからは「意味分からん」
なんて思われがちだが、これが存在意義でもあって、
この毎日がある意味良かった。
と、そんなシビアな空気ムンムンな地に足を入れる天使がやってきた。
「キョン君、お茶です」
朝比奈さんである。この空気にもお茶を配る姿は正に
ご利益がある。ああ、ありがたや、ありがたや。
朝比奈さんは俺の耳元でボソッと、
「信じましょう。まだ希望はあるはずです」
「未来で分かるんですか?」
「……そういうのは、禁則です」
「……そうですか」
「すいません。私もわからないんです。でも、涼宮さんは絶対元に戻ると思います。信じましょう!!」
と、可愛くガッツポーズ。
「朝比奈さん……」
と、朝比奈さんはトコトコ歩きでハルヒの方へ向かった。
「涼宮さん。お茶です」
「ありがとう。みくるちゃん」
ハルヒの声のトーンも、笑い方も何もかも違っていた。
あの、鼓膜がはち切れそうなくらいな涼しい、声。
炎天下に咲く向日葵のような。輝く、笑顔。
今のハルヒにはそんなの微塵も無かった。
「今日のお茶、なんか違うね。美味しいわよ」
「あ……ありがとうございます」
朝比奈さんはいつもと違うハルヒの出す感想に照れ笑いを浮かべる。
そんなハルヒじゃないハルヒの浮かばせる顔はまるで——。
「クラスに一人か二人はいる大人しそうな女性になりましたね、涼宮さん」
と、古泉は俺が言おうとした(ってか思った)事を
発言した。
「最初はハルヒもあんな感じな女になってみろ——、
なんて思ったが、やっぱ急にあんなんなると、気持ち悪いぜ」
「ふっ、そうですね」
古泉は朝比奈さんが入れたお茶をすする。
「……気にいらねぇな、この日常は」
「おや」
「俺は、傍若無人で、無理やりで、俺の話を聞かないで、いつも皆を巻き込み、そこで俺が重要視され、長門が後始末を行い、朝比奈さんは泣きながら俺にすがる、そんなチープで、そんな非日常的で、」
気が付いてたら俺はいろいろと語っていた。古泉は、
飽きずに耳を傾け、なぜか微笑みながら、聞いている
「あなたも、涼宮さんも共通する心を持ってますね」
「え?」
「ほら、現にSOS団にいてああだった、涼宮さんがああだったからこうなった、だから、朝比奈さんも
長門さんも僕も巻き込まれる……。ちゃんとSOS団の
団員であるからこそ言える感想じゃあありませか? ……すいません。「ああ」や「こう」ってのは会話ではあまりそぐわないですね。つまり、あなたも潜在力と観察力は磨けたのでは? ないでしょうか、」
どうやら、変わってたのは俺も同じだった。
多分入団初め位の俺なら、原稿用紙一枚分もいかない
ような感想を述べてただろう。
あいつは変だとか、俺はまた重要視されるのか……?
などと、半ば消極的(今も)だが、今の俺なら、この
一年俺の身に降りかかった、非現実の出来事は、
多分本にできるだろう、ましてや今も、俺はこんなに
ハルヒの事を話してるじゃないか? 長門や朝比奈さん、古泉とか……。
——俺の周りの面白かったことを、今、人に話せてる事が——
「へっ、俺も成長したもんだ……。上出来だ」
俺と古泉で会話してる間ハルヒは帰ってしまったようだ。
俺と、長門と、朝比奈さんと、古泉。好都合だ——。
「長門」
俺は長門に話しかける、長門は自分が呼ばれるのを推測したかの如くすばやく顔を上げた。
「俺も、やる事はやる。長門、朝比奈さん、そして古泉」
「ハルヒを元に戻そう、そして、もう一回、元の世界に……!」
- Re: 涼宮ハルヒの願望—不定期更新注意!!— ( No.8 )
- 日時: 2009/10/16 20:21
- 名前: song (ID: p17IpJNR)
- 参照: http://gazoubbs.com/2ji/img/1201001367/594.jpg
どうも! songです!
おお! 先が気になる展開! 更新楽しみにしてます! 頑張ってー!
- Re: 涼宮ハルヒの願望—不定期更新注意!!— ( No.9 )
- 日時: 2009/10/16 20:25
- 名前: みやっさん´・ω・`) ◆E53IZBWzfE (ID: yoFsxiYW)
- 参照: その小説はまだ書くな
第八話
「ハルヒを元に戻そう、そしてもう一回、元の世界に……!」
長戸はミリ単位の承諾の頷き。朝比奈さんは明るい顔になって
「はいっ!」と返事。古泉は微笑み。
「じゃあ、手始めに策を練りましょう。まずはそこから、ですね」
「ああ……」
「キョン君……」
すると控えめそうに朝比奈さんは何かを持って俺を呼ぶ。
「あのぅ、これはどうでしょう、キョン君と古泉君が記録してた……」
SOS団記録集だった。
「これなら、少しの策は練りそうですね」
と、古泉は言う。
「随分とタイミングがいい時にきたもんだ——やっぱりお前らは、超能力者だな」
と俺は上から言うように褒める。
「いいえ、全く予測はしてないですよ。期待もしてないですし、」
「その割に、楽しそうに書いてたよな。お前、」
「ええ、まぁ……」
と古泉は訝しげに記録ノートを見つめる。
「まだ、この記録集はあんまり日数が足りないでね。一ヶ月位あれば……」
と、よーく見てみると、始めたのは四週間前、つまり
そろそろ一ヶ月だ。しかし、俺の性格でもあって、俺が本格的に記録を始めたのは、ハルヒにごたごた言われた後だから……述べ二週間くらい前か?
「人を、改心させる事、つまりその人にとって、一番
大切な人に改心させてもらえるのがベストって言われてます」
「どういう事だ?」
「つまり、涼宮さんにとって一番大切な人はあなたです」
何だ? いきなり恋の悩みに答える女子高生のような返答は。
「ええ、だから、そうなんです。言い換えると、「好きな人に言ってもらいたい」、と一緒です」
やめろ。男に言われたくないや。お前はたまにそういうことをサラッと言うな。女子が二人もいるのに、そういう事は朝比奈さんに言われたいよ。
と、古泉は「すいません」、と謝罪。しかし、
「だけど、こうなってしまったら、あなたはあと、二週間、記録を頑張ってもらわないといけません」
「ん……そうだな、」
と俺が言おうとした時、
「それは難しい」
と、今日はじめて聞く長門の声だ。
「何でだ? 長門」
「……二週間ではいつ情報爆発が起きる可能性が高い
こうなると、いつ世界が変わってもおかしくない」
「なっ……情報……爆発?」
「いつぞやの「閉鎖空間」です。あの時涼宮さんと二人っきりになったあの」
思い出すとトラウマになる、いつぞやの「閉鎖空間」
「じゃあ、どうすれば!!」
気が付いてたら、俺は焦っていた。焦っていても何も
始まらないのは分かってるのに。
「現代では二週間がタイムリミット。しかもこの時間平面の二週間の展開では「涼宮ハルヒを観察」する部類には入らない」
長門が口にする。
「過去の二週間で時を展開させる」
「…………」
「ちょい待ち」
ここで俺が制止。
「つまり、……もうこの現代で記録集をどうこうするっというのは、」
「不可能」
長門が即答した。
「で、でもな? 過去を展開させるって、時間は現在進行形で進んでいるのに……、」
これは常識の筈。
一度辿った世界は何もしても行けない、当たり前だ。
「本当に無理だと思いますか?」
ここで古泉が発言に入る。
「涼宮さんは全てを現実には変えてないのです」
「だから?」
「朝比奈さん、ちょっと、宜しいですか?」
「え……あ、はい」
古泉は朝比奈さんを呼び出し耳打ちをしている。俺の
前で耳打ちっというのはさぞかし不愉快だが、結構真剣そう密談を行っている。
そこで気になるのが言葉のあちこちに朝比奈さんの驚き声、「無理ですぅ」、の否定語。俺を不安そうに見つめる。? 何なんだ?
そして、
「ちょっと……聞いてみます……」
と、朝比奈さんは言い、部室を出る。
………
……
…
「お前、朝比奈さんに何を話したんだ? 随分と困ってたぞ」
「ええ、僕はかなり無理難題を言ってしまいました。でも、きっと行ける筈です」
だから何を……。
と、思いかけた刹那——。
朝比奈さんが帰ってきた。
疲れた顔つきでだがかなり明るいかを立ちになった。
「古泉君……凄いです……通じました……」
「それは、さすが涼宮さんに選ばれし者です」
「何だよ、さっきから……、」
ずっと二人のターンに飽き飽きしてた俺の目の前に、
「キョン君、今から言う「とても大切な事」、を良く聞いてください」
とても真剣な顔で、朝比奈さんは俺に言う。
「……はい。分かりました」
- Re: 涼宮ハルヒの願望—不定期更新注意!!— ( No.10 )
- 日時: 2009/10/16 20:28
- 名前: みやっさん´・ω・`) ◆E53IZBWzfE (ID: yoFsxiYW)
- 参照: その小説はまだ書くな
>>8
song様! ありがとうございますw
このままクライマックスまでkskしていきたいと思いますんでよろしくお願いしますw
- Re: 涼宮ハルヒの願望—不定期更新注意!!— ( No.11 )
- 日時: 2009/10/17 12:25
- 名前: みやっさん´・ω・`) ◆E53IZBWzfE (ID: yoFsxiYW)
- 参照: その小説はまだ書くな
第二章
第九話
朝比奈さんは語り始めた。
「えっと、まず。古泉君曰く、二週間で何とかできると聞きました」
「はい」
「過去に戻ることです」
「……過……去? ……ああ、」
「はい。過去に行って、二週間の空いたスペースを埋める事です」
「……はい」
「しかし、これは私自身お勧めできない方法なのです」
「え……何故」
「これはキョン君自身で行わなきゃ行けないことなんです」
「俺が……!?」
時間遡行。
通称、タイムトラベラー。
時間遡行の原理はパラパラ漫画の例えがある。
確か朝比奈さんはこう言った。
(——時間移動は積み重なった時間平面を三次元方に移動すること。未来から来たわたしはパラパラ漫画の途中に描かれたほんのの一部なの——)
この言葉を聞いた後の言葉に引っかかる。
(——時間は連続していないから、仮にわたしがこの時代で歴史を改変しようとしても未来に反映されません。この時間平面上だけで終わってしまう。何百ページもあるパラパラ漫画の一部に余計な落書きをしても、ストーリーは変わらないでしょ——)
こう言った筈だ。
するとどうなんだ。例え俺が過去に戻って記録を書き込んでも、それはこの時間平面上に終わる。
未来には反映されないって事じゃないか?
「そんな事はありません」
朝比奈さんが言う。
「よくあの時の言葉を覚えてくれました。でも大丈夫です」
「既定事項ですから」
朝比奈さんが明るい声で言う。
「禁則……ではなくて、既定事項……なんですか?」
「はい。既定事項です一か八かの既定事項です」
って、事は 成功も失敗も今の俺に関わってるの、か
「最初はびっくりしました。わたし独断では決められませんので、聞きました」
「その答えが……」
「既定事項です。彼を信じろって言われました」
「俺を、信じろ……」
時間はありません。決行は明日。最初の五日間はわたしが付きます。
「残りの九日間は……」
「禁則ですけど、キョン君に九日分の時間遡行ができるようにします。これも一か八かです。本当に
この既定事項は初めてですし、実はわたしも、知らなかったんです……。いつも静かだった涼宮さんの
時間の歪みがいきなりひどくなって……。
この先がよく分かりません……なので」
「既定事項ですっ! キョン君を信じます」
遂には俺に時間遡行の責任者となってしまったか。
「……分かりました。一か八か、ですよね」
「……はい」
「なら尚更です。俺も頑張ります」
翌日、放課後。
今日ハルヒは部活に顔を出さなかった。訳は聞かなかった。
ただ、今日は俺にとっては労働をする日でもある。
なので、一応今日のSOS団は臨時休業となった。
「こんにちは」
俺が部室に来ると、既に長門、朝比奈さん、古泉が顔を揃えていた。
「えっと、先ずは今日の作戦経路ですね」
と、先に古泉が話し始めた。
「……、ですけど僕は別の仕事があるので、先に失礼します」
と、古泉は朝比奈さんに一言かけて部室に出てしまった。
残ったのは長門と朝比奈さんだった。
「えっと、まずは。キョン君に、話します」
「一応今日は、時間遡行を一回だけ、二週間前に遡行します」
「今のキョン君は一回しか出来ないからです」
「?」
「やれば、わかると思います」
今日の朝比奈さんの風格は全く違っていた。
いつもの様な、朝比奈ではなく、未来人としての使命を果たすような、そんな感じがした。
「では、キョン君。……分かりますよね?」
勿論です。と、俺は部室に転がっているパイプ椅子を一個持っていき、そこに腰掛けた。
「では、長門さんもお願いします」
と、朝比奈さんの言葉に長門は素直に聞いて俺と同じ動作を行った。
「……では行きます」
朝比奈さんは深く深呼吸をした後、
「キョン君、眼を瞑って下さい」
俺は、眼を閉じると、頭の中がザワザワし始めた。
そうだ、アレがくる——。
俺は警戒しながら、眼を瞑った。それを朝比奈さんが悟ったか、
「楽にいて、ください」
朝比奈さんはそう言って俺の耳元に、
「キョン君……」
…………
……————!!
きた——————!!
とても眼を開ける状態ではいられなかった。
意識が、朦朧としてきた。
激しく上下に揺られ、安全ベルトをしていないジェットコースターの様だった。
こうなったら、エチケット袋のひとつでも持ってくりゃ良かった——。
と、俺はよろしくないと思ったが、そこらへんにリバースでもしようと思ったが、する必要は無かった。
どんどん意識が回復してきた。
足が地面に着いている。
ガクッ、
「キョン君!! 大丈夫ですか!?」
柔らかい声がした。俺は足がガクッとなって膝を地面に着かせていた。
「……はい、大丈夫です」
や、半分大丈夫ではないが、朝比奈さんに情けないとこは見せる訳にはいかない。
よっこいしょ、と立ち上がり眼に浮かんだのはSOS団の部室のドアだった。
「現在、二週間前の四時前です」
「……」
長門もいた、あいつは遡行になんの負傷はなさそだ。
「キョン君、信じてないでしょ?」
いやいや、まさか。
「証拠は有ります。ほら」
と、朝比奈さんは腕に着けていたデジタル時計を見した。
確かに俺らの平面上より二週間前にいた。
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