二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 真魂日和 —壊れ行く世界—
- 日時: 2009/10/20 22:53
- 名前: 飛鳥 ◆FuqSlgQA2g (ID: 1Fo1.2G4)
無宙!なんか小説消えたよ!?
……ごほん、すいません。なんか来てみたら小説消えてて吃驚したよな飛鳥です。
消えた記念(?)に題名変えました。
でも間違えないでくださいこれはこないだまであった駄小説の乱戦日和です。
別にお前の書く駄文なんざ見たくねーよって方は即行バックプリィズ。
では注意書きレッツラゴー。
——注意——
・文字の羅列です。
・流血表現ありです。お気を付け下さい。
・日和キャラが戦います。ねーよ!って方は見ないでください。
・好きなキャラが死にかけるかも。死なないけど。
・駄文
・ド下手
・まそっぷ
・めしとったり
・きゃっほーいゴミ人間でーす死にた〜い
です。以上の事が大丈夫どんと恋の方はどうぞゆっくりして行ってね!
- Re: 真魂日和 —壊れ行く世界— ( No.2 )
- 日時: 2009/10/21 17:43
- 名前: キョウ ◆K17zrcUAbw (ID: NSuGMJPT)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=11037
飛鳥〜〜〜〜!!!
飛鳥のも消えちゃったのか……。私のもだよッ(泣
でもちょっと検索してみたら…あったよ!
↑のURLに行ってみて!
- Re: 真魂日和 —壊れ行く世界— ( No.3 )
- 日時: 2009/10/21 19:15
- 名前: 飛鳥 ◆FuqSlgQA2g (ID: 1Fo1.2G4)
キョウ
消えちゃったんだよぉぉぉぉっ!
でも今回は全てメモ帳に保存してたのでよしとする(←何様
マジで?でもこっちの方が検索しなくてもいいからこっちの方に書くね!
わざわざありがと♪
はい、と言う事で今回はめっさぐっだぐだな一章!
一章 冥界への入口 〜飛鳥編〜
時は飛鳥時代。
遣隋使でお馴染み小野妹子と、法隆寺や冠位十二階などで知られる聖徳太子が活躍した頃の物語である。
「おおーい、芋焼酎、メイクイーン!」
しきりに芋関係の言葉を叫びながら森の道を歩いている、この人こそが聖徳太子である。
……この時代には無かったであろう、青いジャージを着てはいるが……
「お、いたいた! おおーい! 男爵ー!」
「だ、誰が男爵だコラァ! 僕の名前が妹子だからってじゃが芋の品種名で呼ぶな!」
切り株に座っていた赤いノースリーブのジャージを着た人物が振り向き、太子に向かって叫んだ。
自称したとおりこの人は遣隋使で名が知られる、小野妹子。
「で、何の用ですか、太子?」
「いやー、今朝から心臓がスキスキしてな……」
太子の言葉に、妹子は「それを言うなら心臓がズキズキする、だろ」と軽く突っ込みを入れる。
少し間を開けて太子は言葉を紡ぐ。
「そんで妹子が逆立ちして池に飛び込めば治るかなと思って朝廷中探し回ったんだけど、いなかったから妹子の家まで押し掛けてって居場所教えてもらって現在に至るという訳だ」
「突っ込み所が多すぎてついてけねぇ……」
「そんな訳で、妹子。ちょっと逆立ちして池に飛び込め」
妹子が座っている切り株の前にある池を指差しながら太子が言った。
「い、嫌ですよ! なんでそんなことしなくちゃいけないんですか!?」
「いや、妹子がそうすれば治るかと思って……」
「治るかッ! 勘弁して下さいよ、僕だって今朝から頭が痛いんですから……」
妹子はため息をつきながら俯いた。
「おーい、大丈夫かー? 薩摩芋ー」
「小・野・妹・子・と・呼・べッ! このアワビがぁぁっ!」
ズガンと一発、妹子は太子に蹴りを入れる。
「ビフィダスッ!」(悲鳴)
「僕の頭痛の原因は多分あんたですね、太子……」
妹子は再びため息をつく。妹子の周りに暗黒オーラが漂っているのを察して、太子は何も言わずに周りをうろちょろしていた。
そして数分後。
太子の「あーっ!」という声を聞いて、妹子は少し顔を上げた。
「何ですか太子、カレーのルーでも見つけたんですか……」
「ちょちょちょちょっち来て見い、妹彦!」
「い・も・こ・と・呼べッ! つってんだろこんのアホ摂政!」
妹子は仕方なく切り株から立ち上がり、太子がしゃがみ込んでいる場所へ歩いて行った。
「…………」
「なぁ妹子、これなんだろうなぁ……」
「なんだろうなぁ、で済ませられる問題じゃないです、これ」
二人の視線の先にあったのは、地面にぽっかりと開いた黒い穴。
「中に入れんのかな、これ……」
「ああっ! 太子、そんな乗り出したら危ないです! 石でも落としてみたらいいでしょう!」
「おお! ナイスアイデア、焼き芋!」
(なんか……突っ込むの面倒になってきた……なんで意地でも妹子と呼ばないんだ……)
「では早速! パッヒョイ!」
太子はそこら辺にあった手頃な石を引っ掴むと、穴の中に放り投げた。
ヒュー……と石が落ちていく音が聞こえ、カコーンと音がした、と思えば、「ぎゃぁぁぁぁっ!」という断末魔まで聞こえた。
「……(こ、この穴の向こうで一体何が……)」
「……(カレー食いてー)」
そんな事を考えている(どっちがどっちを考えてるかは分かるよね!)二人の後ろに一つの影。
「何をしているんだ? 太子、イナフ」
後頭部が魚の様になっているその人は、妹子の肩にポン、と手を置いた。
「あ、フィッシュ竹中さん」
「え……? ってうわぁぁぁっ!」
押し所が悪かったのか(?)妹子はバランスを崩し、穴の中へと吸い込まれるように落ちて行った。
「……ありゃ」
「……あ……」
妹子が吸い込まれていった穴をぽかんと見つめる太子と竹中。
「えーと……」
「……どうする? 太子……」
「とりあえず追うでおま!」
「……済まない」
二人は自ら穴の中へと入って行った。
私も久々に読み返しましたが……
第一感想がSI・NI・TA・I☆でした。
いやもう本当に……「日本海に頭ぶつけて逝け」ですよね……
いちいち章に分けて投稿してるのは少しでも読みやすくするためだよ。きっと。
- Re: 真魂日和 —壊れ行く世界— ( No.4 )
- 日時: 2009/10/22 19:15
- 名前: 飛鳥 ◆FuqSlgQA2g (ID: EtUo/Ks/)
一章 冥界への入口 〜冥界編 前編〜
冥界のどっかの祭壇にて。
「……う……」
「……おう……」
「う、う〜ん……」
「コラァ! いい加減起きろこの変態大王イカ!」
頭に二本の角が生えた、色黒の男が硬い地面に転がって気絶している男にビンタをかました。
ぱちーんといい音が鳴り、地面に転がっていた男は跳ね起きた。
「ギャーッ! 殺されるーッ!」
「誰も殺さないよあんたなんか! てか殺せないよあんた閻魔大王なんだから!」
閻魔大王と言われた男は暫くして漸く平常心と取り戻し、辺りを見回した。
「あ、あれ? 私は何でこんな所に座ってるんだ?」
「こっちが聞きたいよ……」
閻魔は腕組みをして立っている男を見上げた。
「鬼男君、何が起きたか見てた?」
鬼男と呼ばれた男は、小さいため息をついて話し始める。
「いきなり上から石が落ちてきて、大王の頭にクリーンヒットしたんですよ。そのまま大王は意識を失って、ぶっ倒れたという訳です」
「そっかぁ、ていうか何で私たちここに居るんだっけ?」
「おまっ……お前馬鹿か! 四六時中セーラー服の事考えてて思考回路ショートしたか! ああ!? この変態! イカ!」
「なにもそこまで言わなくても……やっぱり辛辣だな鬼男君……」
「僕達がここに居るのは飛鳥の時代からあの二人を呼ぶためでしょうが……」
鬼男が言い終わるか終わらないかの内に、空から赤いジャージを着た一人の男が落ちてきた。
その男はドサッと鈍い音を立てて地面に落ちた。
気絶しているらしく、地面に落ちてもそのまま横たわっていた。
「赤いジャージ着てるってことは……この人は……」
閻魔は「閻魔帳」を取り出し、パラパラと捲った。
「遣隋使……小野妹子だな」
「へぇ……この人が……」
と、鬼男が言った瞬間、また空から人が落ちてきた。今度は二人。一人は「タピオカァ——ッ!」と叫びながら……
ドサッと、妹子の上に落ちた。しかもその衝撃で妹子は目覚めた。ちなみにもう一人のフィッシュ竹中はその隣にすたっと華麗に着地した。
「あー……死ぬかと思った……」
妹子の上にうつ伏せになって着地した太子は大きく息を吐いた。
「これから殺して差し上げましょうか、太子ィ……」
地を這うようなおっそろしい声で、妹子は太子を睨む。
「のわぁっ!? い、い、妹子! 全然気付かなかった!」
太子は妹子の上から飛び降りる。
妹子はゆっくり立ち上がり、体に付いた砂や埃を払った。
「聖徳太子さんと小野妹子さんですね?」
鬼男が頃合いを見計らって二人に話しかける。
それに太子はオーバーリアクション。
「のふぁ! 人がいたのか! 全然気付かなかったぞ……って、あれ……? 角が……」
「ようこそ、この世界へ。ここは"冥界"つまり死んだ人が来るところだ」
閻魔が説明をする。
「え、冥界……? って、ことは……僕達、死んだってことですか!?」
「角……」
一名どうでもいいことを言っている奴がいるが気にしない。
「いや、そう言うことじゃないんだ……いま君たちがここに居るのは……」
閻魔がそう言いかけたが、鬼男が口をはさむ。
「大王、とりあえず説明は後にして、今は全員を揃えましょう!」
「も〜せっかちだなぁ……鬼男君たらぁ」
「黙れ!」
鬼男が爪を伸ばして閻魔の頭にぶっ刺した。
「ぎゃぁぁぁっ! 痛い、痛いよ鬼男君! 死にはしないけど本当に痛いんだって!」
そして精神的に置いてけぼりの人々。
「状況がよく……分からないんですが……」
「まぁ慌てても仕方ないだろ」
太子は地面に腰を下ろす。
「今は待つしかなさそうだな、イナフ」
竹中も続けて言う。
「貴方達の適応力だけは本当に尊敬しますよ……」
妹子は深くため息をついた。
(これからどうなっちゃうんだろう……)
なんかごたごたのまま、 一章 冥界への入口 冥界編前編 完
一章 冥界への入口 細道編
「ねぇ、曽良君……」
「曽良君ってば!」
「何ですか芭蕉さん。さっきからピーピーと五月蠅いんですよ」
「君、師匠に向かって五月蠅いって……」
六月二日、良く晴れたある日。新庄の道を歩いていた二人が足を止めた。
さっきから曽良の名を絶えず呼んでいた中年(?)の人こそが俳聖・松尾芭蕉。
そして弟子と言うには反応が冷たすぎる男がその弟子・河合曽良。
元禄二年、奥の細道と呼ばれる旅である。
「……まぁいいや。ねぇ曽良君、疲れたからそろそろ休もうよ……」
「まだ風流さんの家を出発して三十分も経ってないんですよ?」
「体力が無さすぎるんだよ……」曽良は、その後にぼそっと付け加えた。
「え? 何か言った? 曽良君」
「いいえ。ついには耳まで可笑しくなりましたか、芭蕉さん」
「ついにはって何!? 私はまだどこも可笑しくなってないよ! 元気ピンピンだよ!」
「重点的に頭が可笑しくなってると思いますけど」
師弟関係と呼ぶには可笑しすぎるこのやりとりは、一時間くらい続き、ついに曽良の方から折れた。
少しだけ休憩をする事にしたのである。
道端の木陰で休んでいる最中、芭蕉があるものを発見した。
「あ、曽良君、あれなんだろう?」
「犬の糞でも見つけましたか」
「……君師匠を何だと思ってるの……そうじゃなくて、あれ」
芭蕉の指差す先にあったのは、太子と妹子が入って行ったのと同じ穴。
多分だが冥界に繋がっている奴だ。
しかしそんな事は知らない芭蕉は、穴のそばへ近づいて行って、身を乗り出した。
「うーん、真っ暗で何も見えないなぁ……」
「そうですね。ここで芭蕉さんを突き落したら下に何があるか分かるかも……」
「落とさんといて!」
曽良も歩いてきて、穴の中を覗き込んだ。
「でも、何だろうねこの穴……下に何が……」
そう言いながら、芭蕉が穴に触れた。その瞬間。
「うわぁっ!?」
穴が芭蕉を吸い込んだ。
「芭蕉さん!」
曽良が手を伸ばしたが届かず、芭蕉は穴の中へ落ちて行ってしまった。
「あの耄碌じじいが……! 得体の知れないものには触るなといつも言ってるのに……」
曽良は暫くそこに立ち竦んだ。
が、待っていてもどうにもならないという事を察し、木陰から自分の荷物と芭蕉の荷物(マーフィー君付き)を持ってきて穴の中へと飛び込んだ。
——冥界、どっかの祭壇。(さっきとは違う場所)
中空にいきなり黒い穴が出現し、中から芭蕉が吐き出された。
「ギャーッ!」と悲鳴を上げながら芭蕉は落ち、ドサッと音を立てながらうつ伏せになって着地(?)した。
「あー……怖かったぁ……というかここは何処……っ!?」
うつ伏せになった芭蕉はいきなり背中に重みを感じた。
顔を上げると、何食わぬ顔で曽良が胡坐をかいて座っていた。
「おや、失礼」
「失礼だと思うなら早く下りて! 踵が刺さって背中いったい!」
曽良が芭蕉の背中から降り、芭蕉が背中を摩りながら立ち上がる。
曽良は辺りを見回した。
「さて、何処でしょうね、此処は」
「曽良君に分からないものが私に分かる訳ないよ!」
「威張らないでください。張り倒しますよ?」
「倒さんといて!」
ちょうどその時、二人の後ろに五つの影。
「あれー、もういる! 早いなぁ!」
二人は、一斉に振り向いた。
一章 冥界への入り口 冥界編 後編
「これは一体どういうことなんですか?」
「あひぃぃ……すいません……」
冥界のどっかの祭壇。他の世界から冥界へ、またその逆もあるが、世界を移動するのに必要な祭壇での会話。
ちなみに今の状況は、曽良が閻魔の頭を踏みつけて、なぜいきなり冥界に連れてこられたかと問いただしている(というよりは拷問)所だ。
「そ、曽良君……もうそろそろ足どけてあげなよ、そろそろヤバいよ、その人……ていうか曽良君、初対面の人にこんなことするって……」
芭蕉が曽良を止める。
「松尾芭蕉さん、河合曽良さん、ですね?」
自分の上司が踏みつけられていると言うのに、涼しい顔で鬼男が芭蕉に言った。
「え? ああ、うんそうだけど……」
「先に来たお二人も。少しお話したい事があるんです。とりあえず、閻魔庁までご同行願います」
鬼男が少し深刻そうな顔をする。
「閻魔庁……?」
——閻魔庁。(別名めんそ〜れ。)
「……で、なんで僕達はここに連れてこられたんですか?」
まだ暗黒オーラが漂っている(そのため芭蕉・妹子・太子は一mほど離れていた)曽良がイライラした口調で閻魔に詰問する。
しかし、閻魔はそれに動じることもなく、ため息をついた。
「……どうしましたか、閻魔さん?」
「元気がないでおまー」
妹子、太子が不思議そうに首を傾げる。
大王は後ろを向いて話し出した。
「……この世界の"秩序"を乱そうとする獣が現れた」
"秩序"を乱す獣?
よく分からない。妹子はその疑問をそのままぶつける。
「"秩序"を乱す……? よく分からないんですが」
「昔々、この冥界に『魂を喰らう』龍がいた」
閻魔はいきなり話し始めた。
更に訳の分からなくなった四人だが、とりあえず大人しく話を聞いておくことにした。
「龍は恨み、辛み、憎しみで成形された魂が大好物でな。そればかり喰らって生きていた。でも、そんな魂にも数限りがある。
この冥界の負の魂を喰らいつくした後、現界に降りて行って、負の魂を喰いつくした。
現界の魂を食らいつくした龍にはもう餌がなくなってな、ついに最果ての地で倒れ伏した。
その龍の死骸はまだ最果ての地にあるらしいんだが、どうやらその死骸を食べた物がいたらしい」
「死骸を食べた?」
太子が聞き返す。
「負の魂をずっと喰らっていた龍だ、馬鹿でかい憎しみの念がその腹腸にあっただろうな。
それを食った奴にはその憎しみをコントロール出来るだけの器が無かった。
憎しみに心を支配され、その力で外見もヤバいのに変えて行ったらしい。
奴はその憎しみの中でも特に強いのを分身にして各地に送って暴れまわさせている。
いま奴は地獄の魂も総動員させて大きな憎しみを造り、それでこの世を、はたまたこの冥界を崩壊させてしまおうとしているよ」
「……………………」
皆で開いた口が塞がらなくなっていた。(曽良・鬼男を除いて)
妹子はきっと今の閻魔の言葉に驚いているのだろうが、芭蕉と太子はきっと「説明長くて意味分らん!」と思っているのだろう。
「で、でも、貴方なら何とか出来るんじゃないんですか? 閻魔大王、なんだし」
妹子がそうであってほしいとでも言うように閻魔に問うと、閻魔は首を振った。
「それだけの力が今の私には無い」
「な……なんでですか?」
閻魔は何も言わずに自分の左手を前に出した。
すると、左手が消えた。
「うわ! 消え……!?」
「奴は初めに私の所へ来て、私を取り込もうとした。もちろん抵抗したが、奴の力は大きすぎた……左半身持ってかれたよ」
閻魔は力なく笑う。
太子がふと見ると、閻魔は左足まで失っていた。
「今は残った魔力で分身を作って動かせるが……元の様な魔力はもう出せない」
「………」
数分間の沈黙。
次に口を開いたのは、驚いたことに太子だった。
「……何か私達に手伝える事はあるのか?」
「太子……」
「このままじゃ世界が崩壊するって言うんだろ。なら、手伝ってもよさそうじゃないか」
太子が妹子に言うと、芭蕉もいきなりはしゃぎ始めた。
「よーし! ミラクル俳聖松尾芭蕉も手伝っちゃうぞ!」
「芭蕉さん、不愉快です、静かにしてください」
断罪チョップ。
「ポゴモアッ! ひ、酷い! あんまりドゥ!」
「ドゥ?」
……話題がそれてしまった。話を本題に戻す。
「で、手伝うと言っても実際には何をすればいいんです?」
妹子が閻魔に問いかけると、閻魔はああ、と云った風に鬼男に顔を向けた。
「そうだった。鬼男くーん、例の物持ってきてー」
「はい」
笑点か! ……と言う突っ込みは置いておこう。
もうこれ以上は日和の体力が限界なので、次回に引き伸ばすことにする。
一章 冥界への入り口 冥界編後編 完
多分閻魔の話を聞いても分からない人がいると思うので分かりやすく書いときます。
閻魔の話に出てきてない設定とかも書いてるので〜。
別に見なくてもいい妄想で乗り切るんだぜって方はスルーでもいいです。
昔々、冥界に人の恨み憎しみなどの魂を喰らう龍がいました。ゴミ収集車の様な物ですね。
龍は大層な大喰らいで、冥界の恨みなどの魂がなくなるまで喰らい続けたんですね。(閻魔大王は負の魂を排除してくれるから放置してた)
そんで餌がなくなったもんですから現世に降りていろんな自縛霊とか食べまくりました。餌無くなりました。
そんで冥界に帰る途中、冥界と現世の境目の「最果ての地」と言う場所でとうとう力尽き、死んでしまいました。
本来「最果ての地」と言うのは自由に現世と冥界を行き来出来る力を持つ者しか行けないんですが(今は閻魔と鬼男しか行けない)
巨大な魂を持つ龍が死んでしまったことにより時空が捻じれ、時代も場所も分からない地球のどこかに最果ての地に通ずる入口が出来てしまって、そこからある地球生物が最果ての地へと迷い込みました。
迷い込み閉じ込められたその動物が空腹のあまり龍の体を食べてしまいます。
憎しみの魂が浸透しているその龍の体を食べた動物はその強大な憎しみの力を得ます。知能や冥界・現世を行き来する力も付きました。
更に不味い事に長い間龍の体に溜まっていた魂が食べた穴から漏れ出してしまいます。
龍を食べた動物はその魂をまとめあげ、最果ての地を拠点に霊達を四方八方に散らせ、暴れ回させています。
そして龍を食べた動物、めんどくさいんで「獣」と呼びます、獣は冥界に行って閻魔を襲い、左半身(閻魔の力の半分)を奪い、その力を各世界に居る巨大な力を持つ自縛霊に送り世の中を乱していると言う事ですね。
獣は閻魔を襲いに行った時に地獄の入口をこじ開け、全部外に追い出し、自分の配下として使っています。
太子達御一行は閻魔の力(左半身の魂)を探して旅していると言う訳です。
ムダに長くなりましたね……。何か読みにくい。
取りあえずこれが今決まっている設定です。物語とか進むにつれて変わってくるかもしれません。
- Re: 真魂日和 —壊れ行く世界— ( No.5 )
- 日時: 2009/10/24 19:59
- 名前: 飛鳥 ◆FuqSlgQA2g (ID: sjXVt1An)
二章 其々の宿命
閻魔大王が鬼男に「例の物持ってきて」と言ってから、五分が過ぎ、漸く鬼男が戻ってくる。
手に何か光るものが入っている布製の袋をさげ、閻魔の隣に戻ってきた。
その場の閻魔、鬼男を除く五人の頭に浮かんでいた疑問を、まず妹子が口にした。
「その袋……何が入っているんです?」
「うん。今からそれをみんなに説明する所だよ」
閻魔が言い終わるか言い終わらないかの内に、鬼男が袋から中に入っていた物を出した。
鬼男の手に出てきたのは、眩いばかりの装飾物。
どれも一つ一つ宝石が嵌め込んであり、不自然なほどに輝いている。
「これはね、"宿石"って言うんだよ。"宿命の石"の略で、それぞれの人の力や属性力を引き出してくれるんだ」
閻魔がそう言った瞬間、鬼男の手から装飾物が散り、一人一人の手に収まった。
「ちょっと、それを付けてご覧」
訳の分からないまま、五人は装飾物を付ける。
その瞬間。
「うぉっ!? みみみ、見ろいもっこ、剣だ剣、剣が出てきた!」
「分かってますよ五月蠅いなぁ! 僕だって今それどころじゃないんです! 手に何かグローブが……」
「なんですかこれ……手袋……? じゃあないようですけど……」
「うわっ! ゆ……弓? 何でいきなり……」
「ナイフ……?」
各々の前に、武器が出てきた。
いきなりの事だったので、少し混乱が起きた。(一名あまり反応していないのがいるが)
「それが、皆の武器。多分、使い方はもう分かってるでしょ?」
……確かに、分かっているようだ。
曽良は芭蕉に棘を突き刺そうとしているし、芭蕉は弓でそれに対抗している。
太子は剣(鞘付き)で妹子を刺そうとして、妹子は太子を殴り飛ばしている。
フィッシュ竹中はナイフをまるで自分の指の様にくるくると回して弄んでいた。
まぁそんなふうに皆は自分の武器の使い心地を試していた(と言うか遊んでいた)。
「……で、さっきから気になってたんだけどさぁ」
閻魔は少し躊躇いがちに言った。
「君、誰?」
閻魔は明らかにフィッシュ竹中を見ながら言う。
竹中はそれを不機嫌そうに返す。
「何だ、今更か?」
(本当に今更だよ!)
妹子が心の中で突っ込む。
元々、鬼男と閻魔の二人は太子、妹子、芭蕉、曽良の四人をこの冥界に呼び込もうとして居た為、フィッシュ竹中が来たのは全くの手違いだったのである。
「……まぁいいか、人手が増えるのは悪い事じゃないし……」
閻魔がお気楽に言う。
「けっこういい加減なんですね、冥界って……」
曽良が皆に聞こえないようぼそっと言った。
「ん? なんか言った?」
「いえ、何にも……」
「とりあえず、皆さんの装飾物の種類と宝石の種類を教えてください」
鬼男が言った。
皆其々自分の装飾物を確認する。
「えーと、サファイア……の首飾りだ!」
太子が自分の首飾りを見ながら言った。
「サファイア、ですか。
宝石言葉は慈愛、賢明……だそうです。火事場の馬鹿力でも強くなるんでしょうか」
「それから、太子君の属性は"聖"、光系魔法が使える」
鬼男が閻魔帳を捲りながら言い、閻魔がその後に一つ付け加える。
「凄いですね、太子……僕のは……ルビーの……耳飾り、です」
妹子が耳からピアスを外しながら言った。
「ルビー……。
宝石言葉は、情熱、勇気。妹子さんにピッタリですね」
「妹子君は……炎。なんかどっちもぴったりだねぇ」
鬼男と閻魔が妹子の方を見、笑って言う。
そして、鬼男が「ピアスは付けて置いてくださいね」と付け加えた。
「ほあー……二人とも凄いね……えーと私のは……エメラルドの……腕輪……」
芭蕉が自分の腕輪を灯にかざしながら言った。
「エメラルド……
宝石言葉は幸福。……確かに芭蕉さん笑う時幸せそうですもんね」
「芭蕉さんは属性風かぁ……風は風でも微風っぽいね、芭蕉さんは」
鬼男が少し笑いながら言う。閻魔も少し笑った。
「僕のは……オニキスの指輪です」
曽良が左手を見ながら言う。
「オニキス……
宝石言葉、冷静、喜び。……曽良さんは……」
(曽良君は多分あの武器が無くても冷静だよね……)
この場にいる(曽良を除く)一同の心の中である。
「ち、ちなみに属性は氷だよ」
閻魔の言葉に一同は更に納得する。
(確かに零下千度並の冷たさだもんね……)
「最後は私か。私のは琥珀のベルト」
竹中が腰のベルトを確認しながら言った。
「琥珀……
宝石言葉は喜び、創造。……竹中さん、創造神か何かですか?」
「属性は水ー。魚の後頭部だもんね。ぴったりだよ」
なんか後の方から説明が適当になって来たような、という疑問は心の中にそっと仕舞って置いてほしい。
宝石の名前が皆分かるのも、妹子がなぜピアスを付けられるのかも、全て宝石の力だと言う事にして置いてほしい。
「それから、宝石には一つ一つ機能が付いています。危険を察知したりだとか、主を守ったりだとか。 でもまだその機能はまだ分かりません。旅の途中で見つけていくしかないでしょうね……」
鬼男が布の袋と閻魔帳を机に置きながら言った。
そして、閻魔が微かに笑って言った。
「とにかく、今日はもう遅いから皆閻魔庁に泊まって行きなよ! 布団もあるからさ!」
「何友達口調で言ってんだお前……」
その後閻魔は鬼男にフルヴォッコにされたが、結局四人は泊まる事になったとさ。
〜就寝とか云々省略〜
夜が明ける。
冥界には太陽が無い為、朝日の降り注がない朝。
閻魔庁の玄関で芭蕉が何か言っていた。
「……だから朝なのに明るくないから寝過したんだよ!」
「くだらない言い訳をしないでください。コテンパンにしますよ?」
……どうやら芭蕉だけ寝坊したらしい。それで曽良ともめている(?)。
飛鳥と天国組はこれからの打ち合わせをしている。
「閻魔大王の魂は、大王が知っているので大王が空間に穴を作る。そこを通りぬけて行って下さい」
鬼男が手でジェスチャーを作りながら言う。
「七人で行くんですか?」
「いえ、二手に分かれた方が賢明かと。時間もあまりない事ですし」
妹子と鬼男の話し合いに、ひょっこりと太子が顔を出す。
「あのさぁ、水を差すようで悪いけど、大王の魂って見つけてもどうやって持って帰ればいいんだ?」
「冥界の者、つまり大王か僕に吸い込まれると思います。僕に吸い込まれた魂は冥界に戻って大王と合流した時に戻します」
「そっか……」
あらかた必要な事は話し終え、鬼男は芭蕉、曽良の方に振り向く。
「と言う事なんですけどちゃんと聞いてましたか、芭蕉さん、曽良さん」
「僕は聞いてましたけどこのヘタ男は聞いてないと思います」
曽良が鬼男の方を向いて、芭蕉の方を指さしながら言った。
「ヘタ男って言うな! 後指さすな! 君仮にも私の弟子でしょ!?」
「"仮"でしょう?」
この二人の口喧嘩は見ていて面白い気もするがやっぱり疲れる。
しかもなぜか口も腕も何もかも曽良の方が上だし……この二人何の師弟なんだ?
というかなんで曽良は芭蕉に愛想尽かさずに弟子やってるんだ?
細道組の他の人達はもうすでにそう思っていた。だが、この理由は後々知る事になる。
「じゃあ、とりあえず二手に分けましょうか」
鬼男が持ってきた紙を広げ、鉛筆を持った。
「……あ、僕は太子と同じにしてください。この馬鹿は僕がいないと何を仕出かすか分かったもんじゃないんで……」
「ま、また馬鹿って言った! お前一日に何回馬鹿っていや気が済むんだコラァ!」
「十回は言いたいです」
「あ、僕も芭蕉さんと同じにしてください」
「え? 曽良君も? 何で……」
「……いろいろ、見たい物があるんで」
(何かもうこれでほぼ組み分け決まっちゃったな……)
組分けは以下の様になった。
太子 妹子 竹中 閻魔
芭蕉 曽良 鬼男
「……じゃあ、大王、穴を作り出してください」
「分かったー」
鬼男に言われ、穴を閻魔が作り出す。
大王が中空に手を翳すと、コォォォ……と音がして
真っ黒い穴が二つ出来た。
さぁこれから入ろうと言う時に、妹子に止められた。
「あ、待ってください。その穴、何処に繋がってるんですか? 行った先がいきなり危険な場所なんて事は……」
「この穴? 行先は、ヒ・ミ・ツ☆ウフフ〜♪」
「殴るぞお前」
「……すいません」
閻魔から聞いた話によると、行った先がいきなり危険な場所(溶岩の上とか)なんて事は無い。
が、どこに穴が繋がっているかは閻魔本人も分からないらしい。(これを聞いて曽良が「無責任な……」と言っていた)
「それじゃあ(多少不安もあるけど)行きますか!」
そして一つの穴に閻魔、太子、妹子、竹中が入り、もう一つの穴に芭蕉、曽良、鬼男が入って行った——。
こうして、閻魔の魂探しの旅は始まったのである———。
TA・PI・O・KAー!
元の小説から少し文変え閻魔のセリフ入れしてみました。ヒマな方はどこが違うか探して見てください。
- Re: 真魂日和 —壊れ行く世界— ( No.6 )
- 日時: 2009/10/26 18:37
- 名前: キョウ ◆K17zrcUAbw (ID: NSuGMJPT)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=12738
やっぱ相変わらず神文だなぁ……羨ましすぎる!!
>>3
大丈夫だよ。ウチも今度からメモ書きするわ…(なんか虚しすぎる!ww)だが一人称初めてだからグダグダだぁーーー!!!
やっぱ日和難しい; そうもウチにはセンスが無いらしいww
どんな駄目文かは↑のUPLからどうぞ〜…。
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