二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 【BLEACH】黒猫綺譚——onigoto——【再始動】
- 日時: 2010/04/22 22:42
- 名前: 鬼姫 ◆GG1SfzBGbU (ID: vUpeRMxD)
貴方のその背中を目指して走ってきただけなのに
いつの間にか貴方の背中以外のものが私の視界を埋め尽くしていた
綺羅々々した綺麗な沢山のものたちが私の世界の色を変える
私が目指すものは貴方しかいない
そう思っていたはずなのに
あの日私は貴方と道を分かつことになる
それは貴方以外の正義を私の中に見つけたから
私の正義と貴方の正義は違いすぎて今は別々の離れた世界にあるけれど
いつの日か再び貴方と同じ方向を向けるように
同じ場所で他愛なく笑いあえるように
今の私はただひたすらに己の信じる道を進みます
貴方と離れて他のたくさんのものに触れ
人に触れて心を感じ
力を添わせて新しい世界を切り開く
そうすることで貴方の信じる正義というものが見えればいいと思うから
相手を知ることでその人と同じ方を向けるから
分かち合えばまた笑いあえるから
それまで待ってて下さい
私が貴方の横に並べるくらい強くなったら
己に自信が持てるようになったら
今度こそ貴方の袖を捕まえます
- Re: 【BLEACH】黒猫綺譚——onigoto——【再始動】 ( No.34 )
- 日時: 2010/05/18 17:06
- 名前: 天蘭 ◆ejbmdJp5o. (ID: AuRKGmQU)
- 参照: I Love 遊助(´∀`●)ノ 生まれ変わっても…、
鬼姫
慣れてきた←ww
更新頑張ってねっ´∀`ノ
- Re: 【BLEACH】黒猫綺譚——onigoto——【再始動】 ( No.35 )
- 日時: 2010/05/20 21:35
- 名前: 鬼姫 ◆GG1SfzBGbU (ID: vPGTCQ.l)
>>天蘭様
やっとテストが終了し
更新再開できそうですww
それでもやはり亀更新ですがこれからも宜しくお願いします^^★
- Re: 【BLEACH】黒猫綺譚——onigoto——【再始動】 ( No.36 )
- 日時: 2010/05/21 16:52
- 名前: 天蘭 ◆ejbmdJp5o. (ID: AuRKGmQU)
- 参照: I Love 遊助(´∀`●)ノ 生まれ変わっても…、
はいっ、こちらこそよろしく←
あたしなんかテス勉を後回しでPCしてるからww
明日でテスト終了—;;
うちもバリバリ更新してくよっ!!
- Re: 【BLEACH】黒猫綺譚——onigoto——【再始動】 ( No.37 )
- 日時: 2010/05/21 21:28
- 名前: 鬼姫 ◆GG1SfzBGbU (ID: C0UsoifF)
>>天蘭様
えっ!?マジですか;
最低限の点数は取って下さいね←
テスト最終日、影ながら応援していますb
お互い更新頑張りましょうww
- Re: 【BLEACH】黒猫綺譚——onigoto——【再始動】 ( No.38 )
- 日時: 2010/05/21 21:30
- 名前: 鬼姫 ◆GG1SfzBGbU (ID: C0UsoifF)
【第十一話】狂猫は殺意以外を忘却する
『月牙天衝』
その言葉と共に放たれた信じたくはないもの
この目で見たと認めてしまうのが嫌なもの
闇をそのまま切り取ったかのような漆黒の帯が一護へ向かう
「…っくそ!」
最初の一撃は反射で避けた
何故か今持っている刀で受け止めてはいけないような気がして
黒猫の方を向こうとすると今度は横から二撃目が
同じようにギリギリのところで避けた
「ふぅん…いい判断だ——そのまま、俺の刀は使わずにいろ」
反撃に移ることなく逃げ回る一護を見下ろしながら呟く黒猫
その呟きが耳に入ったのか、一護は訝しげな顔をする
「どういう意味だよ…それ」
一護の言葉になど耳を貸さず、黒猫は斬撃を続ける
その内の一撃を、一護は受けようとした
他人の刀で、その能力もろくに分からぬまま、受け止めた
否、受け止めようとした
受け止めようと己の前にかざした途端、刀が揺れた
月牙の霊圧で刀が折れそうなほどまでに軋んだのだ
それに驚き己にぶつかる寸前で後ろに下がる
顔を上げると、不満げな嘲るような表情の黒猫と目があった
「お前…やっぱり馬鹿だ」
「あ?どういう意味だよ」
ボソリとこぼれた黒猫の呟きに一護は喧嘩を売っているような口調で返す
そんな言葉にも反応を示さず、黒猫は一護の持っている刀———己の刀を指さした
「その刀、形状の割に軽すぎるとは感じなかったのか」
言われて気づく掌の内の重量感
形状は普通の刀のそれであるのに、確かに異常に軽い
重さ的には脇差や短刀を持っているのに変わりなかった
「別に教えてあげなくてもいいんだけど……教えてあげる」
黒猫は妖艶なおよそ幼子には浮かべられないようなニヤリとした笑みを浮かべて可愛らしく首を傾げる
その姿はこの場に酷く不釣り合いで歪んでいた
楽しくて仕方ないというような表情のままで唇を開く
「俺の刀のその姿は仮の物
お前の霊圧に合わせていたらそこまでの大きさになっただけ
基本的な素材は何一つ変化しちゃあいないんだよ」
結論を言っていないそれだけの言葉で一護は理解する
無理やりに理解させられる
その表情の変化を感じ取っていながら黒猫は無視をする
「つ、ま、り…お前の持っているその刀は異常に脆いんだよ
例えるなら、色水を無理やり水で薄めた感じか?
大きさだけ変わり、質量そのものは変化しない…だから硬度が薄くなる」
今一護が手にしている刀で目の前の少女を相手にすることは不可能だった
脇差と卍解状態の斬月が吊り合うわけがない
絶望を悟ったかのように苦い顔になる一護を心底面白そうに見下ろしながら黒猫は瞳を輝かせる
「ルキア姉様の元へは行かせはしない」
呪詛のようにボソリと呟いて黒猫は斬月を握り直す
何故ルキア”姉様”なのか、この少女は何者なのか
様々な疑問を浮かべたまま一護は黒猫と対峙して
気づけばその金色と翡翠色、それぞれに美しく輝く大きな瞳が目の前にあった
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