二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 【ボカロ】自由帳【短編集】
- 日時: 2010/07/05 18:01
- 名前: 烈人 ◆ylmP.BhXlQ (ID: WPWjN3c4)
#遊毒患者烈人が送る、暴走しがちなボカロ短編集#
⇒オリキャラ募集終了しました! 凛華さん、玲菜さん、*yuki*さん、真飛さん有難うございました!
どうも皆様、初めまして! 梨本Pと現実逃避Pがやばい烈人と申します。ちなみに読みは「れっと」ですw
とあるサイトで「れっと」で書いてたりします。下手ですけど。文才死んでますけど。
一応女です。今年でぴっかぴかの一年生。……小学校だったらいいのにね。
題名は梨本Pの「心の形」から。題名はちょくちょく変わると思います。気分次第で。
短編集ばっかり置いていきます。1レスで終わる可能性は無いですけど。
最近ボカロの小説多いですねv 何人かの方の小説、コメはしてませんがstkさせていただいてますよ←
ちなみに自分なりの曲の解釈で書いてます。いつ更新ストップするかわかりません^p^(逝け
キャラはオリキャラが多いです。時々ボカロ。
それでは、ごゆるりとお楽しみくださいませ^w^
※曲・ボカロのイメージぶち壊されるよ!
*/こんなモノがあります/*
†死にたがり†
∟#01 - ずっと一緒だろ(ふざけないで) >>
#02 - なら勝手に死なせろよ(それ、矛盾してるよ) >>
#03 - 重なった体温、(せーぜー生き延びてね) >>
#xx - 後書き >>
†あぁあぁあぁああぁあぁああぁ†
∟#01 - 私、人を殺しました >>5
#02 - ごめんなさい、 >>8
#03 - 抱き締めてもいいですか >>11
#04 - キミにサヨナラ >>15
#xx - 後書き >>16
†心の形†
∟#01 - 好きな人ができました。 >>21
#02 - 想いよ、届け。 >>22
#03 - 紙飛行機とボク >>30
#04 - がらくたあつめ >>36 >>34
#05 - 大好きの二乗 >>42
#xx - 後書き >>44
†惨事のハニー†
∟#01 - もうそうときょぞう >>(妄想と虚像)
#02 - 以後未定
†のーたりん・ふらつき編†
∟#01 - のーたりんのなみだ >>
#02 - のーたりんのえがお >>
#03 - のーたりんのしあわせ >>
#04 - のーたりんのありがとう >>
#xx - 後書き >>
†Mrs.Pumpkinの滑稽な夢†
∟#01 - 甘いものちょーだい! >>
#02 - 死者と踊ろうか >>
#03 - 以後未定
*/なんか小ネタみたいなやつ/*
存在ノ価値ヲ頂戴! 生キテル灯ヲ頂戴! >> 酒におぼれためーこ姉さんのお話(待てコラ
言い合い「愛」「哀」 >>52
揺ルガヌ答を頂戴! 進ムベキ道を頂戴! >> バカイトにめーちゃんの色々と可笑しな話^p^←
※上記の題名は全て酒言実行Pの「遥カ業ニ、過去カ未来ニ」からです。
勝手にお借りしてすみませんorz
*/お題で書こう/*
消えてなくなる(誰か助けて) >>
うたうたうの(消える前に) >>
空気と融けるの(ばいばいばいばい) >>
日常のなかのバカ一人 >>
そこのおばかさん!(水かけちゃうよ?) >>
私の周りにはバカが何人か居ます >>
※お題は全て真飛さんよりいただきましたv 素敵なお題、どうも有難うございました!
*/素晴らしきお客様/*
真飛さん *yuki*さん 玲菜さん 凛華さん 陽菜さん
**
<呟いてみよう>
蚊の季節ですね。イナイレ映画父につれていってもらうことになりますた。以上です(少
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- Re: 【ボカロ】心の形【短編集】 ( No.7 )
- 日時: 2010/05/31 21:16
- 名前: *yuki* (ID: yjS9W/Zh)
やべっ、神文!!
うまいですなぁ。
あ、私もヤンデレ好きですよ〜。
今日絵のうまい友達が理科の時間ノートにヤンデレの女の子の絵をかいてました。
もうちょっと病んでてもよかったんだけどな…。
ちなみにその理科のとき、私はミクとリンの絵を…
落書き祭りww
来てくださるんですか!?
嬉しいです!
お待ちしてますね!
では!
- ごめんなさい,少女の声は闇に喰われる。 ( No.8 )
- 日時: 2010/06/01 18:46
- 名前: 烈人 ◆ylmP.BhXlQ (ID: WPWjN3c4)
#02 - ごめんなさい、
少し、不気味だった。真っ暗なおかげで辺りに余計な不気味さは広がっていない。
けれど、やっぱり周囲が木々でいっぱいということと、時折吹く風で揺さぶられる木々の音が不気味。
でも、私は大丈夫。私には、包丁があるから。あの憎い憎いお母さんとお父さんを一瞬で壊れた人形してしまった、凶器が。
「……カイトくん」
不気味さも加わって、なんだか寂しくなってきて——思わず私は、カイト君の名を呼んだ。
その時、どこか遠くで砂を蹴るような荒々しい誰かがかけてくる音と、乱れた吐息が私の耳をついた。
……カイト君だ。やっぱり、来てくれたんだね。有難う、カイト君。これからも、ずっと一緒にいてくれるかなぁ?
ちらちらと光が向こうのほうで蠢いている。多分、カイト君が懐中電灯を持ってきてくれたんだろう。
本当に、頼りになる。カイト君と一緒にいれば、なんでも乗り越えていけそうな気がする。
……ううん、『気がする』じゃない。乗り越えて『いける』んだ。
「かいとくん……っ!」
にやけていくように顔が綻ぶのを感じながら、大きく声を張り上げた。
「みく!」と私を呼ぶ声が聞こえる。私はここ、ここにいるよ、カイト君。
一瞬、目の前が黄色を帯びた白色が埋め尽くした。それは恐らくライトのようで、目に軽く痛みが走る。
「……ミク! 大丈夫!?」
しかしそれは本当に一瞬で、カイト君のそんな声が聞こえてくると同時にライトは私の足元へと下げられた。
ああカイト君、会いたかったよカイト君。私のその想いが言葉となって口から吐き出される前に——
「……ッ!?」
カイト君の息を呑む音が、静かに響きわたった。……どうしたのかな。なんで、息なんて呑むの?
私の格好がいけなかったのかな。でもカイト君が赤色を嫌いだなんて聞いたことない。
もしかして、私の顔も真っ赤だったり……? 家を出る前に、顔ぐらい洗ってくれば良かったなぁ。
今更後悔しても、遅いんだけれど。
「カイト君、ごめんね。こんな時間に来てもらって……本当に、有難う」
だから恐らく戸惑っているんだろうカイト君に安心してもらうために、私はにっこりと微笑んでそう言った。
よく見るとカイト君は寝巻き姿のようだった。ぶかぶかの長袖Tシャツに上着を羽織ってきている。
下はジャージ。ああ本当にカイト君って、私のことを想ってくれてるんだね。
「み、く……そこにあるモノって……なに?」
ふるふると震える指先で、カイト君は私の右手にちょっとだけ触れてるソレを指さした。
私はまだ濡れてるソレを掴むのにはちょっと躊躇したけど、もうどうでもいいやって思ってソレを掴みあげた。
そしてカイト君に向かって、突き出す。別に刺そうとか思ったわけではない。
カイト君に、これは『包丁だよ』って伝えたかっただけ。……なのになんで、カイト君の小さな悲鳴が聞こえたのかな。
「……ミク、お母さんと喧嘩したって——ほんと?」
どうしてだろう。カイト君の声は、酷く震えていた。どうしようか。本当のこと、言ってしまおうか。
……まぁ、別にいいよね。どうせすぐ、バレることだろうし。
「ごめんね、カイト君。ミク、嘘ついたの。……お母さんとお父さんね、殺してきたの」
カイト君を怖がらせたくなかったから。どうして怖がっているのか、理由なんてわからなかったけど。
カイト君にもっと近づいてほしかったから。どうして少しずつ後ろにさがっているのか、理由なんて知らないけど。
カイト君には笑顔が似合うから。どうしてカイト君が、引き攣った恐怖に塗れた顔をしてるのか、私にはわからないけど。
——私はにっこりと、笑顔でカイト君にそう言った。
カイト君の悲鳴が林の中に木霊するのに、何秒もいらなかった。
**
「ごめんなさい」
誰か聞いているわけでもないのに、私は呟く。
「ごめんなさい、」
今更届くはずないとわかっているのに、私はひたすら言葉を紡ぐ。
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、」
紡ぎ、続ける。
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
——ねえ、どうしてこうなっちゃったの?
——ねえ、誰か教えてよ。
——ねえ、カイト君。
#03へ続く。
ミクごめん。カイトごめん。いやほんとにごめん。
*yuki*さんコメント有難うございます^^
今から風呂いってくるので、上がってきたらコメ返します!
- Re: 【ボカロ】心の形【短編集】 ( No.9 )
- 日時: 2010/06/01 18:54
- 名前: 燈玖黐(ひくり) (ID: rLJ4eDXw)
- 参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_t/view.html?82251
こんにちは!
燈玖黐と申します!
……私、面白いのにしかコメしないのをもっとーにしておりまして。((どうでもいい
面白いです!
文とか描写とか表現とか!最強です!
実は言うと、この「あああああ」←適当だな、オイ
って唄?知らないんですよね。
まぁ、伝えたいのは…
上手すぎる!!って事です!
尊敬します!
憧れていいですか?(((シネ
応援してます!貴女の影から・・・((軽く、ストーカー
頑張ってくださいね!
- Re: 【ボカロ】心の形【短編集】 ( No.10 )
- 日時: 2010/06/02 17:16
- 名前: 烈人 ◆ylmP.BhXlQ (ID: WPWjN3c4)
お風呂で寝てたわけじゃないですごめんなさい。
返信遅れてすみませんーっ!
>>*yuki*さん
神文だなんてw 私のが神文だったら皆様の文はどうなるんですか……!
上手いといっていただけて嬉しいです^^ こんな小説にコメ、有難うございますっ。
ヤンデレいいですよね〜v
ヤンデレの女の子の絵……だと……。見たい!(黙
私の小学生の時、理科の時間ノートに落書きしまくってましたよーw
ヤンデレはとことん病ませましょう^w^(逝け
ミクとリンの絵!? 凄いですね! 私はミクしかかけませんw しかも下手なんですよねー。
理科の時間は落書き祭りですよねww わかりますwww
はい、いつになるかわかりませんが(←)コメント行かせていただきたいと勝手に思っております^^
では、コメント有難うございましたっ☆ *yuki*さんも頑張ってくださいっ。
>>燈玖黐さん
初めましてこんにちは、烈人と申します<(_ _)>
……この小説が面白い、ということで受け取っていいんですね? いいんですね? 本当にいいn(しつこい
面白いとか最強とか言ってくださり有難うございますっ>< 私にはもったいない言葉です……。
良い曲なのでまた聞いてみてくださいね^^ 梨本P大好きなので梨本Pの作品が多くなりそうだとか秘密(
上手すぎるとか……! 私なんかにはやはりもったいないお言葉です……! そういっていただけて光栄ですっ^w^
尊敬……!? 駄目ですよ尊敬なんてしたら燈玖黐さんの素晴らしい小説が駄目駄目になってしまいますよ><
憧れてくださるなんて……! あなたは神ですねわかります(
応援有難うございますっ* stkばっちこいですよというか逆にstkさせてもらってますすみません!←
頑張ります♪ 燈玖黐さんも頑張ってくださいね!
それでは、コメント有難うございましたーっ!
**
題名変更いたしまする。『惨事のハニー』。やっぱり梨本Pなんです。惨事のハニーも書きたいな!
「あぁあぁry」#03、多分更新できると思います。急展開だとか思っちゃだめです。
梨本Pメドレー神すぎてテンションおかしい……(いつものことですけどね!(痛
- ごめんね,でもその声は届かなくて。 ( No.11 )
- 日時: 2010/06/02 20:31
- 名前: 烈人 ◆ylmP.BhXlQ (ID: WPWjN3c4)
#03 - 抱き締めてもいいですか
「……カイト君にも裏切られちゃったね」
目の前に広がる赤黒い血だまりを見ながら、私はぽつりと呟いた。否、『呟く』よりも『吐き出す』のほうが正しいかもしれない。
ふっと込み上げてくる熱いモノに、私は思わず包丁を握っていた手を緩めてしまった。
からん、とむなしい音が静けさを取り戻した空虚な木々の合間に消えていった。
わかっていた。つぅ、と頬を伝う液体の正体なんて。
わかっていた。ぐさり、と胸に突き刺さるこの痛みの正体なんて。
わかっていた。私が、何をしてしまったのかなんて。
「あぁ」
ため息と一緒に、ぽつりと言葉が口から吐き出された。自分でも驚くほど、冷酷な声だった。
「あぁあぁ」
視界が、霞んでいく。
「あぁあぁあぁ」
涙で視界が埋もれて、なにも見えなくなる。けれどどうしてもできなくて、……ただ声を洩らすことしか、私にはできない。
哀しみを言葉にして、何も答えてくれない闇へとただ、吐き出すだけ。
「あぁあぁあぁああぁ」
ねえカイト君、本当にこれが正しかったの? カイトくん、ねえかいとくん、答えてよ、カイトクン。
もうだめ。もうやだ。何もかもが嫌になる。私の存在の半分が、消えちゃったような、どうしようもない喪失感。
「あぁあぁあぁああぁあぁああぁ」
私は、感覚が麻痺してたのかな。今更になって、哀しみが込み上げてくる。積もって積もって積もって、哀しみは凝縮されて。
押し潰され凝縮され一体化した哀しみ達が重さを増し、私の心を容赦なく押し潰そうとしてくる。
「あぁあぁあぁああぁあぁああぁ」
哀しみが、壊れちゃったみたい。哀しみは、私に罪を償わせるかのように押し寄せてくる。
哀しみは、消えない。哀しみは、止まらない。哀しみは、枯れない。
痛い。いたいよ。心がイタイ。ううん、それよりもワタシなんかにココロなんてあるのかな。こんな殺人鬼に、こころなんて。
あったらいーのにね。あってほしいな。だってわたしは、これでも人間だもの。まだ哀しむことのできる、ヒトだもの。
「あぁあぁあぁああぁあぁああぁ」
ねえカイト君、ワタシは本当にヒトなの? 教えて、カイトくん。
……震える腕を伸ばして、カイト君の頬に触れる。頬は真っ赤で、まだ乾いていない血が私の手の平にべっとりとついた。
でもそんなこと、気にしなかった。むしろ、かいとくんのモノがワタシの手に残ってくれて嬉しかった。
カイト君の顔は真っ青で、とても冷たかった。……もう、わかってるの。かいとくんは、死んでるの。
————ワタシガ、殺シタノ。
「あぁあぁあぁああぁあぁああぁ」
哀しい。哀しい。哀しい。どれだけ嘆いても、どれだけ後悔しても、どれだけ涙を流しても。
もう、カイト君は戻ってこない。それは、紛れも無い事実で。ああわたし、ばかだなあ。
なんで、カイト君を殺しちゃったんだろう。なんでなんで、カイト君まで?
カイト君に裏切られたから? 受け入れてくれると思っていたのに、悲鳴をあげて逃げ出したから?
もう、わかんない。なんにも、わかんない。わかるのは、どうしようもなくカイト君が愛シイということだけ。
「あっあっああぁ」
わたしというモノは、わかっているのに。血塗れのかいとくんを、見下ろして。
嘆いて、そして。ゆっくりと、カイト君の前に跪いて。
「……ねえ、かいとくん」
カイト君を抱き上げて、耳元で問いかけるの。
「——抱き締めても、いい?」
ねえ、かいとくん。
#04へ続く。
次で終わりまする。いやもう、ほんとにごめんなさい。本家様を台無しにしてごめんなさい。
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