二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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テニスの王子様 BLは多分含んでないと思うw
日時: 2011/01/01 18:45
名前: 心綺 (ID: J7cEmcFH)

あけでとうおめまして
誕生日越前・千歳企画予定(1/1)

目次↓

第01話「吸血鬼」 仁王雅治  >>1->>2
第02話「片思い」 千歳千里  >>3->>6
第03話「修羅場」 白石蔵ノ介 >>7->>8
第04話「小白石」 白石蔵ノ介 >>9
第05話「忘れ物」 白石蔵ノ介 >>10
第06話「お電話」 千歳千里  >>11
第07話「俺のー」 立海大附属 >>12
第08話「財前光」 財前光   >>13->>14
第09話「黙ろう」 財前光   >>15
第10話「自転車」 白石蔵ノ介 >>16
第11話「保健室」 柳蓮二   >>17
第12話「黒い猫」 白石蔵ノ介 >>18
第13話「ボコる」 財前光   >>19-24,>>27-28
第14話「変☆態」 蔵×光+謙 >>31
第15話「赤い飴」 謙×光   >>32
第16話「ひかる」 謙×光   >>33
第17話「思春期」 謙×光   >>34

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Re: テニスの王子様〜妄想したの書くョ〜No.2 ( No.5 )
日時: 2010/11/06 11:03
名前: 心綺 (ID: tUnkNpYv)

そして続き

「ん、ん?」


うっすらと見えてきた白い天井。

すぐとなりから聞こえてくる小さな寝息。

サワサワと音を立てる木。

ゆらゆらと踊るカーテン。

そして鼻につく消毒液の匂い。


「…保健室…?」


そっと起き上がると、左手に暖かい何かがわたしの手を包み込んでいることに気がつく。


「…ち、千歳く…」


千歳くんがわたしの左手を握りしめて、ベッドに突っ伏していた。

となりから聞こえてきた小さな寝息は彼からだったようだ。


にしても…、


「顔が見れないのが残念…」


窓から入ってきた風で揺れる彼の髪。

ふわふわしていて柔らかそうだ。


っていうか、


「…なんで保健室にいるんだろう…」


それに、

(左手…あったかい…)


ぎゅっと握られている左手。

ああ、左手が幸せそうだ。

わたしも千歳くんにぎゅっと……


「その顔はポジティブなこと考えてる顔や」

「きゃっ!?」


外から窓枠に頬杖をついてクツクツと笑っているのは白石くんだ。

制服姿ということはもう部活は終わってしまったようだ。


「口元がゆるんで眉がハノ字にさがっとる。」


そう言って、今朝わたしにしてやったように、額を小突く。


「なんや、元気そうやん」

「…うん」


白石くんはまたクツクツと笑って背伸びをした。


「ええきっかけやった?」

「え……う、うん!」


千歳くんに左手握られた!

そう言うと白石くんはにこっと笑って


「よかったな」


そう言って頭をなでられた。


「ほな、邪魔もんは消えるわ」

「あ、…」

「一緒に千歳とお帰り。」

「え?」

「気ぃつけて帰りや、」


白石くんはさわやかに去って行った。


Re: テニスの王子様〜妄想したの書くョ〜No.2 ( No.6 )
日時: 2010/11/06 11:04
名前: 心綺 (ID: tUnkNpYv)

変な終わり方だけど続き

白石くんが去ってから30分が経った。

いまだに千歳くんは寝息を立てている。


「…そ、そろそろ起こした方が……いいかな」


短い針は6過ぎを示していた。

けれども幸せそうに寝る千歳くんを起こせそうにない。

良い夢きっと見てるだろうし、


「……カワイイなぁ」


千歳くんって背が高いけれど、仕草可愛いと思うな。

だってふと笑った顔とか行動とか。

ふんわりしてるし、あったかいし。

なんていうのかな…


「ああ、猫だ…」


猫みたいなんだ。

きっと甘え上手なんだろなー…

じーっと無防備な千歳くんの寝顔を見ていると眉が動いた。


「ん、」


わたしにとってかなりの色っぽい声にドキリ、と胸が鳴る。

千歳くんの下ろされた長いまつ毛。

わー…綺麗だな、なんて思ってると千歳くんが目を覚ます。


「んん?…あ」

「ああ、あお、おは、おはよよ?」


うわ。

緊張してどもりまくってしまった…。

千歳くんは目をこすりながら、くあっとあくびを漏らした。


「おはよー…」


彼の目はいつもよりとろん、としてる。


「だいじょうぶっと?」

「え、あ…はい、だいじょうぶです。すいません…」


そうだ、わたし倒れたんだった。

千歳くんはふにゃ、と笑って立ち上がった。

              完


Re: テニスの王子様〜妄想したの書くョ〜No.2 ( No.7 )
日時: 2010/11/06 11:05
名前: 心綺 (ID: tUnkNpYv)

次は白石の話ぃ☆これは個人的に好きぃ☆



「…なにしてんの?」


中庭がよーく見えるこの教室の窓。

窓枠に布団干しのように体を預ける九州男児に声をかけた。


「んー?」


体をこちらに向けた。

が、窓から離れない。

私は彼から時計に目を移した。

時刻はとっくに4時を過ぎていた。

微妙な時間だな。


「白石ば待っと」

「ふーん」


彼はまた中庭のほうを向いてまた布団干しのように体を窓枠に預けた。

何見てんだろう。

ちょっと気になり、彼の隣の窓をのぞいた。


「修羅場たい」

「修羅場?」


中庭に目を移すとイケメン白石くんと美女と美女その2がいた。

ああ、おっけーわかった。

白石をめぐって女の戦いをしてるわけ。


「モテる男はつらいばいね」

「…」


人の事いえないだろう。


「由梨さんは彼氏作らんと?」

「うーん、今は受験に専念したいから…まあ、恋愛は高校でいいや」

「ふーん、」


あ、

と千歳が声を上げるもんだから、わたしも中庭を見た。

そこには美女と美女その2が醜い女の掴みあいが始まった。

あーらー

白石くんはどうすればいいのかわからずオロオロしてる。

美女と美女その2は白石くんのことを忘れて髪を引っ張り合い、ひっぱたき合い、暴言を吐いたりといろいろヤバい。


「白石ばオロオロしっとっとね」

「…」


千歳はクツクツと笑ってる。

あ、

美女が白石くんの手を引っ張った。

美女その2がそれにキレて白石くんのあいていた手を引っ張った。

あー

白石くんの引っ張り合いが始まった。


「千切れそうたい」

「え、」


千歳はまたクツクツと笑う。

あ、

白石くんがわたしたちに気がついた。

ポカーン、と口を開けてわたしたちを見てるもんだから、隣にいた千歳が声をあげて笑いだした。

すると白石くんの顔がどんどん赤くなっていき…


≪————ッ!!≫


美女2人に怒鳴った。

美女2人は驚いて白石くんを見る。

何言ったのかな。


≪————けど、———から…!≫

≪でもっ———て!!?≫

≪そうよッ!————の!?≫


あー会話はがほとんど聞こえない。


「なんか白石怒っとね」

「だね」


と、


「え?」


白石くんが怒鳴ってわたしたちのほうを指差した。

美女2人も振り返る。


「……」

「…」


千歳がそっと起き上がる。

あ、わかった。

きっと千歳にキレてるんだ。

見るな!的な。

でもちょっと違うようだ。

美女2人は白石くんにすがりつき始めた。

けれど白石くんは首を振ってずっとこちらを見つめている。

あ、わかった。

早く帰りたいんだね。

でもちょっと違うようだ。

白石くんはこっちをとっても優しい目で見てる。


「お前さんもモテモテたい」

「は?」


千歳はゆっくり微笑んで私の頭をなでる。

ワケがわからずじっとしていると中庭から大声。


≪千歳ふざんけんなやー!!≫


中庭に視線を移すと眉を吊り上げた白石くんが千歳に怒っていた。

美女2人は驚いてこっちを見てる。


「おー、怖か」

「だね」


白石くんは美女2人になにかを言ってまたこっちを指差す。

そして次に聞こえてきたのは…


≪由梨のことが好きなんやッ!せやからオレんこと諦めな≫


「は?」

Re: テニスの王子様〜妄想したの書くョ〜No.2 ( No.8 )
日時: 2010/11/06 11:05
名前: 心綺 (ID: tUnkNpYv)

続き☆これ最後

なんだって?

いまさり気なく告白が聞こえたような。


≪あ、あんな平凡少女のどこがいいのよ!≫


えー全部聞こえてますけどー

千歳はクツクツと笑ってる。

白石くんはわたしをじっと見つめて叫ぶ。


≪平凡ちゃうで!由梨はあんたらと違うで。めちゃめちゃ気配り上手やし、ま、たまに馬鹿で鈍感で、おっちょこちょいやけど!≫


え、それ褒めてんの?


≪でもそないなとこが好きやねん≫


まじか。

白石くんは美女らにそう吐き捨てこっちを見た。

隣でまた布団干しのように窓際に取り掛かる千歳。

そして


≪好きやっ!!≫


そう叫ぶ白石くんから目を泳がす。


「お前さん、答えなっせ」

「え、なんかやだよ」

「どぎゃんして?」

「なんか恥ずかしい…!」


中庭にいた生徒たちがこっち見てるし、

しかも何気にテニス部も見てる。

公開告白じゃん。


「早う返事せんと、白石ば恥ずかしいばい」


そうだ。

ここでわたしが返事しなかったら白石は公開失恋だ。

わたしはまた白石くんを見た。

真剣そのものの目に圧倒される。

すると千歳が起き上がった。

そして、中庭まで聞こえる声で言った。


「早く返事ば言わんとここから突き落とすたい」

「え!!」

≪は!?≫


ふざけんな千歳!

という声に千歳がクスッと笑ってわたしを担ぎあげた。


「ぎゃっ!」


それと同時に耳打ちされる。


「え、はあ!?ちょっと、わたし死んじゃう!」

「だいじょうぶたい。白石が受け止めてくれるっと」


そう言って千歳はわたしを窓の外へ出す。

千歳がわたしの脇から手を離せば完ぺきに死ぬ。

中庭からも悲鳴が上がる。


「白石!」





そんなに好いとうなら助けてみ?


その言葉を合図にわたしの体は宙を浮く。

いや。

引力によって地面へと落下する。


うそ、あいつマジで落としやがった!!


落ちていくのがとてもゆっくりだ。

わたしを見下ろす千歳は手を振ってるし。

耳には中庭の生徒の悲鳴が入る。


ああ、あたし死ぬのか。


そっと目を閉じたときだった。

ポスっと誰かに受け止められた。


あ、天使?


そっと目を開くと。

綺麗なやわらかい色素のうすい髪が視界の端にある。

それから聞こえてきたのは



「千歳あとで覚えてろ!!」



あれ、わたしまだ生きてた。


「だいじょうぶか?」

「え…白石くん?」

「ったく……まあ、千歳には礼という名のお仕置きをしとくか。」


白石くんはそっと微笑んでこう言った。


「好きや」


その言葉に目を見開く。

すると耳を通るのは小春ちゃんと一氏くんと謙也くんの絶叫。

白石くん越しから見える四階の窓には千歳が拍手して笑ってる。


「…返事は?」


中庭にいた女子や男子までも拍手をするもんだから。


「う、うん…わたしも」


そう答えないといけない気がしてきた。


え、ってかなにこれ。

わたしただ。


人の修羅場みてただけなんですけど。



白石くんが中一からずっとわたしに好意を寄せていた事を知るのはその二時間後。


Re: テニスの王子様〜妄想したの書くョ〜No.2 ( No.9 )
日時: 2010/11/06 11:08
名前: 心綺 (ID: tUnkNpYv)

次は、白石がちっちゃくなる話。


「…蔵ノ介?」


部活中。

なかなか白石が見当たらない、と謙也が心配そうに言っていた。

それで部室に行くついで探すことにしたのだが。

部室に小さな子供が座り込んでいるのが見えた。

見た目的には3歳、4歳あたり。

……白石蔵ノ介にみえなくもないが、

わたしの声に振り返ると、子供はすくっと立ち上がって私のそばにやってきた。

そしてわたしのスカートの裾をつかんだ。

ぱっちりな子供の目がわたしを見る。


「……えっと、…君は…」

「ここどこ?」

「え、」

「ままは?ぱぱは?おねーちゃんだれ?」

「あ、わたしは…由梨っていうんだー。君、お名前と歳教えてくれるかなぁ」


少年は一生懸命指を数えてる。

か、可愛いいいいいいい!

子供と視線を合わせるためにしゃがむ。

…色素の薄いぴょこぴょこしたやわらかい髪はどこかの誰かさんに見える。

と、


「くらのすけ!3さい!」


あががががががが

わたしは少年(くらのすけくん)を抱きかかえて部室を出る。

そして大声で叫ぶ






「白石蔵ノ介が子供になってしまったーーー!!!」





すると練習中だった数人のレギュラーが駆け寄ってくる。

千歳と金ちゃんに小春とが興味津津に3さいのくらのすけくんを見ている中、謙也とユウジの絶叫が耳を通り過ぎる。


「ほ、ホンマにくらのすけなん?」


そう聞いてきたユウジに私は頷く。


「この髪と顔つきが白石蔵ノ介だ!ありえない!なんで!」


するとボーっと見ていた千歳がしゃがみ、くらのすけくんの頭を撫でた。

くらのすけくんはくすぐったそうに目を細めて千歳を見上げた。


「…名前ば教えてくれっちゃ」

「しらいし くらのすけですッ」


にか

とくらのすけくんは笑った。

その無邪気な笑顔に小春とユウジと謙也の絶叫が再び耳を通過する。


「確かに白石たいね」


千歳はすくっと立ち上がって言った。


「ばってん、どぎゃんしてこんなこつに?」

「わかんない…部室行ったらこの子がいて…」


くらのすけくんは金ちゃんとじゃれてる。

いつのまにか見に来た財前が写メを撮っているし、小春はユウジとキャッキャッしてる。

謙也はその場に座り込んでいるし、銀さんは「ほー」と見ている。


「なにがあったかわからんたいね」

「うん」


すると金ちゃんとじゃれるのに飽きたのかこっちにやってきたくらのすけくん。

くらのすけくんはわたしのスカートの裾を右手でつかみ、左手で千歳のズボンのジャージをつかんだ。


「「え」」


ごめん。終わり(ぇw)


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