二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- テニスの王子様 BLは多分含んでないと思うw
- 日時: 2011/01/01 18:45
- 名前: 心綺 (ID: J7cEmcFH)
あけでとうおめまして
誕生日越前・千歳企画予定(1/1)
目次↓
第01話「吸血鬼」 仁王雅治 >>1->>2
第02話「片思い」 千歳千里 >>3->>6
第03話「修羅場」 白石蔵ノ介 >>7->>8
第04話「小白石」 白石蔵ノ介 >>9
第05話「忘れ物」 白石蔵ノ介 >>10
第06話「お電話」 千歳千里 >>11
第07話「俺のー」 立海大附属 >>12
第08話「財前光」 財前光 >>13->>14
第09話「黙ろう」 財前光 >>15
第10話「自転車」 白石蔵ノ介 >>16
第11話「保健室」 柳蓮二 >>17
第12話「黒い猫」 白石蔵ノ介 >>18
第13話「ボコる」 財前光 >>19-24,>>27-28
第14話「変☆態」 蔵×光+謙 >>31
第15話「赤い飴」 謙×光 >>32
第16話「ひかる」 謙×光 >>33
第17話「思春期」 謙×光 >>34
- Re: テニスの王子様〜妄想したの書くョ〜No.2 ( No.1 )
- 日時: 2010/11/05 17:50
- 名前: 心綺 (ID: tUnkNpYv)
これ読む?
最初意味不途中若干エロ最後ホラー(意味不
「…仁王くん?」
「……」
薄暗い教室にひとり。
床を見つめて立ちつくしていた。
抱えていた文化祭で使うペットボトルをそばにあった机において、彼のそばに寄った。
甘い香りがふわりと鼻をかすめる。
「どうし……」
彼の目線の先を追っていくと信じられない光景が広がっていた。
そこには血だまりの上に横たわる女子生徒がいた。
女子生徒の首からは大量の血があふれ出ていて、白いブラウスに赤いしみが広がっている。
おもわず後ずさり、そばにいる仁王くんを見た。
「……え?」
彼の綺麗な銀色の髪には女子生徒の赤い血が付着していた。
しかも、そのだらりと下げられた左手にも大量の血がついていた。
どういうこと…?
と、言いたいのに声がでない。
腰が抜けてしまったのかわたしは力なくその場に座り込んだ。
すると、低い声が教室に響いた。
「…見られてしもうたのう」
ゆらり、とこちらを見た仁王くん。
その瞳はアヤシク光っていた。
…彼の目の色は綺麗な瑠璃色をしていたはずだ。
なのにアヤシク光るいまの瞳は金色。
「…怖がることはないじゃきに、」
くくっと笑った仁王くん。
薄い唇の両端は不気味に釣りあげられている。
血のついた左手がひとつに結われている髪ゴムをするり、ととった。
その銀色の髪が下ろされ、結んでいた髪ゴムをいじりながら彼は言った。
「…なにも食べようというわけじゃなか」
「………っ…」
彼は目の前にやってくるとスッとしゃがんだ。
ふわりと香った甘い匂いに頭がくらくらする。
赤く染まった左手がゆっくりと伸ばされ、その手はわたしの頬に添えられた。
「その恐怖に満ちた顔がそそる」
ツーっとその手は頬から顎へと滑り、首筋へ。
ひやりとした彼の手に体がびくつく。
「ふふ、」
どこか嬉しそうな笑い声。
わたしも殺されるッ
そう思って目をつむるのと同時に耳元に囁かれる。
「このことは秘密にの?」
コクコク、と目を瞑ったまま頷くと首筋に添えられた冷たい手が名残惜しむように鎖骨を撫でて離れた。
「いい子じゃの」
ベルベットのような甘い声が耳元で囁かれた。
気絶しそうだ。
甘い香りがまた鼻をかすめると同時にカーテンが揺れる音が聞こえた。
ゆっくりと目を開けるとそこには誰もいなくなっていた。
床に横たわっていた女子生徒はいつの間にかいなくなっており、その女子生徒の下にあった血だまりも消えていた。
先ほどのことが夢のようだ。
…いや、実は夢だったのかも。
なんとか立ち上がり、机に掴まりながらペットボトルを置いていた机へ向かう。
ペットボトルに手を伸ばした時、パチリと教室に明かりがついた。
ガラリと開かれた扉の音と元気な声。
「おーい、由梨……ってお前!」
「え?」
前の扉から入ってきた同じクラスの丸井くんがわたしを見て驚愕している。
それから慌ててこちらにやってくると頬を指差して言った。
「その血どうしたんだよ!?」
……え?
わたしは指差された頬を撫でた。
ヌルリ、とした何かが頬についている。
そっと手を見るとそこには赤い血が。
思わず悲鳴がこぼれそうになる。
なんでついてるの…!?
「ケガしたのか!?」
「え、…いや………」
さっきまで女子生徒が横たわっていた床を見た。
やっぱりそこには何もない。
わたしはとっさに「絵の具だよ」と苦しい言いわけをしてトイレに駆け込んだ。
大きな鏡に映るわたしの頬にはべったりと頬から首筋にかけて赤い血がついていた。
どうやらあれは夢ではないようだ。
視線を蛇口から流れる水に向けていたとき、
「秘密じゃよ?」
そんな声が聞こえた。
思わず顔をあげるが、鏡には私以外だれも映っていなかった。
→
- Re: テニスの王子様〜妄想したの書くョ〜No.2 ( No.2 )
- 日時: 2010/11/06 08:27
- 名前: 心綺 (ID: tUnkNpYv)
>>1の続き↓
「まだだれにも言っとらんようじゃのぅ」
「!」
昼休み。
屋上でぼーっと空を眺めていたら真後ろからあの時のベルベットのような声が聞こえた。
振り返れば、アヤシク笑う仁王くんがいた。
「由梨サン」
彼はわたしの隣に座る。
そして、わたしの髪で遊び始めた。
「やわらかい髪じゃの」
「え、?」
サラサラと弄ぶ。
どうすればいいのか分からず、されるがままにしていると仁王くんが口をひらいた。
「五時限目サボってくれんか?」
「え?」
「お前さんだけに言いたいことがあるんじゃ」
仁王くんはそういうと微笑んだ。
口の端を釣り上げたような笑いではなく、自然に。
わたしはコクリ、と頷いた。
すると仁王くんは「ありがとさん」と言って頭を撫でてきた。
五時限目開始のチャイムが鳴り響く。
わたしのとなりで寝転がっていた仁王くんが起き上がった。
そしてわたしのまん前に移動すると胡坐をかいて言った。
「秘密を教えてあげるじゃき」
わたしは「うん」と頷いて正座する。
「ククッ 別に正座せんでもよか」
「え、ああ…」
苦笑を浮かべて正座を崩すと仁王くんは話し始めた。
「単刀直入に言わせてもらう」
「うん」
「オレは吸血鬼なんじゃ」
「うん…え?」
吸血鬼?
聞き返すと彼はコクリと頷いてその鋭い牙が生えた歯を見せてくれた。
おおう……確かに牙がある。
「そして、定期的に血を飲まんとイライラしての。」
人を殺してしまうんじゃ。
そう言った彼の言葉にゾクリと鳥肌が立つ。
「嘘じゃけど」
「嘘なのかΣ」
「ハハハッ」
仁王くんは愉快そうに笑って続けた。
「人を殺してしまうのは嘘じゃ。ばってん、定期的に飲まんと禁断症状が起きるじゃき」
「き、禁断症状…」
「おん」
「そ、そ、それはどうなってしまうの…?」
仁王くんは真剣な顔をしてこう言った。
「陽の光が浴びれんようになる」
「…とは?」
「昼間歩けなくなること」
それに何も食べれなくなって…うんたらかんたら、
と彼は続けた。
じゃ、ほんとの吸血鬼じゃないですか。
終わりっと。
- Re: テニスの王子様〜妄想したの書くョ〜No.2 ( No.3 )
- 日時: 2010/11/06 11:02
- 名前: 心綺 (ID: tUnkNpYv)
千歳LOVE☆(ジブリ好きとヵ萌え///)
「千歳くんッ!」
「なん?」
「その…えっと……」
「?」
言わなきゃ!
言わなきゃ!
心の中でそう思っても。
頭の中でそう思っても。
やっぱり…
「きょ、今日も良い天気だね!」
「そうたいね」
そのたんぽぽみたいなやわらかい笑顔に負けちゃうんだ。
「また失敗やな、」
「うー…」
わたしは千歳くんに片思いをしています。
ちっちゃくてちっぽけで、チキンなわたしは彼と話すのがやっとで。
本当の気持ちを打ち明けれずにいるんだ。
だから同じクラスでテニス部部長の白石くんに協力してもらってる。
最初は白石くんだけだったのだがいつのまにかテニス部のレギュラー(しかもオサムちゃんにも)知られてしまった。
あ、千歳くんには知られてない。ハズ。
「千歳も鈍感やねー」
いや、千歳くんは鈍感ではない。
わたしのアタックに気づいてないだけっつか、わたしのこれはアタックというのだろうか。
ってか千歳くんかっこいいもん。
彼女のひとりやふたり…ああ、それじゃ浮気だ…彼女のひとりくらい簡単にできちゃう。
だから早くしないと。
「…でも……緊張しちゃう……」
「緊張…なー」
右隣の席にすわる彼は授業中にも関わらず普通に椅子にふんぞり返った。
ちなみに左は窓で。
斜め右前には浪速のスピードスター、引いたり押したりの謙也くん(今は授業中にも関わらず寝てる)。
そしてわたしのまん前には…
千歳くんの席。
けれども本人はいない。
今も校内か街を放浪しているだろう。
「早くしなきゃ……取られちゃう…」
「…思ったんやけど、ええ?」
「?」
白石くんが不審そうに顔をのぞいてきた。
「なんでそんな焦ってるんや?まるで誰かに取られる前にってカンジやけど…」
「……」
そうだよ、白石くん。
このクラスの中に、千歳くんLOVEな子はいっぱいいる。
でもその中で一番注意しないといけないのが…
一番前の席にすわる茶髪の女の子。
名前は水樹澄。
そしてなぜか彼女の恋愛を手伝ってるわたしがいる。
澄ちゃんはとってもとってもカワイイ。
背が低いし、行動がすべて小動物みたいだ。
だから女子にも男子にも好かれる。
そんな彼女が千歳くんに恋してる。
そんなん当たり前に付き合っちゃうじゃない。
わたしなんか…全然かわいくないし…綺麗でもない。
どうせわたしなんかより、あの子のほうが…
「すとっぴんーぐ」
「え?」
「今めっちゃネガティブなこと考えてたやろ」
「…ネガティブ?」
「どうせわたしなんかより……とか考えてたやろ?」
そんなん考えてる時は口が半開きで眉間に皺よっとる。
そう言ってつーん、と眉間お人差し指で小突かれた。
「そんなん考えんでもええやん」
…白石くん。
なんか優しいな。
熱でもあるんじゃないか?
思わず白石くんの額に手を伸ばした。
あれ、普通だ。
え、でも顔赤い…。
や、やっぱり熱が!
「せッ んぐ!?」
「しーっ!」
白石くんの手がわたしの口を押さえた。
それにガタタ、と机が音をたてた。
その音に気付いた先生が「こら、なにしてる!」と怒ってきた。
そしてわたしたちは仲良く廊下でバケツ持ちをしました。
片思い中!
わたしは四天宝寺中学テニス部のマネージャーである。
ちなみに澄ちゃんはマネージャーではない。
ちょっと安心。
だけど、
「千歳くん!これよかったら使って!」
「ん?ありがとうったい」
「ううん!」
……ああやって勝手にテニスコートに入り千歳くんに手渡しでタオルを渡すのだ。
いや別にいいよ。
ここ大阪だから。
だけど…
「それはマネージャーの仕事なんだけどな…」
ユニフォームを洗いながらわたしは思った。
「お疲れさん」
「え?あ、忍足くん」
浪速のスピードスター!
の忍足くんだ。
「タオルフワフワやん」
「よかった。」
肌につくものは手洗いの方がいいのよ。
そう言ってユニフォームを干す。
「へーそうなん?」
「うん」
空っぽになったカゴを抱えてわたしは部室へ足を進める。
忍足くんもついてきた。
ちなみに空っぽになったカゴも奪われる。
「あ!」
「俺が持つ」
「…ありがとう」
- Re: テニスの王子様〜妄想したの書くョ〜No.2 ( No.4 )
- 日時: 2010/11/06 11:03
- 名前: 心綺 (ID: tUnkNpYv)
>>3の続き
カゴを頭の上で持って歩いていると、白石くんがこっちに気付いた。
そしてにこっと笑うとドリンクを指差した。
あ!
わたしは忍足くんにカゴを任せて白石くんの元に駆け寄る。
「これ千歳にわたしてみ!」
「う、うん!」
ちらりと千歳に目を向ければ、ちょうど澄ちゃんと分れて遠山くんと話しているところだった。
わたしはドリンクを一本持って千歳くんのもとへかけていく。
「ち、ちち、千歳くん!」
「ん?」
はうっ!
その笑顔は反則…!
どもりながらドリンクをぎゅっと抱える。。
遠山くんなんかわたしの事指差して笑っている。
すごく恥ずかしい、
「こ、こここ、これっ…その…ッ」
「?」
「よよよ、よかったらその…!」
「いっぺん深呼吸するばい。せーの…」
「あえ?あ、 すー…はー……」
「で、なん?」
ええ、えっと…
「ど、ドリンク…」
そっと差し出すと千歳くんはふっとあの柔らかい笑顔を浮かべて「ありがとうったい」と言って受け取ってくれた。
いい、言えたー…!
へなへな、とその場に座り込んでしまった。
「ど、どぎゃんしたと?」
千歳くんがしゃがんでわたしの肩に手を置いた。
うあー!!
千歳くんからシャンプーのにおいが!
って、てか大きな手がわたしの肩に!!
顔も体も熱くなってきた。
「あ…あれ……?」
千歳くんが…2人……いる…?
「由梨さんっ?」
千歳くんの驚いた声を最後にわたしの目の前は真っ暗になった。
Re: テニスの王子様〜適当に妄想したのを書く編w〜 ( No.13 )
日時: 2010/09/24 17:25
名前: 白石空樹
続き↓
白石side
「…」
「大変やね白石」
カゴをぷらぷらとぶら下げて謙也が言った。
「千歳も罪な男やね」
「オレもやで?」
「……」
忍足が覚めた目で見てきた。
なんだよ、冗談やのに。
と、
「白石〜!!」
「ん?金ちゃん?」
金ちゃんが慌てて駆け寄ってきた。
「大変や!ねーちゃんがぶっ倒れたで!!」
「え?」
カゴが落ちる音が聞こえた。
「そ、それはなんで…」
「千歳にドリンクわたしてから急に座りこんで倒れたんや!」
「え?」
「体熱かったんに汗かいとらんかったで…」
「な、!?」
オレは慌てて千歳のいるところに向かった。
「千歳!」
「あ、白石!」
千歳は日野川を抱きしてめて振り返った。
「由梨さん…」
「と、とにかく保健室に連れていくんや!」
「わ、わかったばいっ」
千歳は彼女を抱えると小走りで保健室へ向かって行った。
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