二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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リボーン〜水のキラメキ〜  
日時: 2011/11/19 19:00
名前: ユキ (ID: Bhcs08zv)
参照: http://yuma-y1995@m2.pbc.ne.jp

ポケモン小説をかいてるユキです。
今回は‘家庭教師ヒットマンリボーン’の小説に挑戦です。前々から書き溜めていたもので原作沿いです。
↓は、主人公の設定とおおまかな動きと関係性です。

海音 雫(かいね しずく) 12歳.156cm.7/14.蟹座
・武と幼馴染で並中1年生
・‘文武両道’が似合う女子
・‘他人優先’と‘有限実行’が座右の銘
・美術部所属、環境委員の副委員長
 補足
  ・ハーフの為、瞳はピンク/髪は淡い水色
  ・先祖はボンゴレ創立時から居て、‘水の使い’
   と呼ばれていた
  ・属性は‘水’、武器は特殊な鎖と銃
  (両方とも上着の袖、もしくはスカートの下)
  ・十年後は主に銃を使用
  ・両親は他界(詳しいことは本編で)
  ・マフィアを憎んでる、でもツナの考えを知り
   ファミリー入り
  ・竹寿司の隣の家で一人暮らし中

綱吉達とは大の仲良し、恭弥さんは頼れる先輩(風紀委員を含む)、了平さんは楽しい先輩、黒曜組はそこそこ仲良し、髑髏は大親友♪

傾向...
  ・どちらかというと学園恋愛モノ、酷い扱いを受
   る人は限られてます・・・
  ・NLCP多数、綱京/獄ハル/雲髑など・・
  ・ツナが結構勇敢
  ・山本がマフィアについてすでに知っています
  ・主人公の過去が暗いです
  ・酷い扱い...シャマル、バーズ、レヴィ、ジル

上記のことが許せる人は見ていって下さい!

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リボーン〜水のキラメキ〜   ( No.100 )
日時: 2012/09/29 20:10
名前: ユキ* (ID: Bhcs08zv)

標的36〜反撃の狼煙〜




    マインドコントロールされた雫を山本は抱きしめて動きを封じた
  どうしよう・・・
    フゥ太を入り口近くに寝かせたオレは、身動きだ取れずにいた
           その時

       ‘たけし、そのまましずくをギュッてしてて?’

    突如聞こえた幼い男の子の声
「暁・・・暁なのか!!」
‘うん’
   ポゥン
    山本の呼び声に呼応するかのように2人の頭上に現れた
「ゆ・・・幽霊ぃ?!」
‘はじめまして’
    少しポッチャリとした体型の男の子
‘ボクならしずく助けれる!’
「・・・頼んだ、暁」
‘まかせて!!’
「させませんよ!」
    骸は幽霊の男の子と雫達を引き離す為、駆け出したが
‘2人に、ちかづくなぁ!!’
   ビュオォォォォ・・・・・
    男の子が右手を大きく振った途端に部屋の中に風が吹き始めた
「くっ!」
「わわわ(慌」
「おや、まさか力をコントロール出来るとは」
    骸はなんか感心してるみたいだったけど・・・
  フ、フゥ太とビアンキの安全確保(慌
    オレは2人の側に慌てて駆け寄り、あまり風の影響のないところまで移動させた




    オレは到底、目の前のことが信じられなかった
    確かに、蒼の剣士に子供がいることは知っていた
    だが‘風魔’と‘紅の人魚’に子供がいるとは知らされていなかった
  あの幽霊のガキは能力から見て‘風魔’のガキ
  しかし、どうしても信じられねぇ・・・
    山本が抱きしめてる海音は少しつづ大人しくなっていた
「アイツは・・・」



    暁は大風を起こすと、雫の頭に触れ
   ポシャン
    雫の中に入って行った
    その間も風は吹き荒れたまま
  あ、ツナもう安全な所に移動してる
  つか、小僧がなんか飛ばされかけてるwwwwww
    六道は少し警戒してるのか、オレ達と一定の距離を保っていた




『しずく!』
      暁・・・?
『しずく、そろそろ起きようよ』
      体が・・・動かないの・・・
『ダイジョウブ!ボクがひっぱってあげる!』
      暁・・・
『いくよ?   せーーーーのっ!』
      っ!
『〜〜〜〜〜〜っ!』
      ダメ、体に鎖が
『ダメじゃない!たけしのところに行こうよ!』
      武・・・・・・
『今ね、しずくの体をギュゥッってしてくれてるんだよ!』
      ・・・・・・もしかしてこの心音
『たけしだよ!
 早く目さませって!』
      武・・・早く、早く会いたい
『(あ、鎖が朽ちた・・・)
 さぁ、早くいこうよ!』
      うん!!







「ん・・・」
「雫?!」
  おや?
「おはよう武」
「〜〜〜〜っ!雫!!」
‘きゅーしつせいこう♪’
    風魔の力を使う幽霊はどうやら、雫の意識を縛っていた暗示を壊したようで
    雫はゆっくりと意識を覚醒させた
  ・・・仕方ないですね
「ボンゴレ10代目」
「っ!(なにか、嫌な予感が)」

「力ずくでも手に入れる」

「っ、山本!交代!!」
「お、おぅ!」
   パァン
    山本武とボンゴレは手を打ち合わせると入れ替わった






    オレはリボーンからディーノさんのお古だという鞭をもらい、骸と対峙したが
「うあぁぁ!」
    擦れ違った瞬間に攻撃を浴びせられ、思わず膝をついた
「どうか—— しましたか?」
    骸は綺麗な笑みを浮かべると、三叉の剣に棒を取り付け
    三叉の槍へと変化させ・・・
「目から・・・死ぬ気の炎?」
    骸の右目からは黒に近い死ぬ気の炎があがり
    数字は六から四へと変わっていた
「ほう、視えますか?
 このオーラこそ第四の道、修羅道で身につけた格闘能力の闘気」
「修羅道…?」
    聞いたことはあるが、よく分からない言葉に首を傾げれば

「‘修羅堂、それは六道輪廻と呼ばれる道の一つ’」

    雫が簡単に説明してくれた
「クフフフ、やはり雫は賢いですね
 僕の体には前世に六道全ての冥界を廻った記憶が刻まれていましてね・・
 6つ冥界から6つの戦闘能力を授かった」
    少し厨二臭さを感じつつ、オレは再度、戦闘態勢を取り直した
「オメーはバケモンだな」

       『君/小僧/アルコバレーノ に言われたく ありませんよ/ないと思うぜ?/ないでしょ』

「ブッフゥwwwww」
  ・・・今のは笑ったってしょうがないだろ?
    シリアスがリボーンの言葉に反応した3人の一言によってシリアルになった
    (リボーンが怒りに震えてるけど3人ともどこ吹く風www)
    しばらくの静寂の後、骸は軽く咳払いし右目に片手をそえた
「さぁ 次の能力をお見せしましょう」
  あ・・・また数字が
    数字が四から一へと変わり
   トンッ
    三叉の槍が床に触れた瞬間

       突如床がヒビ割れ、岩のように崩れ、上へと上昇し始めた

「うおっ?」
「なぁっ!」
    山本と一緒に情けない声をあげてしまい
「てやぁ!」
   ザッパァン
『ブッ!!』
    雫の‘小滝’という技を頭っから被りました
  って、あれ?
「元の映画館だ・・・」
「お?」
「幻覚だよ   そうでしょ、骸さん」
    雫は立てないのか、山本に抱かれたまま骸を見た
「そう第一の道、地獄道は——
 永遠の悪夢により精神を破壊する能力」
    背筋に走った寒気に体を震わせれば、骸は少し不思議そうに雫を見た
「雫、なぜ君は幻覚にかからなかった」
‘それはしずくのママが幻覚にたいせい?
 があったからだよ!’
  ・・・雫の母さんスゲー
    幽霊の男の子の返答に満足したのか、骸は意味ありげに笑った
「ほぅ・・・ますます手に入れたい」
    骸はまた数字を変え・・・
   ボトッ   ボトト
「へ・・・」
『蛇ぃ〜〜〜〜?!』
    天井から大量の蛇が落ちてきた
「しかも、全部毒蛇どよ!」
「んなぁ〜〜!!」
  あ、雫が見えてるってことは幻覚じゃない・・・
「って尚更ヤバいじゃん!!」
    どうしようか本気で悩んだ瞬間
        キィン
        「10代目・・・!伏せてください!」
    骸の元に見覚えのある武器が飛んでいき
    聞き覚えのある声がオレの耳に届いた
   ドガガガガ!!
    咄嗟に伏せれば周りの毒蛇は飛び散った
「恭弥さん!隼人!」
    雫の視線の先には
    ボロボロだけど凛とした雲雀さんに、彼に支えられた獄寺くんが立っていた
「借りは返したよ」
   ドサッ!!
「いってぇ!」
  捨てたぁ〜〜〜!!
    2人の登場に骸は忌々しく顔を顰めた
「これはこれは・・・千種はどうしたんですか」
「ヘヘ、メガネヤローならアニマルヤローと下の階で仲良く伸びてるぜ」
    獄寺くんは体を起こすと、ニヤリとわらってみせた
「っつても、オレじゃねーよ
 雲雀がな」
    雲雀さんは弾かれたトンファーを拾うと、骸を睨みつけた
「覚悟はいいかい?」
「これはこれは怖いですねぇ」
    骸は口調こそ軽いものの、表情は強張っていた



         さぁ、反撃の開始だ



                        To be continue...

リボーン〜水のキラメキ〜   ( No.101 )
日時: 2012/11/03 22:49
名前: ユキ* (ID: Bhcs08zv)

黒曜編標的37〜禁弾〜







「だが・・・今は僕達の邪魔をしないでください
 第一君は立っているのもやっとの筈だ」
  え・・・どういうこと?
    骸さんの言葉に恭弥さんへと視線を動かせば
「それぐらいで、ボクが倒れるとでも?」
    恭弥さんは不敵に笑った
「遺言はそれだけかい?」
「クフフフ、面白いことを言う
 君とは契約しておいてもよかったかな」
    走る緊張感

   クチュン!!

    の中、暁がクシャミをし、恭弥さんと骸さんがズッコケた
‘さむい・・・’
「暁、寒かったら無理にここにいなくていいんだよ」
‘やだ、たけしとしずくの近くにいる’
「ねぇ、お願いだからクラッシャーは出てって」
「微妙に緊張感がそがれますね・・・」
「「すいませーん」」
    武が毒サソリを背負い、慌てて映画館から退室した






「さて、気を取り直して・・・一瞬で終わりますよ」
    骸の言葉を合図にぶつかり合う二人の武器
    オレは断片的にしか目で追えず、ただただ唖然とするばかり
「すげぇ・・・」
    獄寺くんも‘たっくあのバカップルは’と怒っていたが、二人のぶつかり合いが始まると感嘆の息を吐いた
「君の一瞬っていつまで?」
    骸を挑発する雲雀さん
「怪我をしていなければ勝負はわからなかったかもしれませんね
 でも・・・てっとり早く済ませましょう」
  そうだ、雲雀さんは怪我を・・・
    動きが止まった一瞬の内に雲雀さんの体を見れば

       薄く張っている氷

「出血で動けなくなることはないよ、雫がすれ違いざまに傷口を凍らせてくれたからね」
「おやおや・・・それでは、これなんてどうですか?」
    骸は雲雀さんから離れると、瞳の文字を‘一’へと変化させて
    天井一杯に桜を咲かせた
「クフフ、さぁ跪いてもらいましょう」
    雲雀さんは俯くと・・・
   バキッ!!
「・・・・おや?」
    骸の胸部にトンファーを埋めた
    骸の口からは血が流れだし、驚きのあまり目は大きく開かれていた
「へへ・・・甘かったな
 ‘桜クラ病’の処方箋、既に飲んだんだよ」
「そういうことだよ・・・」
    雲雀さんはもう一度トンファーで
   ガッ
    骸を殴り飛ばし、その後自分も倒れた


「終わったな」
    リボーンの言葉に引っかかりを感じつつ、全員で帰る為に雲雀さんを背負おうと近寄った
「こいつ途中から無意識で戦ってたぞ
 よほど一度負けたのが悔しかったんだな」
「雲雀さん・・・」
「10代目、オレが背負いましょうか?」
「背負う必要ねーぞ」
    雲雀さんの体を持ち上げ、自分の背中に乗せようとした時にリボーンから言われた言葉
「はぁ?」
「心配ねーぞ
 ボンゴレの優秀な医療チームがこっちに向かってる」
「良かったすね、オレも見てもらいたいっすから」
    獄寺くんは医療チームの存在に安堵したのか、胸部に手を当てた
    (ちなみに、雫が獄寺くんの傷口の凍らせたらしく血は流れてない)


           「その医療チームは不要ですよ
            何故なら生存者はいなくなるからです」


    突如聞こえた骸の声に身構えれば、こちらに銃を向ける骸
「あの二人には申し訳ないですが・・・
 Arrivderci
 (また会いましょう)」
    骸は銃口を・・・
「や、やめろ!」
「バカやろう!」
   ズガンッ
    オレ達の声に骸は辛そうに笑うと、自身の側頭部を撃ち抜いた
「や…やりやがった」
「……何で、骸…」
「捕まるぐらいなら死んだ方がマシってヤツかもな」
「やるせないっス…」
「生きたまま捕獲できなかったが仕方ねーな」
    骸を慕っていた雫のことを考え、オレは拳を握り締めた
‘お、お兄ちゃん達!!’
    廊下側の壁を擦り抜けて入ってきた暁くん
‘しずくとたけしが、ピンク色の人に!’
「え?」

       「あら、骸を倒したのね」


「アネキ!」
    フラフラと映画館内に入ってきたビアンキ
    腹部の傷口は・・・
  ?! 血が流れ出てる!!
    獄寺くんも異変に気がついたらしく、警戒しながらビアンキに近づき・・・
   ドスッ!!
「ガッ・・・」
「獄寺くん!!」
    獄寺くんの方に体を傾けたビアンキは後ろ手に持っていた三叉の剣で獄寺くんの太股を刺した
「んなろっ!雫と山本はどうした!」
「あら、二人ならそこの廊下で仲良く・・・寝てますよ!」
    ビアンキは獄寺くんの太股から剣を引き抜くと、そのままリボーンへと振り下ろした
    頭の中で鳴り続ける警報
「っ! ビアンキの体から出ていけ骸!!」
「10代目?!」
    倒れかけた獄寺くんを支えつつ、オレはビアンキを蹴り飛ばした
    (リボーンはバク転でちゃっかり避けてた)
「クフフ・・・まさかこんな早く見破られるとは思いませんでした
 また会えましたね」
    倒れたビアンキが立ち上がり、顔をあげれば不気味に光る‘六’の文字
「祟りだー!!」
「そんなバカなことある訳ないだろ?!」
    ズレたことを叫んだ獄寺くんにツッコミを入れつつ、迎撃体制をとれば笑い出す骸(inビアンキ)
「クフフ・・・
 まだ僕にはやるべき事がありましてね」

    衝撃が強すぎたのか、キャラが壊れた獄寺くんが九字を唱えた結果
「うっ・・・」
    骸(inビアンキ)は倒れ、剣は獄寺くんの足元に・・・
‘! あぶない!’
    獄寺くんが剣を拾うと同時に、オレの体は浮き上がり獄寺くんから離された
「暁くん?」
‘ぎん色のお兄ちゃんじゃない!’
    暁くんはオレの前に降りてくると、猫のように威嚇を始めた
「初めてですよ
 憑依した僕を一目で見抜いた人間は・・・・・・

 つくづく貴方達は面白い」
    骸(in獄寺くん)は可笑しそうに笑いだした
「間違いねーな
 自殺と見せかけて撃ったのはあの弾だな」
    リボーンの言葉に笑うのをヤメた骸(in獄寺くん)
「憑依弾は禁弾の筈だぞ
 どこで手に入れやがった」
「クフフフ、気付きましたか
 これが特殊弾による憑依だと・・・」
    骸(in獄寺くん)は‘お見事です’とバカにしたように手を叩いた
‘憑依弾、エストラーネオファミリーが作り出した他人の肉体に取り憑いて自在に操る弾
 使いこなすには強い精神力だけでなく、弾との相性の良さが必要とされ
 使用方法があまりにも酷かった為、裏社会では禁弾とされた特殊弾
 なお、製法は全て葬りさられた’
    ビクリと体を痙攣させた暁くんはいきなりペラペラと喋り出した
「もしかしなくても・・・雫の入れ知恵ですね・・・
 まぁ説明の手間が省けました」
    骸は愛おしそうに微笑むと、雫を褒めた
‘しずくがね、綱吉達はきっと聞いただけじゃ分からないだろうから、っておしえてくれた’
「クフフ・・・・さすが雫
 これは、マインドコントロールの比ではありませんよ
 操るのではなく乗っ取り、そして頭のてっぺんから爪先まで支配する
 つまりこの躰は—— 僕のものだ」
    骸の言葉にオレは戦慄を覚えた
  じゃあ、ランチアさんを操り陥れたのも・・・・
「なんでお前が持ってんだ?」
    リボーンの言葉に、骸(in獄寺くん)は含み笑いをした
「僕のものだから・・・
 とだけ言っておきましょう」



    暁の側を羽ばたく透明な蝶
‘・・・しずく’
‘なぁに暁’
    その正体は雫だった
‘なんで’
‘さぁ?
 でもママが常識から逸脱した存在だったから今更驚かないな
 ただ・・・綱吉の力になれないのは悔しい’
    雫は静かにツナの肩に舞い降りると、鱗粉をくっつけた
‘気休めにしかならないけど・・・’
    悲しげに呟いた後、飛びたち、自身の体へと飛んで行った



「奴の剣に気をつけろ
あの剣で傷付けられると憑依を許す事になる」
「よくご存じで」
    剣を投げて倒れる獄寺くんの体
    入れ替わりに立ち上がり剣をキャッチするビアンキ
「もっとも僕はこの行為を、〝契約する〟と言っていますがね」
「まさか!」
    剣は雲雀さんの体を傷つけた
    ビアンキは倒れ、傷付けられた雲雀が立ち上がり
    オレにトンファーで殴りかかってきた
  ヒィッ!!
   ヒョイッ
    咄嗟に避ければ、そのままオレを通り過ぎる雲雀さんの体
  え・・・避けれちゃった
「おや?この躰は使い物になりませんね」
    と、骸(in雲雀さん)は言う
「これで戦っていたとは恐ろしい男だ
 雲雀恭弥・・・」
  確かに・・・本調子ならオレは攻撃を躱せる訳がない
    雲雀さんの体はボロボロで、雫の能力で血は流れていないとはいえ限界だったみたいだった
   フラッ
    骸は憑依を解いたのか、雲雀さんは倒れかけた
「雲雀さん!!」
   ドカンッ!!
「!!!?」
    倒れた雲雀さんを受け止めたのと同時に
    入り口から入ってきたのは柿本と城島
「4人から骸の気配…!」
「同時に4人憑依するなんて聞いたことねーぞ」
「それだけでは——」
「ありませんよ」
    骸(in獄寺くん)が動き、頭上にダイナマイトが舞った
「っ!」
    オレは何とか避け切ると、体制を立て直した
「憑依した奴の技まで使えんのか」
    リボーンも予想外だったのか、苦々しそうに顔を歪めた
「クフフ」
「自分の心配をした方がいい
 アルコバレーノ」
    骸(in柿本&城島)二人の攻撃を受けるが躱していくリボーン
  やっぱ‘最強の殺し屋’の名は伊達じゃない
    骸(in柿本)の放った毒針はジャケットで避けるという芸当まで見せてくれた
「こいつは圧倒的にやべーぞ」
  というわりには楽しそうに見えるのはオレだけですか?
「第二の道、
 餓鬼道は——… 技を奪い取る能力」
    バッとボムを放り投げる骸(in獄寺くん)
   ドガガガガン
    オレは山本達の動きを思い出し、何とかボムを避け切った
    雲雀さんを巻き込まれないようにと離れながら、この不利な状況を打破する方法を考えていると・・・
  そうだ!!本体の側に行けば!!
    オレは方向転換すると、骸(本体)へと走りだした
「クフフフ」
    骸(inビアンキ)の瞳が‘一’に変わる。
    骸までもう直ぐという処で、床からマグマの柱が立ってオレを阻んだ
「熱っ!」
    熱さを感じ、思わずマグマから離れる
  幻覚だと解ってるのに・・・
「残念でしたね」
  骸の言葉ムカつく(怒
「乗っ取った上に前世に刻まれたという能力も使えるのか」
   ドドドドド
「できればキミは無傷で手に入れたい」
「降伏してくれていいんですよ」
    幻覚のマグマの柱はどんどん増えていき
    追い詰めるように迫る骸(in柿本&城島)をツナは睨み付けた





To be continue...

Re: リボーン〜水のキラメキ〜   ( No.102 )
日時: 2012/11/12 13:30
名前: ユキ* (ID: ZtEKXS3z)  

12月中旬まで学校行事が詰まってるんで潜ります
(強歩大会・修学旅行・期末テスト・高美展・演劇鑑賞会)

リボーン〜水のキラメキ〜   ( No.103 )
日時: 2012/12/19 17:47
名前: ユキ* (ID: Bhcs08zv)

黒曜編標的38〜教え子達の覚悟〜




    リボーンに投げられるダイナマイト
「リ、リボーン!!!」
    咄嗟に叫ぶも、オレとリボーンを分けるように爆発するダイナマイト
「こんなものではないはずた アルコバレーノ」
    骸の言葉通り煙の中から飛び出してくるリボーン
「見つけましたよ」
    骸(in城島)は三叉の剣を突き立てたが
‘ハッズレー!!’
    貫いたのは帽子のみ
「久々に感じる実戦の空気だな」
    無事だというのは分かり切っていたものの、普段通りのリボーンにオレは安堵
「オレは手ェ出せねーんだ
 ツナ早くなんとかしやがれ」
「オレの安心返せーーーー!!」
    帽子を被り直しながら、しれっととんでもないこと言ったリボーンに思わずツッコんだ
「オレ一人でなんとか出来るレベル越えてるよ!!」
「オレの教え子なら越えられるはずだぞ」
「そんなメチャクチャな理屈ってあるかよ?!」
    お互い攻撃を避けながら会話していると、骸は可笑しそうに笑った
「焦っているんですよ、アルコバレーノは
 生徒の絶体絶命の危機に・・・支離滅裂になっている」
「ウソじゃねーぞ」
「ゴメン、この状況じゃ信じらんない」
    骸(inビアンキ)のポイズンクッキングを避けながらリボーンはオレに向かってため息をついた
   イラッ☆
  当たり前だろ、この状況でどうやって信じろと?
「お前の兄貴分、ディーノも越えてきた道だぞ」
  え、ディーノさんも?
‘お兄ちゃん!!’
「わっ!!」


      ディーノがオレの生徒だった時も絶体絶命のピンチがあってな———・・・
      アイツはソレを乗り越えた時、〝へなちょこディーノ〟から〝跳ね馬ディーノ〟になったんだ


「なったんだ・・・って意味分かんねーよ!
 だいたい オレはディーノさんとはチガッ!!」
‘アブナイ!!’
   ビュオォッ
    リボーンに反論しようとした途端
    オレの体は暁くんの風によって壁ぎわまで飛ばされ、オレが立っていた所はダイナマイトによって抉られた
「さぁ、おしゃべりはこれぐらいにして、終わりにしましょう」
    骸(in柿本)は三叉の剣を構えると、右目に炎を灯し
    オレに向かって走ってきた
   ガクッ!
「?」
    いきなり骸(in柿本)の体が傾き
   ドザァ
    倒れた
  え、なにが・・・
「なぁに、よくあることです
 いくら乗っ取って全身を支配したといっても、肉体が壊れてしまっていては動きませんからねぇ」
「・・・・・・それって・・・ケガで動かない体を無理矢理、動かしてるってこと?」
  だから・・・雲雀さんに憑依しなかったんだ
「本来なら・・・無理にでも動かすのですが・・・
 彼女に嫌われたくはありませんからね」
    骸は(in城島)はうっすらと笑みを浮かべると、近づいてきた
「・・・・・・な・・・・・・
 そんなの・・・・・・おかしいよ」
    城島犬の体から流れ出る血に、ボソッと呟けば
「他人の心配をしているヒマがあるんですか?」
「っ!」
    骸(inビアンキ)がフラフラと歩いてきた
  き・・・傷口から・・・あんなに血が!!
「た・・・たのむ!!やめてくれ!!
 このままじゃ死んじゃうよ!!」
    ビアンキの体からの出血の量が気になり、思わず懇願すれば・・・
「クフフフ・・・仲間の身を真っ先に心配、ですか
 ─────・・・それでいきましょう
 君はその甘さゆえに、僕に乗っ取られる」
「!」
「え・・・」
    骸の言葉に、オレの背筋には寒気が走った
「いいですか?
 君の仲間を これ以上傷つけたくなければ」
「逃げずに おとなしく契約してください」
「くっ・・・」
  怖い・・・・・・
  でも・・・それで皆が助かるなら、オレ一人が!
    骸が突きつけてきた条件と、ビアンキ達の出血量を見て
    オレは、条件を飲もうと口を
「バカなこと言おうとしてんじゃねーぞ、このダメツナが」
   バキッ
「ブフッ!!」
    開こうとした瞬間、何故か殴られた
「な、なにすんだよ!」
「いいかツナ」
    リボーンはオレの胸ぐらを掴むと、自分へと引き寄せ
「おまえは他の誰よりも、ボンゴレ10代目なんだ」
「?!」
「おまえが気持ちを吐き出せば、それがボンゴレの答えだ」
    いつになく真剣な視線で、そう言った
    (オレはいつでも本気だぞbyリボーン)
「オレの・・・気持ち・・・」
  オレの・・・気持ちが答え・・・
「クフフフ 家庭教師もサジを投げましたか
 彼の気持ちは‘自分を犠牲に’ですよ・・・それとも‘仲間だけでも’・・・・かな」
「・・・・・ちたい」
「おや?」
「・・・骸に・・・・・・勝ちたい」
   ブルッ
「ほう・・・これは意外ですね」
「雫が懐いてるのは知ってる・・・けど・・・
        こいつにだけは・・・勝ちたいんだ!!!!」
    オレの声に反応して、視界の端で震えるレオン
「終わりです!」
   カッ!!
    強い光を放ったレオン
    レオンからは無数の糸が伸び、至る所にくっついた
「ボンゴレ 何をした!?」
「オレじゃなくて・・・」
「・・・ついに羽化したな」
「羽化?!」




        「あの時と一緒だ・・・ディーノが‘跳ね馬’になった時とな」




To be continue...

リボーン〜水のキラメキ〜   ( No.104 )
日時: 2013/01/20 17:10
名前: ユキ* (ID: Bhcs08zv)

黒曜編標的39〜新アイテム〜








「アルコバレーノ、君の仕業だな」
「ちげーぞ」
  違う?それはどういうことでしょう・・・
    アルコバレーノは部屋中に糸を張り巡らした物体を
    (雫の話ではカメレオンらしいのですが・・・全くもって不気味です)
    見上げると、口角をあげた
「こいつは形状記憶カメレオンのレオン
 オレの生徒が成長すると羽化するオレの相棒だぞ
 どういうわけか、生徒に試練が訪れるのを予知するとマユになるんだ」
  なるほど・・・探査機でもあるわけですか・・・
「つくづく君達はユニークだ
       クハハハハハ」
「(やっぱ笑われますよねー!!)
 ちくしょう!オレまで恥ずかしいじゃねーかよ!
 つかこの状態とディーノさんが跳ね馬になるのとなんの関係があるんだよ!」
「見てみろ」
「人の話聞け!」
    ボンゴレは自由過ぎるアルコバレーノに頭を抱えると、不気味な物体を見上げた
  ・・・標的ながら同情せざるえないほど、不憫なんですが・・・
「新アイテムを吐き出すぞ
 オレの生徒であるツナ お前専用のな」
「オレ専用?!(どーでもいいからそんな哀れんだ目向けんな骸ぉ!)」
「ディーノん時は“跳ね馬のムチ”と“エンツィオ”を吐き出したんだ」
「なんか色々ツッコミどころがありすぎる!
 とりあえずエンツィオってレオンの子だったの〜〜〜〜?!」
    必死にツッコミをしているボンゴレ
  ・・・だからこそ、雫は懐いたのでしょうが・・・
「・・・仕上げです」
       やはりマフィア殲滅の為に、犠牲になっていただきます!



    三叉の剣を構えて向かって来た骸
    咄嗟に避ければ標的はオレじゃなく・・・

   ブシャァア!!

「っ! レオン!!」
    空中のレオンだった
    レオンの体は切り開かれ、その衝撃で下に落ちてきた
「心配はいらねーぞ
 レオンは形状記憶カメレオンだからな」
  いや、確かにウゾウゾ動きながら元の形に戻ってってるけど(汗
    レオンの方を向いていれば顔にかかる影
「?」
「無事みてーだな アレが新アイテムだ」
「へっ?」
    見上げた直後に顔に落ちてきた・・・
「け・・・・・・毛糸の手袋ぉ〜〜〜〜?!」
  どうやって戦えと?!
「・・・・・・とりあえすつけとけ」
    リボーン言われ、つけてみたら
  あ、うん、普通に暖かい
「クフフフ 最後まで君達は面白かったですよ」
「ひいっ!」
    あっという間に目の前に来た骸
    咄嗟に両手でガードすれば

   ガキィン!!

    金属音をだして弾かれる三叉の剣
「攻撃を弾かれたのか・・・?」
  イッテェ・・・てか今の金属音ってなんなんだよ
    軋む体を叱咤しながらなんとか起こし、手袋の中を探ってみると
    手に触れた冷たい金属
「?」
    引っ張りだしてみればソレは・・・
「た・・・弾だ!」
    銃弾だった
「(特殊弾!!?)」
「そいつだな・・・よこせ、ツナ」
  そっか、オレの場合
  リボーンの銃が必要なのか!
    リボーンへと弾を投げようとしたが、骸が憑依した柿本とかビアンキとかが邪魔で投げられなかったが
「見た事ねー弾だな、ぶっつけで試すしかねーな」
    いつの間にやら側にリボーンの方が来ていた
    (敵の技避けながら近づくとかスゴッ)
「させません!」
    リボーンが銃に弾をセットしたと同時にオレの上にダイナマイトが舞った
「君の体を無傷で手に入れるのは あきらめました」
「っ!」
    視界が煙で被われる前
    オレに向かって発砲したリボーンと額に感じた衝撃だった







「何の効果も表れないところを見ると、特殊弾もはずしたようですね」
「・・・・・・」
「万事休すーーーーーーあっけない幕切れでした
 さぁ、虫の息のその体を引き取りましょう」


       痛い・・・体中が・・・痛いよぉ・・・
       もう・・・死ぬのかな・・・・・・
       もういいよな・・・
       よくやったよな・・・
       みんなごめん・・・オレ・・・
       もうたくさんだ・・・・・・
       こんな痛いのも・・・・・・
       こんな怖いのも・・・・・・

     【んまあ この服っ!!】

       !え・・・か・・・母さん?

     【ツナったら また散らかしたまま出掛けて〜〜〜っ
      自分のことは自分でしなさいって言ってるのに〜〜〜!】

       ・・・・・夢なのか・・・?

     【なんだよ これ?
      日直日誌に沢田のテストまぎれてんじゃん!
      しかも・・・・・・2点!!!
      あいつマジでダメツナだな〜〜〜っ】

      あ・・・国語のテスト・・・

     【京子 モノにしたいんならもーちょっとしっかりしろよ〜〜〜っ
      ・・・雫に今度ダメツナに勉強教えるように言っとくか】

「つーか、なんで母さんとか黒川に悪口言われてんの・・・オレ」

     【特殊弾の効果みてーだな】

「リ・・・ボーン?」

     【お前が感じてるのはリアルタイムで届く みんなからお前への 小言だ】

       な・・・なんでこんな時に・・・
       小言聞かされなきゃならないんだよ・・・
       最後の最後にまたダメツナって思い知らされるのかよ・・・・・・

     【はひーーー!!
      何やってるんですか!?
      犯人のアジトに乗り込むなんて正気じゃありません!】

       げっ・・・ハルだ・・・

     【ガハハハ ハル泣いてるもんね!】
     【ランボ!そんなこと いっちゃダメ!】
     【な・・・泣いてません!!
      ハルは将来も、雫ちゃん達と友達でいるんです
      こんなことで泣きませんよ
         ツナさん、がんばってください】

       !!

     【落ち着け京子】
     【だって・・・シャマル先生がツナ君達がのりこんだって】
     【心配するな】
     【・・・・・・でも】
     【あいつはオレが手を合わせたなかで最も強い男だ
      負けて帰ってきたら オレが許さん
      それにあいつには 頼れる仲間がいるからな】
     【そうだよね・・・大丈夫だよね・・・
      ツナ君、元気で帰ってきてね】

       ・・・・・・・・・

     【オレと同じ過ちを繰り返すな
      仲間を守れ・・・お前がその手で ファミリーを守るんだ】

   ギリッ

     【六道先輩、先輩は・・・マフィアが嫌いですか?】
     【えぇ、それがどうしたんですか】
     【私も、マフィアは嫌いです
      でも・・・私のボスは大好きです】
     【・・・・・・】
     【マフィアに似つかわしくないくらい友達想いで、でも勇敢で
      私の過去や隼人の過去を知っても、今までと変わらずに接してくれる
      会わせたいです、先輩達と綱吉を】
     【・・・何故ですか】
     【だって、  六道先輩も、城島先輩に柿本先輩にM.Mさんのこと大好きじゃないですか
      綱吉と似てるんです  仲間を大切に思うとこと守る為に強くなるところが】
     【・・・・・・雫、君は僕を買いかぶりすぎでは】

       ・・・雫

「オレの小言は言うまでもねーな」
            迫る三叉の剣
    ガッ
        三叉の剣を掴み、輝き出す手袋
「・・・・・・!」
「骸・・・おまえを倒さなければ・・・


           死んでも死にきれねぇ    」




                     To be continue...


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