二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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とある魔術の禁書目録〜実験道具の少女〜
日時: 2011/01/29 16:54
名前: 璃音 (ID: j94.kxUq)

こんにちは。スランプから回復した梨音改めて璃音です。漢字をもじっただけです。
シリアス系小説です。書き方が違ったりうんぬんです。よろしくお願いします。

荒らしは来ないで下さい。そして、ともかく読んだらちょくちょくコメント下さい><協力お願いします。。

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Re:とある魔術の禁書目録〜実験道具の少女〜 ( No.11 )
日時: 2011/02/02 19:15
名前: 璃音 (ID: 42vEC8Xu)

第八章〜正体と能力〜

「うぬぬぬ・・・・・」

上条はシャーペンを握ったまま固まっていた。

「だから、透視能力クレアボイアンス身体検査システムスキャンに用いられるのは、ESPカード(ゼナーカード)。そこまではわかるでしょ?」

瀬梛はプリントをあちこち指差している。

「まぁ・・・・・。あ。そうそう、さっきのなんなんだ?」

上条はシャーペンを置きながら瀬梛の方を見る。

「・・・・・・あれね。《実験》なの」

彼女は少し悲しそうな笑みを浮かべた。

「実験?」

「うん。実験。私ね、学園都市に1人も居ない《多重能力デュアルスキル》を持ってるの。でも、多重能力は脳への負担が大きすぎるから、実現は不可能なんだけどね・・・・・今の私は、その脳への負担を減らす実験をしてるの。そのために人通りの少ない場所ステージを用意して、そこで一定の人物と戦うの」

(あれ・・・・こんなの前にも聞いたような・・・・)

妹達シスターズの実験と似てるよね。・・・・・戦う相手は全て実験と関係のある人々・・もしくは研究者なんかが標的にされてるの。それ(標的)を完全に滅せればいいの」

そこまで言い切って彼女はうつむいた。

「ま・・・さか・・殺して来たのか?いままでの奴らを・・・・」

上条はかなり真剣だった。

「ううん・・・・。私には・・・そんな事が出来なかった。出来るわけないじゃない・・・・・。だから・・その《ふり》をして《上》に報告してきた。みんな軽症だけで済むように能力の加減をして・・倒した事にしてきたの。でも・・・多分・・・・次の実験でバレると思う」

彼女はうつむいたままだった。シーンとした空気が張り詰めていて静まっていて・・・・・・とてつもなく空気が凍っている。

「なんでだよ?」

「そろそろ・・・嘘にも限界が来たってゆうか・・・・・・この事がね、ジャッジメントの耳に入っちゃって・・・・噂になり始めてるの。そこまで膨らんじゃったら流石にバレるでしょ?」

彼女はゆっくりと顔をあげる。平気そうに取り繕っているものの、目には涙がたまっている。

「バレたら・・・・どうなるんだよ。お前・・・・・」

「もちろん・・。大変だろうね・・・・。でも・・大丈夫だよ」

彼女が辛うじて喋っている最中に

「・・・・・お前・・死ぬ気か?」

「あ・・・・当たり前・・だよ。その覚悟でみんなを軽症で済ませてるんだか・・・・ら・・・・ね」


「なっ・・・なにが・・・・」

上条は震えている。

「え・・・?」

「何が大丈夫・・だよ・・・!全然・・大丈夫なんかじゃ・・・ねぇじゃねぇか・・・・!」

「でもっ・・・大怪我させずにこの実験を終わらせるためには・・・・・これしかないじゃない!」

「なにが大怪我させずにだよ!瀬梛が犠牲になってるじゃねえかよ!それじゃ、結局は終わってねえじゃねえかよ!」


「じゃあ!他になにが出来るって言うの!?」

その瀬梛の一言でまたもや静まり返る空気・・・。

「こう・・するしか・・・ない・・でしょ?」

「・・・・・」




「こ・・・わいんだ・・・よ・・本当は・・・・・。すごく・・・・・怖いんだ・・から・・・!」

彼女の目から涙が溢れ出した。

「助け出してやる」

「え・・・・っ?」


「絶対に・・・そんな悪夢からお前を助け出してみせる・・!お前の幻想を・・・ぶっ殺してやる!」

上条は怒っていた。別に、彼女に怒っているわけではない。彼女を泣かせる実験に対し・・・いや実験を生み出したやつに対して怒っているのだ。




この時・・・少しだけ・・・時間が止まったような・・・そんな気がした———————————。

Re:とある魔術の禁書目録〜実験道具の少女〜 ( No.12 )
日時: 2011/02/03 20:59
名前: ★葵★ (ID: JOS6d.XR)

第九章〜身体検査システムスキャン

「今日は身体検査システムスキャンだね」

瀬梛は笑顔で言う。

「・・・でもさ、お前、無能力者判定を出されなくちゃ実験がバレるんじゃ・・・・・」

上条はかなり心配気だ。

「大丈夫だよ。身体検査ぐらいカンタンに無能力者判定に出来るんだよ。こう・・・・・」

彼女は自分のカバンからケータイを取り出す。今、電池は一つだけだ。彼女は人差し指をケータイに向けて青白い電撃をピリッと放つ。

「やってね、クラッキングするの。この場合はケータイの電池を増やしたの」

彼女はケータイをカバンにしまいこむ。

「へぇ・・・ビリビリの能力って結構使える能力だったんだな」

上条は少しだけ納得した。







「はーい!今日は身体検査ですよぉ!」

小萌はボールペンを片手にはりきっている。

「ではでは、女子と男子に別れて下さいね〜〜!」

小萌はそれだけ言って廊下へ出て行った。


「大丈夫か?本当。」

「大丈夫。私は一番最後だから」

2人で会話していると

「コラ!そこ!喋らずに歩きなさいッ!」

と声がする。その声の正体は吹寄 制理だ。

「あ・・・・吹寄さん」

瀬梛は吹寄を見る。

「あ、瀬梛・・。アナタは無能力者だっけ?」

吹寄は瀬梛を見る。少し心配そうだ。

「あ・・・・えと・・ハイ」

「能力、見つかるといいわね」

「ハイ!ありがとうございます」

「あ・・・・じゃ、私は男子共を連れていかなくちゃいけないから・・・」

吹寄はそう言って、瀬梛の歩く向こう側に走っていった。





そして身体検査は始まった。


「瀬梛 憂理 さん」

瀬梛は名前を呼ばれ、前に進み出る。その瞬間人差し指を出して少しだけ念動力想定機に電撃を浴びせる。

「念動力を測定しますからね」

「ハイ」

彼女は手を翳し、踏ん張る《フリ》をする。







そして、身体検査が終わったその後

「ごまかせたか?」

「うん。全能力 無能力者判定」


「そっか・・・お前、裏通りには入るなよ」

上条は眉をひそめている。

「うん」




その夕方・・・・御坂と瀬梛の《悪夢》が起きる——————。

Re: とある魔術の禁書目録〜実験道具の少女〜 ( No.13 )
日時: 2011/02/03 22:39
名前: 死神 (ID: VBgkspJi)

自分も武藤の小説と書き方が好きですんで自分、少し書き方をパクってますね(笑)。

ホント、二回もコメありがとうございました〜。

Re:とある魔術の禁書目録〜実験道具の少女〜 ( No.14 )
日時: 2011/02/04 20:32
名前: 璃音 (ID: j94.kxUq)

いえいえ!お互い様です。

Re:とある魔術の禁書目録〜実験道具の少女〜 ( No.15 )
日時: 2011/02/05 20:53
名前: 璃音 (ID: 42vEC8Xu)

第十章〜放課後の悪夢〜

身体検査のあった夕方、御坂美琴はいつものように寄り道しながら帰っていた。
御坂はなんだか、あの噂の能力者と対峙したくてそわそわしていた。そのせいか、ちょっとした好奇心がわいてきて裏通りに足を踏み入れてしまった。そう『ちょっとした好奇心から』——————————。


身体検査のあった夕方、瀬梛憂理は今日も実験を行っていた。上条に心配されているものの、やはり逆らえない。そのうえ、迷惑をかけるわけにはいかない。そんな感情から、やはり、実験を行うのだ。


「レベル5相当の集団ねぇ。バッカバカしい」

御坂は鼻で笑いながら裏通りを歩いていた。しかし鼻で笑えないような出来事を目の当たりにしてしまったのだ。さっきまでのワクワクした気持ちは激突に恐怖に変わる。

その光景・・・・それは・・・能力者達がバタバタと即座に倒れていくのだ。団体なんて、そんな物ではない。《ただの》そう、《ただの》少女相手にあれほどの数の能力者達を倒れさせる。御坂は恐怖・・・と言うよりゾクゾクしていた。そんな強い奴と闘えるなんて・・・そう思ってしまう自分がいた。

一方、実験を発見されてしまった瀬梛は・・・・・もちろん、上条のように巻き込むわけにもいかない。なので、もちろん消し去らないといけない訳なのだが、彼女にはそんな事が出来なかった。いや、出来るわけがない。しかし、一番の対処方はこれしかない。どうせ記憶を消すにしろ、疲労させて大人しくさせなくてはいけない。どちらにせよ、倒さなくてはならないのだ。学園都市が誇るレベル5の一人の少女、御坂美琴を・・—————————。


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