二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 秘蜜〜黒の誓い〜 記念短編小説執筆中☆
- 日時: 2011/11/30 18:14
- 名前: 夏茱萸 (ID: lkF9UhzL)
≪プロローグ≫
貴女は『人間』
僕は『天使』
決して出逢ってはいけなかったのに…
あの時あの場所で 僕と貴女は出会ってしまった。
決して恋なんて 許されないのに…
出会った瞬間 恋に落ちる音がした。
決して貴女は 汚れてはならぬ存在なのに…
僕のこの手で 汚してしまった。
神に背いた罪として
僕の一生を 貴女へ捧げましょう。
それが僕の 『運命』と信じて…
ずっと 貴女だけを 愛しているから……————
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- Re: 秘蜜〜黒の誓い〜 ≪ボカロ曲小説化≫ ( No.12 )
- 日時: 2011/03/25 13:18
- 名前: 楓藍 ◆aIk.35GwhE (ID: 4aEPccTQ)
ふぁい!!来ました〜^^
第1章からドキドキですね〜^^
次が気になってしょうがないです〜><
教えてくれてありがとうございます♪
>>0
出来てますかね・・・??
あの、楓藍もタメ&捨ておkですかっ!?
でゎでゎ、更新ふぁいつ!!ですよ〜
- Re: 秘蜜〜黒の誓い〜 ≪ボカロ曲小説化≫ ( No.13 )
- 日時: 2011/03/25 14:20
- 名前: 夏茱萸 (ID: wJNgr93.)
第二章〜禁断の恋〜前編
1〜2分ほど走り続けているので、リアンの方はもうクタクタだった。
もう虫の息というより微生物の息という方が正しいのかもしれない。目を白黒させながらひたすら走った先に、一軒のオアシス…ではなくパン屋が見えてきた。
「ここよ!…大丈夫?」
「はぁ゛ッ…だ、大丈夫ッ」
顔を覗き込むミリアムは、一つも息を乱していない。
同じ距離を走っても天使と人間じゃ、全く違う。普段、のんびりするか悪戯をするかのどっちかしかしないリアンはとくに差があるようで…
「さぁ早くお店に入って!傷の手当をしなくちゃ。…あら?背中の羽根飾りはどうしたの?」
「え?あぁ、ポケットにしまったんだ。邪魔になるでしょ?」
「あんな大きな飾りをどうやって?…まぁとにかく入ってちょうだい」
木造りの扉をミリアムはそっと開ける。中からふわんとしたパンのいい香りが漂ってきて、リアンの鼻をくすぐった。
いつかの情報収集をする際に、パン屋さんにこっそり忍び込んだことがあったっけ…
そんなことを考えているとミリアムが背中をぐいっと押してきた。
「突っ立ってないでお入りになって?」
ミリアムが扉を閉めたのと同時に若い女性の声が店内へ響いた。
「いらっしゃい!…あら、ミリアムじゃない。さっき帰ったと思ったら…なにか忘れ物かしら?」
桃色の髪をなびかせながら、女性はいたずらっぽい顔で微笑んだ。
「違うのルミカさん。お店の近くにこの子…リアンが倒れてたの。それに傷だらけで…手当てをしてあげるために連れてきたんだけど、いいかな?」
ルミカはリアンの全身を見回した。そして静かに笑うと、リアンに手を差し出した。
「私の名はルミカ・マグリットよ、よろしく。リアン…ちゃん?くん?」
「もう、ルミカさんったら〜!からかわないであげて、リアンは女の子よ?ごめんね、リアン」
「あ、いや…どっちでも構わないから…よろしくお願いします」
性別のない天使のリアンには、あまり触れて欲しくない話題だった。もしかすると、そのことでミリアムにバレてしまうんじゃないかと思って…
バレてしまったら最後、天界に縛られ、二度と人間界へ行き来できなくなってしまう。それが天使たちの決めたルールなのだ。
そうなるともうミリアムに会えなくなってしまう。どうしてだか分からないが、ミリアムに会えなくなるのはとても苦しい。今以上に…
「どうかしたの?リアンちゃん」
「え?な、なんでもないです!」
「そう、じゃあさっさと手当てしちゃいましょう」
不思議そうな顔をするルミカをなんとか誤魔化すと、彼女は興味のなさそうな顔をして救急箱を奥の棚から出してきた。
「ミリアム〜!リアンちゃんの手当てをお願い!」
「は〜いっ、今行きます!」
ミリアムはルミカに返事をすると、小走りで奥の部屋から出てきて何やら液体の様なものを皿へ注いでリアンの前へ置いた。
「これは?」
「これは?って…スープよ?今食べられる?」
「スープ…」
人間界の食物だ。それはリアンが決して口にしてはならない物だった。天界の生き物であるリアンが人間界の食物を口にしてしまうと、天界に縛られるどころの罰じゃない。『堕天使』という、天使にとって最悪の状態になってしまうのだ。
(でも僕は、彼女のために堕天使になっても構わないんだけどなぁ)
「食べないの?冷めてしまうわ」
傷口へ包帯を巻く手を止めずにミリアムが聞いてきた。
「な、なんだか食欲がなくって…」
「そう、残念ね…とってもおいしいのに」
茶化しながらルミカが言う。この女性は、なんだか普通の人間とは違うような気がする…リアンはルミカを疑っていた。リアンの容姿は明らかに女の子に近いのに、ちゃん付けか、くん付けかを聞いてきた。これはからかっていたわけではない、知っていたのだ。おそらく…
「さ、終わったよ!どうする?もう遅いし、うちに泊まっていく?」
「ミリアムの家へ?お店に泊まらせなさいよ。大歓迎だから、ゆっくり休むといいわ」
「あ、ありがとうございます、ルミカさん」
「どうも」
「私のいつも使っている部屋を使う?一緒になるけど」
「僕はどこでも構わない。…でももう…」
天界に帰らなくては…
〜後編へ続く〜
- Re: 秘蜜〜黒の誓い〜 ≪ボカロ曲小説化≫ ( No.14 )
- 日時: 2011/04/20 23:16
- 名前: 夏茱萸 (ID: wJNgr93.)
〜禁断の恋〜後編
カイナやラグミナもきっと心配している。それに他のみんなも…
人間界にいるリアンは、何よりメイサのお説教を恐れていた。メイサが本気で怒ると、神すらも怯える。
「まぁもう寝よう?おやすみルミカ」
「おやすみなさい、ルミカさん」
「は〜いおやすみ。ふぁぁ…」
大きなあくびを一つ吐いて、ルミカは自分の寝室へと入っていった。
「私たちも寝よっか」
「うん」
ミリアムの使うという部屋に入ってみると、簡素な部屋だった。
緑色の絨毯に同色のカーテン。その明るいカラーの物たちに似合わない漆黒のベッド。
「どうしてベッドだけ黒色なの?」
「あぁ…それね?」
ミリアムの顔色が少し暗くなった。
「私、婚約者がいてね。その人からのプレゼントなの。最初はふざけているのかと思ったわ。黒色のベッドだなんて…でも、彼はこの色が好きならしいの。それで、同じ色を好きになってほしいと言うから…この服も彼からなのよ?」
哀しそうに微笑んで、彼女はこう付け足した。
『好きなわけでもないのに…』
彼は彼女を好いているのだろう。けれどミリアムは好きではないのだ、その彼のことを…
ミリアムは自分の着ている服を見つめる。リアンはその様子を見て、とても胸を痛め、同時に狂うくらいの嫉妬に襲われた。
——僕の方が、その男より何倍も彼女を好きなのに…!!
そして、その醜い心を紛らわせるように、リアンはミリアムを抱き寄せてしまった。強く抱いて、一言だけ
「愛してる、そいつよりも…誰よりも」
そう耳元で囁いた。
その瞬間、リアンの身体に鈍い痛みが走った。
ミリアムがリアンを思いっきり突き飛ばしたのだ。
目を見開いて怯えている。
そしてそのままリアンに聞いた。
「それって…友達としての、愛してるなの?…そうでしょ?」
「…違う」
カイナがいつかリアンに言った。『愛しているよ』と…
それはどういう意味なのかと問うと、今のリアンの気持ちと全く同じものだったのだ。
ミリアムはその否定の言葉を聞いて涙を零す。それはショックを受けるだろう。リアンには性別はないけれど、容姿は人間の女の子なのだ。しかも初めて出会った夜に告白をしてしまった…これが普通の男性であるならば、ここまで怯えはしなかったはずだ。
リアンはその涙を見て、自嘲じみた笑みを浮かべる。
それは、目の前のミリアムよりも悲しい表情だった。
その日はミリアムはルミカの部屋で寝てしまった。…実際には寝れなかったのだろうが。リアンはミリアムのベッドで寝かせてもらった。
羽根を隠しておく術の時間も切ったので、羽根を晒したままリアンは眠った。漆黒のベッドに広がる、美しい白色の羽根。この色はきっと、もうすぐ褪せていくだろう。
そしてこの時
リアンはあることを決心した。
それは、リアンにとっても
ミリアムにとっても
最悪の結果になることだった。
リアンがこのことを知るのは
全てが
そう、全てが終わってしまった後…———
- Re: 秘蜜〜黒の誓い〜 ≪ボカロ曲小説化≫ ( No.15 )
- 日時: 2011/03/25 14:27
- 名前: 夏茱萸 (ID: wJNgr93.)
*楓藍
もちろんタメ&捨てOKだよ♪
続き上げておいた〜!!
うん、なんだか駄作でごめんね…
あ、>>0のところできてるよ!
バッチリ☆
コメありがとう!
更新頑張るね><
‡後書き‡
前編と後編に分かれているのは特に意味ないですww
文字数オーバーになってしまったので、わけました。
なので続けて違和感なく読んでくれると幸いです♪
以上、失礼しました。
- Re: 秘蜜〜黒の誓い〜 ≪ボカロ曲小説化≫ ( No.16 )
- 日時: 2011/03/25 22:17
- 名前: 楓藍 ◆aIk.35GwhE (ID: 4aEPccTQ)
☆夏茱萸しゃん☆
ふぁい!!
すごい、気になるですっ!!
リアンとミリアムがかわいそうだぁぁ・・・
何で外見がおにゃのこなのだ・・
はぅぅ・・・泣けてくりゅ〜!!
でゎ、頑張ってね^^ふぁいつ!!
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