二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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秘蜜〜黒の誓い〜 記念短編小説執筆中☆
日時: 2011/11/30 18:14
名前: 夏茱萸 (ID: lkF9UhzL)

≪プロローグ≫


貴女は『人間』

      僕は『天使』


決して出逢ってはいけなかったのに…
          
           あの時あの場所で 僕と貴女は出会ってしまった。


決して恋なんて 許されないのに…

           出会った瞬間 恋に落ちる音がした。


決して貴女は 汚れてはならぬ存在なのに…

           僕のこの手で 汚してしまった。



神に背いた罪として

     僕の一生を 貴女へ捧げましょう。




   それが僕の  『運命』と信じて…


  ずっと 貴女だけを 愛しているから……————

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Re: 秘蜜〜黒の誓い〜 ≪ボカロ曲小説化≫ ( No.42 )
日時: 2011/04/22 19:49
名前: 夏茱萸 (ID: wJNgr93.)

第九章〜禁断の花畑〜


「ミリアム、今日はどこへ行く?」

小さな部屋に響いたのは、透き通った少年の声。

名を呼ばれた女性は、少年…レオンににこりと微笑み、答える。

「レオンと一緒にいられるのなら、どこでもいいよ」

「…ありがとう、ミリアム。…じゃあ今日は僕のとっておきの場所に連れて行ってあげる」

朝早くから昇っている太陽を見ながら、レオンはミリアムの手をとった。そして軽く口付けるとフッと微笑んで見せた。

顔をほんのりと紅潮させながらも、ミリアムはレオンに言った。

「連れて行って?見てみたいな、レオンのとっておきの場所」







二人は出会ったあの後、すぐに住んでいた村を離れた。
隣村の奥、あまり深くない森の小さな小屋で暮らすのがいいと、レオンが提案したのだ。

本当に小さな小屋だったが、ふたりで住む分には何の支障もなかった。
人目にもつかず、お互い安心してここで暮らすことにした。

住み始めてから今までの一週間の間、レオンはミリアムを色々な場所へと連れて行った。
もちろん誰もいないような場所だったが、そのどれもがとても美しい場所だった。

そして今日、レオンがミリアムを連れて行こうとしている場所は、レオンにとって本当に特別で大切な場所だ。

リアンだった頃、よくカイナやラグミナとふざけていた花畑…

どうしてもミリアムにそこを見せてやりたかった。





「じゃあ、遅くなるし、出かけようか」

「そうだね。もう準備出来てるよ!」

バッグをレオンに見せながら、ミリアムはニッコリと嬉しそうに微笑んだ。

「はは、用意が早いね。ミリアム」

「早く行きたいから、ね?」

「うん、そうだね」


扉の外に人がいないか確認をした後に、ふたりは外へさっと出る。
お互いにどちらともなく手を絡め合えば、手から体温が流れ込んできて、心地よかった。


15分ほど歩いた森の先に、明るく開けた場所が見えてくる。

「ここだよ、ミリアム。僕の、大好きなところなんだ…」

「わぁ…!!すごい!綺麗だね!」

そこは一面鮮やかな花の広がった、美しい花畑だった。
本当に天使たちが戯れているような、そんな場所だ。

「綺麗でしょ?」

「うん、レオンが大切って言うの、よく分かる!」

「えへへ、ありがとう」

ミリアムの言葉と綺麗な笑顔に照れ笑いをしながら、レオンは言った。

「ねぇミリアム。僕ちょっと向こうに行って来ていい?やりたいことがあって…」

「え?いいよ、じゃあここで待ってるね!」

「ありがとう、ここを離れないでね。絶対だよ。」

「もう、心配性なんだから〜!大丈夫、レオンを待ってるから」

おどけてみせる彼女を心配した顔で見つめると、レオンはその場を後にした。


「それにしても…レオンが帰ってくるまでの間、何をしていようかしら…。…そうだ!」

嬉しそうにニッコリと微笑んだあと、ミリアムはなるべく綺麗な花を摘み取り、茎の部分を合わせていった。

5分ほどで出来上がったそれを、ミリアムは目を輝かせながら見つめた。それは色とりどりの花で出来た、可愛らしい花冠だった。

「できたー!これレオンにあげよっと!喜んでくれるかな〜♪」











…その頃、漆黒の少女に迫るは


ふたつの黒い影…


彼女が最後に見たのは


天国か…それとも










地獄か……—————









Re: 秘蜜〜黒の誓い〜 ≪ボカロ曲小説化≫ ( No.43 )
日時: 2011/04/22 21:49
名前: 猫科の犬 (ID: KrNEmkft)
参照: http://ugomemo.hatena.ne.jp/

おぉ!更新されてる!
この先悲しいんだよねぇ〜@@

更新頑張って下さい!

Re: 秘蜜〜黒の誓い〜 ≪ボカロ曲小説化≫ ( No.44 )
日時: 2011/04/22 21:58
名前: 夏茱萸 (ID: wJNgr93.)

*猫科の犬様

コメありがとうございます!

はい、この先予想はつくかもしれませんが、
すっごく悲しいです…

書いていて場面が近づいてくるたびに辛い。。。

ありがとうございます!
更新頑張ります♪

Re: 秘蜜〜黒の誓い〜 ≪ボカロ曲小説化≫ ( No.45 )
日時: 2011/04/26 23:09
名前: 夏茱萸 (ID: wJNgr93.)

第十章〜禁断の怒り〜


一生懸命、大好きな人を想いながら作った花冠を、ミリアムは大事そうに抱えた。

「レオンまだかな〜。何してるんだろ…」

十分ほど経っても帰ってこないレオンを、ミリアムは花冠を自身の頭に乗せながら心配していた。

「うん、中々の出来…う〜ん、でも乗せ心地はイマイチ…」

「ミリアム!」

「レオン?遅かったね。どうしたの?」

遠くの方から走ってくる愛しい人に、笑顔を向けながら言った。

「ミリアムに、プレゼントが…あって…ッはぁ゛!」

「だ、大丈夫?」

「平気ッ!……ちょっと手を、貸してくれるかな?ミリアム…」

息を整えて真剣な面持ちで向き合うレオンに、一瞬ビクっとしたミリアムだったが、すぐにいつものように、なぁに?と笑顔で答え、手を差し出した。

「その…高級な指輪なんて、今の僕には無理だけど…せめてもの気持ち。受け取って?ミリアム…」

ふんわりと微笑みながらレオンはミリアムの指に、何かをスッと通した。

…それは、シロツメクサで出来た、小さな可愛らしい指輪だった。

「形はすごく歪だけど、ミリアムのことを思いながら頑張ったんだ。…ミリアム…結婚しよう?一生大事にしてあげるから…」

「……え?」

いきなりのレオンからの告白に、ミリアムは戸惑ってしまった。
だがすぐにレオンの言葉を理解して、顔が熱くなっていく。




———初めて会った時から好きだったんだ。嬉しくないはずがない…!




ミリアムは今までにないくらいの満面の笑みを浮かべると、モジモジしているレオンに向き合い、答えた。


「うん…!!絶対幸せにしてね!」


シロツメクサの指輪をレオンに見せながら、ミリアムは言った。
その綺麗な顔の頬には、一筋の涙が伝っていた…

「する…絶対に幸せにする!ミリアム、ありがとうっ!」

喜びの声を上げるレオンの頭に、ミリアムは先程の冠をそっと乗せた。
きょとんとしているレオンにミリアムは説明をする。

「ッへへ!待ってる間に、作ったんだぁ♪どう?」

「花、冠?すごい…上手だね!嬉しい、ありがとう!」

「ううん、レオンの方こそ…ありがとう」

笑い合いながらお互いに両手を握り合う。
来るときに伝わってきた体温より、今の方が大分熱くなっていた。


「喜んでもらえて嬉しい!僕、向こうに綺麗な花見つけたんだ。ミリアム、もう一つ作ってくるから、ここで待ってて?」

「え?私も行くよ」

「フフ、楽しみが減るでしょ?」


レオンは笑いながらミリアムに手を振り、その場を去っていった。

(また一人になってしまったわ…どうしよう?レオンったら花冠乗せたまま向こうに行っちゃったし…)


ミリアムは立ったままレオンの走っていった方向を見つめていた。
今度は何十分後に帰ってくるんだろう…そう思いながら。






*   *   *   *   *


「やっぱり、こんなの、ダメ」

そう無機質に話すのは、黄緑天使のラグミナだった。

「ダメ?今更何を言ってるんだ、ラグミナは。その女のせいでリアンや僕たちが不幸になってもいいの?リアンを堕天使…悪魔にしたような奴を、生かしていてもいいと言うのかい?」

そうラグミナの不安そうな声に答えるのは、青天使のカイナだ。

ふたりは今、レオンとミリアムのいる花畑のすぐ隣の森にいた。


天使にとって仲間の裏切りというのは絶対に見逃してはならないものだ。それがどんなに仲のいい天使でも…

けれど天界の者たちへのむやみな殺生は避けなければならないため、カイナとラグミナはメイサに報告なしで、ミリアムやリアンの処分の方を決めてしまったのだ。



…カイナはリアンのことをいつもひいきしていた。
案の定今回もそうだ。

ラグミナの許可も得ず、ミリアムだけを殺処分すると勝手に決めてしまった。

「ダメ。リアンも、罰を受けるべき。決まりは、絶対」

「でもリアンは悪いことなんてしてないじゃないか」

「…禁断の果実を、口にした。それでもまだ、悪くないと、言い切れるか?」

睨みつけてくるラグミナに、うっと言葉を詰まらせてしまうカイナ。



一方向こうでは、レオンがミリアムから離れていくところだった。

動かずに立ったままでいるミリアムを見たカイナは、目を光らせながらラグミナの方をチラリとも見ずに、懐へ手を伸ばした。



カイナが取り出したのは、美しい模様が施された、小型の拳銃だった。







—————今なら、殺せる…!!!







カイナは、銃口を彼女へと向けると、ゆっくりと引き金に指をかけた。



「!!!??ッカイナ!!ダメッ————」

「え?今、声が———」





カイナは状況の理解できていないミリアムに向けて、引き金を静かに、ゆっくりと引いた……————




————ドォォォォォォォォォオン!!!!!!

























やけに長く響いた、銃の音。

飛び散る綺麗な、赤い液体。

そして…



ゆっくりと倒れてゆく、漆黒の少女…




心臓を貫いた、怒れる裁きの矢。

すべては、ひとりの天使によって

起こされたもの…







「…リアン。これが、お前への罰だよ?…帰っておいでよ、リアン…」







「……カイ、ナ…?」












————駆けつけたときには

もう、遅かった…

悪いのは、僕なのに……—————



ミリアム…

どうして……?

起きてよ、ミリアム…


怪我してるの?

大丈夫、帰ってすぐに治してあげるからね?


…だって、約束したもんね…?


一生幸せにするって。





…嫌だよ…


早く起きて、また手を繋いで


おうちに帰ろう?


だから…


















————死なないでよ…ミリアム…






















…ひとりにしないでよぉ……—————!!!

Re: 秘蜜〜黒の誓い〜 ≪ボカロ曲小説化≫ ( No.46 )
日時: 2011/04/27 21:37
名前: 夏茱萸 (ID: wJNgr93.)

はい、参照300突破記念にまた×2!

特別企画実施しちゃいますよ〜♪
いつも同じ内容ですね…;

まぁとにかく!
今日のゲストはMEIKOさんとGUMIちゃんです。


Q1.あなたの名前は?

メ「MEIKOよ、咲音メイコ」
グ「GUMIです♪めぐっぽいどでもいいよぉ♪」

Q2・あなたの性格は?

メ「勝気?」
グ「明るいのかな〜?」

Q3.好きな食べ物は?

メ「酒があれば他はいらないわ」
グ「にんじん大好き!」

Q4.小説の中で一番頑張ったシーンは?

メ「とくに…怒るだけだったし」
グ「メイコさんいつも怒ってるモンね〜♪私は…無感情って疲れるよぉ…?」

Q5.動物は好き?

メ「あんまり…種類によって違うでしょ?」
グ「好き!可愛い☆」

Q6.天使はいると思う?

メ「さぁねぇ…」
グ「メイコさん、ダメだよ?いるって信じなきゃ。私たち天使なんだから」
メ「コラ。貴女の発言の方が危ないわよ」

Q7.将来の夢は?

メ「とくにないわ」
グ「現実主義者め…」

Q8.お互いをどう思ってる?

メ「いつもテンションハイでうちに来る子」
グ「いいご近所さん♪」

Q9.お互いの長所は?

メ「…その明るさは長所なのかしら?」
グ「メイコさんは強いからかっこいいよ☆」

Q10.最後に意気込みを!

メ「…まぁ、あんまり出番ないし…増やしてくれてもいいんじゃないの?」
グ「私のほうが多いもんね;」
メ「…」
グ「えっと…ごめんなさいッ!」
メ「…もう終わってしまえぇ!」
グ「ひッ…!」



————————————————————————————————————

MEIKOさんが怒ってしまったので、強制終了ということで!
中々MEIKOさんとGUMIちゃんって組み合わせないから、やりにくかったです;

グダグダで終わってしまってすいませんでした!

次回参照が400突破しましたら、KAITOとがくぽのインタビューです♪
参照突破できるかどうか、不安ですがww

でゎ♪
失礼しました☆


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