二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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イナズマイレブン 『花騎士物語』
日時: 2011/08/22 13:23
名前: 薔薇結晶 (ID: r2A2j.BO)

こんにちは、薔薇結晶です^^

【薔薇の倉庫】で連載。
その後スレ化。
その作品が、『花騎士物語』です。
ブログとかでも花騎士の絵とか参考資料載せてたりするので、暇なときは見てください。


本編

オープニングテーマ・・>>82
エンディングテーマ・・>>83

〜第1部 『イグドラシルの野望』編〜

第1話 「2人の少女花騎士」・・>>01
第2話 「王国花騎士隊」・・>>02
第3話 「かつては」・・>>03
第4話 「王国の使者」・・>>04
第5話 「殺戮の前触れ」・・>>05
第6話 「乱入者アリ」・・>>06
第7話 「自滅的な【金木犀】」・・>>07
第8話 「激闘の果て、愛の言葉」・・>>09
第9話 「逃走」・・>>10
第10話 「『花騎士』全滅作戦」・・>>11
第11話 「大逃亡劇」・・>>13
第12話 「『幻獣衆』」・・>>14
第13話 「【菖蒲】VS【菊】」・・>>15
第14話 「【沈丁花】VS【杜若】」・・>>17
第15話 「不死鳥と天馬」・・>>18
第16話 「深淵に落ちた少女と少年」・・>>20
第17話 「【躑躅】」・・>>21
第18話 「【山茶花】の所有者」・・>>22
第19話 「破壊獣VS蝶々・前編」・・>>23
第20話 「破壊獣VS蝶々・中編」・・>>25
第21話 「破壊獣VS蝶々・後編」・・>>26
第22話 「2輪の記憶」・・>>27
第23話 「ラオン救出作戦!」・・>>28
第24話 「【鳳仙花】の所有者」・・>>29
第25話 「新たな出発、『花根衆』」・・>>30
第26話 「襲撃」・・>>32
第27話 「【ハイビスカス】VS【桜】【梅】」・・>>33
第28話 「決戦の前触れ」・・>>34
第28,5話 「情報局『輪廻』」・・>>51
第29話 「【杜若】VS【鳳仙花】」・・>>35
第30話 「次元が違う」・・>>43
第31話 「木野秋」・・>>53
第32話 「『紅の狼』」・・>>54
第33話 「『眠りの森』」・・>>55
第34話 「【————】」・・>>67
第35話 「平和な一時」・・>>68
第36話 「壊滅の危機」・・>>73
第37話 「『シリウス』」・・>>75
第38話 「アロマ」・・>>84
第39話 「予言の巫女」・・>>86
第40話 「『ベテルギウス』」・・>>87
第41話 「『デネボラ』の僧侶姉妹」・・>>121
第42話 「治癒と破壊」・・>>122
第43話 「集結」・・>>123
第44話 「戦争の幕開け」・・>>126


〜『花器』辞典(現在合計65器)〜

(☆花器(読み)
  ≪所有する人物(所属)≫)

★槍

☆魔槍【薔薇】(まそう【ばら】)
 ≪ジュリア・クラウン(『花根衆』)≫

☆幻槍【蒲公英】(げんそう【たんぽぽ】)
 ≪マーク・クルーガー(『花根衆』)≫

☆双槍【躑躅】(そうそう【つつじ】)
 ≪ジュリア・クラウン、マーク・クルーガー(『花根衆』)≫

☆心槍【秋桜】(しんそう【こすもす】)
 ≪絶対王国イグドラシル≫

☆光槍【石楠花】(こうそう【しゃくなげ】)
 ≪???≫

☆雪槍【蕗ノ薹】(せっそう【ふきのとう】)
 ≪吹雪士郎(『大犬小屋』)≫

☆鬼槍【鬼灯】(きそう【ほおずき】)
 ≪鬼道有人(『ベテルギウス』自警団)≫

☆繊槍【金盞花】(せんそう【きんせんか】)
 ≪???≫

☆珍槍【花桐草】(ちんそう【はなぎりそう】)
 ≪???≫


★剣、刀

☆美刀【桜】(びとう【さくら】)
 ≪サクラ・カーライト(『花根衆』)≫

☆聖刀【水連】(せいとう【すいれん】)
 ≪フィディオ・アルデナ(『花根衆』)≫

☆美刀【梅】(びとう【うめ】)
 ≪サクラ・カーライト(『花根衆』)≫

☆真刀【菫】(しんとう【すみれ】)
 ≪エドガー・バルチナス(『花根衆』)≫

☆美刀【桃】(びとう【もも】)
 ≪小原カノン(無所属)≫

☆大剣【百合】(たいとう【ゆり】)
 ≪ラオン・アザリア(『花根衆』)≫

☆炎剣【鳳仙花】(えんけん【ほうせんか】)
 ≪豪炎寺修也(『豪炎寺剣法道場』)≫

☆氷刀【沈丁花】(ひょうとう【じんちょうげ】)
 ≪絶対王国イグドラシル≫

☆風剣【桔梗】(ふうけん【ききょう】)
 ≪白銀十夜(無所属)≫

☆閃刀【杜若】(せんとう【かきつばた】)
 ≪豪炎寺夕香(『豪炎寺剣法道場』)≫

☆舞刀【朝顔】(ぶとう【あさがお】)
 ≪夢前(無所属)≫

☆舞刀【昼顔】(ぶとう【ひるがお】)
 ≪夢有美月(『花根衆』)≫

☆舞刀【夕顔】(ぶとう【ゆうがお】)
 ≪佐久間次郎(『ベテルギウス』自警団)≫

☆舞刀【夜顔】(ぶとう【よるがお】)
 ≪ディラン・キース(『花根衆』)≫

☆闘剣【鋸草】(とうけん【のこぎりそう】)
 ≪久遠道也(『ベテルギウス』自警団)≫


★弓

☆毒弓【鳥兜】(どっきゅう【とりかぶと】)
 ≪テレス・トルーエ(『花根衆』)

☆癒弓【雛罌粟】(ゆきゅう【ひなげし】)
 ≪藍原日奈乃(『大犬小屋』)≫

☆雷弓【向日葵】(らいきゅう【ひまわり】)
 ≪円堂守(『円堂弓道道場』)≫

☆思弓【勿忘草】(しきゅう【わすれなぐさ】)
 ≪月城氷歌(無所属)≫

☆刀弓【鉄線】(とうきゅう【てっせん】)
 ≪???≫

☆彩弓【撫子】(さいきゅう【なでしこ】)
 ≪キム・スーラン(『花根衆』、『輪廻』)≫

☆治弓【椿】(ちきゅう【つばき】)
 ≪瑠奈(『デネボラ』診療所)≫

☆破弓【芙蓉】(はきゅう【ふよう】)
 ≪流亞(『デネボラ』診療所)≫

☆綺弓【金雀枝】(ききゅう【えにしだ】)
 ≪???≫

☆麗弓【雲間草】(れいきゅう【くもまぐさ】)
 ≪???≫

☆愛弓【華鬘草】(あいきゅう【けまんそう】)
 ≪???≫

☆忘弓【紫蘭】(ぼうきゅう【しらん】)
 ≪???≫

☆予弓【金蓮花】(よきゅう【きんれんか】)
 ≪雷門夏未(『予言の館』)≫


★扇

☆絶扇【山茶花】(ぜっせん【さざんか】)
 ≪アゲハ(無所属)≫

☆輝扇【菊】(こうせん【きく】)
 ≪絶対王国イグドラシル≫

☆巨扇【菖蒲】(きょせん【あやめ】)
 ≪絶対王国イグドラシル≫

☆香扇【木蓮】(かせん【もくれん】)
 ≪仙葉寺鈴蘭(『輪廻』)≫

☆水扇【芍薬】(すいせん【しゃくやく】)
 ≪乱舞梨亜奈(『花根衆』)≫

☆浄扇【蓮華】(じょうせん【れんげ】)
 ≪???≫

☆雨扇【紫陽花】(うせん【あじさい】)
 ≪雨野舞姫(『紫陽花屋敷』)≫

☆龍扇【金魚草】(りゅうせん【きんぎょそう】)
 ≪???≫

☆放扇【月見草】(ほうせん【つきみそう】)
 ≪???≫

☆白扇【初雪草】(はくせん【はつゆきそう】)
 ≪久遠冬花(『ベテルギウス』自警団)≫


★玉(ぎょく)

☆嵐玉【マーガレット】(あらしのぎょく【まーがれっと】)
 ≪風丸一郎太(『風丸拳法道場』)≫

☆撃玉【マリーゴールド】(げきのぎょく【まりーごーるど】)
 ≪???≫

☆朱玉【チューリップ】(しゅのぎょく【ちゅーりっぷ】)
 ≪???≫

☆喜玉【スイートピー】(よろこびのぎょく【すいーとぴー】)
 ≪???≫


★奏(楽器)

☆秘奏【ガーベラ】(ひそう【がーべら】)
 ≪???≫

☆貴奏【君子蘭】(きそう【くんしらん】)
 ≪???≫


★銃

☆小型銃器【ラベンダー】(こがたじゅうき【らべんだー】)
 ≪ジュリア・クラウン(『花根衆』)≫

☆機関銃【フリージア】(きかんじゅう【ふりーじあ】)
 ≪『花根衆』≫

☆連発式拳銃【ヒヤシンス】(れんぱつしきけんじゅう【ひやしんす】)
 ≪花崎瑠海(『花根衆』)≫

☆即連発式小型拳銃【ハイビスカス】(そくれんぱつしきこがたけんじゅう【はいびすかす】)
 ≪花崎瑠海(『花根衆』)≫


★その他

☆光速短刃【金木犀】(こうそくたんば【きんもくせい】)
 ≪ジュリア・クラウン(『花根衆』)≫

☆薄刃【水仙】(はくば【すいせん】)
 ≪空羽琥珀(『花根衆』)≫

☆紅鎌【牡丹】(あかがま【ぼたん】)
 ≪???≫

☆夢笛【鈴蘭】(むてき【すずらん】)
 ≪スカーレット・ファントム(『花根衆』)≫

☆毒針【彼岸花】(どくばり【ひがんばな】)
 ≪水無月星夢(『輪廻』)≫

☆細針【山丹花】(さいしん【さんたんか】)
 ≪一之瀬一哉(無所属)≫

☆闇鎖【藤】(あんさ【ふじ】)
 ≪不動明王(『ベテルギウス』自警団)≫

☆奇杖【カーネーション】(きじょう【カーネーション】)
 ≪絶対王国イグドラシル≫


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Re: イナズマイレブン 『花騎士物語』 ( No.53 )
日時: 2011/03/25 16:38
名前: 薔薇結晶 (ID: Ayie/5bK)
参照: http://blogs.yahoo.co.jp/gran_fenrir/MYBLOG/yblog.html

第31話 「木野秋」








<<ザクッ>>

ペガサス「ぁ……っ!!」
円堂「…お前、こんなに弱かったか…?」

もう、決着はついていた。


円堂「『幻獣衆』に入って…弱くなってないか?」
ペガサス「うるさいっっ!!俺は…俺は3人を超さないといけないんだ…!!」
円堂「ジュリアとマークとディランか。」
ペガサス「!!!」
円堂「…今のお前見たら、3人とも泣くと思うぜ?」
ペガサス「何だとっ…!!」
円堂「だってそうだろ?自分達が、かつての仲間苦しめてるみたいなモンじゃないか。逆に、向こうが苦しむ。」

エクエス「…。」
ユニコーン「聞き捨てならないな…。」

豪炎寺「何が聞き捨てならないんだ。」
ユニコーン「当然だ。俺達と組んで、ペガサスもフェニックスも確実に強くなった。なのに弱くなっただと…!!」
豪炎寺「…お前達は…。」

「お前達は、一之瀬と土門の『心』を弱くしたんだ。技術があーだこーだ言う前に、礎を破壊した。」

エクエス「…口が過ぎるな、豪炎寺修也。」
豪炎寺「事実を言ったまでだ。一之瀬と土門に、『幻獣衆』は合ってなかった。」

フェニックス「…豪、炎…寺っ…。」
ユニコーン「…俺は、そうは思ってない。クイーンが、間違っているなど、絶対にない。」
フェニックス「ユニコーン…。」


円堂「…でも、俺はお前達を許そうって気になれないんだ。」
豪炎寺「円堂…?」
円堂「お前達が出て行かなかったら…秋は、秋はっ…!!!」
舞姫「円堂君…!?」

「秋はっ、あんな事にはなってなかったはずなのにっっ!!」


「「!!!?」」

フェニックス「あ…き、が…!?」
ペガサス「……っ!?」

円堂「お前達が出て行ったあとに!あの村襲われたんだぞ!!『花騎士』は秋しかいなかったのに!!」
豪炎寺「しかも、木野は弓使いだ。近距離は絶対的に不利だった。」
円堂「今はその時の傷が原因で昏睡状態なんだぞ!!」

木野秋。
彼女は『シリウス』の看護師的存在だった。
所有していたのは、癒弓【雛罌粟】。
今、【雛罌粟】の所有者は藍原日奈乃に変わり、秋のような仕事をしているのだ。
絶対治癒の弓、【雛罌粟】の所有者だった。

フェニックス「そんな…っ!!」
ペガサス「うっ、嘘だ!!嘘に決まってる!!」
円堂「嘘な訳…ないっ、だろ…!!」
豪炎寺「円堂…。」

泣いていた。
円堂は、泣いていたのだ。


フェニックスとペガサス…一之瀬と土門は、あの日の秋の顔を思い出す。


——「待ってよ!!一之瀬君っっ!!土門君っ!!」——

泣きながら、自分達を呼び止める、彼女を。


一之瀬「秋っ、秋…っ…!!」
土門「そ…んな…。」

2人が力なく崩れる。


彼女の顔が、浮かんでは消えた。




第31話 終わり

Re: イナズマイレブン 『花騎士物語』 ( No.54 )
日時: 2011/03/26 12:46
名前: 薔薇結晶 (ID: xBFeLqnd)
参照: http://blogs.yahoo.co.jp/gran_fenrir/MYBLOG/yblog.html

第32話 「『紅の狼』」



涙が絶えず零れる一之瀬と土門。
円堂が手を差し伸べる。

円堂「…秋が目覚めるの、一緒に待とうぜ。一之瀬、土門。」
一之瀬「円、堂…っ!!」
土門「円堂…!!」

差し伸べた手に手が交わろうとした、その時だった。
一陣の風が吹き抜けた。

エクエス「…我らを裏切る気か、フェニックス、ペガサス。」
一之瀬「エクエス…!!」
ユニコーン「円堂守。」
円堂「…。」
ユニコーン「2人は今や俺達『幻獣衆』の主戦力だ。渡すわけにはいかない。」



エクエス「渡さん、天馬の翼と不死鳥の輝きは、我々には必要なのだ!!」

「嘘を吐くな、悪人共が。」

「「「「!!!??」」」」

エクエス、ユニコーン、一之瀬、土門が驚いた表情を見せる。


エクエス「…何者だ!」
豪炎寺「『輪廻』の局長を知らないとは、おめでたい奴らだな。」
星夢「修也、待たせたな。」
豪炎寺「早かったな、近くに居たのか?」
星夢「いや、そう言う訳じゃねぇけどな。」

星夢はくるりと方向転換し、エクエスを指さした。

「『瑠璃色桜』の天女より、命を受けた。エクエス・ランダリア。」


「お前達は『血縛り桜』で『千年縛りの刑』だとな。」




エクエス「…何だ?それは。」
星夢「知らないなら教えてやろう。極悪人のなされる『罰』だ。……意味が分からないか?なら事細かにお前達の過去をぶちまけてやるよ。」


今からおよそ5年前。
イグドラシルの次に大きな共和国、『レーフェンセル』が滅んだ。

『レーフェンセル』は、とても大きな国で、温和な国だった。
だが、その国は、とある晩を過ぎた頃には、すでに消えていた。
『レーフェンセル』を滅ぼしたのは、たった3人の少年少女だったという。
扇使いと刀使いと槍使い。
だが、『紅の祠』の仙人は、その3人が逃げる前に、ある物を残した———!!


星夢「そのっ、残した物がこれだっ!!」

星夢はとある人物のとある部分に指をさした。
フェンリルの心臓の辺りだった。
紅の、何かがちらりと見えていた。
捲ってみると、紅色の狼が一頭、刻まれていた。

星夢「『紅の狼』!!これは『紅の祠』の仙人が大罪を犯した者に刻む…刻印なんだよっ!!」
フェニックス「えっ…!?」
ペガサス「どういう事だ…!!?」


星夢「あんた等にもあるんだろ、見せてもらう。」

エクエスとユニコーンの前に立ち、そう言う星夢。
エクエスは冷酷な目で星夢をにらむ。

星夢「…はぁ…。」

と、ため息をつく星夢。
だが、刹那。

<<シャキンッ>>

エクエスとユニコーンの心臓の部分。
そこだけ、切れていた。

エクエス「!!」
ユニコーン「何を…!?」

星夢の手元を見た。
刃物が光っている。

エクエス「なっ…【彼岸花】!!」
星夢「……あったぞ、『紅の狼』。」


確かに、2人の胸元にも、『紅の狼』の刻印が刻まれていた。

星夢「決定だな。天女サン、あとは頼んだ。」


星夢がそう言うと、エクエスとフェンリル、ユニコーンの体が瑠璃色の桜吹雪に包まれる。
次の瞬間には、消えていた。


星夢「…条件、呑んでくれるかな〜…。無理の可能性高すぎるな。」
豪炎寺「何がだ?」
星夢「こっちの話だ、気にすんな。」

星夢「んじゃ、こっちは暇じゃないから行くな。」


そう言ってスタスタと歩き去って行った。


舞姫「…結局、対戦できなかったな〜…。」
豪炎寺「気を落とすな、アイツより強いのがその内でてくるさ。」


円堂「一之瀬、土門。」
一之瀬「円堂…、あの…ごめん…。」
土門「お前の気持ち、考えないで…。」
円堂「いいよ。気にするな。」
一之瀬「で…秋、は…?」
円堂「だから、『シリウス』で寝てるよ。」
一之瀬「…行って…。許してくれるかな、秋。」
土門「そう願おうぜ。」




第32話 終わり

Re: イナズマイレブン 『花騎士物語』 ( No.55 )
日時: 2011/03/26 11:41
名前: 薔薇結晶 (ID: xBFeLqnd)
参照: http://blogs.yahoo.co.jp/gran_fenrir/MYBLOG/yblog.html

第33話 「『眠りの森』」




サクラ「もう夕方になっちゃったね〜…。」
ジュリア「でもやっぱり暑いわ。…髪結い直そうかしら。」

リボンをするするとほどいて、布で巻いた棒状の何かを取り出す。

サクラ「私もやるっ、何色がいいかな〜…。」
ジュリア「金色細工の桜のヤツでいいんじゃない?」
サクラ「…うん、決定!ジュリアよろしくっ!」

はぁ、とため息交じりに布を開いて出したのは…

フィディオ「…何それ?」
ラオン「釵ですね。」
フィディオ「カンザシ?」
ラオン「よく着物や和服を着る時に女性が使う髪飾りです。」
フィディオ「へぇ…、結構沢山あるね。」
ジュリア「スカーレットがこう言う和っぽいアイテムが好きなの。お土産として会った時にどっさりもらうのよ。」
サクラ「スカーレット趣味良いもんね〜。」

あっと言う間にジュリアはサクラの髪を釵で結い上げてしまった。
その後に彼女自身もさっさと結い上げる。


エドガー「Msジュリア、見えてきましたが…、あそこですか?」

エドガーが指をさしてジュリアに問いかける。
そしてジュリアは馬車の中からそれを見ると

ジュリア「えぇ、間違いないわ。」
テレス「じゃぁあの森が『眠りの森』か。」
ジュリア「そう。……—————————。」
テレス「は?今なんて言ったんだ?」
ジュリア「…何もないわ。」

エドガー「Msジュリアが何か言ったんですか?」
テレス「あぁ。小声過ぎて聞き取れなかったけどな…。」

サクラ「もう少しで着く?」
ジュリア「…着いたら起こしてあげるわ。」
マーク「…まだ誰も寝てないが。」
ジュリア「その内眠ってしまうわ、睡魔が襲ってくるのだからね。」

くすっ、といたずらっぽく笑うジュリア。

ジュリア「!…睡魔と言うより…。」

そう言って馬車から身を乗り出し、何かを捕まえた。
両手で何かを包み込むジュリア。

マーク「何捕まえたんだ?」
ジュリア「ふふっ、睡魔の正体よ。」
ディラン「睡魔の正体?」
ジュリア「スリープ・フェアリス。涙輝石も落とすわ。」

手を開いてフェアリスを放す。
黄緑色の髪に、青い目、水色の羽のフェアリスだった。

≪私の名前はレレヴィ。リアナ様に頼まれた案内役です。≫
ジュリア「エドガー!」
エドガー「何ですか。」
ジュリア「その子について行って頂戴!」

レレヴィを指さすジュリア。
エドガーは静かにうなずく。

ジュリア「レレヴィ、私達の前に来客は?」
≪スカーレット・ファントム様のみです。≫
ジュリア「スカーレットはもう来てるのね。」
≪リアナ様とお喋りをしていると思いますよ。≫

また釵が増えるわね、と呟く。
サクラ達の方に振り返ると、すでに眠っていた。

ジュリア「…『眠りの森』…、スリープ・フォレスト。」
エドガー「貴女は眠っていないのですね。」
ジュリア「私は免疫があるもの。」
エドガー「一度来ていたら免疫が付くものなんですか?」
ジュリア「10回は来てないと付かないわ。」
エドガー「貴女はこれで11回目だと?」
ジュリア「いえ…58回目。」

エドガーはその数字を聞いて飽きれた様に笑う。
事実だもの、と返すジュリア。

すると、目の前の景色が一転した。


第33話 終わり

Re: イナズマイレブン 『花騎士物語』 ( No.56 )
日時: 2011/03/26 12:39
名前: ユキナ ◆jSzUFJdXHo (ID: FDRArTRL)
参照: http://www.youtube.com/watch?v

32話に感動!!

58回って;;
ジュリア様すげぇっ!

Re: イナズマイレブン 『花騎士物語』 ( No.57 )
日時: 2011/03/26 12:50
名前: 薔薇結晶 (ID: xBFeLqnd)
参照: http://blogs.yahoo.co.jp/gran_fenrir/MYBLOG/yblog.html

ユキナ>

星夢をかっこよく見せるために頑張ったつもりだ!
うん、王国軍時代とか含めて58^p^


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