二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- RRオリ&腐敗妹【元:RED・RAVENオリジナル】
- 日時: 2012/09/29 05:47
- 名前: あさき (ID: 7foclzLM)
赤い羽のカラスの鈍く光るそれは、血を溢した
「あー、判定書…」
ポサッ...
ここは、死体と赤だけの世界
- Re: RED・RAVEN オリジナル ( No.12 )
- 日時: 2011/05/21 20:32
- 名前: 鴉咲 (ID: /jbXLzGv)
銀髪に蒼い瞳。
足首まで隠れる白のロングワンピース姿の少女。
彼女の名は゛マリア・レイヴチャネル゛。
「はい。よろしいですわ。…ええ。」
【カタン】
マリアは受話器を置き、男に呼びかけた。
「カルゴ!今夜、晩餐会があるから車の準備を!」
「…はい。畏まりました。゛頭領(ドン)゛」
「ふぅ…この暮らしも肩が凝りますわね。」
さっきカルゴに言われたように、マリアはマフィアの゛頭領゛だ。
そんな彼女の唯一の娯楽は、ベランダで本を読むことである。
【ペラッ】
幼い頃に両親を亡くした 彼女にとって、生前に父親が愛読していた小難しい本は宝物だ。
【ペラッ】「くすっ。」
日当たりの良い、ぽかぽかしたベランダ。マリアの透き通った銀髪は日光で七色に輝いた。
どれくらい経っただろう。
「…あら?」
レイヴチャネルの敷地内に、おかっぱ頭の少年が迷い込んできた。
【ひょこっ】
「…ここ、何処?」
塀から降りてきたのだろうか。
少年はそのまま、敷地内で無限ループにはまっていた。
- Re: RED・RAVEN オリジナル ( No.13 )
- 日時: 2012/09/29 06:05
- 名前: 鴉咲 (ID: 271PzwQK)
「…?」
迷子さん、かしら…
「いつか辿り着ける…いつか…。」
少年は変わらず念仏のように呟き続けているのだから、あきれてしまう
「…」
「おい!!貴様!!何の用だ!!!」
部下は、この通り
「止めなさい!!ダキシ!!」
「!!マリア様!…コイツは…?」
────
「どうもすみませんでした。御迷惑おかけましたわ。」
そう頭を下げると、綺麗な銀髪がさらりと前に流れた
「…別に。」
「…レイヴチャネルに何かしら御用でも?」
「いや別に…ん?レイヴチャネルってあの、゛ボスが未成年な為、五大ファミリーとして認められなかったけれど、権力は申し分ない゛あのマフィア!?」
「ええ。私が頭領のマリア・レイヴチャネルですわ。」
そう言って胸に右手を置き微笑むマリアは、自慢する感じでもなかった。
「ボっボク、帰…るからっ」
「…゛RR゛なのでしょう。」
ニコッと微笑む
「っ!!!!」
【ばっ!】【がしっ】
「…!」
構えようとした
…レイヴチャネルなんか、相手にできないから
でも、マリアは笑みを壊さないまま、ボクの腕をつかんでいた
「私、以前にRRに助けられたことがあるのです。…警戒心をといて。」
「…執行人に?」【チラッ】
次の仕事は、急ぎではない。時間もまだある。
「…詳しく聞かせて。」
「ええ。…お上がり下さい。」
重そうな扉の中は窓の大きな部屋で、日の光が眩しかった。
- Re: RED・RAVEN オリジナル ( No.14 )
- 日時: 2011/05/22 06:29
- 名前: 鴉咲 (ID: pzZocD64)
マリアは慣れた手つきで紅茶をカップに注ぐ。
アンディは、珍しげに中をキョロキョロしている。
「ハイ。」【カタン】
「…ありがとう。」
「…では、話の方を。」
「うん。」
アンディは遠慮する様子も無く、いたって普通に紅茶を飲んでいた。
「…私は、幼い頃に両親が頃されて、すぐに頭領になりました。」
「…自分で゛秩序゛をまとめていたの?」
「ええ。摂政みたいな立場の人がいるわけでもなく。」
マリアの瞳には、寂しさが浮いていた。
「…。」
「…そんなとき……、去年でしょうか。゛彼゛に合ったのです。」
ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*「痛っ!!止めて下さい!!」
「うっせえんだよ!!権力なんか、お前が持っても意味ねえ!!」
「【がしっ】おいおい、子供相手にソレはねえだろ?オッサン。」
「あン?なんだよお前…。」
割り込んできた青年は、血を溢したような赤いコートを着ていた。
「…通りすがりのチンピラですけど?」
青年は顔を上げた。
…割と格好よい。
癖の付いた黒髪は、日差しで緑色に輝いていた。
- Re: RED・RAVEN オリジナル ( No.15 )
- 日時: 2011/05/23 21:46
- 名前: 鴉咲 (ID: mogX9zR5)
「助けてくれて有難う御座います!」
「…いーや、お安い御用だぜ。(ニコッ)…俺は「タチス・ナフガレン」だ。…えーと、お嬢さんは…。」「マリア・レイヴチャネルですわ。」
「…゛レイヴチャネル゛ってぇ言うと…あの、マフィアのか?」
「ハイ!」
「そっかぁ…お嬢さんが…。」【ぽふっ】
「ひゃ…。」
タチスは、マリアの頭を撫でた。
「…お前さんには、感謝しねぇとな。お前の゛正義゛は世界を救うよ。」
マリアには、本当に感謝している。
仕事や、秩序の面でっていうのは酷いかな?
会ってみてわかった。
本当にイイ子だ。
*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*
ーガナルファミリーのアジトー
「ってぇ〜。なんだよ、あのチンピラ。」
先程の男は、頬に湿布を貼っていた。
「なあヒリク、あのチンピラ絞めようぜ。」
「…………。」
「おい!聞いてんのか?」
「…ヒューマ、あいつ赤いコート着てたよな。」
「…それがどうした?」
「執行人゛REDRAVEN゛。」
「!!!!」
ヒューマは、一瞬で真っ青になった。
「…大丈夫だ。俺達には゛コレ゛がある。…ボスに報告だ。」
*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー
「…執行人が?…いいだろう。゛アレ゛でレイヴチャネルごと絞めてやる。」頭領 ヒルダンク・ガナルの手には、大きな銃が握られていた。
- Re: RED・RAVEN オリジナル ( No.16 )
- 日時: 2011/05/24 20:41
- 名前: 鴉咲 (ID: /jbXLzGv)
「んじゃ、俺はこれで。」
「ハイッ。ありがとうございました。」
『…わりぃが、お前等は俺が一気に片してやるよ。』
【ガゴン!】
「!??(銃!?)」
3人の男が今で言う歩道橋のような所から飛び降りてきた。
(はっ!)
《″権力なんかお前が持っても意味ねぇ!!!″》
「タチスさん!!!逃げて!!この者達の狙いは私ですわ!!!」
「…………。」
「タチス…さん?」
「…わりぃ。マリア……。」
【がどぉ】
「俺は、″お前の嫌う存在″だ。」
【ぎゃりん】
タチスの手には、フラメルの紋章の描かれた剣が握られていた。
「…おい、ビンゴらしいぜ?…お前、REDRAVENだろ?」
「タ…チス…?」
「…ああ。俺は、0番目の執行人 ″音速の破壊審判者(ジャッジメント)″タチス・ナフガレンだ。」
日光のせいで剣が眩しくて見ることが出来なかったが、きっとタチスは…
まさしく、″無慈悲な鴉″のような表情をしていたのだろう。