二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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ポケットモンスター/Wedge
日時: 2011/11/28 22:28
名前: 空護 (ID: ff/SEmxn)

「…ダイケンキ、『ハイドロポンプ』」


名前:篠森かんな (しのもり——)

年齢:14歳

性格:寂しがりや/無邪気

詳細:のんびりと世界を旅する放浪者。実力はかなり高く、リーグにも挑戦している。
手持ちは6匹を軽く超え、服の至る所にボールを隠し持っているがバトルの時は必ず6匹に絞って戦う。
ポケモン達からは絶大な信頼を置かれている。
ポケモン達の声を聞き取ることができる他、心に直接語りかける事もできる。
実は喧嘩が強い。機嫌が悪いときは絡んじゃダメ。
気配には敏感なのに恋には超鈍感。
イメージの花はスノーフレーク。

大人しく見えるが結構口が悪い。
髪の色は躑躅色と牡丹色のグラデーション、瞳の色は藤紫。
髪はショートで、モミアゲが胸まである。
終始寝不足なのか普段眠い連呼している。

服装は基本着物。紫色の着物が多い。
時折袴ルックだが、着物の時は必ず肩掛けをしている。


設定増えて行きます

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Re: ポケットモンスター/Wedge ( No.1 )
日時: 2011/11/30 18:59
名前: 空護 (ID: ff/SEmxn)

すみません、題は変えませんが主人公と設定を変更します。

Re: ポケットモンスター/Wedge ( No.2 )
日時: 2011/12/02 14:23
名前: 空護 (ID: ff/SEmxn)


兄貴が死んだ。

皆は可哀想、とか、お気の毒に、とか色々と同情のまなざしを向けてくるだけ。
だけど俺にとってそれは、世界が滅びるのと同じくらいの衝撃を受けるものだった。
俺は『不吉の子』って言われていて、周りから迫害されてて、親も見て見ぬふりをする。
そんな誰からも愛されない毎日を送っていた俺に、当たり前のように愛情を注いでくれたのが兄貴だった。

兄貴は俺と違って人気者だった。
俺には意地悪な部分もあったけど、それも一種の愛情表現だと俺はわかっていたから。
こっ恥ずかしいことを平気で言ってくる奴だけど、大好きだった。

でも、死んでしまった。

もう俺の世界に色は戻らない、もう兄貴は戻ってこない。
誰も俺を愛してくれる奴なんていない。

俺は何度も死にたいと願った。
空想のナイフを脳に、腹に、心臓に、胸に突き刺して、空想で死んで。
きっと空想で死ねるなら、俺は星の数ほど死んでいるだろう。
だけどまだ息をしていたいから、俺は生きている。

俺はもう死んでいて、ただ息をしているだけの屍。

今日も、空っぽの一日を送るはずだった。


両手に大きな買い物袋を持った俺は、人通りの多い道路を歩いていた。
歩道の道路が青になる。
それと同時に川のように一気に人が道路を渡った。

「やべ…赤に変わっちまう」

もうほとんどが渡り終えた後に、一人遅れた俺は青の横断歩道を走って渡った。
その時だった。

反対車線から信号無視した大型トラックが、猛スピードでこちらに向かってきていた。
人々が俺になにやら叫んでいる。だけど俺にはその声は届かなかった。

あぁ、ようやく兄貴のところへいけるんだ。

トラックは俺に気づかずに、俺の小さな体を一気に跳ねた。
俺の体は紙切れのように舞い、やがてアスファルトに叩きつけられる。
俺の心は安堵に包まれて、やがて意識は黒く塗りつぶされていった。

Re: ポケットモンスター/Wedge ( No.3 )
日時: 2011/12/02 19:22
名前: 空護 (ID: ff/SEmxn)

俺の人生やっと終わったなー…
それで兄貴にも会える…って、何でこんなに体に風当たってんの?

俺はうっすらと目を開けた。

そこにあったのは天国のお花畑でも、地獄の溶岩の海でも、ましてや血溜まりのコンクリートの上でもなく。
まっさらな空の上でした、まる
じゃあ何で風当たってんの、この浮遊感何なの。
あー、落ちてるのか………って。

「落ちてるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!?!?!?!?!?!?」

え、ちょ、コードレスバンジーって。
ここどこなのマジ何なの。あれですか、神様が俺にもう一回人生歩めとかそんなんですか。
いやいやいやコードレスバンジーで死ぬとか第二の人生はじめる前にTHE ENDしたら洒落になんないから。
誰か助けてくださいよホント。


—————同時刻、森@ランス視点


一方地上では。

「荷物運び終えました、ランス様」

黒くて胸に大きくRの文字を構えた集団が何やら怪しげな事をしていた。
何やら詰め込んである様子のダンボールは山のように積まれている。
ランスと呼ばれた若い青年は『そうですか、ご苦労様です』と短く返す。
女がそれに答えようと口を開いた。

直後。

「あ。」

「ぐぇッ!?」

突如子供が女を踏み台にして華麗に着地。
いや、突如子供が『空から落ちてきて』丁度着地地点にいた女をクッションにして華麗に着地した、という方が正しいだろう。
クッション宜しく哀れな女は蛙の潰れるような声を出して倒れる。
子供は何事もなかったかのように立ち上がる。

「いやー、危なかった…このまま落っこちたら誰か踏んじまうかと」

「もう既に踏んでますよ貴方」

部下が命の危機に晒されているというのに冷静に突っ込むランス。
というかそろそろ本当に危ないですよ、部下の命が。


—————森@主人公視点


うっわ踏んじゃってたよ…しかも女の人だし…

「えっと…何かすみません、部下の人を」

「構いませんよ、たかが部下です」

あれ、さらっと酷い事いったなこの人。
たかが部下って、どんだけ偉い人なんだろうか。
そして、目の前の男の人は懐から紅白反転のボールを取り出し、投げる。
中から現れた四つの羽の蝙蝠のような生き物を数匹従えて、俺を睨む。

「貴方は何者です?我々ロケット団に喧嘩を売るということは、そこそこ腕も立つのでしょう?」

「は?ロケット団………ってここ、ポケモンの…!?」

「それ以外に何があるというのですか?おかしな方ですね…
クロバット、『エアスラッシュ』」

クロバットと呼ばれた蝙蝠達は羽を翻し、素早く切りつける。
その動きを目に捕らえ、俺は…

ダァンッ!!

「……銃刀法違反、ですよ」

「へぇ、銃弾足元撃ち込まれたのに顔色変えないんだ。すご」

のんきに笑う俺の手に握られているのは、拳銃。
若干知名度は低い、軍用銃デザートイーグル50AE…という拳銃だ。

でも俺は実際、この拳銃を所持していたわけじゃない。
所謂、『特殊体質』ってやつだ。

俺が、周りから愛されなかった理由の、一つ。


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