二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- おもちゃ箱の国のアリス〜君を探して〜
- 日時: 2012/04/27 22:55
- 名前: ペールラ (ID: rcIQsSyG)
「えー、と・・・;」
静かな森、ドアだらけな木。
それしか存在しない、謎の場所。
「ここ・・。」
見覚えがない・・・。
諦めてやれやれのポーズを取った。
「どこ?;」
なんとなくメルヘンな感じ。
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- Re: おもちゃ箱の国のアリス〜君を探して〜 ( No.63 )
- 日時: 2012/05/17 22:19
- 名前: ペールラ (ID: rcIQsSyG)
第24章「甘いものより君をください!」
Trickか、Treatか。
正直どうでもいい。
どっちでもいい。
いや、ちがうな。
コンコン
どっちも欲しいのかもしれない。
志「?はーい。」
ガチャッ
いたずらか、お菓子か。
いわゆる、苦いものか甘いものかの選択。
あたしは、どっちも欲しいな。
ダ・デ「「Trickortreat!」」
志「帰れ。」
目の前には双子。
片方は、オオカミのような耳を付けている。
もう片方は、黒い布を被っている。
ダ「いきなり帰されたぁー・・。」
ディ「treat下さい!」
志「だから、なんで急にハロウィンみたいになってるの。」
ディ「ボスが提案したんだもん。」
ダ「志穂は魔女ね。」
志「いやいや・・;」
勝手に話が進んでいく中、がんばってついていく。
志「というか、子供が子供にお菓子をねだってどうするの・・?」
はぁ、と呆れて溜息。
むっと双子は顔をしかめた。
ダ「あ!この姿じゃダメなんだよ!兄弟!」
なにか思いついたようで、黒いマントをしたディーに言った。
その意味がわかったようで、顔をぱっとさせた。
ディ「!なるほど!名案だね、兄弟!」
他の仮装をするつもりだろうか。
待ってて!と言ってどこかに走っていく。
志「はぁ、やっと帰った・・;」
バスッ!
ベットに横たわって月を眺める。
今は機嫌が悪い。当たってしまいそうで怖いのだ。
なるべく会いたくない。
最近では、双子に会うのが苦痛に思っている。
会うたびに心臓がバクバク言う。
頬が赤くなるような。
でも、会いたいって思ってしまう。
なんなんだろう、この感情は・・。
バン!
志「っΣ!?;」
びっくりして、起きあがってドアを見た。
志「っ・・・・。(怒)」
デ・ダ「「これならいいでしょ!?」」
ニッコリと無邪気に笑う双子。
志「大人になればいいってもんじゃありません!」
デ・ダ「「えー・・。」」
大人になればいいというものじゃない。
しかし、随分と焦ってきたのだろう。(焦ってきた理由がわからないが。)服装とか髪が乱れている。
志「はぁ・・まず服装とか整えなよ。」
デ・ダ「「はーい・・。」」
二人に背を向けて、ある箱を見る。
中身を開けると、トリュフチョコが入っている。
ディ「なにそれ。」
ひょこっと、髪を整えながら上からのぞき見てくるディー。
少し、髪が当たってくすぐったい。
志「チョコ。」
ディ「それはわかる。」
志「ブラッドさんがくれたの。」
ディ「・・ふーん・・。」
あたしが大人になる方法。
それは。
志「あむっ。」
チョコを口にする。
わずかに広がる苦味。
ゆっくりと溶けるを味わって、のどに流し込むと。
ボンッ!
ディ「っ!?」
ダ「!?」
煙が消えるといつものあの大人の姿。
志「・・。」
ダ・デ「「・・・・・。」」
じろーとあたしを見てくる二人。
志「・・何?;」
チラッと顔を合わせる二人。
二人もこの姿にもう見なれているはず。
しばらく沈黙が続く中。
ディ「んー・・髪が・・;」
ダ「大丈夫?」
どうもうまくいかないようだ。
焦っている。
志「・・やろっか?」
ディ「!お願いしまーす・・;」
ディーの後ろに行って髪を結ぼうとするが、立ったままでは手が届かない。
志「ちょっとしゃがんで。」
ダ「あれぇ〜?とどかないんだww」
ディ「とどかないんだww」
志「う、うっさいな!さっさとしゃがんで!」
大人の姿じゃなければ、二人よりわずかだが大きい。
でも、大人の姿になると、あたしと結構身長差が出てしまう。
そんなこと考えながらディーの髪に触る。
志「・・さらさら。」
ディ「?そう?」
ベッドに座るディー。
ディーの後ろにあたし。
その隣がダム。
ダ「へー触らせて!」
ダムの手が伸びる。
ダ「あ、ホントだ!」
志「双子のくせに触ったことないの?」
んー。と考えるダム。
確かにないね。と言ってくるディー。
志「はい、結び終わった。」
ディ「あ、ありがと。」
結び終わったから、ベッドから下りようとしたら・・
志「わっ;」
バランスを崩してしまった。
ダ・デ「「!!」」
バスッ
床にゴンするかと思ったが、なぜか床にしてはやわらかい感触。
そして、腕が誰かに掴まれているような。
ディ「大丈夫?」
ダ「ケガは?」
志「・・へっ?///」
うまく状況が飲み込めない。
上に視線を向けると、ディーの顔がある。
腕に視線を向けると、ダムの手があたしの腕をつかんでいる。
どうやら、ディーに受け止めてもらったようで、ダムは落ちないように支えようとしてくれたのだろう。ゆっくりとその手を離した。
志「っ〜〜・・?///」
多分今の自分は顔が真っ赤になっている。
恥ずかしくなって、ディーの服を強く握る。
ディ・ダ「「・・・・。」」
あ、と何かおもいだしたようディーが声に出す。
ディ「そういえば、さっきボスに呼ばれてたんだ・・。」
ダ「そうだっけ?」
そっと、あたしを離すと、走ってバイバイ、と手を振る二人。
姿が消えると、ペタンと座り込んでしまった。
志「あ〜〜もぉ〜〜!」
自識過剰なのはあたしだけ?
まだ、赤くて熱い頬を冷ましたくて、手を当てる。
・・・・・・・・・・・・・・・・双子・・・・・・・・・・・・・・
ディ「あっぶなー・・。」
ダ「さすがにやばかったね。」
ディ「理性、ふっとぶところだった・・。」
ダ「ほんと、なんも自覚なしなんだもん。志穂って・・。」
はぁ、と溜息をつく。
ディ「ねぇ、兄弟。」
ダ「ん〜?」
ディ「あいつって・・あんなに細いんだっけ?」
ダ「それ、ぼくも思った!あいつ、がりがりすぎるでしょ。よく食べるくせに・・。」
ディ「ホントだよね!あんなに食べてる癖に・・なんなの?志穂の腹はブラックホール?」
ダ「それ、ギャ●曽●?」
危ないネタはやめなさい。>byペールラ
ディ「でも、見るからに細いよね・・。」
ダ「うん・・・。」
ダ「それに、やわらかいし・・?」
ディ「うん、そう。ふにふにして・・グミ・・?ホイップ?その中間的な・・。」
ダ「マシュマロ・・?」
ディ「あー・・色白いしね。」
ダ「じゃあ、今度から志穂はマシュマロで。」
ディ「お菓子、もらうの忘れたね。」
ダ「ね。まぁ、いいんじゃない?」
ディ「?」
ダ「いいもの見れたし^^」
好きな子談話。
ハロウィンで双子はお菓子のほうがいいみたいです。
あとがき
あー・・なげぇなぁ・・。
フラグ立ちました。そろそろ、イチャイチャさせるかなぁ・・。
- Re: おもちゃ箱の国のアリス〜君を探して〜 ( No.64 )
- 日時: 2012/05/19 22:17
- 名前: ペールラ (ID: rcIQsSyG)
第25章前「帰る場所。」
嗚呼、どうしてこうなってしまったのだろう。
暗い監獄、冷たい床。
不気味に笑う、転がったぬいぐるみの頭。
あたしはただ、ここに来ただけだ。
それなのに、突然放り込まれた。
志「・・・・。」
でも、身体が動こうとしない。
疲れてしまった。
こうしている方が楽なのかもしれない。
ずっとマスクヤローに怒鳴っていたが、聞く耳も持ってくれない。
隅っこでぐったり。
————
一人で来るんじゃなかった。
一人できて良かった。
———————
ぐるぐると回る別々の感情。
ゆっくりとまぶたを閉じた。
『志穂!』
『しーほー!』
元気に手を振るあの二人。
あぁ、いまさら気づくなんて。
志「あたし・・あいつらの事・・」
好きなんだ。
なんという身勝手な感情だろう。
なんて・・
きれいな感情だろう。
「恋」
というのは。
ぽろぽろ涙が出る。
どうして、本当にどうしてこうなってしまったのだろう。
すぐに帰るつもりだったのに。
とうとう、置いていけなくなってしまった。
この世界を。
カツン、カツン・・・
ジョ「おい。」
志「・・・何。」
ジョ「・・・大丈夫か?」
志「あんたのせいだよ、バカ。」
すっぱりと、へらず口がべらべらしゃべる。
志「なんで、こんな事したの。」
ジョ「・・・ジョーカーにやれって言われた。」
志「ジョーカーさんが?」
ジョ「・・あぁ。」
志「・・そう。」
そこで会話が切れた。それでも、マスクマンはあたしが入ってる牢屋の近くで、オロオロしている。
カツン、カツン
また、同じような足音。
多分、あの人だ。
ジョ(ホ)「やぁ、どうかな?監獄の居心地は。」
ニッコリと薄っぺらい笑顔を見せるジョーカーさん。
多分こっちは、サーカスの方だ。
ぎろりと横目でにらむと、さらにおかしそうに口を歪める。
ジョ(ホ)「どうやら不機嫌なようだね。」
志「当たり前じゃん。なんなの、人をこんなところに放り込んで。」
ジョ(ホ)「わかんないみたいだね。監獄ってどんな人が入る場所?」
志「罪人・・でしょ?」
ジョ(ホ)「そう、つまりここに入ってる君は罪人ってわけ。」
志「・・・は?意味わかんない・・。」
あたしはなんかしただろうか。
確かに顔なしのひとを一人殺した。
でも、この世界では命など軽いもの。だからそんな事では捕まらないはず。
ジョ(ホ)「君の本当に帰るべき場所は?」
志「そんなの、決まって・・。」
あれ?
あれ?
なんで、帽子屋屋敷って言おうとしたんだろう。
違う、あたしの帰るべき場所は・・・?
志「・・・・・。」
ジョ(ブ)「・・・・・。」
ジョ(ホ)「・・・・クスッ」
ジョ(ホ)「わかった?そう言うこと。」
カツン、カツンと歩きだす二人のジョーカー。
「「志穂!」」
志「!」
聞き覚えのある、声。
あぁ、やっぱり好きなんだ。
今、凄い安心してる。
あとがき
よーし、もうひとつ書くぞー。
おー!
- Re: おもちゃ箱の国のアリス〜君を探して〜 ( No.65 )
- 日時: 2012/05/19 23:21
- 名前: ペールラ (ID: rcIQsSyG)
第25章後「究極のさみしがり屋。」
「「志穂!」」
ジョ「「!!」」
ジョ(ブ)「なっ・・どうやって入ってきやがった・・。」
ディ「小説だから!」
言うな!;>byペールラ
ダ「兄弟!それを言っちゃダメだよ!」
ジョ(ホ)「まぁ、小説だからって侵入者はちゃんと始末しなきゃね。」
いつの間にか片手に持っている黒い鞭。
二人は大人の姿だからまだいいが、勝てるのだろうか。
ダ「それより、志穂は?」
ジョ(ホ)「志穂ちゃんなら、檻の中だよ。」
デ・ダ「「!!」」
あたしに指をさすジョーカーさん。
双子と目があった。
目があった瞬間、あたしのほうに駆けてくる。
ディ「志穂!大丈夫?」
志「へーき。」
ダ「なんか、顔色悪いけど・・。」
格子越しに触れるぬくもりが暖かい。
志「大丈夫だって・・;」
二人とも安心した顔で溜息をついたが、すぐに顔を引き締め、ジョーカーさんたちに顔を向けた。
ディ「志穂、返してもらうよ。」
ゆっくりと立つと、鎌を構える。
ジャキン!
光がないはずなのに、ぎらぎら光る鎌の刃。
二人の真剣な瞳。
二人の目の前には、にやにや笑うピエロと看守。
先に手を出したのはマスクマン。
鞭のくせにナイフみたいに飛んでいく。
それはダムに向けられたが、鎌で弾き返す。
まさに、コングが鳴った瞬間。
・・・・・・・・・・めんどい、飛ばす。・・・・・・・・・・・・
ディ「っ!」
ガンッ!
志「っ!デ、ディー!」
あたしが入っている鉄格子にはじかれるディー。
どうやらジョーカーさんは肉弾戦も得意のようだ。
ダ「兄弟!っ!」
ジョ(ブ)「オラオラ!よそ見してる暇はねーぜ!」
鞭がダムに当たる。
鞭ってこんなするどい音がしたんだっけ。
ディーはすばやく身体を起こすと、ジョーカーさんに向かって、刃を向ける。
ジョ(ホ)「ははは!どうしたんだい?さっきの勢いは!」
でもそれを軽々と避ける。
ディ「っ・・!」
コォ、と鎌が光ったと思ったら銃になった。
パン!パン!
ジョ(ホ)「うっ・・。」
見事命中。
でも、急所には当たらない。
ジョ(ブ)「ジョーカー何やってんだ!っと・・;」
ダムが振った刃がブラックさんにわずかに当たる。
パン!
ジョ(ホ)「ガハッ・・・」
今度はディーが撃った弾が腹に当たった。
ジョ(ホ)「あ・・・あはははははははははは!!無駄だよ!どうせ、代わりが出てくるんだから!」
ディ「煩いよ。」
パンパン!
ドシャ・・・
ジョーカーさんの死体が血だまりに落ちた。
志「・・・・。」
唖然と、それを見る。
ガタガタと怖くなった。
スパン!
するどい音で我に帰る。
ガシャン!
ダ「はぁ、はぁ・・;」
ディ「・・・っ;」
二人とも、肩を上げ下げしている。
ジョ(ブ)「諦めて帰れよ。ここで帰れば命拾いするぜ。」
ぽたぽたと二人から流れる赤い水玉模様。
何もできない自分。
志「・・お願い・・もうやめて・・。」
自分で驚くほどの涙声。
ぼろぼろと流れる涙。
ダ・デ「「・・やだ。」」
ジョ「・・あ゛?」
ダ「志穂。」
志「・・・?」
ディ「帰ったら、お礼。」
ぐしっと服の袖で、赤く染まった口元をぬぐう、二人。
その言葉の意味。
志「っ!」
タン!
ちゃんとわかる。
そっけないけど、ちゃんとわかるよ。
二つの刃がマスクマン・・いや、ジョーカーの身体を交差する。
ドサッ・・・
志「・・・・。」
終わった。
二人は、ジョーカーが倒れた事を確認すると、身体を光らせて子供の姿に戻った。
ダ「志穂・・大丈夫?」
よろよろと、している二人。
あたしより自分の心配をしろって話だ。
志「あたしの心配なんかより、自分の心配をしてよ!」
ディーの手が格子の扉にかかるとキィ、と開いた。
もちろんすぐに抜けた。
そして、倒れそうな二人を支える。
がっくりと、する二人。
志「ばっかじゃないの・・・・?」
ディ「その顔でその台詞・・?」
あはは、と力なく笑うディー。
ぼろぼろと大粒の涙を流している自分。
ダ「早くしないと、ここ崩壊するよ・・・。」
・・・・・・・・・・・・・・森・・・・・・・・・・・・・・・・
両肩で支えている二人。
今、ぐったりと気絶している。
志「・・・ほんと・・バカだよ・・。」
帰る途中、
ダ『志穂−・・。』
志『何?』
ディ『今、お礼して。』
志『は?』
デ・ダ『『お願い、あるの。』』
志『・・いいよ。』
デ・ダ『『これからは、恋人同士ね。』』
志『・・うん・・。って、えっ!?』
そこで二人は気絶してた。
志「あたし好きになるなんて・・。」
見えてくる帽子屋屋敷。
門の前にはエリオットさんやメイドさんがいた。
エリ「!!志穂!門番!」
メイド「志穂さーん!」
志「!う・・うわぁぁん!」
そのあと、二人はすぐに治療。
一命を取り留めた。
やっと、長い夜を抜けだした気がする。
あとがき
どうしよ・・もうひとつ行こうかな・・。
- Re: おもちゃ箱の国のアリス〜君を探して〜 ( No.66 )
- 日時: 2012/05/19 23:45
- 名前: ペールラ (ID: rcIQsSyG)
第25章ミニ「だから、深夜に小説を書くなとあれほど・・。」
ベッドですやすやと寝る二人。
身体には包帯が巻かれている。
志「・・・。」
あれから三時間単位去った。
見守ることしかできない。
あたしが強くないばかりに、二人にこんな大けがをさせてしまった。
コンコン
志「!はーい。」
ガチャ
エリ「よっ。お疲れさん。」
片手をあげるエリオットさん。
さすがに心配らしい。
志「エリオットさん・・。」
エリ「どうだ?双子は。」
志「今は、呼吸も安定してるし、大丈夫。」
多分ね、と付け加えた。
エリ「志穂も大丈夫か?休んだ方が・・。」
志「大丈夫!あたし、こう見えても、夜更かししても大丈夫なんだよね^^」
エリ「そうか?でも、本当に無理はするなよ?」
志「うん^^」
ドアを閉めて、仕事に戻るエリオットさん。
志「だって・・あたし、これしかできないじゃん・・。」
もう扉の前には誰もいないのに。
・・・・・・・・・・・・・・・数時間後・・・・・・・・・・・・・
ボーッと外を見る。
まぶたが重くてヤバい。
なんか刺激的な物がほしい。
そんな風に思っていると、フードが急にしまった。
志「ぐえっ!?Σ」
くるりと後ろを向くと、
ディ「・・・。」
志「・・・・(・ω・;)お、おはよう・・。」
ディ「・・はよ。」
志「・・・・ナンデスカ?;」
ディ「なんですか?じゃないよ!約束、忘れてないよね!?」
志「は?ちょ!ダム、まだ寝てる!;」
はっ、となって少し声をひそめた。
ディ「約束。お願いのやつ。」
志「あんた、覚えてんの?;」
ディ「覚えてるよ。」
ダ「んー・・。おはおー・・。」
そしてとうとうダムまで起きた。
ダ「あー、二人してなにイチャイチャしてるのぉー?ずるい!」
後ろからガバッと抱きついてくるダム。
志「きゃー!ちょっ!///」
ダ「身体いたーいww」
さらにだらんとよっかかって来るダム。
ディ「あ、ずるい!」
僕も、と言わんばかりにディーも抱きついてくる。
これぞ噂のサンドイッチ。
志「は、離してよ!病人は大人しく寝なさい!///」
やだーと言ってくる二人。
同じ年齢と言ってもさすがに重い。
それを眺めてにやにやする保護者達。
あとがき
はい、結ばれました。
リア充爆発しろよ。
明日も最新します。
- Re: おもちゃ箱の国のアリス〜君を探して〜 ( No.67 )
- 日時: 2012/05/20 14:44
- 名前: ペールラ (ID: rcIQsSyG)
第26章「無理してない」
※双子視点
当たり前な天井。
身体のあちこちがズキズキする。
天井に手をかざすと、手にはわずかに赤くなっている包帯が映る。
今は兄弟と二人。
さっきまで志穂がいたが、食事を持ってくると言って、部屋を出て言った。
あえて、言わなかった「行かないで。」
少しは大人にならなきゃ。
ダ「兄弟。」
ディ「なに?兄弟」
顔だけ、兄弟に向ける。
ダ「・・僕らってやっぱり子供かな・・。」
ディ「・・・わかんない・・。」
ダ「それに比べて・・志穂は・・。」
ディ「僕らと違って、まぁ、わがままだけど、その分凄い優しいよね。」
ダ「・・・うん。」
ガチャ
志「取ってきたよー!」
ダ・デ「「わーい!」」
明るい志穂の声が響く。
さっきのことなんてなかったみたいに。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・いただきまーす!・・・・・・
志「傷はどう?」
おいしそうに、食事を食べている志穂が聞いてきた。
ダ「だいぶいい!」
ディ「僕も。」
そっか、と笑う。
そのあとは下を向いてダンマリ。
無理してるように見える。
何を考えているのか。
どうして黙るのか。
ダ「・・志穂?」
志「え・・あ、なに?」
ニッコリと顔をあげて笑う。
やっぱりだ。
無理している。
呼ぶと驚いて、ニッコリ笑って応答するのは志穂が無理している証拠。
ディ「・・無理・・してない?」
志「え?無理なんて・・・。」
目をぱちくりさせている。
どうやら、自分では気づいていないようだ。
さっさとごちそうさまをする、志穂。
志「二人もさっさと食べちゃいなよ?」
・・・・・・・・・・・・・・・ごちそうさまー・・・・・・・・
※志穂視点
ガチャ
ダ・デ「「・・すー・・すー・・」」
小さな寝息を立てて寝ている二人。
少し安心した。
志「・・・無理は・・してないんだけどなぁ・・。」
あたしが弱いから。
弱いせいで・・。
志「・・あたしが弱いせいで・・二人にこんな大けがおわせちゃったんだもん。こんくらいはしないと。」
二人を見ながらつぶやく。
二人が眠っていなかったらこんなこと、言わないだろう。
バサッ!
志「!?;」
突然、眠っていたはずの二人が起きあがった。
ダ・デ「「ばっかじゃないの!?」」
志「なっ・・;起きてたの!?」
ダ「ごめん、たぬきでした!」
ディ「それより、志穂のせいじゃないから!この傷は!」
そう言ってる癖に、なんでちょっと怒ってるんだろう。
志「だ、だって・・。」
ダ「志穂が弱いわけじゃないよ!」
ディ「そーだよ!」
志「で、でも・・あたしが弱いから、二人に・・。」
ダ・デ「「あーもー!」」
わしゃわしゃと頭をかく
志「そ、そんなことしたら傷口がっ;」
ディ「とりあえず!」
ガシッと両腕を掴まれて、
ダ「寝る!」
志「ええぇっ!?;ちょ・・;」
そして、引っ張られ強制的にベットin。
バスッ!
ダ・デ「「お休みー!」」
志「・・・;」
二人の真ん中。
男の子と一緒にこんな風に寝たことがない。
まぁカノカレ同士だし、いっか。なんて・・。
不思議と、うとうとしてしまう。
そして、ゆっくりと目を閉じて眠りに入る。
・・・・・・・・・・・・・・・・スピー>by志穂・・・・・・・・
ダ「やっぱり無理してた。」
ディ「ね。」
ダ「それにしても・・・」
ダ・デ「「寝顔、萌える。」」
あとがき
最後のセリフワロタwww
この後、三人は仲良く寝ましたとさ。
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