二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 織田信奈の野望 「「ようやくの仕事」」
- 日時: 2013/07/03 18:06
- 名前: ぜにがた (ID: IGAMlEcf)
織田信奈の野望の二次創作です!
注意
更新日は決まっていません。
主人公の名前が違います。
歴史の動き方などは大体おなじです。
目次
始まり >>01 >>02 >>03 >>04 >>05>>06 >>07 >>08
美濃の蝮 >>09 >>10 >>11 >>12 >>13 >>14 >>15 >>16 >>17 >>18
騒がしい長屋 >>19 >>20 >>21 >>22 >>23 >>14 >>25
駄文ですが、いざ出陣!!
最初からは下のページ2からお願いします。
- Re: 織田信奈の野望 「「未来の力!?」」 ( No.19 )
- 日時: 2013/05/03 23:20
- 名前: ぜにがた (ID: LWAPAHAd)
会合を終えた信奈は、尾張の本城の清洲嬢に向かう途中、今回大きな役割を果たしたバカざるのことを考えていた。
(なんなの、あいつは! 未来からきたとか変なことほざくし、私のほうがよっぽどましに見えるほど変な服着てるし。
そのくせ、蝮のことを言葉で丸め込むし・・・
あー!バカざるのくせに)
信奈は出発する前に、龍介を足軽に取り立てた。
つまり、正式に龍介は尾田家の一員になったということになる。
さい先のいいスタートだった。
清洲嬢に着くと、信奈は
「このサルにすみかを与えときなさい」
とい言って、犬千代に龍介を案内させた。
「・・・龍介はうこぎ長屋に住むことになった。」
「なんでうこぎ長屋って言うんだ?」
犬千代の後を追いながら、龍介は聞いた。
「・・・長屋の庭にたくさんうこぎが生えているから」
「なるほど、じゃあ食い放題だな。」
「・・・着いた、隣は犬千代の家、おとなりさん」
案内されたのは、何軒もの平屋を連結されたような建物の、一番はじっこの部屋だった
広さは六畳ほど、外にはうこぎの生け垣が。
「いやー得体の知れないこんな世界に来たのに、早速生活できる家がみつかるなんて、ラッキー」
「・・・らっきー?」
犬千代は首を傾げた。
「運がいいってことだ」
「南蛮の言葉?」
「そうだ、難しいけど未来だとみんな勉強するんだ」
「龍介はぺらぺら?」
「犬千代の目が、期待するように潤んだ
「I am glad to be heighbor with you!」
(あなたが隣人で、私はとてもうれしい!)
「すごい。」
「Thank you」
犬千代の表情が驚きに変わった。
「犬千代も、がんばればしゃべれるようになる?」
「いつか教えてやるよ、俺は厳しいぞー」
「・・・やさしくおねがい」
「・・・いけない誤解を招くからそうゆうのやめて!」
その後、犬千代におそわりながらうこぎ汁を作っていると。
60は越えたであろうじいさんが入ってきた。
「おうおう、なんだかにぎやかだのう」
「?誰だこのじいさん」
「・・・この長屋の主。浅野のじいさま」
(主って・・・、ここは沼かっ!)
「おお、小僧おまえさんが信奈さまのサルさまかえ」
「俺はサルじゃねぇ!よく見ろ。本物の人間だろうが」
すると、下から
「でも、長屋中信奈さまのサルがきたと評判ですぞ」
と、声がした。
- Re: 織田信奈の野望 「「未来の力!?」」 ( No.20 )
- 日時: 2013/07/04 02:10
- 名前: ぜにがた (ID: Zjcetz5k)
視線を向けると、そこにはどこから出てきたのか少女が一人。
「この子は孫のねねじゃ。年は数えで8」
「小学生1年ぐらいか・・・。ねねいいか、俺はサルじゃねぇ、人間だ!」
「見た目ではわかりませんぞ! だからこのねねがテストしてさしあげますぞ!」
「センター、9位の実力見せてやるぜ」
「2+3x4は?」
「簡単だ!14!」
「つぎですぞ。5x6+3x9+8x7は?」
「113!」
「56x88はなんじゃ?」
「4928!」
「「おお!」」
「じいさま。なかなかやりますぞ」
ねねは、愉快に輝く瞳を浅野のじいさまにむけた。
どうやらこのよく分からない戦いは、引き分けにおわったようだった。
- Re: 織田信奈の野望 「「未来の力!?」」 ( No.21 )
- 日時: 2013/06/23 00:47
- 名前: ぜにがた (ID: JQeqCE/N)
「なるほどねねは算盤をやってんのか。どうりであんなに早く計算ができるわけだ」
「勘定などならお任せですぞ。」
龍介たちは、全員で和気あいあいとうこぎ汁を囲んでいた。
「・・・とまぁ、そんな感じでこれからここに住むことになったから、よろしく頼むぜ」
「ちゃんとお世話してあげるですぞ、サルさま」
龍介は二杯目のうこぎ汁をよそった。
「だから、俺はサルじゃないって言ってるだろ。信奈が勝手に言ってきただけだって。・・・熱っ!」
「大丈夫、信奈さまは商人でもサルでも、働き者なら差別しないで取り立ててくれる」
ポン、ポンと、犬千代が肩を優しくたたいてくる
。
「犬千代・・・、ぜんぜんフォローになってないから、それ。むしろとどめ」
一同が陽気にわいわいと大騒ぎしていた、そのとき
門の外から、乱暴な若侍の怒鳴り声が聞こえてきた。
「一体なんだよ、うるさいなぁ」
足腰の弱い浅野のじいさんのは待っててもらい、龍介たち三にんで外に出ていった。
外には十人以上の若侍が、馬の乗って浅野屋を取り囲んでいた。
「我らは織田勘十郎信勝さまの親衛隊だ!」
「信勝?・・・ああ、信奈の弟だっけか?」
龍介は、犬千代に囁いた。
「そう。姫さまの唯一の姉弟」
(珍しく、ちゃんと男だったな・・・)
龍介は、面倒ごとになる予感をかんじながら、前に進み出た。
まわりには、かなりの人だかりができてる。
「あいにく、この長屋の主は出てこられないんで、代わりに俺が。」
とりあえず、身分の差を考えて片膝を着く。
「この家に、未来からきたとほざくサルがいるときいた!。われらはそれを見物にきたのだ」
(どっからそんな噂ながれたんだよ!)
「不本意ながらたぶん俺のことだ・・・」
いらいらが募っていくのを感じながら、龍介はたちあがった。
すると、白い馬に乗ったいかにも貴公子ような少年侍が馬を下りて近づいてきた。
「うつけの姉上が動物を拾ってくるなんて珍しいのでね、僕もこの目でサルとやらを拝みに来たのさ」
高級そうな着物を身にまとい、まるで人形のような顔立ちの少年だった。
「姉上・・・すると、あなたが織田信勝で?」
「いかにも。・・・ふうん貴様がサルか。確かにおかしな格好をしている」
「礼儀だけはなっているようですね若殿。」
「まあ、人間とサルでわ身分が違いすぎますから、当然でしょう」
- Re: 織田信奈の野望 「「未来の力!?」」 ( No.22 )
- 日時: 2013/06/30 21:40
- 名前: ぜにがた (ID: 15pPKCWW)
「礼儀がなっていてもサルはサルだ。こんなものを足軽にするなんて、姉上はどうかしている」
「全くです。あんなうつけ姫が国主とは片腹痛いです」
目の前で好き勝手言う信勝たちを前に、龍介は我慢の限界だった。
「ああうざってえ、ぐだぐだ好き勝手言いやがって、いい加減キレるぞ?」
龍介は信勝の胸ぐらをつかんで持ち上げた。
信勝が手をつかみながら、地に着かぬ足をバタつかせる。
「無礼者! ついに本性を現したかこのサルめ。その手を放せ!斬るぞ!」
周りの取り巻きたちが一斉に刀を抜く。
後ろにいた犬千代が耳打ちをしてきた。
「・・・信勝さまはなんども信奈さまに謀反している。これ以上は本当に斬られる」
ねねも、心配そうに服を引っ張ってきた。
龍介は仕方なく手を離し、どさっと地面に落ちた信勝の前にしゃがみ込んだ。
「なぁ信勝、自分の姉のことをそんなに言うなら、当然おまえはしっかりできるんだろうな?」
「な、なんだと」
じりじりと近づく取り巻きを無視して続ける
「俺がお前に資格があるか試してやるよ。単刀直入に聞く、おまえは尾張を、この日本をどう導く?」
信勝の顔色が変わった。
そ、そんな壮大な話考えたこともない。と目をそらして、口ごもってしまう
「何だ。無いのか?」
「う、ういろうを宣伝して、全国区のたべものにするとか・・・」
どこぞの県知事か、とあきれる答えが返ってきた
「失格」
「ぼ、ぼくが国主になったあかつきには、全国から可愛い女の子を・・・」
「そんなことを言う足軽に最近会ったな、そういえば。」
「ま、間違えた!いまのは個人的な願望だ。ええと、東と北の今川義元と斎藤道三を討ち取り、海道一帯を尾張の領地にしてみせる!」
「どっちとも戦慣れしてるが、お前本当に勝てんのか?」
「か、勝てるとも、ぼ、僕には尾張一の猛将・柴田勝家がついているんだからなっ」
「神頼みならぬ、勝家頼みかよ!・・・まぁいい、それからは?」
「うう、その後は・・・考えていない」
「やっぱりお前じゃだめだ。信奈の方がよっぽどいいぜ」
サルごときに言い負かされるなんて!うぐぐと信勝とその家臣団顔を青くして生唾を飲む。
「とにかく、僕の姉上は大うつけなんだっ!尾張中の民が笑い者しているんだっ!織田家の恥なんだっ!だから僕たちの母上も幼い頃から姉上を嫌って、相手にもーー」
パン!
龍介は信勝の頬を張った。
- Re: 織田信奈の野望 「「未来の力!?」」 ( No.23 )
- 日時: 2013/06/25 21:13
- 名前: ぜにがた (ID: nZYVVNWR)
ただの足軽が、かりにも国で二番目にお偉い殿を殴ったとことに、あたりはしばらく蒼然となった。
信勝はなにをされたか把握できていないようで、目をあたりに泳がせていた。
「いいか、二度と自分の家族をそんな風に言うんじゃねぇ!次言ったら拳で殴ってやる」
そこでようやく、信勝は我に戻った。
「あ、足軽の分際で生意気な口を!それに僕を殴ったな。か、勝家!」
「とんでもないことをやってくれたな、サル」
呼ばれた勝家が見物人を割って近づいてきた。
すでに抜刀し、手には刀
凄まじいさっきを帯びながら、今にも斬りかかりそうな様子だった。
(さすがに、尾張一の猛将と言われることだけあるな・・・)
立ち位置をずらすと、姿勢を変えずに身構えた。
足軽程度ならどうってことはないが、勝家ほどの使い手となると、少しは本気を出さないと、ただでは済まないだろう。
「よう勝家、本当にお前信勝の家臣だったんだーーー
次の瞬間、勝家の腕と刀が消えたのを見て、ねねと犬千代を押しながら、上体を後ろに反らした。
ヒュン! とさっきまで首があった所を刃が通過する。
「外したか、運のいい奴だ。・・・信奈さまには貴様を斬るなと言われていたが我が主君への無礼、今回ばかりは見逃せないぞ」
(見逃さないぞもなにも今本気で斬ろうとしてただろ!)
「運がいいのも取り柄の一つ何でね。・・・お前こいつの家臣なんだろ?主君の道をただすのも、家臣の大事な仕事の一つだと思うぞ。俺は」
「い、今のはだめかと思いましたぞっ」と、涙目のねねを撫でて落ちつかせる。
「だまれ! 信勝つさまは主君なんだぞ!あたしはどこまでも忠義を尽くすしかないだろ」
「こんなぼんぼんより、信奈の方がしっかりやれるって思ってるんだろ? おまえがしっかりしていれば、織田家を一つにまとめること位できるだろうが」
「うう、頭が痛い。とにかく! 足軽のくせに信勝さまを殴った罪は万死に値する。大人しく斬られろ!」
勝家は刀を握り直し、踏み込んできた。
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