二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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織田信奈の野望 「「ようやくの仕事」」
日時: 2013/07/03 18:06
名前: ぜにがた (ID: IGAMlEcf)

織田信奈の野望の二次創作です!

注意
更新日は決まっていません。
主人公の名前が違います。
歴史の動き方などは大体おなじです。

目次
始まり >>01 >>02 >>03 >>04 >>05>>06 >>07 >>08
美濃の蝮 >>09 >>10 >>11 >>12 >>13 >>14 >>15 >>16 >>17 >>18
騒がしい長屋 >>19 >>20 >>21 >>22 >>23 >>14 >>25

駄文ですが、いざ出陣!!


最初からは下のページ2からお願いします。

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Re: 織田信奈の野望 「「未来の力!?」」 ( No.14 )
日時: 2013/02/16 12:20
名前: ぜにがた (ID: cZfgr/oz)

「私が、尾張の大名、織田上総介信奈よ。幼少は吉だけどあなたに呼ばれたくは無いわね」

道三はまだまともに目をあわせられない。

「み、美濃の蝮こと斉藤道三じゃ」

「デアルカ」

 信奈の「デアルカ」とは、「そうであるか大儀である」の略だそうだ。社交辞令が終わったところで、早速本題に入った。

「蝮!今の私にはあなたの力が必要なの。物を譲ってちょうだい」

しかし、この言葉を聞き、道三の顔に、力が戻った。

「さて、それはちと飲めん要望じゃな。美濃はワシが人生をかけて勝ち取ったもの。そう簡単には渡せんのう」

その言葉には強い威厳と誇りがこめられていた。

「尾張ひとつ、まとめられぬそなたに、ワシの人生を任せられる器量があるとは思えん」

ここからは信奈と道三の一対一の戦いである

「あら、あなたほどの人ならば、見ただけで人の器ぐらい分かるのではないかしら」

「年をとると用心深くなるのでな」

くっくっくっ、と不敵の笑いが続く。

「では、そなたを計るためにひとつ質問じゃ」

Re: 織田信奈の野望 「「未来の力!?」」 ( No.15 )
日時: 2013/02/24 18:02
名前: ぜにがた (ID: FQc4ogfY)

「答えられる範囲で答えてあげるわ」

一瞬の沈黙。そして。

「なぜ美濃を攻める?」

確かに美濃って何か利点ってあったか?と龍介は考え始めた。
えーと、・・・・・・思いだせねー。俺、社会と数学苦手だからな。
期末テスト何点だっけ。
あ!すいません学生の皆さん、社会と数学98点の、残り100点でした。
その後、この会合のことを、思い出そうとしている龍介をよそに、信奈は口を開いた。

「美濃を制するものは、日本を制する」

「む?」

道三の目が見開かれる。

「蝮、あなたは天下を取りたいんでしょ」

「ほう、なぜそう思う?」

まるで玩具に興味を引かれるこどものように、道三は身を乗り出した。

「美濃は日本の中心よ。西に京を、東に肥沃の関東平野を備えている
天下をうかがうには絶好の場所よ」

さらに信奈は言葉を続ける。

「私なら、ここに城を気づいて機をうかがう。そして機が来たら、一気に京に攻める」

いい終えたのを見計らって、道三は膝を大きくたたいた。

「はっはっ!、まさかそのことを見破られているとは。そなたはワシと同じ高みにいたのだな」

しかし

「あなたとは違うわ!」

「!?」

「私は日本を平定して,南蛮の国とも戦える強い国にする。そして大きな船を作り世界に飛び出す! そう私が見ているのは世界よ!!」

「そなたには・・・何度も驚かされる。」

道三は目を丸くしている。

「そなたの目は海を飛び越えていたのだな・・・。」


Re: 織田信奈の野望 「「未来の力!?」」 ( No.16 )
日時: 2013/04/01 23:03
名前: ぜにがた (ID: mJV9X4jr)

「どうなの蝮?美濃を渡してくれる?」

「・・・信奈どのの器量はよくわかった。しかし、やはり美濃は渡せんのう。そなたのようなすばらしい将軍と、一度戦ってみたいと思っていた。これはよい機会じゃ」

「つまり、私と戦いたいと? ・・・そっちがその気なら戦ってあげるわよ!」

「では、次会うのは闘志渦巻く戦場か」

「望むところよ」

丁度息の詰まるような会合が終わり、二人が立ち上がったとき
龍介はやっと思い出した、大事なせりふをぼそりとつぶやいた。

「ワシの子供たちは、尾張の大うつけの門前に馬をつなぐことになるだろう・・・」

Re: 織田信奈の野望 「「未来の力!?」」 ( No.17 )
日時: 2013/06/30 21:34
名前: ぜにがた (ID: 15pPKCWW)

先に反応を見せたのは、斉藤道三だった。
出ていこうとする足を止め、凍り付いた表情で、庭に目を向けた

「!? 小僧、今何と?」

龍介は、押さえようとする犬千代と勝家を振り払い本堂に入った。

「信じてはくれないと思うが、俺は未来からきたんでな。
道三、あんた今は勝てても、自分の子供たちは信奈には勝てないと思ってるだろ?意地を張ってないで、信奈に譲っちまったらどうだ?」

あまりにも大胆なな発言に

「サル! なに失礼なこといってんの、さっさと謝りなさい!」

と信奈が怒鳴った。
しかし龍介は道三を見つめたまま動かなかった。
目線の先で、道三は下を向いていた。

「未来・・・しかし、そのようなことが」

Re: 織田信奈の野望 「「未来の力!?」」 ( No.18 )
日時: 2013/04/29 18:19
名前: ぜにがた (ID: /8RPd6Ii)

「自分の夢は自分で叶えたい。確かにその気持ちも分からなくもない。
だが、生きているうちに、日本統一なんて大それたこと、果たしてできるかな?」

道三はうなりながら口を開いた。

「小僧・・・おぬしが本当に未来から来たとゆうなら、一つ、聞かせてくれ」

龍介の後ろでは、道三の従者が刀に手をかけていた。

「答えられる範囲でなら」

その言葉はまるで遺言のように聞こえた。

「ワシは、この斎藤道三の名は、後世に語り継がれているか?」

「ああ・・・、あんたは、ちょっと社会が好きな奴なら、誰もが知る有名人だよ」

「そうか、それならばよい」

道三はパンと手を叩くと、信奈に向き直った。

「信奈どのは実に素晴らしい足軽をお持ちだ。わしの気持ちはもう決まったわい。美濃は我が娘、信奈に譲る!」

信奈の瞳は、すこし潤んでいるように見えた。

「本当にいいの?蝮」

と信奈が聞くと道三は、笑いながら「我が娘の為じゃ」と答えた。
その後、道三は信奈と話をして、譲り状を書き、

「信奈どのの美濃入りの準備をせねば」

といい、正徳寺を後した。
こうして、あわただしく会合は幕を閉じたのだった。


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