二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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{D灰}鳥使いの使徒
日時: 2010/12/15 19:13
名前: アル (ID: gksmjqey)

●どうも、こんばんは。アルと言います。
●初心者なので文章力が皆無&いろんな事情により更新が遅い。
・・という最悪な条件がそろっております。
●こんな方は退場されることをお勧めします
○荒らしさん
○中傷する人
○キャラたたきさん
○私、アルが大っ嫌い、D灰が大っ嫌い、という方
その他もろもろ

●またこの作品は原作をほぼ無視しております。
そういうのが駄目な人も退場されたほうがよろしいですね。はい。

それでは 

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Re: {D灰}鳥使いの使徒 ( No.25 )
日時: 2012/02/24 22:15
名前: アルジュナ (ID: ivWOcvW3)

第十七羽

神田side

ポール「まったくね、【生きとし生けるもの全ての力を我に…】第二開放…燃焼」

奴が何か呪文を唱える。
二人を連れて逃げろ、だと?
ふざけるのも大概にしろと怒鳴りつけてやりたいが
それ所ではなさそうだ
ノアが奴らに向かって行く隙に馬鹿ウサギともう一人の…漆黒とやらに近づく

花千代「おまえ!!!季更ちゃん!!阻止して!」
季更「任せて!」

にしてもふざけた野郎だ。
そう考える…ふとオレは気がついた。
奴の右腕が赤く光っていることを
そして、奴の首に複雑な文様が表れている事を

神田「おい!!テメェどういう…」

遅かった。

ポール「爆ぜろ」

ゴッッッッッッッッッ!!!

瞬間、奴の近くは、居たノア共を巻き込んで炎に包まれた
いや、爆発したというほうが正しいか
まさか、自爆…?

俺「なっ!!?」
花千代「ぐぁ!!!?」
季更「きゃあああああ!!?」

とにかく。
奴が行っていたように
ウサギどもを連れて逃げるしか。
オレには出来なさそうだ。

…最初から最後まで・
いったい何者なんだ
ポール・レノア!!


燃え盛る炎に背を向け、俺は
何処からか現れた無力さを押さえつけるように歩いた。


ポールside

———ありがとうございますね?

そう思いつつ。
僕は燃える炎から出た。
僕は適合者だし。
炎でダメージは受けない。

ふっと思った。

もうこの中にノアは居ないんじゃない?

…消してもいいよね

僕「つっかれるなぁまったく。【全ての炎は僕の元に集う】消火!」

僕が一人呟くと案の定
ノアのお二人は消えていた。

…お。紙が落ちてる

僕「何々?《黒の教団へ伝えろ。我らのもつ情報は、すでに教団の内部の誰かが知っている。
     誰かを探り当ててから、再びこの地、ギリシャ・アテネの町に来られよ》」

一人で呟く。
あー、なるほど。
暗号文か!!

あ、普通のメモか。

じゃあ、これをもって久しぶりに教団へでも帰りましょうか。
久々にあのシスコンの顔も見てみようと思いましたし。


あ、神田さんたち探してからにしようか。
もう、面倒だな。

僕は、焼け焦げたり、もうとにかく荒れ果てている其の地を後にした。




ギリシャ・アテネのはずれ
ラビside

…何さ?ここは?

うっすらと目を開けた。
俺の目に映るのはやけに黒ずんだ天井と
不機嫌そうなユウの横顔

「…ここは?」
ユウ「宿!!」
「な、何も怒鳴ること…」

気づいた。
確か俺ら。アテネの町(の跡地)で戦ってたはずさ??
ソレと、ポールは何処に行ったさ?
団服のポケットの中には、確実にポールの第二ボタンが入っていた。
宿の、ベットの上で一人思考は巡る。

って、寝てたの俺一人さ!?

「ユウ!」
ユウ「あ?」
「漆黒とポールは何処に行ったさ??」

俺がそう叫んだとき。

漆黒「起きたかウサギ」

ユウによく似た口調でへやに入ってきたのは紛れもない漆黒
ある意味感動を覚えたさ
コレが噂(?)による「噂をすれば何とか」って奴さね!!
俺はそりゃもう煩い位の声量で叫んであげた

「漆黒さ!?」
漆黒「俺で悪かったな。んでポールどうした」
ユウ「ポール?あぁ、あいつか。現場においてきた」

は?
おいてきた?
え、ソレって…

「ど、どういうことさ?」
ユウ「あいつが、お前ら連れて逃げろって。其の後、自爆した」
漆黒「はぁっ!?」

じ、自爆!?
と。俺らが驚いている隙に

「失礼なー。自爆じゃないですよ??能力です。意味分かりますよね神田さん?」

…あれ?今声が…

というわけで俺らは一気に部屋の入り口を
みた!!

ユウ「はっ!?何でここに!?」
「ポール!!?生きてたさ!?」
ポール「生きてますよ。何でです?」
漆黒「いや、神田とやらが自爆したって」

漆黒が呆然と
ユウが愕然と
オレは唖然と
目の前のポールを見つめた。
彼は煙草を口に嘲笑するように

ポール「ですから。能力ですって」

といってくれた。

「そ、そうなんさ」
漆黒「ってかノアどうした!!?」
ユウ「何で俺らの居場所が!?」

いっせいに聞き出したユウたちを見下すように長々といってくれた。

ポール「質問なら後です。急ぎの用ができたんで、
ついでに連れて帰ろうかと思って勘で入った宿にたまたま居た感じです。
というわけで帰りましょうか。教団に」

ってか。
この前入ってきた夜神といい、このポールといい、
やる事成す事全て唐突過ぎやしないさ??

「「「唐突過ぎ(さ!!)だろ!!!!」」」

ともあれ。俺らは荷物を纏めて。
教団行きの列車に乗り込んだ



第十八羽に続く

Re: {D灰}鳥使いの使徒 ( No.26 )
日時: 2012/02/28 21:51
名前: アルジュナ (ID: ivWOcvW3)

第十八羽  owl&hawk with 黒の教団☆

教団 夜神side

———精神へ入り込め…———

———妥協は赦さないから———

———相手を確実にしとめるにはまず、己の全てを知れ———


目の前に広がる、懐かしい森
でも、目の前にいるのは
思い出したくない過去の心的外傷トラウマ
彼は言う。妥協するなと
いつでも油断をするなと
己をよく知り、何も知らない顔で周りを欺けと
本当に信頼できると判ってなお疑うことを忘れるなと

だから私は、愛想笑い振りまいてんだ。
そんな自分が小さいってちゃんと判ってるよ

まどろみの中に森は消えていく
彼の何も写さない瞳が吸込まれていく

「…ヵみ…神…夜神…ヤガミ!!!」
私「んぁ?」

まどろみから完全に抜け切ると同時に
目の前に見覚えのある顔が見えた
見覚えがあるって、そりゃあね。
私の部屋まで入ってこれるのは私を除いて、確認できていて二人だもん。
(どういう意味かって?そんなのお察しなさい!!ww)

私「どうしたのぉ…ノワさん…w」

目を擦りながら起き上がる。
目の前に騒然となっている私の部屋が写る。
隣の何か積まれた木箱に座ってるのはノワールもとい漆黒。
この様子だと任務おわったっぽいなぁ。

漆黒「誰がノワさんだよふざけんな」
私「んで、御用はぁ?林檎とって」
漆黒「…ほれ。コムイが呼んでる」

シスコンか…w
わたされた林檎をかじって私は漆黒と反対のほうを見た。
えーと、漆黒がいるのが右側だから、ベットの左側か!

私「…任務かな。ね。」
漆黒「知るか、ってかなに見て…げ」

左側に落ちてる黒いこうもりみたいな奴。
えーと、真ん中辺りの目がむかついて叩き壊した覚えがあります!!
漆黒が呆れた気配で呟いた

漆黒「お前ソレ…壊すなよ…」
私「やー、何か目がむかついて」
漆黒「…おら、室長室行け。」

漆黒が低い声で促す。仕方ないなぁ。まったく
私は純粋にベットから降りた。
んー、他の人から見たら私のこの部屋は
『入る気すら失せるほどに散らかってる。』

こんな部屋に入ってこれる人のほうが勇者かもね☆

私「さー、行きますかぁ!!」
漆黒「俺もかよ」

不満げにうなる漆黒さんに一言

私「じゃあずっと私の部屋にいるつもり?w」

一言彼においていって私は部屋を飛び出した。


第十九羽に続く

オリキャラ募集しようかと思ってしまった。
どうしよう。

Re: {D灰}鳥使いの使徒 ( No.27 )
日時: 2012/03/03 21:57
名前: アルジュナ (ID: ivWOcvW3)

第十九羽  

教団

廊下…というよりは通路(あれ、同じか)

とにかく、通路を進む影二つ。

どちらもオレンジの髪で男。

もう判ったかもしれないが。

ポールとラビだ。

ポール「何ですか、まだついてくる気ですか?鬱陶しいんですけど」
ラビ「ポールが何者調べるんさ」

食堂の前をとおり、そして


室長室。の前まで。

ポール「ここっすね」
ラビ「今は開けないほうが…ってあけた!!!!」

ラビの忠告が耳に入る前に扉を開けるポール。
室長室の散らばった資料を容赦なく踏みつけながら
ポールは室長の居るであろう書類らしきもので形成された山まで歩く

ラビ「ふ、踏んでいいんさ!!?」
ポール「知りませんけど。室長、其処から出てこないと紙ごと燃やしますよ。生きたまま火葬するって所っすか…」

ばささささ…!!!

「やあああお帰りぃぃぃぃぃぃ!!!!」

ポールの慈悲もない一言が終わる前に書類の山が崩れ、中から
室長ことコムイが(青ざめた表情で)出現した

ポール「なんだ。本当にこの中に居たんすかシスコン」
コムイ「…あれ。誰…「焼きましょうか?」あ、お帰りポール君」

ラビ(こ、怖えぇぇぇ…)

あっさりした表情でポールがコムイを脅すのを、ラビもコムイと同じように青ざめてみていた。素で怖い。

その緊迫した状況に…

「しすこーん!!!起きてるか〜いwww」
「…やらかした…って」

お馴染み(?)夜神と漆黒が室長室に入ってきた

夜神「嘘吐き…?よっしゃとりゃぁ!!!」
ラビ「ぐぎっ!!?」
漆黒「ポール!!?」

漆黒のほうはポールを見て目を見開いたが
夜神はラビを見るなり回し蹴りを食らわせるというえげつない(?)仕打ちをしている

コムイ「あれ、夜神さんたちどうしたの?」

コムイがそう惚けると思っていたのか
夜神が先ほど仕留めたラビをコムイめがけてふっとばす
延長線上に居たポールがソレをかわしたため、ラビは見事にコムイに命中した

コムイ「ぎゃ!!!」
ラビ「げふっ!!?」
ポール「あちゃー。折角ノアからの情報を持ってきたというのに」

無論ポールは平然としている。

夜神「シスコーンめ!!自分でよんでおいてこのシスコーン!!」
漆黒「…何が言いたいんだよ本当に」

とりあえず、ポールの発言が気になったのかコムイが起き上がる

コムイ「情報って?」

問いかけるとポールは彼の目の前に紙を出した

ポール「これっす。しかし、久々に帰ってきてもここは変わりませんねぇ、まさか二年前から変わってない訳じゃないですよね」

ポールが毒を吐く。コムイが申し訳なさそうに紙を受け取る

ラビ「てててて…なんさ?それ」
夜神「ん?」
漆黒「…二年前もこんな感じかよ室長室」

コムイが目を見開く
そして、その場に居るエクソシスト諸君に問いかける

コムイ「…これって、どういう意味だと思う?」

ポール「ソレって、呼んでくれって意味ですか?」


ポールがすっとぼけるのをコムイが苦笑する

コムイ「違う違う。この文章が僕らに伝えようとする意味だよ」

コムイがポールから渡された紙をラビたちのほうに向ける
あまり出番をもらえないラビが、その紙を読み出した
ラビ「んー、何々??《黒の教団へ伝えろ。我らのもつ情報は、すでに教団の内部の誰かが知っている。
 誰かを探り当ててから、再びこの地、ギリシャ・アテネの町に来られよ》って…」

その読まれた文章の意味が判ったのか夜神と漆黒が目を見開くのを
コムイは見逃さなかった。

コムイ「わかったのかい?二人とも」

ラビ「夜神にこの文が理解できるんさ??ぐぎっ!!!!」
夜神「ふふふっwww死ねクソラビっwww」

ラビを心置きなくぶっ潰してから夜神は首を振った

夜神「ごめん、わからん。ていうか、判ってもシスコーンたちにはいえないかな?」
コムイ「ど、どういう意…」

コムイが口を開こうとした刹那

漆黒「室長、夜神を呼んだリユウは?」

漆黒がさえぎる

ポールは、近くの積み上げられた本の上に座った
ラビは床に倒れたまま。

ポール(この二人、何か隠してるなぁ。ま、僕には関係ないけど)

コムイがはっとする。

コムイ「そうだったね…ごめん。」

そして、こう続けた

コムイ「夜神、君に任務だ。リナリーと、アレン君、あと、杏瑠とで行って貰おうかな。」

夜神はさっきの表情とは打って変わり鷹揚にうなずく

夜神「任せんさい!!成功させてやるわwwww」

夜神がそういい残し、室長室を出て行く
漆黒もソレに続き、ラビも生き返ったのかコムイに一言告げて出て行った。

残ったのは、コムイ
そして———————

ポール「解読、室長である貴方に出来ますか?コムイ室長」
コムイ「ソレは嫌味かい?ポール・レノア君」

ポールが薄く笑いを浮かべてコムイに呟く。

ポール「僕には、わかりましたよ?」



——ノアのもつ情報までをも持っている団員が、一体誰なのか





第二十羽に続く

なにこの展開。
っていうかコメントほしい

Re: {D灰}鳥使いの使徒 ( No.28 )
日時: 2012/03/15 23:57
名前: アルジュナ (ID: ivWOcvW3)

はははははははは!!!なにやっても過疎るぜ※!!

第二十羽  May I heip you?

汽車にて
杏瑠side

ゆれるー、振動気持ち悪いー
えー、あたしはいまー、汽車の中にてー、
久しぶりに乗り物酔いを体感しているー。

というか、汽車が個室だ。感動したぞこんなの

ア「だ、大丈夫ですか…?」
夜「アレン、もやし、白髪!!」

ア「…なんですか」
リ「杏瑠は私が見てるよ?アレン君。」

夜神がアレンもといもや白髪を個室の外に連れ出した。
…モヤ白髪、生きて帰って来れるかな
気持ち悪くてそれどころじゃなかった!!

…う、吐きそ。

杏「っは、はく…!」
リ「ま、まって!!吐くなら窓の外で!!」

リナリーがなんとも丁寧に窓まで連れてってくれる。
走ってる汽車の窓からカオ出して吐くって、最早女の子のする事じゃないよねw

ま、顔を出したら吐き気はおさまったから大丈夫さ。HEY!!!


とそのとき、。


ガゴォ!!

杏「はっ!?」
リ「!!?」

衝撃、破戒音。車両が激しく揺れた。
…ゆれたのよ?
驚くわそりゃァ。
驚かないの夜神グライだろ!!

…夜神の仕業だよね?

杏「夜神ー!!お前か〜!?」


って叫んだけど

…答えがない。

リナリーが心配してるぞ。もや白髪まで黙ってるなよ…
とかおもって、個室のドアを開けたら…

ヒュオ…

冷たい風が吹き込んだ
目の前に見えるのは、流れる景色。それだけだった。

杏「は…?」
リ「嘘…っ!!」

え、えと。つまり。
ここは汽車の上で。
目の前は通路でもなんでもなくて。
所謂、車両に穴が開いた感じ…?
それも、この個室の幅はあるドでかい穴。
…は?
おかしくねぇ?なんか、

何で汽車に穴が開くんだよ。

杏「んだよこれ。何があったわけ?」
リ「まさか、AKUMA?」
杏「まさかじゃなくて暫定的にAKUMAじゃないすか。」
リ「だよね!!!暫定的って…」

唯吹き込む風の前。
あたしとリナリーは呆然と。
穴が広がりそうなぐらいその穴を凝視していた。



一方そのアレンくんたち

アレンside


何なんですかこれ!!

AKUMA…じゃない!?

夜「だからさ、私に聞かれても困るんだって。」

僕らは空中を、猛スピードで進んでいる。
元はといえば、夜神が廊下に連れ出してきて
林檎でも催促されるのかと思ったんですけど。
出た瞬間これですか。勘弁してくださいよ本当に…(泣)

ア「何ですか。用事のほうです!!」
夜「そっちか、なら層ですといってくれますかぁ!!?」
ア「もう意味わかりません!!ホント何のようだったんですか!?」
夜「ホラあっちにティッキー居るよ」
ア「ハァ!!?」
夜「どうにかして戻らないと、リナチャンたちヤバいよ??ww」
ア「なに笑ってるんですか!!笑ってる場合じゃないですよ!!」

っていうか、ティキ!!?
どういう眼をしてるんですか!!

ともあれ、この怪奇の原因を…

夜「解。じゃ、そういうことで」

ア「!!?」

瞬間、僕は地面に落ちる。
急に足場がなくなる感覚だ。

「なんだ、もう降りたのか。エクソシスト」

目の前に声。
顔を上げると。

浅黒い肌。額の十字。

夜「ついてねーwww」
ア「笑い事じゃないです!!!!ノアじゃないですか!!!」



二十一羽に続く

Re: {D灰}鳥使いの使徒 ( No.29 )
日時: 2012/03/20 21:14
名前: アルジュナ (ID: ivWOcvW3)

第二十一羽 分裂→分裂

アレンside

目の前に立つのは中性的な容姿のノア
本気で僕らをどうする心算なんでしょうか…

夜神もノアも…

「まあいいや、十四番目、迎えに来てやったぞ感謝しろwww」
僕「しませんよ!!こないでくれますかまったく!!」
夜神「ごめんねー、うちのアレンは反抗期なんですよ〜wwww」

笑い事じゃないですよ本当に!!!!

むかえにきたって、何回目ですか本当に!!

夜神が何処からか林檎を出す。

僕「そういう冗談は後にして、ホント、急がないと杏瑠達が!」
夜神「まあ。そうあせりなさんな。私が何とかするからさ?」
「お前に何とかされても困るんだけどな」

夜神が立ち上がる。
ノアはうんざりと見つめている。

…どういう展開ですか。
汽車はもう彼方に走り去ってしまった。
不意に、右腕に圧力。

夜神「ほら、突っ立ってないで、ついてきたら?」
僕「はっ!?」
「はぁ!?逃げる気か!?」

引っ張られて、駆け出す。
そういえば、夜神って僕より身長小さい…
のにこの腕力は一体何処から。
一見華奢なんですけどね。

夜神「イノセンス。」
僕「は?」
夜神「だから、神ノ道化!!」
僕「ああ。はい!!発動!!」
夜神「よぉし♪小道具スペック発動☆」

——す、スペック!?思惑…!?

小道具って書いて「スペック」ですか!?
意味わかりませんよ!!

っていうか、夜神、エクソシストだったんですね…

後ろからノアは追いかけてくる。

僕「夜神、どうするんです!?」
夜神「飛べるでしょ?道化ノ帯で。飛んでくれる?」

と、飛ぶ!?
あ、そういうことか

「まてー!!おいてくなおおい!!!?寂しいだろーが!!」
夜神「(微笑)」
僕「しっかり捕まっててくださいね!!」

僕らは地上約5mまで飛び上がった。
線路の先に…汽車。
杏瑠達が居るであろう車両が、激しく光を上げている。

まさか…

と、不意にスピードが上がった。

振り返ると…

夜神「飛べとベー☆」
僕「え…!?」

神ノ道化のマント部分が、白色の炎になっている
ぱっと見、ターボエンジンだ。

って、燃えてる!!?

僕「なにやってるんですか!?」
夜神「心パイするな☆わたしののいのせんすだぁ☆ちょっとサポートがたでね☆」
僕「さ、サポート!?」

確かに、炎に見えるけど。
そういえば熱くないし、飛び火もしてない。
…なんで夜神がベルト掴んでいないんですか。
しかもなんでついてこれてるんですか。

夜神「そ、サポート。適合率低めだけど、使える要素満載よ。」
僕「どんな能力ですか、他人のイノセンス燃やすとか」
夜神「ん?もやし君に使ったのは【火炎ビン】だけど?」
僕「火炎瓶!?じゃ、じゃあ夜神がついてこれてる理由…」
夜神「え?【火炎ビン】に乗ってるだけ?爆風で飛んでる」
僕「どんだけ科学の領域越してるんですか!!!なんでもありじゃないですか!!」

もう、呆れるの通り越して感動を覚えます…
火炎瓶の使い方が明らかに違う…
そういえば、ノア…




一方。
汽車内、
杏瑠side

えー、え…、と、
いま。

「何よそ見してるんだい、お嬢さん!!!」
あたし「くっ!!」

目の前に、ティキが居ます
所謂、襲われたって感じ?

あ、別にそういう卑猥な意味ではないよ?
リナリーは、すでにノックダウン。
何とか守ってるけど、そろそろ…ね。
いや別に本気でやってるわけじゃないし。

「お前な…女の子の扱い酷すぎでしょ…」
ティキ「ま、敵だしな。」
「つめてーのww」
ティキ「笑ってる場合じゃないでしょ。」

ティ気の手のひらから、光線…

守羽しゅう!!」

守るけど、ヤバいかもね

「攻撃ばっか。つまんないから、少し話そう?ノアで、第三使徒。ジョイド。のティキ・ミック?」
ティキ「なーんで俺の事知ってんの?お嬢さん」
「なんでアンタはあたしのこと知らないの。」

話しかけると応じてくれるのは嬉しいかも
嬉しいから、だから、少しは手加減してくれるともっと喜ぶんだけどね??
頼むから光線とめろぉぉぉぉぉ!!!

あ、止まった。

…リナリーは、まだ気絶してるっぽいな。

ティキ「そりゃ今日初めて会ったんだから。なのになんで知ってんの」
「ホントは判ってるだろ。あたしのこと」





二十二羽に続く


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