二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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めだかボックス 3つの微超越
日時: 2012/11/12 06:25
名前: キリキリマイ (ID: 8cTIMUus)

やぁ、僕の愛する”ぼく”達。

今日、君たちを呼んだのは他でも無い

少し厄介な事が起きてね。

君たちにその厄介事を押し付けちゃおうってわけだ。

この仕事は”異常アブノーマル”でも”特別スペシャル”でもない。

かといって”過負荷マイナス”にやらせるべきでもない。

君たちにしか出来ない仕事なんだぜ。

とか、言ってるけど実際は君たちの力を見てみたいっつー安心院さんの私情もあるんだぜっていうのは、置いといて。

君たちを見つけれたのは奇跡だったよ。

多分、これから5000年くらい経たないと同じような人間は出てこないんじゃないかな。多分。

何だろうね、君たちのスキルは。

異常に感じるんだが過負荷に近い。

まったく、君たちには驚かされてばかりだぜ。

じゃあ、説明会はお開きだ。頑張ってくれたまえ

——微超越プラスワン




キリキリマイと申しますっ!はじめまして!

今ハマっているめだかボックスの小説を書いてみようということで立ててみました!

矛盾とか原作と食い違うところもあるかと思いますが、よろしくお願いします!

荒らしや中傷はやめてくださいね!

それでは、どうぞ!

〜物語紹介〜

第一章【杜若損気の前途多難な人探し】

>>1
第一箱 >>2
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第三箱 >>4
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第十一箱 >>19
第十二箱 >>20
第十三箱 >>22

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Re: めだかボックス 3つの微超越 ( No.1 )
日時: 2012/11/02 21:46
名前: キリキリマイ (ID: 8cTIMUus)

『やぁ、というわけで』

『君が最初の主人公ってわけだ』

『物語の最初から僕が出てきてビックリした?』

『でも、僕は悪くない』

「いや、帰ってくれませんか球磨川先輩?」

俺の名前は杜若損気かきつばたぞんき
俺が一人で楽しい休日を過ごしていたら、球磨川先輩がやって来た。

ピーンポーン

「はーい!」

ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポーン!

返事をしたにも関わらずチャイムを鳴らし続ける相手に、俺は苛立ちつつもドアの前にやって来た。するとドアの外から俺が見えているかの様に喋りだした。

『やぁ!君が杜若くん?初めまして!僕の名前は球磨川禊っていいまーす!』

などと元気に家を訪ねてきたものだから、俺は苛立ちを忘れてドアノブを開こうとしたんだ。


その次だ。

球磨川先輩がドアを螺子で突き破って入ってきたのは。

そして、俺の体に螺子が”螺子”込まれたのは。

『留守と思ったら、いたんだ杜若君』

『影が薄いから分からなかったよ!これは仕方が無いね、しょうがない』

今まで味わったことの無い痛みに苦しんでいると、球磨川先輩がしゃがんで倒れている俺の顔を見た。

『ごめんね、悪気は無かったんだ』

『だから許してくれるよね!だって、僕は悪くないんだから』

よく分からなかったから、俺は適当に首を縦に振った。
と、いうより振るしかなかった。

そうすると球磨川先輩は『よかったー!』と満面の笑みで喜びながら

グシャァ

俺にとどめを刺した。

Re: めだかボックス 3つの微超越 ( No.2 )
日時: 2012/11/03 20:49
名前: キリキリマイ (ID: 8cTIMUus)

第一箱

「俺はアンタという存在を」


『まさか第一章の、しかものっけから殺されるなんて思いもしなかったでしょ』
『自分は主人公だから殺されないと思った?』
『オープニングで安心院さんに褒められて、これは勝てる戦いだと思った?』

『甘ぇよ』

球磨川はお決まりの台詞を言うと、自身の過負荷である『大嘘憑き(オールフィクション)』を使おうと杜若に手をかざした。
——その瞬間だった


「だがその甘さ……嫌いじゃあないぜ、ってか!?」

メキィィィィッ!

蹴りが直接頭蓋骨をかち割る音が辺りに響いた。
鮮血に染まっていた”はず”の杜若の蹴りは球磨川禊の頭蓋骨をいとも容易く砕いたのだ。

『グフッ』

血を吐いて球磨川は、玄関前の廊下を滑るように飛んでいった。


「ふざけやがって!人の家に急に上がりこんできたと思ったら、人殺しかよ!
お前、人を殺すってどれだけ非人道的なことなのか分かってんのか!?俺はアンタという存在を許さねぇ!」

『いや、君に言われたくないけど』

大嘘憑き(オールフィクション)で死んだことをなかったことにした球磨川は、復活早々ツッコミを入れた。
杜若はそんな球磨川を見てはぁ……とため息をつくと

「球磨川先輩、どうしたんですか……。俺、そう何度も死にたくないんですけど」

『僕だって君の家に行くたびに殺されるんだぜ?僕が何をしたって言うのさ!』
「何で俺が加害者みたいになってるんですか」

『ま、そんな事を話しに来たんじゃなくて——




——そして今に至る

『安心院さんが言うには「今回の物語は彼らが主役だから球磨川くんは引っ込んでろ」らしいから、僕はこれで失礼するよ』

「どうぞお帰りください」
『うわ冷たー、お前友達いねーだろ』

『あ、そうだ』

『最後に教えてくれよ、君のスキル』

『”微超越プラスワン”ってやつで、生き返ったのかい?』

「……スキルは、球磨川先輩の大嘘憑き(オールフィクション)と一緒みたいなものですよ」

「ただ、球磨川先輩のよりは少し使い勝手が悪いですけど」

『へぇ……』

「無限の再挑戦インフィニティリターン
……全てを”最初の状態に戻す”スキルです」




めだかボックス 3つの微超越

第一章
【杜若損気の前途多難な人探し】

Re: めだかボックス 3つの微超越 ( No.3 )
日時: 2012/11/04 07:02
名前: キリキリマイ (ID: 8cTIMUus)

第二箱

「この能力を簡単に説明しよう」


俺は生まれた時から”微超越”と呼ばれていた。

一般人プラスでも過負荷マイナスでもない。

さして過負荷と変わらない扱いを受けて育ってきた。

しかし、俺のスキルは他の異常や過負荷とは異色の能力だったらしい。

全てを最初の状態に戻すスキル。

このスキルを簡単に説明しよう。

これは、球磨川先輩の大嘘憑きと同じ種類のスキルと考えてもらいたい。

因果律にまで関わっている大嘘憑きと同じく、俺の無限の再挑戦も因果律に関わっている。

俺が球磨川先輩に殺されたのに生き返れたのは何故か——

それは自動的に俺が”ドアを開ける最初の状態”にまで戻ったからである。

このスキルは決して一番最初に戻ることは無い。

俺がとった一つ一つの動作の”最初”の状態に戻れるのだ。

そしてこれは、俺に限ったことではない。

例えば、誰かが蹴ったボールを最初の状態に戻せば蹴ったことにはならない。

誰かがこぼした飲み物を最初の状態に戻せば、こぼした事にはならない。

誰かが建物の屋上から飛び降りても、最初の状態に戻せば飛び降りたことにはならない。

ただ、それはあくまでそのスキルで戻した物だけなので

ボールを蹴った人からしてみれば、蹴ったはずのボールが瞬間的に戻ってきたように見えるし

こぼした人からしてみれば、こぼしたはずの飲み物が戻っていることになる。


ただし、人に関しては別だ。

先ほど言った飛び降りた人に関しては話が変わってくる。

飛び降りた人からしてみれば飛び降りる”最初の状態”に戻っただけなので、再度改めて飛び降りることになる。

つまり、最初の状態に戻すというのは心情も状況も運命も戻してしまうので

殺人犯に殺された人を家から出かける最初の状態に戻しても、殺人犯に殺されることは決まっているし

テロに巻き込まれた人を”生まれた”最初の状態にまで戻したとしてもテロに巻き込まれてしまう。

そこが大嘘憑きと違って、使い勝手が悪い部分である。

この能力に関しては過負荷として扱われているが

このスキルを持った俺はマイナス側の人間では無いので、過負荷に限りなく近い異常。

……微超越と呼ばれている。

Re: めだかボックス 3つの微超越 ( No.4 )
日時: 2012/11/04 07:01
名前: キリキリマイ (ID: 8cTIMUus)

第三箱

「君には前途多難な運命が待っているからね」


——やぁ、杜若くん。


「……ん?」

「やっほー、安心院さんだよ」

「……おはようございます安心院さん」

「まだ夜の2時だぜ、どちらかといえばこんばんわじゃない?」

安心院さんが夢の中にまで来たって事は……昼間の球磨川先輩が来たことには何か意味があったのか、やっぱり。

「球磨川君がそっちに行ったと思うんだけどさ、用件は聞いた?」

「いえ、球磨川先輩とは体に螺子を螺子込まれた後に蹴り殺したくらいであとは特に」

「そうか、用件を伝えといてくれって言ったのになー球磨川君。
はっはっは、そうかそうか——」

「(怒ってる、怒ってるよ安心院さん。笑顔が怖いよ)」

「聞こえてるよ、夢の中で考えてることが分からないなんておかしいだろう?」

「ですよねー」

杜若がそろそろ用件を聞きたいと思っていた頃、安心院さんが口を開いた。

「君に課す任務は”人探し”だ」

「人探し……ですか」

「水槽学園の生徒でね、何か不穏な動きを見せているんだよ」

「はぁ……」

「だから君は、その人を見つけるだけでいい」

「見つける、だけ?」

「その始末は他の人にやってもらうから」

「いいんですか?」

「その人を見つけ出すまでに、君には前途多難な運命が待っているからね」

「色んな始末をする羽目になるのは決まってるから」

「……(汗」

っておいおい、前途多難って宣告されてやる気が上がんないんだけど。
何これ、俺は探偵か何かか?

「まぁ、というわけでだよ」

「君には期待してるぜ、頑張ってくれたまえ」

「微超越、杜若損気」



——目が覚めた

Re: めだかボックス 3つの微超越 ( No.5 )
日時: 2012/11/04 03:01
名前: 午前の麦茶 (ID: RRLsPOJn)

初めまして、午前の麦茶です。

一話前から螺子伏せられたのに衝撃を受けました。スキルの解説も分かりやすくて今後が楽しみです。


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