二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 戦国BASARA【月に誓う…〜記憶を追い続けて〜】
- 日時: 2010/07/19 14:58
- 名前: ターフ (ID: 8keOW9sU)
- 参照: http://名前変えたよ★(元はトコ)
どうも、初めての人は初めまして。
知っている人はこんにちは。
ターフと言います。
あまりにも戦国BASARAが好きになってしまい、このような始末になりましたがコメをくれる人は幸いです;
どれ位いけるか分かりませんが、応援してくれる皆様は応援をくれたら嬉しいです。(^−^:)
まずは主人公設定から。
主人公設定
名前「神楽 葵」(かぐら あおい)
性別「女」(いつもは男装している)
性格「あまり戦が好きでない、冷静、時々良いやつに笑顔を見せる、少し無口」
容姿「結構髪が長い(真田みたいな感じ)、瞳の色はきれいな紫」
その他「幼い頃(幼名は奏牙)、真田との約束の記憶がないが、伊達政宗の従妹であり、元親や慶次・佐助とは幼馴染。方向音痴のため、すぐ見えなくなる。一人自称は「僕」で異名は「奥州の白虎」である。」
武器「青龍扇(せいりゅうおうぎ)&2本の十字槍」
サンプルボイス:
「・・・・政宗?」
「僕は奥州の白虎・・・・神楽葵だ」
「僕は・・・・何かを失ったんだ・・・・」
「・・・・ありがとう」
☆只今のターフ☆
1.小説にいる[ ](製作して無くても)
2.雑談などに今いる[ ]
3.デジタルでキャラを書いている[ ]
4.今、用事でいない[○]
5.今、勉強中なのでいない[ ]
6.今、お休み中♪(お休み前)[ ]
★〜設定・歌詞など掲示板〜★
主人公設定 >>0
忍設定 >>6 ←修正しました;
☆「オマケ」の主人公紹介★ >>163
☆「トリップ少女設定」☆ >>584
織田軍・新キャラ設定 >>791
予告 >>31
「流セイ」の歌詞 >>48
葵ちゃんのイメージソング♪(ソフィアsに書いてもらいました!!) >>220
★アンケート☆>>444
「ソラのハテ」の歌詞 >>504
「誓い〜No My Past〜」の歌詞 >>765
☆〜お知らせ掲示板〜☆
★お知らせ★ >>57
☆お知らせ2☆←重大発表!! >>81
☆お知らせ3☆ >>87
★お知らせ4★ >>159
☆お知らせ5☆←主人公の絵を描いてもらいました!! >>183
☆お知らせ6☆←ツカサ君を描いてもらいました!! >>226
★お知らせ7★←「オマケ劇場」の主人公を描いてもらいました! >>418
☆お知らせ8☆←重大発表2!! >>426
☆お知らせ9☆ >>502
★お知らせ10★ >>508
☆お知らせ11☆←祝★1000の絵を聖架から描いてくれました! >>529
☆お知らせ12☆ >>561
★お知らせ13★←葵ちゃん&ツカサ君を描いてもらいました! >>572
☆お知らせ14☆←咲ちゃんを描いてもらいました!(初☆デジタル絵!) >>627
☆お知らせ15☆←デジタルで葵ちゃんを僕が描いてみた!(終了!)>>651
★お知らせ16★←デジタル第二弾!今回は咲ちゃん!(終了!2)>>663
☆お知らせ17☆←デジタル第三弾!今回は幸村!(終了!3)>>729
☆お知らせ18☆←重大発表3!!>>732
★お知らせ19★←重大発表4!!>>737
☆お知らせ20☆←デジタル第4弾!今回は政宗!(終了!4)>>761
☆お知らせ21☆←重大発表5!!>>767
★お知らせ22★←「BASARAラジオッティ」出演者募集!!>>773
☆お知らせ23☆←大重大発表!!>>778
☆お知らせ24☆←重大発表6!!>>812
★お知らせ25★←デジタル第5弾!今回はお祝いの絵で佐助!>>815
☆お知らせ26☆←ブログ始めたよ☆>>835
☆お知らせ27☆←影斗を書いてもらいました☆(久しぶりのアナログ〜♪)
★お知らせ28←重大×100発表!!>>864
気休め企画・「BASARAラジオッティ」
♪第一回目 ゲスト:ターフ(OWO) >>34
♪第二回目 ゲスト:伊達政宗(●nー) >>39
♪第三回目 ゲスト:神楽葵(O-O) >>45
♪番外編?!&予告☆ 特別ゲスト:ターフ(OWO) >>52
♪第4回目 ゲスト:真田幸村(>o<) >>66
♪第5回目 ゲスト:オカn(殴☆ 猿飛佐助&片倉小十郎(^言^)・(=q=) >>93
♪第6回目 ゲスト:上杉謙信&武田信玄(^u^)・(ーuー) >>175
♪第7回目 司会:かすが(&ターフ) ゲスト:風神ツカサ (ー口ー怒)・(OWO)・(ー言ー) >>195
♪第8回目 ゲスト:神楽葵 (OuO)>>477
♪第9回目 ゲスト:前田慶次 (・△<)/>>585
♪祝☆第10回目 ゲスト:神楽葵&真田幸村 (OuO) (>△<)/>>719
♪第11回目 ゲスト:長曾我部元親 (・w●)>>792
♪番外編2 ゲスト:不破彩葉&紅冷嘉 (>、<☆)(・A・)
♪番外編3 ゲスト:早瀬希里 (^0^)
☆番外編ミッション掲示板☆
☆番外編1 〜梵天丸の好きな人〜 >>569
☆番外編2 〜空の約束〜 >>576
☆番外編3 〜幼き忍〜 >>583
☆番外編4 〜アニキと鬼が島〜 >>621
☆番外編5 〜もし、葵が武田軍の武将だったら…〜 >>636
☆番外編6 〜団子と桜と…〜 >>751
☆番外編7 〜米沢城を探索です!〜>>760
☆番外編8 〜関係〜>>789
☆特別番外編1(葵が白虎になる前のエピソード編) 【製作中】
第一章 〜雪と白虎、出会う〜>>768
第二章 〜忘れた笑顔〜>>771
第三章 〜心の動き〜>>830
第四章 〜衝撃〜
終章 〜弔いの華、白虎の牙となる〜
★本編小説掲示板☆
☆其の壱風 「奥州の白虎」>>1
★其の弐林 「忍と若い奴」>>7
☆其の参火 「方向音痴知らずの兄」>>12
★其の四山 「今宵は宴、今宵は記憶の渦」>>13
☆其の五日 「幼馴染の名」>>18 ←※佐助視点(?)
★其の六進 「この夜は満月なり」>>22←小十郎視点
☆其の七月 「伊達軍の対応備え」>>24
★其の八歩 「こちらの作戦」>>25
☆其の九文 「忍の約束」>>28
★其の十武 「異名の名を聞き急用なり」>>29
☆其の壱拾壱両 「夢の声は運命を示す」>>35 ←葵・真田の夢話
★其の壱拾弐道 「嫉妬」>>36 ←伊達視点
☆其の壱拾参竜 「雨の涙」>>37
★其の壱拾四頭 「驚きの弧月」>>43
☆其の壱拾五蛇 「消えかけた一部」>>44
★其の壱拾六尾 「記憶喪失?」>>53
☆其の壱拾七百 「昨日の出来事に」>>55
★其の壱拾八花 「朝の会話」>>63
☆其の壱拾九繚 「織田軍の情報」>>67
★其の弐拾乱 「四国の鬼と中国地方の日輪の申し子」>>68
☆其の弐拾壱一 「近くの存在」>>69
★其の弐拾弐致 「修行は厳しいものなり」>>70
☆其の弐拾参団 「織田信長」>>73
★其の弐拾四結 「朝露と忍」>>76
☆其の弐拾五百 「川中島前の会話」>>86
★其の弐拾六戦 「川中島、運命の始まり」>>96
☆其の弐拾七錬 「夢はこの後何を語る・・・?」>>97
★其の弐拾八磨 「渡り合う双方」>>98
☆其の弐拾九唯 「甲斐の若虎、参る!」>>118
★其の参拾我 「勝者は奥州の白虎か・・・?」>>121
☆其の参拾壱独 「分からない勝敗」>>138
★其の参拾弐尊 「砂浜で・・・」>>149
☆其の参拾参異 「伊達軍、川中島近し」>>152
★其の参拾四口 「答え」>>155
☆其の参拾五同 「激しい合戦、忍の戦い」+「オマケ劇場1」>>164
★其の参拾六音 「気配に気付き、変装」>>165
☆其の参拾七一 「弓兵に混じって参上」>>167
★其の参拾八期 「竜の右目と上杉の忍」>>168
☆其の参拾九一 「甲斐と越後」+「オマケ劇場2」>>169
★其の四拾会 「傷と隙」>>176
☆其の四拾壱獅 「微妙な幻覚」>>177
★其の四拾弐子 「分からない自分」>>186
☆其の四拾参奮 「三軍の撤退予告」>>187
★其の四拾四迅 「森の先・・・」>>188
☆其の四拾五無 「謝罪」>>189
★其の四拾六我 「夢と弁丸」>>190
☆其の四拾七夢 「三日後の目覚め」>>194
★其の四拾八中 「気付くモノ」>>198 ←伊達視点
☆其の四拾九正 「内緒な話」>>199
★其の五拾真 「武士の傷」>>205
☆其の五拾壱正 「謎の声の正体」>>214
★其の五拾弐銘 「知らせざる少しの過去」>>223 ←ツカサ視点
☆其の五拾参一 「ツカサの姉」>>224 ←ツカサ視点
★其の五拾四刀 「安心の笑顔」>>228
☆其の五拾五両 「くしゃみは悪い事の予感」>>249
★其の五拾六断 「連合軍」>>280
☆其の五拾七春 「様子」>>292
★其の五拾八夏 「今川と北条倒し作戦」>>294
☆其の五拾九秋 「軍議、始まる」>>297
★其の六拾冬 「甲斐も動き出す…」>>304
☆其の六拾壱森 「ツカサ、旅に出る」>>316
★其の六拾弐羅 「遅刻のワケ」+「オマケ劇場3」>>327
☆其の六拾参万 「誘拐実行」>>336
★其の六拾四象 「笑顔の戻り」>>363
☆其の六拾五一 「噂と…」>>364
★其の六拾六部 「暇な休養」>>365
☆其の六拾七始 「気になる事」+「オマケ劇場4」>>366
★其の六拾八終 「白虎、誘拐される」>>374
☆其の六拾九奇 「あの“名前”は…」>>384
★其の七拾想 「牢屋」>>387
☆其の七拾壱天 「朝の事件」>>390
★其の七拾弐外 「腹の音」>>391
☆其の七拾参玉 「最北端のおにぎり」>>396
★其の七拾四石 「絞り込んだ真犯人」>>398
☆其の七拾五混 「軽いシュミレーション」>>416
★其の七拾六合 「満月」>>429
☆其の七拾七波 「団子と無言」>>431
★其の七拾八乱 「寒気と気付いたモノ」>>442
☆其の七拾九万 「加賀の友達」>>449
★其の八拾丈 「文」>>454
☆其の八拾壱豪 「もしの話」>>464
★其の八拾弐華 「伊達と武田の今川・北条攻め」>>469
☆其の八拾参絢 「同じ名前のツカサ」>>471
★其の八拾四爛 「光秀vs忍」>>472
☆其の八拾五花 「戸惑い」>>478
★其の八拾六鳥 「忍と友達」>>501
☆其の八拾七風 「戦い、始まり」>>503
★其の八拾八月 「武田軍止め」>>506
☆其の八拾九力 「運命の焦り」>>512
★其の九拾戦 「奇襲」>>513
☆其の九拾壱奮 「伊達の奇襲に今川の慌て」+「オマケ劇場5」>>514
★其の九拾弐闘 「追いつく幸村」>>520
☆其の九拾参断 「小太郎の助け」>>521
★其の九拾四崖 「謎の声の懐かしさ」>>522
☆其の九拾五絶 「馬に乗り、小田原城去る」>>533
★其の九拾六壁 「偽者まぎれ」>>540
☆其の九拾七九 「織田の軍勢近し」>>543
★其の九拾八分 「葵、政宗を追う」>>548
☆其の九拾九九 「霧の先は・・・」>>551
★其の壱百厘 「怖気と間に合い」>>556
☆其の壱百壱質 「魔王の存在」>>575
★其の壱百弐実 「思い出す“何か”」>>577
☆其の壱百参剛 「謎の声の悪趣味、葵の強さ、政宗の拒絶」>>578
★其の壱百四健 「月に誓う…〜記憶を追い続けて〜」>>581
☆其の壱百五泰 「トリップ」>>586
★其の壱百六然 「山賊返し」>>587
☆其の壱百七自 「住み込み」>>614
★其の壱百八若 「好きだった椿」>>620
☆其の壱百九古 「またもやお腹が・・・」+「オマケ劇場6」>>622
★其の壱百壱拾今 「朝の幸せ」>>628
☆其の壱百壱拾壱東 「武器マニア」>>642
★其の壱百壱拾弐西 「葵の凄さ?」>>643
☆其の壱百壱拾参平 「この世界の流れ」>>658
★其の壱百壱拾四成 「言葉の意味」>>659
☆其の壱百壱拾五維 「連合軍話、危ない気配」>>662
★其の壱百壱拾六新 「武器の強度」>>687
☆其の壱百壱拾七一 「記憶は酷いもの」>>688
★其の壱百壱拾八騎 「被る言葉は優しい言葉」>>691
☆其の壱百壱拾九当 「織田信長の妻、濃姫」>>696
★其の壱百弐拾千 「西海の鬼、どうなる?」+「オマケ劇場7」>>700
☆其の壱百弐拾壱百 「ツカサ参戦」>>716
★其の壱百弐拾弐発 「一瞬奥義」>>718
☆其の壱百弐拾参百 「良い情報と言葉の意味」>>738
★其の壱百弐拾四中 「教える日」>>742
☆其の壱百弐拾五東 「従兄妹ではなく実の妹」>>743
★其の壱百弐拾六西 「兄妹は似たもの同士」>>744
☆其の壱百弐拾七南 「花の葵の髪飾り」>>747
★其の壱百弐拾八北 「一日女装はいかが?」>>759
☆其の壱百弐拾九天 「兄の承諾」>>766
★其の壱百参拾空 「その日の夜」>>786
☆其の壱百参拾壱海 「不吉な者」>>790
★其の壱百参拾弐闊 「心配、手紙、接触」+「オマケ劇場8」>>808
☆其の壱百参拾参浅 「デス・サイズVS白虎」>>816
★其の壱百参拾四学 「倒れない忍、夏の初め」>>817
☆其の壱百参拾五非 「白虎、危なかし」>>820
★其の壱百参拾六才 「竹中半兵衛」>>823
☆其の壱百参拾七猪 「迎え」>>840
★其の壱百参拾八突 「開門」>>842
☆其の壱百参拾九猛 「突然の事」>>843
★其の壱百四拾進 「手始め」>>846
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- Re: 戦国BASARA【月に誓う…〜記憶を追い続けて〜】 ( No.617 )
- 日時: 2010/04/29 16:28
- 名前: ターフ ◆lrnC2c/ESk (ID: 3c0JYUg8)
- 参照: http://名前変えたよ★(元はトコ)
こと>更新してみた♪
政宗「話が通じなくて結構だ。葵、帰るぞ」(葵の手をとる)
葵「ちょっと・・・政宗;希里・・・じゃあね;」
咲「本当に優しいです!あ、葵さん!待ってください!」
- Re: 戦国BASARA【月に誓う…〜記憶を追い続けて〜】 ( No.618 )
- 日時: 2010/04/29 16:34
- 名前: こと (ID: ppbZlmwS)
- 参照: http://名前戻したよ!
ターフ>
こと「続きがんばれ!」
政宗>
希里「フッ…ガキだね」
葵&咲>
希里「じゃあね、二人とも!」
- Re: 戦国BASARA【月に誓う…〜記憶を追い続けて〜】 ( No.619 )
- 日時: 2010/04/29 17:41
- 名前: ターフ ◆lrnC2c/ESk (ID: 3c0JYUg8)
- 参照: http://名前変えたよ★(元はトコ)
こと>うん、マジで頑張らないと話し終わらないしね;
政宗「餓鬼はお前だろ?」
葵「まぁまぁ・・・;ま、まず・・・じゃあね」
咲「だからまっさーは駄目なんだよ!葵さんを見習ったら良いのにぃ!」
- Re: 戦国BASARA【月に誓う…〜記憶を追い続けて〜】 ( No.620 )
- 日時: 2010/04/29 18:09
- 名前: ターフ ◆lrnC2c/ESk (ID: 3c0JYUg8)
- 参照: http://名前変えたよ★(元はトコ)
「わぁ・・・・綺麗!」
咲は今着ている着物を見て言った。
数分前、咲は葵と政宗の後に付いて行き米沢城に着いた。
その時、事情も知らない小十郎たちは咲を見て驚いた。
政宗はため息をし、数分ぐらい説得し何とか納得させたのだ。
その後は政宗の命令で咲に着物を着させるよう侍女の一人が指示された。
指示された侍女は明るく咲に言う。
「本当ですわ!咲様は何でもお似合いそうですわ!」
咲はそれを聞いて苦笑する。
咲は少し思い出して侍女に言う。
「あ・・・あの、葵さんは何処に・・・?」
咲はこの着物を着る前に、葵から名前を聞いたのだ。
葵は「苗字は嫌いだから、名前で良い・・・」と言ってスタコラといなくなってしまったのだ。
侍女は少し咲に待つよう言って部屋から出る。
一人になった咲は部屋を見回した。
小さい女の子が住むような部屋だ。
昔、誰かが使っていた部屋なのだろう。
それ位立派で綺麗に掃除されていた。
少し正座をして待つ。
畳の匂いが自然とする。
天然の物を使っているのだろうか・・・。
「咲様、葵様の場所が分かりましたわ」
ガラッとゆっくり開けて咲に向かい言う。
「何処でしょうか・・・?」
「どうやら今日は、裏庭の椿を見ているそうですよ」
「!、分かりました。ありがとうございます」
ペコリとお辞儀をして部屋を出た・・・・・・・・・・———。
☆****☆
「椿・・・か」
昔の幼い頃を思い出して呟いた。
葵の母親は椿が大好きで、よく髪飾りとかで作ってくれたほどだ。
母親の事はよく知らないのだが、その思い出は一番強く覚えている。
葵も椿が好きだったが、あの日から椿は嫌いになった。
理由は真っ赤な血の海のあの日に一輪の椿があったからだ。
母上・・・・・自分は・・葵は・・椿が嫌いです・・・——。
幼い頃の自分は椿が好きでしょうがないけれども、今は好きじゃない。
それは・・・・故に・・心の傷が深いからだろうか・・・?——。
スッと瞼を閉じた。
少し震えているのが分かる。
だが、あの時よりはまだゆるい震え・・・。
「——葵さん!」
「——!」
後ろから声が聞こえて葵はすぐさま瞼を開いて振り返る。
「ここにいたんですか」
ニコッと咲は笑って来た。
その時・・・・・・・・・・・・———。
——“「ここにいたのね、奏牙」”——
「——・・・・ッ」
咲の笑顔が葵の母親に被る。
今のは・・・・母上・・・・!——。
「だ、大丈夫ですか!?」
葵が行き成り苦しい顔をしたのに気が付いて近寄る。
「大丈夫・・・いつもの事だから」
咲は少し心配したが、葵が言う為あまり慌てないようにする。
咲は葵が見ていた椿を見た。
「椿って綺麗ですね。葵さんは椿が好きなんですか?」
「・・・昔は好きだったよ」
「えっ・・・?」
咲は“好きだった”と言う言葉に引っ掛かる。
言葉が過去形だからだ。
だが、咲はそれ以上言わなかった。
何故なら・・・・葵の瞳には少し悲しい色が浮かんでいたからだった・・・・・・・・・・・———。
其の壱百八若 好きだった椿
- Re: 戦国BASARA【月に誓う…〜記憶を追い続けて〜】 ( No.621 )
- 日時: 2010/04/30 09:05
- 名前: ターフ ◆lrnC2c/ESk (ID: 3c0JYUg8)
- 参照: http://名前変えたよ★(元はトコ)
☆番外編4 〜アニキと鬼が島〜 ☆
雲ひとつ無い晴れ晴れとした四国。
「未だに眠いぜ・・・」
銀髪で左目に紫の布みたいな眼帯をした男が呟いて背伸びをした。
彼の名は長曾我部元親と言って、まだ「西海の鬼」と言う異名を名乗っていない頃だった。
「——おはよう、元親」
「——!、朝起きるのが早えな・・・葵」
砂浜で座っていた男に言った。
いや、座っているのは男ではなく男装した女だ。
彼女の名は神楽葵と言い、まだ元服したばかりだ。
元々、葵と元親は小さい頃に一度会っていて今では幼馴染の中の幼馴染。
元親は葵の隣に座る。
「朝早いのは体に良い事なんだよ?」
「へぇ、それは初めて知ったぜ」
「なら、明日から始めたら?」
ニコッと葵は元親に笑う。
元親は少し苦笑して返す。
「けど、俺は夜行性タイプだから無理だと思うぜ?」
「夜行性でもちゃんと起きなよ」
葵も少し苦笑して笑った。
確かに、朝早く起きると戦の準備が速くなるが四国は未だ大きな争いが無い為ほのぼのしている。
二人で他愛の無いお喋りをしていたら・・・・・・・・・・・・———。
「も、元親様!!」
元々、長曾我部に仕えていた家臣の一人が慌てて来た。
「どうした?鮫でも出てきたのか?」
心配そうに言うと家臣は息切れをしながら横に首を振る。
「いいえ・・・!違います・・・!」
「じゃあ何だよ・・・。俺以外に親父とかに頼めば言いじゃねぇか」
やれやれと言うような顔をする。
元親には三人の兄と一人の弟、両親がいてこの時代ではかなり子沢山家族であった。
「ですが、元親様のお父様と三人方の兄様が今日はいないと言っており・・・;」
「な、何!?」
普通は元親の父と三人の兄はあまり出張しないのだ。
葵は思い当たる節があり元親に言う。
「そう言えば、元親のお父さんと三人の兄と僕の両親がどこかに行くって言っていたけど・・・」
「・・・・あ」
元親もその言葉を思い出した。
一昨日だっただろうか、ある一人の兄から「明後日はいない」と手紙が来たのだ。
それを思い出して少し元親は苦い顔をする。
「・・・仕方がねぇなぁ、で用は何だ?」
「は、はい・・・実は少し離れた島である鬼が島に鬼が出たとの噂で・・・」
「「——鬼!?」」
ありえないように二人はハモった。
普通なら「桃太郎」で出てくる空想なキャラなのだがまさかと思った。
結局、葵と元親は鬼がいると噂されている鬼が島へと向かった・・・・・・・・・・・・———。
☆****☆
「ったく・・・何で俺がやらなきゃいけねぇんだ」
「まぁ、退屈しのぎで良いじゃん;」
葵は苦笑して元親に言った。
葵たちは一応準備してから上陸した。
もちろん、準備と言うのは自分の武器。
葵は青龍扇と槍二本を装備で、元親は父から貰った碇槍を持った。
「・・・変わった槍だね」
「ん?あぁ、まぁな」
変わった形状の槍を葵がまじまじと見る。
多分これは南蛮技術が入っている碇槍なのだろう。
持ちやすくかなり頑丈なのだ。
準備が整ったのを見て、二人は鬼が島の中に入った・・・・・・・・・・・———。
☆****☆
二人は歩いて数分後、不気味が悪い洞窟に来た。
「何て不気味悪い所なんだよ・・・」
「しかもかなりこうもり飛んでいるしね;」
キィキィと上からこうもりの声がしていた。
すると・・・・・・・・・・・・・———。
「——誰だ?お前ら」
「「——!!」」
行き成り声がし振り向くと・・・・・・・・・・———。
鬼本人が目の前にいた。
「「お・・・鬼!?」」
二人は異口同音として言う。
鬼は少し「?」マークを飛ばした。
まさかの本物が現れたのだ。
二人は武器を構える。
「ちょ・・・待つのだ;!」
鬼は行き成り武器を構えた二人に言った。
「待てって言われても、俺たちは鬼退治を言われているんだ!」
元親は少しビビりながら言う。
鬼は少しシュンとなる。
葵は何かを察知し、武器を・・・——降ろした。
「あ、葵!?」
意外な行動に元親は驚く。
葵は鬼に向かって言った。
「貴方・・・・もしかして、一人ぼっち?」
「・・・・・・・・・」
コクンと頷いて下を向いた。
元親は驚いた顔をして見ていた。
一人ぼっち・・・・この鬼は・・・・・——。
「じゃあ、僕とこの人が友達になって良い?」
「——!・・・い、いいのか・・?」
葵は笑顔で頷いて元親を見て言う。
「良いよね、元親?」
「あ・・・あぁ」
意外な展開に元親は少しその場で亜然していた・・・・・・・・・・・・———。
(たまにはこんな話も悪くないでしょ?)
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