二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 永久の残像 【REBORN】
- 日時: 2009/12/29 21:04
- 名前: まゆか (ID: TEX5izSi)
初めての方もそうでない方も、初めましてw
ゴミ小説を生み出す常習犯、 まゆか と申します←
最近は、REBORNの小説も全部 消えてしまって・・・・・・・。
本当は、「もう書くのを止めようか」とも思ったんですが、またまた立ててみました;
この小説だけは、消えたとしても最期まで書きたいと思ってます!
念のため言っておきますが、タイトルは【永久(とわ)の残像】ですので;
イメージソング↓
http://www.youtube.com/watch?v=RgUIe-DO1y8&feature=related 【Crying Air】
注意
・私が嫌いな方は、読まないで下さい。
・荒らしなどの行為は、 絶 対 に禁止です。
・REBORN嫌いは【戻る】をクリック!(
*目次*
プロローグ >>1
第1夜 >>2 第6夜 >>12
第2夜 >>5 第7夜 >>
第3夜 >>6 第8夜 >>
第4夜 >>10
第5夜 >>11
†お客様†(友達は☆)
音賂☆ 梨瑚☆
風梨☆ 桜☆
秋空☆ ゆずき☆
黒羽☆ 夜流☆
葛端☆
- Re: 永久の残像 【REBORN】 ( No.10 )
- 日時: 2009/12/29 21:00
- 名前: まゆか (ID: TEX5izSi)
+第4夜【Lontano-via memoria lontano-via come per lui】+
ふと、—————————————夢を見た。
穏やかな風が、微かに雛の髪を揺らす。
目の前に広がるのは、澄み切った青空と果てしない草原。
そして——————————大好きな彼。
『?..................どうしたの?』
怪訝そうに聞いて来た彼に、夢の中の私は無言のまま、ジッと彼の瞳を見つめていた。
そんな私の様子に、彼は微かに表情を曇らせて、小さく笑みを浮かべる。
『もしかして.................心配してくれてるのかい?』
【.....................まぁな】
私は短く返事を返すと、彼から目を逸らした。だが彼は、相変わらず優しげな微笑みを浮かべたまま。
——————————————わざわざ聞かなくても、分かってるくせに。
そうは思ったが、チラリと視線を向けて彼と目が合うと、無性に恥ずかしさが込み上げて来る。
すると無意識に、彼から顔を背けてしまった。
だから私は、気が付かなかったんだろうか?
あの時の彼が————————————笑顔の裏に、哀しみを隠していた事を。
『.......................君は僕にとって、もう必要のない存在なのさ』
その記憶は—————————————
【いや..................消えないで.............————っ!】
私の、 大 切 な 居 場 所 。
「っ!?...........はぁ、はぁ...............」
ハッとして目を覚ますと、そこは見慣れぬ部屋だった。
だが すぐさま、昨晩の出来事を思い出す。
————————————そうだ、アイツの部屋で寝たんだった。
そう思った直後、不意に誰かの視線を感じ、そちらへと目を向けた。
するとそこには、ジッと自分を見つめているフランの姿が。
「........................何だ?」
「いや..............雛さん、魘されてましたよ?大丈夫ですか?」
フランはそう言うと、微かに表情を曇らせる。
それを見た雛は、小さく溜め息をつくと、「大丈夫だ。気にするな」と口を開いた。
その言葉に安堵したのか、フランは小さく頷いて、奥にある扉の向こうへと消えて行く。
きっと、支度しにでも行ったのだろう。
「............っ..............止めてくれ」
フランの後ろ姿を見届けた雛は、膝を抱えながらポツリと呟いた。
それは、聞く者の心に響くような、とても悲痛な声。
「はぁ...................何か、落ち着きませんねー」
その頃フランは、ドアの向こうに寄り掛かったまま、静かに俯いていたのだった。
続く。。。
タイトルの意味【それは、遠い遠い記憶】
- Re: 永久の残像 【REBORN】 ( No.11 )
- 日時: 2009/12/29 21:00
- 名前: まゆか (ID: TEX5izSi)
+第5夜【Nel corridoio del sole di mattina】+
早朝の、誰も居ない廊下を———————ゆっくりと一定のリズムで進む、二つの足音。
「雛さん。もしかして、緊張とかしてますー?」
「.......................別に」
フランは雛が付いて来ているかを確認しながら、ふと思った事を口に出してみた。
だが一方の雛は、同じように並ぶ窓に視線を向けたまま、適当に相槌を打っただけ。
〝まぁ、雛さんは緊張なんてしませんよね〟と、フランが密かに苦笑していると、雛が怪訝そうに問いかけて来た。
「.....................ヴァリアーのボスは、そんなに恐ろしいのか?」
「んー......................まぁ、ヴァリアー内 暴力は凄まじいですけど。何でですか?」
「昨日の雨のヴァリアー幹部の様子を見て、少し気になっただけだ」
そう言うと雛は、フランの背中に向けていた視線を、また窓の方へと移してしまった。
今朝は、雛がザンザスに呼ばれたため、フランも同行する事になったのだ。
——————まぁ、ヴァリアー幹部 全員がボスに呼ばれていたので、フランにとって大差はなかったのだが。
「スクアーロ作戦隊長は、................... 慣れ ですかね」
「.................慣れ.................」
———————————————物を投げられる事に慣れるなんて、愁傷な奴だな。
と、そんな考えが浮かんだが、雛はあえて口には出さなかった。
********************
「あっ、ここですよ」
それから少し歩くと、相変わらず窓の向こうを見ていた雛の耳に、そんな声が聞こえる。
反射的に顔を向けると、そこにはドアを開きながら、雛を手招くフランの姿が見えた。
少し開いたドアの向こうからは、相変わらずのスクアーロの怒鳴り声と、楽しそうに笑うベルの声。
そして、考えたくもないようなガラス・金属が割れる音が聞こえる。
——————————————こんな奴らと、本当に仲間になんかなれると思うのか?
心の中で、誰かがそう囁いた気がした。
すると、立ち止まって動かない雛を不自然に思ったのか、フランが不意に顔を覗き込んで来る。
「雛さん?................どうしたんですかー?」
「!............べ、別に............その.............」
突然のフランの行動に驚き、つい言葉が詰まってしまう。
思わず顔を俯かせると、頭上から押し殺したような笑い声が聞こえて来た。
「........................何だ」
「ハハ.......っ..............いや、雛さんも女の子なんだなぁっ、と思って」
「...............それは、私に対しての敵意と受け取って良いんだな?」
明らかに怒りを含んだ雛の声に、フランは平気な様子で「冗談ですよー、冗談」と、口を開く。
からかうようなフランの言動に眉を寄せながらも、雛はゆっくりとドアへ歩き出し———————
その直後、ふと暖かい温もりを感じた。
「雛さんって、ホント天邪鬼ですよねー」
【君って、本当に天邪鬼なんだね】
フランのその言葉に、雛はピタリと足を止めた。
すると、髪を撫でられた感触がした後、フランが先にドアの向こうへと消えて行く。
どうやら、先程の温もりはフランの手だったようだ。
—————————————やっぱり、お前とフランは どこか似てるよ。
前から思っていた事だったが、改めて実感させられると、微妙な気分になる。
だが雛は、その〝微妙な気分〟の正体が分からないまま、フランを追ってドアの向こうへと歩き出したのだった。
続く。。。
タイトルの意味【朝日の廊下で】
- Re: 永久の残像 【REBORN】 ( No.12 )
- 日時: 2009/12/29 21:01
- 名前: まゆか (ID: TEX5izSi)
+第6夜【Fiamma di una lama e la rabbia della spinta per uccidere】+
「う゛お〝ぉい!おせぇぞぉっ!」
室内に足を踏み入れた途端、フランと雛に向かって、スクアーロが怒鳴り声を上げる。
思わず眉を寄せ、言い返そうとした雛だったが———————————
「うるせぇ」
と、不機嫌そうな声が耳に届いたかと思うと、スクアーロの頭に容赦なくワイングラスが投げ付けられた。
普通だったら、出血していてもおかしくはないような状況。
にも関わらず、当のスクアーロはワインで髪を赤く染めただけで、大した怪我はしていない様子だった。
ただ、—————————眉を寄せているため、痛みは感じているようだったが。
「もう、ボスったら!この子が怖がってるじゃない」
そんな声を上げたのは、やれやれと言った様子の男性———————のような人間だった。
初めて見る顔だが、きっとヴァリアー幹部なのだろう。
—————————————そう言えば、性別不詳の晴れのヴァリアー幹部の話を聞いた事があるな。
「........................別に、怖がってなんかいない」
そう呟いた雛は、ヴァリアー幹部 全員の視線を浴びながらも、ゆっくりとザンザスの元へ歩み寄った。
一歩一歩、慎重に足を進めて行く。
それは、決して恐怖を抱いているわけではなく、敵意を滲ませたようなものだった。
「てめぇが、絢浪 雛だな?」
「あぁ。お前は、独立暗殺部隊ヴァリアーのボス・ザンザスだろ?」
雛の問いかけに、ザンザスは鋭い瞳を向けて来る。
だが雛にしてみれば、その視線は〝そうだ〟と頷いたように思えた。
それを確信して、ずっと固く無表情だった雛の口元が、ゆっくりと綻ぶ。
「じゃあ、早速——————————」
そう言いながら、ニコッと天使のような笑みを浮かべる。
だがその瞬間、室内に居た全員が、すぐさま警戒の表情を見せた。
なぜなら、雛が浮かべた笑みは——————————
暗殺者ならすぐ分かる程の、とてつもない殺気を放っていたのだから。
「お前には死んでもらう」
凄まじい衝撃 耳鳴りのような爆発音 幹部達のざわめき
様々な音に囲まれながら、雛は自分を見つめる赤い瞳を、静かに見つめ返した。
「.........................カスに、俺が殺せるわけがねぇ」
「本気でそう思うのなら、お前は救いようのないクズって事だろうな」
そんな互いの言葉に、二人は小さく笑みを浮かべる。
そして、ゆっくりと煙が薄れて行き—————————その瞬間、ヴァリアー幹部達の間に衝撃が走った。
無残に破壊された、ザンザスが座っていた机。
その傍では、刀を両手に握り締めた雛と、銃を持つザンザスの姿があった。
互いに、相手の武器を自分の武器で受け止めており、ギシッと嫌な音が生まれる。
「ボス!?..................おのれっ!」
そう声を上げながら、雛に背後から攻撃しようとしたレヴィは、その瞬間 奇妙な感覚に支配された。
まるで、襟首を掴まれて持ち上げられているように、呼吸が苦しくなって行く。
そして、チラリと足元を見ると——————————————————
自分の足が、宙に浮いているのだ。
目の前の雛は、確かにザンザスと対峙している。
だがレヴィにとっては、確実に〝居るはずのない誰か〟が居るように思えた。
と——————————レヴィの体が、勢い良く床に倒れ込む。
それを一瞥したザンザスは、その瞳を微かに細めた。
「お前.......................雲と、霧の波動が流れてるな」
「.....................ほとんどは雲だ。幻術は使えるが、〝彼〟程じゃない」
そう言いながら、雛が思いきり力を込めた瞬間——————ザンザスの武器が、数m先へ弾き飛ばされた。
ザンザスは、すぐさま憤怒の炎を出現させるが、雛の動きに一歩 遅れる。
そして雛は、ザンザスに向けて刀を振り下ろし———————————
「雛さん、止めて下さい!」
止まった。
「消えろ、ドカス」
雛の動きが止まったのを見たザンザスは、とてつもない熱量の憤怒の炎を、手加減する事なく雛にぶつける。
続く。。。
タイトルの意味【殺意の刃と、怒りの炎】
- Re: 永久の残像 【REBORN】 ( No.13 )
- 日時: 2009/12/30 10:23
- 名前: 秋空 (ID: 1OHGFOUy)
.........建て直しですか(汗
前のスレ結構続いてたのにねぇvv
最近,100レス超える事が無いというか超える気がしない(苦笑
頑張れ!応援してる!!
- Re: 永久の残像 【REBORN】 ( No.14 )
- 日時: 2009/12/30 12:16
- 名前: まゆか (ID: TEX5izSi)
秋空>>
うん、前のは大丈夫だと思ったんだけど^^;
でもまぁ、これだけは何が何でも終わらせたいからさ。
ありがとう!
挫折しないよう努力します!←
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