二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- とんがりボウシと魔法のお店 陽光と月光の魔法学校
- 日時: 2012/02/05 14:58
- 名前: minmin (ID: 6B38yoz9)
注意!
・更新がのろすぎる!!
・当たり前だが、荒らしは絶対禁止!!
荒らしに来た方は即効で戻ってください
・変かもしれないけど 大目に見てください!
・ゲーム内ではありえないことがいっぱい書いてるよ!(つまりなんでもアリ)
・物語はコロコロ改良する可能性アリ
・文の書き方はその時の気分などにより変わることがある
・パクリがあるかもしれないけど、わざとじゃないんで許してください
・作者は呼びすて&タメ口オッケー←注意関係ねぇ
上のが全て大丈夫な方のみ、通ってくださいね♪
キャラクター
ムーンライト サンシャイン
千秋>>1 ドルチェ>>9
海斗>>7 シフォン>>10
のえる>>8 ビター>>11
楓
物語
一話>>2
二話>>3
三話 第一部>>4
三話 第二部>>5
三話 第三部>>6
四話 第一部>>17
四話 第二部>>18
五話>>19
六話>>40
七話>>26
八話>>45
九話>>59
十話>>62
十一話>>63
十二話>>64
十三話>>66
十四話>>67
十五話>>68
十六話>>69
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- Re: とんがりボウシと魔法のお店 ムーンライト魔法学校だより ( No.66 )
- 日時: 2011/05/14 08:07
- 名前: minmin ◆LZFWVlxGhU (ID: BKGAQbzV)
- 参照: 参照400突破ですか?
第十三話 ユニコーン騒動
「三人とも。最近、森に白くて綺な樹があるんだって。」
「「「白い樹?」」」
楓が発した言葉に驚き、私達はは思わず聞き返してしまった。
今までは、森に白い樹なんて生えていなかったはずだ。
もし苗があったとしても、魔界では3〜4日程経たなければ育たない。
白い樹なんて珍しいから、きっと成長途中で見つかって「成長途中の白い樹があった」と、話題になるはず…。
「4人で見に行きますか。」
私たちは森へ向かった。
——森——
「コレか…」
私達は一本の白い樹を見上げた。
思ったよりも高く、一日で育ったとは考えられなかった。
『恋はいずれ、愛へと変わる
恋に眠る愛の種
愛の種が開かせた愛の力を持つ花を我が元で掲げよ…』
突然、私たちの脳裏にそんな言葉が過ぎった。
意味はよく解らないけれど、
花を掲げれば何かが起こるようだ。
「これ、ユニコーン事件みたいだね…。」
のえるちゃんが攻略本を見ながら呟いた。
さすがに物語の中で攻略本は反則だろ…。
と、思ったが口にしないでおいた。
…あれ?
「ユニコーン!?」
私は思わず叫んでしまった。
「何?ユニコーンがどうかした?」
のえるちゃんが尋ねる。
ユニコーンが現れるというのに、
平常心でいられることが凄いと思う。
「ユニコーンは極めて獰猛で力強く、勇敢で、相手がゾウであろうと恐れずに向かっていくという。
足が速く、その速さはウマやシカにも勝る。
角は長く鋭く尖っていて強靭であり、どんなものでも容易に突き通すことが出来たという。
例えば、セビリアの教会博士の聖イシドールスが著した『語源集』には、ユニコーンの強大な角の一突きはゾウを殺すことが出来るとある。
このユニコーンとゾウが戦っている挿絵が『クイーン・メアリー詩篇集』に載っている。
また、ドイツのスコラ哲学者、自然科学者のアルベルトゥス・マグヌスは『動物について』で、ユニコーンは角を岩で研いで鋭く尖らせ、戦闘に備えているという。
ユニコーンは人の力では殺すことは出来ても、生け捕りにすることは出来なかったという。
たとえ生きたまま捕らえられたとしても絶対に飼い馴らすことは出来ず、激しい逆上の中、自殺してしまうという。
さらに、アレクサンドリアの修道士、地理学者のコスマス・インディコプレウステースは『キリスト教地誌』の中で、ユニコーンは狩人に取り囲まれ逃げ道を失った時、断崖から真っ逆さまに身を投げ、その角を地面に突き立てて落下の衝撃を和らげて逃げると言っている。
この逃げ方は、オリックス、アイベックス、ジャコウ・ウシ、アルガリに見られるものである。
大ポンペイウスはユニコーンをローマに連れて来て見世物にさせたという。
ユニコーンの角には水を浄化し、毒を中和するという不思議な特性があるという。
さらに痙攣や癲癇などのあらゆる病気を治す力を持っているという。
この角を求めて人々は危険を覚悟でユニコーンを捕らえようとした。
グリム童話の『勇ましいちびの仕立屋』には、仕立屋が国を荒らすユニコーンを捕まえる場面が出てくる。
仕立屋は、ユニコーンを激怒させると素早く樹の後ろに隠れた。
そこへ怒り狂うユニコーンが仕立屋をめがけて突進して来るが、その武器である貴重な角をうっかり樹に突き刺してしまう。
こうしてユニコーンは縄で縛られ、王の所に連れて行かれた。
エドマンド・スペンサーの『神仙女王』に出て来るライオンも、この方法を使ってユニコーンを出し抜いている。
ユニコーンを捕らえるもう一つの方法は処女の娘を連れて来てユニコーンを誘惑させて捕まえるというものである。
不思議なことにユニコーンは乙女に思いを寄せているという。
美しく装った生粋の処女をユニコーンの棲む森や巣穴に連れて行き、一人にさせる。
すると処女の香りを嗅ぎつけたユニコーンが処女の純潔さに魅せられ、自分の獰猛さを忘れて近づいて来る。
そして、その処女の膝の上に頭を置き眠り込んでしまう。
このように麻痺したユニコーンは近くに隠れていた狩人達によって身を守る術もなく捕まるのである。
しかし、もし自分と関わった処女が偽物であることがわかった場合は、激しく怒り狂い、自分を騙した女性を八つ裂きにして殺してしまうという。
処女を好むことから、ユニコーンは「純潔」「貞潔」の象徴とされた。
しかし一方で「悪魔」などの象徴ともされ、七つの大罪の一つである「憤怒」の象徴にもなった。
レオナルド・ダ・ヴィンチは『動物寓意譚』の中で「ユニコーンはその不節制さのために自制することを知らず、美しき処女への愛のために自分の獰猛さと狂暴さを忘れて処女の膝の上に頭を乗せ、そうして狩人に捕らえられる」と言っている。
ここではユニコーンは「不節制」を象徴するものとされた。
フランスの文学者、啓蒙思想家のヴォルテールは『バビロンの王女』の中で、ユニコーンを「この世で最も美しい、最も誇り高い、最も恐ろしい、最も優しい動物」として描いている。」
ここには処女はいるのに乙女がいない=ちょっとヤバイ?
という状況…
どうしようか悩んでいるうちに、一つの選択肢が思い浮かんだ。
それは、ユニコーンを殺すということ。
別に生け捕りにする必要もないし、それでいいだろう。
決心がついたので…戦闘開始!
「皆、戦闘準備ok?」
そう言って、私は身構えた。
「「ok!」」
私に続いて、のえるちゃんと楓も身構える。
身構える理由は、
私達の中に乙女がいないからである。
つまり、ユニコーンが襲ってくる可能性が高い…と、いうことだ。
準備はいい。
後は花だ。
愛の花と言ったら(多分)赤いハートの花なので、
私は、赤いハートの花を掲げてみた。
ぱぁぁぁぁぁぁ…
その途端、白い樹が輝いた。
『愛の花を掲げた少女よ
お前と心通わす少年とともに再びここに訪れよ
花咲く前のその種に少しの水をまいてやろう』
私たちの脳裏に、そんな言葉がよぎった。
少年なら、今ここにいるはずなのだが…。
どういうことだろうか。
「そっか!
海斗、今女装していたから間違えられたんだ。」
私たちの中に乙女がいないと思ったから、こっそりと女装させてました♪
まぁ、効果があったのかは知らんが…。
「え…いつの間に!?」
本人は気がついていなかったご様子。
ユニコーンのおかげで、海斗は結構鈍いことが分かった。
(ちょっと残念だけど)海斗の服を元の服に戻した。
…ユニコーンって、実はロリショタ好きなのか?
「おーい、ユニコーン。
男子連れてきたぞー。」
のえるちゃんは樹に向かって、そう言った。
ぱぁぁぁぁぁぁ
また、樹が光った。
すると今度はユニコーンが現れ、いきなり語り始めた。
「『恋は盲目である』と、ある者は言った
だが、目に見えぬ真実をそのうちに秘めるのもまた、恋
隣にいるものをいつも心で見つめなさい
そうすれば決してまやかしに惑わされたりしない」
私は、意味の分からない言葉を軽く聞き流し、戦闘を始める。
「まず、この邪魔な角を折って…。」
私は、目を丸くして突っ立っているユニコーンの角に触れた。
バキッ
大きな音がした。
音の原因は簡単。
私がユニコーンの武器を折ったからだ。
「ユニコーンの角には解毒作用があると考えられ、教皇パウルス3世は大枚をはたいてそれを求めたという。
また、フランス宮廷では食物の毒の検証に用いられたと伝えられる。
言い伝えに拠れば、ユニコーンの角は毒に触れると無毒化する効果があるとされたが、後に毒物の成分が含まれた食物に触れると、汗を掻く、色が変化するなどの諸説も生まれたようである。
しかしこれらは北海に生息するイッカクの牙であった。
これにより後々まで、ウニコールの名称で貴重な解毒薬や解熱剤・疱瘡の特効薬として珍重され、イッカククジラの角は多数売買された。
しかし一部には、これらウニコールと偽ってセイウチの牙を売る商人も後を絶たなかったようだ。
またその一部はオランダ経由で江戸時代の日本にも輸入されていた。
当時の医学書には、真面目にウニコールの薬効に関しての記述があった程である。
特に疱瘡の治療薬という部分に関してはペストの流行により、非常に高価であったにも拘らず、飛ぶように売れたと云う記録も残っている。
これは元々、中国で毒の検知にサイの角を用いたのが伝播の過程で、一部の夢想家によって作り変えられた物である様であるが、実際問題として当時用いられた毒物でも酸性やアルカリ性の毒物の場合は動物性タンパク質の変化により黄変するなりして毒の検知に役立ったと思われる。
また中国ではサイの角の粉末を精力増強剤として扱っているが、興味深い事にウニコールが西欧から持ち込まれた際に龍の角とも蛇の角とも言われ、解毒や毒の検知に非常に珍重されたとの事である。
こんな珍しくって使えそうな物、
絶対返さないからね?
この角、貰ってくよ。」
そう言って、私は帰ろうとした。
「千秋、帰るのはまだ速いよ…
今日のディナーは馬肉でどう?」
楓が私を引き止める。
黒い笑みを浮かべながら…。
「馬肉かぁ…最近そういうの食べてないな…。
おk!んじゃ、狩りますか…。」
私もにっこりと微笑み返して言った。
それも、黒く…
グシャッ
森にあった白い樹は消え、
変わりに赤い液体が飛び散った。
———…
「四人とも…どうしたの!?」
魔法学校の生徒が、歩いている4人組の子供を見つけた。
その四人は全身真っ赤で、ペンキを頭から被ったようだった。
しかもその4人は、なぜか赤い物体を持っていた。
にわかに、4人のうちの一人が、口を開いた。
「いえ、どうもしてませんよ?
それより、今日のディナーは学校の生徒の皆で食べませんか?
ちょうど温室開いてますし…。」
「いいね!それ!!皆を呼んでくる!!」
その魔法学校の生徒は、何も知らないまま皆を誘いに行ったのであった——…
- Re: とんがりボウシと魔法のお店 陽光と月光の魔法学校 ( No.67 )
- 日時: 2011/04/29 10:23
- 名前: minmin ◆LZFWVlxGhU (ID: BKGAQbzV)
- 参照: http://ameblo.jp/busuke1031eri/
第十四話 修羅場だよ!(馬鹿は)全員集合!
「なんだと!?
お前、ちょっと表出ろ!」
寮の中でいつもの様に大きな声が聞こえた。
のえるちゃんの声だ。
多分、のえるちゃんと獲物(海斗)が喧嘩をしたのだろう。
またいつものように孤島に行って、決闘をするのであろう。
十時間ほど経ったら戻ってくる…いつもの事だな。
にしても、よくそんな毎日喧嘩ばかり出来ると思う。
バリエーションも沢山有るし。
それほど二人は暇なのだろうか。
…私でも無い限り、それは無いと思った。
であれば、一方が切れやすく、もう一方が人をからかうのが好きなのかだろうか。
うん、それが一番当てはまりそうだ。
でも、それが合っているとは限らない。
やはり、本人、または第三者等に聞いたほうがいいか。
私は第三者に聞きに行こうとした…が、止めておいた。
なぜなら、そんな事に時間を使っている方が勿体無い事に気が付いたからだ。
私は、先程までの事を忘れることにした。
そして、読みかけだった“死霊の資料集”に再び目を向けた。
———孤島———
私はいつもの様にセイレーンとマーメイドに合いに来た。
孤島は、他の陸地から孤立している島。
その為、人気が少なく、歌の練習には最適なのだが、
最近では毎週決まった日に海賊気取りの泥棒が来るため、
セイレーンやマーメイドと歌の練習が出来ない。
追い払いたいけど、目立つのもあまり良くないので困ったものだ。
「今日こそ、ぼっこぼっこにしてやんよ!」
「俺の台詞奪うなっ!」
子供の声が遠くから聞こえた。
結構大きかったので、とても聞き取りやすかった。
どうやら、男子1名と女子1名が喧嘩をしているようだ。
タクシーの音ではないから、自分のホウキを使って飛んでいるのであろう。
となると、まぁまぁ実力のある魔法使いなのかもしれない。
この町で実力のあるものは…
やはり、国一の実力者である千秋。
けれど、千秋はその場で瞬殺してしまうからまず、無いだろう。
ならば、力だけはあるのえるか?
のえるは結構怒りっぽいところもあるし、よく喧嘩をするから可能性は高い。
じゃぁ、男子は?
この辺りでは、全体的にバランスの取れている海斗くらいだろうか。
よくのえると喧嘩をしているし…。
…この組み合わせだと、
また二人がしょうもないことで喧嘩をして、孤島で決闘、ってとこか。
まぁいい。
孤立している島だからって、狭いとは限らないからな。
セイレーン達に伝えて、別の場所で練習することにしよう。
…まぁ、最初からそうすればよかった話だが…。
そうして、私はその場を離れた。
———修羅場———
作者「のえると雑用係(海斗)がもうそろそろ孤島に着く。
だがその前に!ちょーっと肥満海賊野郎について説明しとくぜ!」
キャプテン・ドット
いわゆる肥満
泳げないのに海賊という名の泥棒をしている大人気無い大人
子供相手なら楽勝だろーwとか思って日曜日に孤島に着てみたが、
そのときはちょうど二人が喧嘩していたので、争いに何回も巻き込まれている
そのため、借りを返すために毎週日曜日に必ず孤島にやってくる
作者「んじゃ、修羅場に戻るぜ!」
ただぼけーっと突っ立っているドット。
やっと向こうから凄い勢いで向かってくる子供二人に気が付いたようだ。
「お前ら、今日こそ今までの借りを返してやr「「うっせぇ邪魔だこの肥満野郎!!!」」
のえると海斗の打っ飛ばす攻撃!▼
ドットの怒りのボルテージが上がった!▼
「お前ら!人の話しくらいちゃんときk「KY KY 空気嫁。」
ドットの怒り攻撃!▼
効果は無いようだ▼
のえるの黒い笑み!▼
効果は抜群だ!▼
「ごめんなさい。今日は許してください。
もう吹っ飛ばされてもいいです…いえ、吹っ飛ばしてください。」
ドットのドM発言!▼
効果は抜群だ!▼
「おお、自分から言ってくれるとは有り難い!」
「よし、有限実行〜♪」
のえると海斗はドットをぶっ飛ばした!▼
ドットは星になった!▼
ドットは倒れた!▼
のえると海斗はそれぞれ142経験値を貰った!▼
「経験値少ねっ!
これじゃあLv,上がらないじゃん!」
「まぁ、一桁や二桁よりかはマシだからいいんじゃないのか?」
のえるがハッとして言った。
「ねぇ、あたし達って何で孤島に着たんだっけ?」
「そういえば… 何でだっけな。」
目的を忘れたため、帰ろうとする二人。
しかし、突然煙が出てきた。
「なにこれ!一体誰だ!?」
???が不意打ちで煙幕を仕掛けてきた!▼
のえる達は咳をしている!▼
「薄らと影が見える!」
???のシルエット攻撃!▼
???はヒントを出した!▼
のえるの見破る攻撃!▼
相手の正体が分かった!▼
煙が晴れてきた!▼
「んじゃ、行くぜ!」
「おう!」
のえると海斗のぶっ飛ばす攻撃!▼
なんと、???の正体はリテイクだった!▼
「なんだ、ただのKsか。
倒すだけPPの無駄使いだな。」
「こいつは経験値とか全然でなさそうだな…。
努力値は全くなさそうだし。」
のえると海斗の毒舌攻撃!▼
リテイクのハート(=脳)に見えない矢が刺さった!▼
効果は抜群だ!▼
リテイクは倒れた!▼
のえると海斗はそれぞれ1経験値をもらった!▼
のえると海斗は999(ry リッチを貰った!▼
リテイクは借金して大貧民になった!▼
「んじゃ、要らなくなったヤツは食いますか。」
「美味しくなさそうだけど…
魔法を使えばマシになるか?」
のえると海斗は、黒い笑みを浮かべて言った。
しかし、作者の都合によってそれは拒否され、
代わりに借金で済ませることになったとさ♪
めでたしめでたし!
- Re: とんがりボウシと魔法のお店 陽光と月光の魔法学校 ( No.68 )
- 日時: 2011/05/14 07:25
- 名前: minmin ◆LZFWVlxGhU (ID: BKGAQbzV)
- 参照: http://ameblo.jp/busuke1031eri/
第十五話 ゴーレムコンクール
今日はなんか皆さん落ち着きが無い様だ。
なんかまた面倒なことが起こるんじゃないか少し心配だけど、
まぁ何とかなるでしょ。
「皆さん、お静かに!」
ダグラス先生が言った。
ダグラス先生は課外授業担当の先生だ。
そのため、普段は出番が無く、暇なので屋根裏で寝ている。
なのに、何故今日に限って起きているのだろうか。
「皆さん、もうすぐゴーレムコンクールがあるので
今日の授業はゴーレム造りです。
みんなで力を合わせて、頑張りましょう!」
「「「おー!!!」」」
なるほど、課外授業だからか…。
ゴーレムは、ユダヤ教の伝承に登場する自分で動く泥人形。
「ゴーレム」とはヘブライ語で「胎児」の意味。
作った主人の命令だけを忠実に実行する召し使いかロボットのような存在。
運用上の厳格な制約が数多くあり、それを守らないと狂暴化する。
ラビが断食や祈祷などの神聖な儀式を行った後、土をこねて人形を作る。
呪文を唱え、「אמת」という文字を書いた羊皮紙を人形の額に貼り付けることで完成する。
ゴーレムを壊す時には「אמת」の「א」の一文字を消し、「מת」にすれば良いとされる。
また、ゴーレムの体にはシェム・ハ・メフォラシュが刻まれる。
シェム・ハ・メフォラシュとは、『出エジプト記』14章の第19節を縦書きで下から上に書き、
その左に第20節を上から下に、その左に第21節を下から上に綴ったものであるとされる。
プロイセン地方の伝承ではエリヤ・ヘルムとヤッフェという二人のラビがゴーレムを正式な礼拝の人数合わせに使おうと議論をした結果、彼らのゴーレムが見るものすべてに火を付け始め、簡単な命令すら理解できていなかった。
製造すると自然に巨大化するとされており、ある伝承では男がゴーレムを作ったが大きくなりすぎた為、額に手が届かなくなり止められなくなった。
そこで男はゴーレムに自分の靴を脱がせるように命じ、ゴーレムがしゃがんだ時に額の文字を消した。
その途端ゴーレムは大量の粘土となって男の上に崩れ落ち、男は圧死した。
一般的なゴーレムは土で作られるが、神話や伝説には石や金属で作られたものも登場する。
ギリシア神話の鍛冶の神ヘパイストスによって作られた青銅の巨人タロスもゴーレムの一種と見ることができる。
また、旧約聖書『創世記』の天地創造において、アダムもヤハウェによって土に鼻からルーアハを吹き込まれた事から、アダムもまたゴーレムであったのではないかと言われている。
これが正しい説だとすれば、アダムこそが世界で最初に生まれたゴーレムという事になる。
結構便利なものである。
普通は土だが、今回はコンクールに出すものなので鉱石で作らなければいけないとか。
柔らかい物で繊細で人間味のある物にするか…
硬い物で頑丈で力強く見せるか…
煌びやかなもので豪華にするか…
にしても、皆張り切っているな…。
…サンシャインに負けないように。
私が言うのもなんだけど、皆、夢持ちなよ。
出場するのはムーンライトとサンシャインだけじゃないんだし…。
…そういえば、私が前通っていた学校も出場するのかな。
そんなことを考えていたとき、私は何者かに頭を殴られた。
振り返ってみると、犯人は海斗だった。
「何をするんだ!」と言いたかったが、さすがに皆が居るので大声は出せなかった。
「お前、ダグラス先生の話聞いていたのか?」
海斗が少し呆れたような顔をして言った。
図星だったため、私は少し焦って「yes」と答えた。
海斗は、「やっぱりな、」と言った。
今度は、完全に呆れた顔だった。
「私達は頭の担当。
一番部品が少ないけれど、重要な役割だから、
皆に攻められない程度に頑張らないとね。」
楓が私に役割を伝えてきた。
本当、楓には感謝しているよ。
頭を殴ってくる暴力的な海斗とは大違いだね。
…そういえば校長先生、今朝は居なかったな…。
ふと、思いついたので聞いてみた。
どうやら、校長先生はゴーレムコンクールの代表者として会場に向かっているらしい。
まぁ、何をしているかは企業秘密だとさ。
——森——
ここには、多くの学校の校長(代表者)達が集まっていた。
その中に、太陽の形をした校長と、月の形をした校長がいた。
勿論、出会った途端に喧嘩を始めたのは、言うまでもない。
しかし、喧嘩をしている最中であっても、話はちゃんと聞いていたようだ。
…月の方の事だが。
太陽の校長は、生徒からも「バカアホポジティブ太陽」と呼ばれているだけあり、話を全く聞いてなかったようだ。
そして、また生徒に変な事を言われるのが嫌だったバカアホポジティブ太陽は、
仕方が無いので自分だけでゴーレムを作ることにしたとさ。
——その日の夜——
サンシャインでは、こっそり塔に忍び込む陰が…。
それは、ピンクのツインテールで
いろんな意味でサンシャイン一の少女、シフォンだった。
彼女が狙っていたもの…
それは、ゴーレムだ。
シフォンはバカアホポジティブ太陽が作ったゴーレムもどきっぽい物を盗んでいった。
しかし、シフォンはバカだったため、コンクールに出す少しマシな物ではなく、適当に作った試作品を盗んで行った…。
当然だがその間、バカアホポジティブ太陽は寝ていた。
ムーンライトでは、もう殆どが仕上がっていた。
最後は、呪文を唱えれば完成だ。
学校の講堂では、町の皆が集まって、完成間近のゴーレムを見上げていた。
完成間近のゴーレムは、まだ動いていないのに迫力があり、力強そうで、煌びやかだった。
今夜、ゴーレムを動かすための呪文を唱え、コンクールに出すのだ。
呪文を唱えるのは、ムーンライト一の魔力を持つ千秋。
「では、千秋くん。呪文を唱えてください。」
校長先生に言われ、千秋は無言でクリスタルステッキを手に持った。
『まじない 不思議 鉱石 大きい 友達』
千秋は呪文を唱え、ゴーレムに向かって杖を振った。
ゴゴゴゴゴゴゴ…
「ふごー——!!」
突然大きな音がしたかと思ったら、
ゴーレムが動き出した。
皆感動して、はしゃいでいた。
トメさんも、あまりの嬉しさに皆に混じって踊りだした。
皆が喜んでいる中、千秋はこっそりゴーレムと使い魔の契約をしていた。
それを見て見ぬフリをするのえる、海斗、楓。
そしてその後、ゴーレムも一緒に、皆でパーティーをしたという…。
———翌昼、サンシャインでは
シフォンは間違えて試作品を持って来たことに気が付いた。
もうゴーレムはコンクールに出してしまったし、バカアホポジティブ太陽もコンクールのため不在。
仕方が無いので、シフォンはその試作品のゴーレムを分裂させ、小さいゴーレムを沢山造って、遊んでいたとさ。
- Re: とんがりボウシと魔法のお店 陽光と月光の魔法学校 ( No.69 )
- 日時: 2011/06/09 16:48
- 名前: minmin ◆LZFWVlxGhU (ID: GlcCI1C/)
- 参照: http://ameblo.jp/busuke1031eri/
今日はいつもに比べて5倍ほど短くなっております^p^
理由?しらねーよ←
第十六話 Nightmare
私はいつものように目を覚ます。
今日もいつもどうり、喧嘩をして、ふざけ合って一日を過ごすんだろうな…。
そう思いながら、私は起き上がろうとした…
が、
どうも眠くて起きる気がしない。
いつもなら、4時ごろからあいつと決闘をするはずだ。
それが遅れたら…
また、あいつにからかわれて決闘をする…
そこまではいいが、学校に遅れてしまうだろう。
何かしらの罰は受けることになるだろうな…。
そうこう考えているうちに、だんだん眠気が増していった。
眠ってはいけないのに、ベットから離れられない…。
そこで、あたしは良いことを思いついた。
それは、「眠気覚ましの魔法」を使うという事だ。
「まほう ねむい ちがう」
あたしは、眠気覚ましの魔法の呪文をを唱えた。
…しかし、何も変化は無かった。
魔法を使おうとしても、何も変化が無い、…と、いうことは…
「あ、あたし…
…魔法…が、
使えなく、…なって‥る…?」
あたしは、自分でも否定したくなるような恐ろしい事実を
口を震わせながら言った。
「魔法が使えなくなった」という恐ろしさに、無意識のうちに身震いをしていた。
本当に魔法が使えなくなってしまったのか再確認したくて呪文をもう一度唱えようとしたが、
心の奥底ではその事実を再確認するのがとても怖かった。
あたしの口は開かないまま
時間だけが過ぎていった…
———…
時間が経って、ようやくあたしは落ち着いてきた。
少なくとも、毎日やっている決闘だけは
たとえ魔力が無くなったとしても、やらなければならない。
理由は簡単。
ただ、またからかわれるのが嫌なだけ。
私は急いで部屋を出て、孤島へ向かった—…
- Re: とんがりボウシと魔法のお店 陽光と月光の魔法学校 ( No.70 )
- 日時: 2012/02/05 17:13
- 名前: minmin(仮) ◆LRy3QOb4sU (ID: 6B38yoz9)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=view&no=23676
あまりにも放置しすぎたから、
この小説読んでるひとなんていないだろうけど、
とりあえず報告しときます。
まず、名前とハッシュタグ替えました。
ハッシュタグなんてつけているようでつけていなかったけどね!
そして、これ別のスレッドで新しく書きなおします。
いちいち編集するのもめんどうだという勝手な理由です。
新しいスレッドは上のURLからどうぞ。
はい、以上です。
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