二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- ONE PIECE/大海賊時代放浪記
- 日時: 2011/12/13 01:11
- 名前: 七虹 (ID: ff/SEmxn)
名前:ロロ・アルフォンス=ディアス
愛称:ロロ
性別:女性(男装中)
年齢:17歳
肩まで伸びた、ストレートの鮮やかなピンクの髪をもつ。
目はいつも眠そうで、瞳は淡碧。だが能力発動時では容姿が変わる。
無表情なときも多いが無口ではなく、寧ろ結構お喋り。ナミに次ぐツッコミの才能の持ち主。
気付かないときが多いが、笑うとバックに花が見える可憐さを見せる。
男装の腕はゾロに気付かれないほどで、チョッパーにも気付かれない。
世界を飛び回る放浪者で、その首に掛けられた賞金は8億9千万ベリー。
情報屋という顔もある。
異名も数多く存在する。
数多くの奇術を魅せることから『奇術師ロロ』。
邪魔だと判断したもの、怒りに触れたものを容赦なく殺していく冷淡さから『処刑人ロロ』。
抗争が起きるとどちらかの海賊に加入して好き放題暴れて帰っていくフリーダムさとそのありさまから『破壊神』。
その他色々。本人は結構複雑。
最近赤犬とドンパチやっているらしく、本部から懸賞金を上げようという会議が行われていることに虚しさを感じる今日この頃。
設定増えます
- Re: ONE PIECE/大海賊時代放浪記 ( No.1 )
- 日時: 2011/12/14 19:52
- 名前: 七虹 (ID: ff/SEmxn)
穏やかな港町。
潮風香るその場所で、その場に似合わぬ声が響き渡った。
「海賊だーっ!」
「海賊が来たぞーッ!!」
その声は焦りと恐怖が滲んでいた。
その声に誘導されるように、町の人々は逃げ纏う。
するととあるカフェでお茶をしていた少年が突如立ち上がり、叫んだ男達に声を掛ける。
「その海賊に見覚えはあるか?」
「あ?あぁ、二隻の船があってそのうちの一隻は————」
その続きは人々の叫びに掻き消される。
少年は続きなど聞いていられないという風に、滝のような人の波を掻き分け、誰もいなくなったストリートに立つ。
するとその場に隠れていた海賊達が、それを待っていたかのように姿を現し始める。
人数はかなり多い。その中の船長らしき男が、口を開いた。
「誰だ?テメェは」
少年は無言で彼らを見据える。
次の瞬間、部下らしき男達が一斉に少年に飛び掛かった。
「Que soit détruit.」
少年がそう唱えた途端、跳んでいた男達は全員地に平伏した。
しかも一人一人倒れた所に大きなクレーターができている。
手も触れていないのに彼らの体は必ず、一箇所は骨が折れていた。
一瞬で少年の姿がクリアになる。
すると生き残っていた部下は何かを思い出したように、ポケットに手を突っ込んで紙を取り出した。
「……!やっぱり…!!」
部下はがたがたと震え、哀れなくらい顔色は悪い。
「…8億9千万ベリーの、賞金首……“処刑人ロロ”……!!」
そう言い終えた部下も、大きなクレーターを作りながら地に平伏した。
「へぇ、知ってるんだ。俺のこと」
場違いにけらけらと少年は笑うが、少年から放たれる殺気は尋常じゃない。
今まで感じた殺気とは桁違いで、まるで心のそこから恐怖を掻き出されるような。
「能力者か…!?」
そう呟いた幹部らしき男達も、哀れ地に潰される。
残りは船長だけとなった。
船長は顔を土気色にしながら、必死に抵抗を見せる。
「…、わ、悪かった!……、そ、そそそうだ、アンタに宝をやろう!な?だ、だから、見逃してくれ、たた、頼む!!」
「え、マジで?宝くれんの?じゃーいいや」
船長はほっと息をつく。
少年が、静かに口元に笑みを浮かべるのに気付くことなく。
—————ドゴォッ————
鈍い音が響いたその場では、船長が壁に大きなクレーターを作りながらめり込んでいた。
それは既に白目をむいていて、絶命していることが伺える。
「宝をくれるんだったら、俺は安心して邪魔なアンタを殺せるからね」
少年は、そのまま船着場へと進んでいく。
足元に転がる事切れた海賊達をぐしゃぐしゃと踏み潰しながら。
転々と血の痕を残しながら、船着場に到着した。
「…ホントに二隻あるけど…何かこっちのはデカイし、あいつらの実力からしてこれかな」
そう言って少年は少し小さめの古ぼけた船に入っていく。
扉をあけることなく壁を破壊しながら進んでいくと金の鼻を突くにおいがした。
案の定そこには、山ほどの宝があった。
「わーお、あいつらそんなに宝持ってたのかよ。早めに襲撃しとくんだったなー。
お、何だあいつら見る目あるじゃん、宝の質がいいじゃねぇの」
物騒なことを言いながらてきぱきと宝を袋に詰め込んでいく。
やがて全て詰め終える頃には、袋はパンパンだった。
豊作豊作ーとご機嫌で船を出ると、もう一隻の船の持ち主らしい海賊達が集まっていた。
(…海賊か?それにしてはやけに人数が少ないな…)
ぼけーっとそんな事を思っていると、その中にいたオレンジの髪の女性がこちらに気付いた。
あれ、何か目をキラキラさせているのは気のせいか。
「ねぇ君!!」
「Σぅおッ!?」
速ッ!!と心の隅で思いながら、瞬時に目の前に移動した女性を見た。
女性の視線は、少年の担ぐ袋に注がれている。
ああ、宝ね。
というか金髪のクルクル眉毛さんと緑の髪の毛のマリモさんの視線が痛いんですが。
え、初っ端から酷いって?ははは、そんなことないぜ?
「その宝…私に譲ってくれない?もちろんタダとは言わないけど」
「宝?あぁ、いいよ。というか、受け取ってくれるとありがたい」
「え、いいの!?タダで!?」
「おう、タダで」
「じゃあ遠慮なく貰うわねっ!!」
「Σちょっと待ってくださいナミさんッ!!」
すぐさま突っ込むクル眉君。ちょ、マリモ君目が怖いから。
「どう見ても怪しすぎます!宝に罠とか…」
「宝をくれる人に悪い人なんかいないわ!!」
「いやいやいやそんな訳ねぇだろ!!」
今度は長っ鼻君が突っ込む。そろそろマリモ君の視線が氷点下。
殺気と冷気に晒されながらも平常心を保ち続ける。
色々修羅場超えてきたけどこういう状況辛いんだよ!!
「そんなら試してみればいいじゃねぇか。コイツが俺達に罠の袋を渡すような度胸と実力があるのかどうか」
「ちょっとちょっとマリモ君、何でそういう思考に繋がるのかな」
「Σ誰がマリモだァ!!!!」
そしてとどめのマリモの突っ込み。
ここの海賊団突っ込みのセンスあるよ。
先ほどの言葉で完全にキレたマリモ君は、腰に提げた三刀を掴み、鞘から抜いた。
「三刀流……あぁ、海賊狩りのロロノア・ゾロか」
ゾロは無言で刀を握ると、少年の目の前に瞬時に移動した。
そして、刀の切っ先を—————
- Re: ONE PIECE/大海賊時代放浪記 ( No.2 )
- 日時: 2011/12/14 20:01
- 名前: 月那 ◆7/bnMvF7u2 (ID: IsQerC0t)
はじめまして!!月那(ルナ)です
ワンピースちょこっと知ってる&題名がおもしろそうだったのでクリックしました!
おもしろいですね!
これからもちょくちょく来ますんで更新がんばってください!!
あと、タメOKですか??
- Re: ONE PIECE/大海賊時代放浪記 ( No.3 )
- 日時: 2011/12/14 22:10
- 名前: 七虹 (ID: ff/SEmxn)
「“虎狩り”!!」
ゾロの放つ技が、少年の身体に食い込んだ。
ズブ、とやわらかい感触がダイレクトに伝わる。
そのまま力任せに押し込めば、更にめり込んでいく感触がした。
——————だが。
「その程度なのか?」
目の前には、確かに斬ったはずなのに傷一つ負っていない少年の姿があった。
淡い碧の瞳は絶対零度の温度を纏い、ゾロを見下ろす。
それに、女性やクル眉君も息を呑んだ。
「————アイアン・メイデン」
「ッぐ!?」
突然ゾロが、押し潰されるような苦しげな声をあげた。
ゾロの周りには何もない。
しかしゾロは左右からの凄まじい謎の圧迫に苦しんでいた。
「解除」
少年が短く唱えると、ふっと圧迫が消えた。
ゾロは息を喘がせて少年を睨みつけた。
…触れてもいないのに、重い鋼の板で押し潰されるような感覚が残っている。圧死寸前だった。
圧倒的な実力の差を見せつけられる。
その直後。
ドゴォッ————!
少年の顔面に、何かが叩きこまれそうになった。
掌でそれを受け止めた少年は、何かが向かってきたその先を見据えた。
「ゴムゴムのー…鐘っ!!」
突如向こうから麦藁帽子を被った少年が頭突きを食らわせてくる。
麦藁は怒りに染まった瞳で少年を見つめた。
低く地を這うような声で、少年に言い放つ。
「ゾロに、何をした」
明らかに怒気を含んでいる。
少年は彼の顔を記憶の奥底で探った。
(…賞金三千万ベリー、“麦わらのルフィ”…か)
彼らの船長らしい。少年はルフィを観察するようにじっと見つめる。
やがて肩に食い込ませていた彼の手を、やんわりと振り解いた。
はっとしたように、クルー達もルフィに声を掛ける。
「ルフィ、違うんだ!その人は敵じゃない!」
「その人は悪くないわルフィ!」
「悪いのはクソマリモ頭だ!!」
「………そうなのか?」
「ロロノアが勝手に突っ込んできただけで、俺は攻撃を受けた反撃をしただけだぜ」
「そっか、そりゃ悪ィな!」
先ほどの殺気を仕舞い込み、ルフィはニカッと笑う。
ありえないほどのギャップだ。一般人ならきっと失神しているだろう。
これこそが彼の本当の素顔なのだろうと思った。
直後ルフィは意地の悪い笑みを浮かべる。
「お前、俺の仲間になれ!」
「……………は?」
突然こんな事をいわれて混乱しない者がいたら是非とも見てみたいと心底思った。
コイツバカなのか?
クルー達はまた始まった、と頭を抱えている。いや助けろよ。
「………ロロノア」
唯一反対しそうなゾロに助けを求めたが。
「俺もお前の実力は身に染みて分かった。後の判断は船長に任せるぜ」
「裏切り者ォォォォォォォォォォ!!」
「……決定、だな」
クルクル眉毛君は呟いた。
女性も長っ鼻君も女性もゾロもルフィも、満足そうである。
「お前、名前何ていうんだ?」
「あ?名前?…ロロ・アルフォンス=ディアスだ。…あんた達は?」
ロロが尋ねると、皆も名乗りはじめる。
「俺はウソップだ!キャプテン・ウソップと呼んでくれ!」
「俺はサンジ、この船のコックを担当してる」
「あたしはナミ、航海士兼海賊専門の泥棒よ♪」
「…ロロノア・ゾロだ」
「俺はルフィ!海賊王になる男だ!!」
それぞれ個性的な自己紹介を終える。
ロロは、ふっと笑う。
「俺はロロ、放浪者兼情報屋だ。ちなみに俺の懸賞金は結構高額です、よろしく」
麦わら海賊団、ロロ・アルフォンス、ここに誕生する。
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