二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 真選組の死神
- 日時: 2012/04/01 15:35
- 名前: なつ (ID: kVdvMbwW)
主人公 花吹 なほ
十三番隊副隊長
容姿 可愛い6割綺麗4割。
身長 170cm
体重 45kg
髪型は黒髪でロングストレート。いつも高い位置で
ポニーテールをしている。
上流貴族花吹家の一人娘で次期当主。白哉と幼馴染。
貴族なのにキレると関西弁で、真子達と仲良が良い。
私は、護挺十三隊十三番隊副隊長。
今現世への長期任務に就いている。
(んもぅ!何此処ー
確か江戸ってとこだったなぁ…
早く帰って白哉君と遊びたいよー!!
…ってか、何であたしが現世任務なのー!?)
2日前、なほは一番隊の隊舎へ呼び出された。
嫌な予感はしていた。
コンコン
なほ「失礼します。」
総隊「入れ」
なほ「話とは?」
総隊「うむ、実は今現世で虚の数が増えておる。
そこで、お主に長期任務へ就いてもらう。出発は明日じゃ。よいな?」
なほ「御意」
そして、今に至るって訳だ。
「あぁー!けったくそわるいわー!」
- 五番隊隊長さん ( No.11 )
- 日時: 2012/03/17 10:43
- 名前: なつ (ID: kVdvMbwW)
in土方部屋
平子からの突然の報告に土方の部屋で書類を片付けているなほはイライラしていた。そのため、わずかだが霊圧が発せられていた。
土方は冷汗をかき、体のダルさに耐えていた。
土方「…お、おい…さっきの電話…」
土方は意を決してなほに聞いた。
なほ「…私の友達です。すいません、お騒がせしてしまって。」
土方「いや…構わねぇ…明日、そいつが来んのか?」
なほ「はい。でも、殺すんで、速攻であの世行きです。」
土方は冷汗をかきながら、苦笑いしている。
その日は、誰もなほに話し掛ける事が出来なかった。
その日の夜中…
in風呂場
なほ「ふぅー、気持ちいいー」
土方との書類の片付けが終わった後、虚があちこちで出た為、
なほは飛び回っており、疲労困憊だった。
なほ「真子のヤツ…本気で来るのかなぁ…」
…チャプン…
なほは、湯槽に顔を沈めた。
風呂から上がり、自室に戻ったなほはすぐに沈むように
眠った。
次の日の朝
なほは前日の激務のため鍛練場へは行かなかった。
(あ!そう言えば、昨日の整魂葬してあげなきゃ!!)
そう思い、なほは死覇装に着替え、斬魄刀を腰にさし、庭へ向かった。
(何処かなぁ)
庭を見渡すと、木陰に男の子の整がいた。
(整、発見!)
なほ「こんな所で何してるの?」
男の子の整は一瞬ビクッとしてこちらに振り返った。
整「…迷子になっちゃって…」
男の子の整は今にも泣き出しそうだ。
なほ「大丈夫だよ。お姉ちゃんが送ってあげる。」
整「本当!?」
なほ「うん。本当だよ。だから、ジッとしててね。」
整「うん。」
なほは、斬魄刀の柄の部分を男の子の整の額に
軽く当てた。
なほ「…バイバイ」
男の子の整は笑顔で成仏していった。
なほ「魂葬完了っと。」
ふと、近くに一つの霊圧がある事に気が付いた。
なほ「総悟君、バレバレですよ。」
沖田「何で後ろ向いてんのに、分かったんでぃ…」
なほ「ん?気配です。」
沖田「…そうですかぃ」
なほ「じゃ、食堂行きましょっか!」
沖田「敬語じゃなくていいでさぁ。」
なほ「え、でも…総悟君隊長さんですし…」
沖田「じゃぁ、隊長命令でさぁ」
沖田がニヤッと笑った。
(…フフッ…真子みたい)
なほ「うん!」
沖田「じゃぁ、行きやしょう。」
二人は食堂へ向かった。
朝食を食べている最中、屯所の門が騒がしい事に気が付いた。
(…嫌な予感…)
すると、山崎がこちらにやって来た。
山崎「あの…なほさんに会いたいという人がいらして…」
なほ「…来たな…ちょっと行って来ます…」
なほは、平子がいるであろう門へ向かった。
平子「ぉお、おはようさん。昨日はようねれ…」
ドゴォ…バタン
隊士「…な、なほさん…」
なほは平子のぺちゃんこの顔をさらにパンチで
平たくしてやった。
平子「…なにさらすんじゃぃ!なほ!!」
平子は顔を抑えながらなほを見た。
なほ「…いきなり来て、何言うてんねん!!ぁあ!?」
平子「…すいませんでした。」
その時、屋根の上から声がした。
??「相変わらず、可愛ええなぁ」
スタッ…
なほ「…!ギン!」
ギン「久し振りやねぇ、なほちゃん」
…ぎゅうっ
ギンは屋根から飛び降り、なほの所へ行くと、
抱き付いた。
なほ「そうだね。久し振りだね、ギン。」
なほは腰に抱き付いているギンの頭を撫でた。
平子「何でお前がおんねや!俺は、聞いてへんぞ!」
なほ「そうなの?ギン」
ギン「僕ちゃぁんと、藍染はんに許可貰ってこっちに
来たんよ?」
なほ「偉いねー、ギンは」
なほはまた、ギンの頭を撫でた。
平子「…チッ!…まぁ、ええわ。それより、なほお前…こないな所で働いてるんか?」
なほ「うん。何か、問題でも?」
ギン「隊長はんな、なほちゃんがおそ…」
平子「コラァ!ギン!余計な事言わんでええねん!!」
ギン「はぁーい」
なほ「何か怪しい…まぁ、いいや。あ、副長達
呼んで来るから、待ってて。」
そう言ってなほは土方達がいる所へ行った。
なほ「局長殿、副長、総悟君!私の友達紹介したいんで、来て下さい!」
なほは三人を連れて、平子達の所へ向かった。
なほ「真子!ギン!紹介するね。右から真選組局長の
近藤勲殿。その隣が副長の土方十四郎さん。
で、最後が一番隊隊長の沖田総悟君!」
平子「…」
ギン「…」
なほ「で、こっちのぺちゃんこの顔が平子真子!
それから、その隣の銀髪の子は市丸ギンです。」
近藤「よろしくな!」
土方「…」
平子「…」
沖田「よろしくお願いしまさぁ…」
ギン「よろしゅう」
土方と平子は既に火花を散らしている。
そして、沖田とギンもお互いに不気味な笑みを
浮かべている。
こうして、平子達と真選組は自己紹介を済ました。
- 新たな来客 ( No.12 )
- 日時: 2012/03/09 13:00
- 名前: なつ (ID: kVdvMbwW)
今、なほは市中見廻りのついでならということで、
土方と沖田も一緒に平子達を江戸案内していた。
平子「しっかし、江戸はおもろい所やなぁ」
ギン「ホンマやわぁ…」
なほ「ちょっと、二人共!はしゃがないの!」
平ギ「はぁーい」
なほ「…んもうっ」
土方「あいつら、初めて江戸に来たのか?」
なほ「はい。ですから、あんなにはしゃ…」
ピピピピピッ…!
突然なほの電霊神器が鳴った。
平子とギンは虚か?と振り返ったが、どうやら
着信のようだ。
画面には、ひよりと表示されていた。
なほ「もしもし、ひよりー?どうしたの?」
ひよ「おぅ、なほ!元気そうやなぁ!」
平子はひよりと言う名前にビクッと反応した。
なほ「で、どうしたの?」
ひよ「せやせや、現世にハゲおるやろ?ちょっと
代わってくれへんか?」
なほ「…う、うん」
平子「ひより、何やて?」
なほ「真子に代わってって…」
その瞬間、平子はグッと顔を強張らせ電話に出た。
平子「…俺やけど、何かよ「コラァァァァァ!」
土方と沖田は驚いて平子の方を見た。
なほとギンはまた、始まったという様な顔をしている。
平子「何、いきなり大きな声出しとんじゃ!びっくりするやろ!!」
ひよ「うっさいわ!ハゲェェ!!」
平子「誰がハゲやねん!ハゲてへんわ!!ボケェェ!!」
ひよ「ボケボケ言うな、ボケェェ!」
平子「…で、何か用あってんやろ。何や!」
ひよ「ぁあ!?…何惚けてんねん!!」
平子「何も惚けてへんわ…」
ひよ「何やとォォォ!?…お前が、一人でなほんとこ行くからやろォォォォ!!!」
平子「な!何で現世行くのにお前に一々言わんとあかんねん!!意味分からんわ!!」
ひよ「フンッ!うちはなほの親友さかい、お前みたいななほのケツ追っかけてるハゲとはちゃうねん!!」
平子「…結局、自慢かいな。で、用件はそんだけか?ほんなら、切るでぇ…」
ひよ「あ、ちょぉ待ち!!うちも今から、現世行くことなってんねん!」
平子「はぁぁぁぁぁ!?…う、嘘やろ!!」
ひよ「ほんまや!ほなな!!」
平子「ちょ、待たんかい!!コルァァァァ!!」
ブチ…プープープー
なほ「…真子?ひより何て??」
平子「…あいつ、こっち来んねんて…」
なほ「本当!?やったぁ!!」
土方と沖田は何が何だか分からないようだった。
沖田「おぃ、なほ。誰か来るんですかぃ??」
なほ「うん!ひよりって言う、あたしの大親友なの!」
平子「…あかんて、あかんて」
平子がさっきから小声で呟き、ブルブル震えている。
土方「平子は、何に脅えているんだ?」
ギン「あんなぁ、隊長はんなぁ、もうすぐボコボコにされんねん!」
沖田「何ででぃ」
?? 「ウチが教えたるわ!!」
そう聴こえたかと思うと…
ドッカーン…!!
皆が一斉に音のする方を見る。
なほ「ひより!!」
音の主はひよりだった様だ。
ひよりは薄紫色の着流しを着て、平子の顔面に
飛び蹴りを喰らわせている最中だった。
平子「グハァァァァッッ」
平子は数十メートル先まで吹っ飛んだ。
ひよ「よぉ、なほ!元気そうやなぁ」
なほ「ひよりも相変わらず元気いっぱいだね!!」
ひよ「当たり前やん!…ハゲ真子も相変わらず、
ぺっちゃんこの顔やなぁ!!」
平子「なんやとぉぉ!!」
数十メートル先に吹っ飛んだはずの平子と、
なほと会話していたひよりが
火花を散らしている。
ギン「あぁーあ、また始まってもうた」
なほ「…そうだね」
土方「お、おい。あいつは…」
なほ「あぁ、あの子は猿柿ひよりです。さっきも
言った様に、私の大親友です。」
沖田「あんなのが、なほの大親友なんですかぃ」
…ピクッ
ひよ「あんのて、どういうことやぁ??」
すごい勢いでひよりがこっちに振り向いた。
沖田「すごい地獄耳でさぁ。さすが名前に
猿が付いてるだけありまさぁ。」
今度は、ひよりと沖田が火花を散らしていた。
平子は向こうで、顔から煙が出ていた。
なほ「ちょっと!喧嘩しないのー」
なほの黒い笑みで喧嘩は収まった。
平子「…で、何しにきたんや」
ひよ「ぁあ!?ただの暇つぶしやんけ」
なほ「ひよりらしいね」
平子「はぁ!?何やそれ。喜助にどつかれても
しらへんぞ」
ひよ「うちは、ちゃんと許可取って来たわ!ボケェ!
どっかの隊の副隊長はすごい勢いで隊長を
探し回ってたんやけどなぁ」
ひよりはニヤニヤしながら、真子を見ている。
平子「…ッ!ええんや、俺は!隊長やからな!!
副隊長のお前とは違うねん!!」
ひよ「うっさいわ!ボケェェェ!!」
また、平子とひよりは火花を散らし、取っ組み合いを
している。
なほ「はぁー」
ギン「なほちゃん、もう放っとこうや。」
沖田「お取り込み中悪いんですが、さっきから
隊長とか副隊長とか、なんの話しですかぃ??」
土方「俺も気になってた。」
ひよ「それは、言えへんなぁ」
喧嘩を中断して、ひよりが答えた。
土方「何故だ?」
沖田と土方の目つきが鋭くなる。
ひよ「なんでもや。どうしても、知りたい言うんやったら…うちらを倒してからにしぃ!」
沖田「上等でさぁ。土方さんはどうします??」
土方「おもしれぇ。やってやろうじゃねぇか」
なほ「はぁぁぁ」
ギン「しゃぁないなぁ」
そういいながら、6人は真選組の屯所へ向かった。
- ばれちゃった… ( No.13 )
- 日時: 2012/03/13 12:32
- 名前: なつ (ID: kVdvMbwW)
只今、真選組屯所の向かっている最中。
ひよりと平子は睨み合いながら歩いていて、
終始霊圧を土方と沖田に当てている。
土方と沖田は体の重さに違和感を感じながら歩いている。
なほ「はぁ、あの二人霊圧下げてくれないかなぁ」
ギン「せやねぇ、副長はんたち辛そうですわ。」
なほとギンは小さな声で話している。
土方「…此処だ。」
平子「なんや、えらいでっかい建物やなぁ」
ひよ「何言うてんねん。うちらんとこの隊舎の方がでっかいやんけ」
そういいながら、六人は屯所の門をくぐった。
中には沢山の隊士達がいた。皆、不思議そうにこちらを見ている。
沖田「土方さん、何処で殺り合うんですかぃ?」
土方「鍛錬場でいいだろう」
平子「俺は何処でもええでぇ」
ひよ「…ハッ!鍛錬場て、あれの事ちゃうやろなぁ?」
沖田「そうでさぁ、何か文句でもあんのかぃ」
ひよ「何惚けた顔してんねん!あないなちっさい所で
殺し合いなんか出来るわけないやろ!」
土方「じゃぁ、何処で殺り合うんだ?」
ひよ「此処や!」
そう言って、ひよりはその場を指差した。
沖田「面白い事言うじゃねぇかぃ、良いですぜ俺ぁ」
土方「俺も、こいつらと殺り合えれば何処でも良いぜ」
平子「かまへん、かまへん」
ひよ「決まりやなぁ」
既に四人は火花を散らしている。
なほ「はぁぁぁ」
ギン「面白そうやね」
二人を他所に四人は殺り合う相手と順番を決めていた。
ひよ「ギン!審判頼むでぇ!!」
ギン「はぁーい」
どうやら、決まったようだ。
沖田「待ちなせぇ。てめぇ、素手で殺る気かぃ?」
ひよ「そうや!何か文句あるんか?」
沖田「…フッ…死んでも、恨みっこ無しでさぁ」
ひよ「誰が死ぬ言うたんや?…死ぬんは、お前やぁ!!」
ひよりはそういうと、刀を構えている沖田に
向かった。
ギン「あぁーあ、僕まだ始めって言うてないんに…」
なほ「しょうがないよ…ひよりだもん」
土方「おい、良いのか?本当に死ぬぞ、あの餓鬼。」
なほ「大丈夫ですよ。ひよりめちゃくちゃ強いんで」
なほは土方の方を見ずに、答えた。
平子やギンもひより達の方を見ている。
(あの餓鬼、気に入らなねぇ…ぜってぇ勝ってみせまさぁ)
ひよ「ほな!行くでェェ!!」
ひよりはそういうと、総悟に霊圧を当てた。
(チッ!何でぃ、こりゃぁ!…体が重くなった?))
ひよ「何、ぼさっとしてんねん!!ボケェ!」
前を見ると、ひよりの脚が目の前にあった。
(…ッ!速い!!)
…キィィンッ!
間一髪で沖田はひよりの蹴りを刀で防いだ。
ひよりは、ピョンッと後ろに飛び退いた。
ひよ「ほぉ、やるやんけ…」
沖田「…てめえもな。」
ひよ「…でも、次で終わりや!」
そういうと、ひよりは無意識に霊圧を上げた。
(…クッ!ヤバイな、こりゃぁ)
沖田は刀を杖にして、やっと立っているところだ。
戦いを傍観していた隊士達の殆どが気絶し、
残りの意識がある隊士はひざまずき、苦しそうだった。
土方も立ってはいるが、冷汗をかき、苦しそうだ。
ひよ「うりゃぁぁ!!」
ドゴォ…!
沖田「グハァッ!」
ひよりの飛び蹴りが沖田の顔面にクリティカルヒットし、
沖田は数十メートル先の塀に打ち付けられた。
ギン「はい、終わりー。十二番隊副隊長はんの勝ちー」
ひよ「ハッ!全然、相手にもならへんわ」
そういうと、ひよりは無意識に上げた霊圧を下げた。
なほ「ひより、やり過ぎー」
ギン「ほんま、ほんま」
平子「ほんま、ほんま」
ひよ「ええんやんか。それに、手加減てムズイねん」
土方「…ッな!」
土方は豆鉄砲を喰らった様な顔をしていた。
ひよ「それに、あないな怪我、なほが治すや…ッ!」
なほ「…ッな!この霊圧、虚!!」
平子「結構な数やなぁ。お前が霊圧上げるからやで!」
ギン「…いち、にぃ、さーん…んー、軽く十五匹って
とこやね。どないします?隊長はん?」
平子「やるしか無いやろ!」
そういうと、なほ達は義魂丸を飲み込み、義骸を脱ぎ捨てた。
平子「なほ!場所は、何処や⁉」
なほはさっきからなりっ放しの電霊神器を見た。
なほ「此処だ!」
…オォォォォォォ!!
ギン「あれー、さっきより数多なってますやん」
ざっと、三十はいるだろう。
土方「…何だ、あれは!」
平子「なッ!土方の奴虚が見えるみたいやで」
なほ「ギン、ひより!副長達を頼むよ!」
ギン「はぁーい」
ひよ「任せときぃ!」
そういうと、ギンとひよりは土方達の所へ瞬歩で
向かった。
平子「なほ!来るで!!」
平子が言った通り、なほ達の目の前から虚達が
襲いかかって来た。
なほ「舞い狂え、狂牙!」
なほがそう唱えると、一気に虚の数が減った。
平子「さすがやなぁ」
平子は虚と戦いながらなほに話しかけている。
なほ「戦いながら喋んな!」
平子「へぃへぃ」
数分後…
平子「…ふぅ、こっちは終わったで」
なほ「こっちも終わったよ!ひよりー、ギンー!
そっちはー?」
なほと平子は空から地上にいるひより達に
声を掛けた。
ひよ「大丈夫や!誰も死んでへん」
ギン「へーきや!」
ひよりとギンの周りには気絶した隊士達がいた。
土方と沖田はなほ達のいる空を見て、放心状態だった。
…スタッ
平子「ほな、やるかぁ…なほ」
なほ「んー…」
ギン「どないしたん?」
なほ「前にね、あたしが虚討伐した時に、あたしの事が
見える人間がいたの。で、記換神器を使ったんだけど、効かなかったの。」
平子「それ、ほんまか?」
なほ「うん。で、その人間霊圧が普通の人間より
強くて…副長達もその人間と同じ霊圧の大きさだから…」
ひよ「効かへんっちゅーことやな」
平子達は未だ放心状態の土方と沖田に視線を向けた。
ギン「虚の事見えたんは、副長はん達だけみたいやね」
平子「なほは、その人間に正体バラしたんか?」
なほ「うん。しょうがなくって感じで。でも、ちゃんと信じてくれたよ。」
平子「さよか…まぁ、記換神器が効かへんならしゃぁないな!」
ギン「どないするんです?」
ひよ「殺すんか?」
なほ「…ちょッ!」
平子「殺さへんわ。なほの大事な上司やろ?…話すしかないやろ」
土方と沖田は正気を取り戻した様で、平子達を鋭い目付きで見ていた。
- この…無責任!! ( No.14 )
- 日時: 2012/03/13 13:40
- 名前: なつ (ID: kVdvMbwW)
虚達を片付け、今までの事を話すべく
なほ達は儀骸をサッと着た。
土方と沖田は大きく目を見開く。
なほ「とりあえず…総悟君の怪我治すねー」
土方「な、何言ってやがる!どう見ても、
腕の骨いっちまってるだろ!!それを…」
ひよ「ギャーギャーうるさいねん!!治す言うてんやから
ええやんけ!!」
なほ「はいはい、もういいよ。」
そう言ってなほは塀の近くにいる総悟の方に向かった。
沖田「…な、何する気でぃ」
なほ「だーかーら!その、折れてる腕を治すんでしょーが!!」
沖田「そんな事できる訳…」
なほ「できるの!!はいッ、腕出して」
沖田は言われるがまま、腕を出した。
その腕になほが手をかざす。
…スゥッ
沖田「なっ!」
沖田は目をこれでもかってほど見開いている。
いつの間にか、周りには土方達がいて、
なほの手元を凝視していた。
土方「てめぇら…一体何者だ?」
平子「それは、治療が終わったらなー」
なほ「…はいっ!終わったよ」
沖田は不思議そうに腕を眺め、
腕をぐるぐる回している。
沖田「…な、治ってまさぁ」
土方「おいおい、嘘だろ」
平子「なほの鬼道の腕はハンパやないでぇ」
沖田「鬼道って何ですかぃ??」
なほ「後で話すよー」
平子「ほな!俺らは…」
なほ「はッ??何処行こうとしてんの??」
平子「何処て…尸魂界やんけ」
なほ「何でー!?一緒に説明してよ!!」
平子「嫌や。それに、あないに仰山の虚が出たんや…
報告せなあかんやろ?」
なほ「…ッチ!はぁ、しょうがないなぁー」
平子「ほな、ギン!ひより!俺らは帰るでぇ!!」
ひよ「はッ??何でやねん!!うちは喜助に許可…」
平子「問答無用ー」
そういうと、平子はひよりとギンをひょいっと肩に担いだ。
ギン「僕も、藍染はんにきょ…」
平子「はいはい、行くでぇ…って、両手塞がってるやん
…あー、なほ。開けてくれへん??」
なほ「しょうがないなぁ…」
なほはそう言って、斬魄刀を鞘から抜いた。
土方「お、おい!何する気…」
なほ「…解錠」
そう言ってなほは斬魄刀をスッと上げた。
すると、何もなかった空間から障子が現れた。
土沖「なッ!?」
平子「ほななー…なほ、頼んだでぇ」
なほ「はいはい。その代わり、今度奢ってね」
平子「へいへい」
ギン「なほちゃぁぁぁん!嫌やぁ」
ひよ「コラァ!!ハゲ真子!はなさんかぃ!!」
ひよりとギンが平子の肩の上で暴れながら、
平子達はその障子の中へ入っていった。
平子達が入って行ったら、その障子はスッと消えた。
少しの沈黙が続いた。
その沈黙を破ったのは、土方だった。
土方「…な、なほ…」
なほ「はい、分かってます。じゃぁ、場所変えましょっか」
なほの提案に二人は黙って従った。
in副長室
なほ「…では、まず何から訊きたいですか?」
土方「まず、お前達の正体からだ」
土方はそういいながら、煙草に火をつけた。
沖田は黙ってなほを見ている。
なほ「…はい、私達は…この世の物ではありません」
沖田「ど、どういう…」
なほ「私達は…死神だ」
なほがそう告白した途端、その場の空気が凍りついた。
土方「…おい、俺達はジョークを聞きたいんじゃねぇ」
沖田「そうでさぁ。死神ごっこがやりてぇんなら、土方さんが…」
なほ「さきっまでの事を見てもそんな事がよく言えますね…
良いですよ。では、見せてあげますよ」
なほはそういうと、土方の方に手を向けた。
土方「何する…」
なほ「縛道の一、塞…」
なほがそう唱えたとたん、土方の両手足が縛られた。
土方「なッ!?」
土方と沖田は本日三回目の目を見開いた。
なほ「それは、鬼道という死神にしか使えない高度な呪術です。
…解」
そういうと、土方を縛っていた縛道が解けた。
沖田「認めるしか、ないですねぃ」
土方「…お前達が死神だってのは認める…だが、
死神が江戸に何の用だ?」
なほ「はい…実は、今現世…江戸で虚の数が急激に
増えているという報告が入ったんです。」
沖田「それで、こっちに来たって訳ですかぃ」
なほ「そう…すいませんでした。巻き込んでしまって…」
土方「いや、気にしねぇよ…その代わり、他の情報も
教えてはくれねぇか?」
なほ「はい。そうするつもりですから」
その後、なほは死神の事、護廷十三隊の事、虚と整の事…
すべて話した。
- 危ない人 ( No.15 )
- 日時: 2012/03/29 21:39
- 名前: なつ (ID: kVdvMbwW)
シーン…
なほ「…あ、あの」
土沖「………。」
なほ「おーい」
なほはそう言いながらフリーズしている2人の顔の前で手を振った。
土方「わ、悪ぃ。大体はわかったんだが…」
沖田「本当にこんな事あるんだなと思ってねぃ…」
なほ「あれ?まだ信じてもらえてないんですかねー?
もう1回鬼道体験します?」
土方「勘弁してくれ…信じてねぇわけじゃねぇんだ」
なほ「まぁ、ゆっくりでいいんで!あ、私の正体がばれない
ようにお2人共協力お願いします」
沖田「分かりやした」
なほ「あれ、総悟君素直に協力してくれるんだー、意外!」
土方「どうした総悟。変なモンでも食ったか?」
沖田「マヨ方には言われたくないでさぁ。ただ、協力しないって
言ってあの術をくらうのは嫌なんでねぃ」
土方「俺も、協力してやる」
なほ「ありがとうございます。賢明なご判断です。協力しないって
言われたら、斬魂刀卍解して脅してやろうって思ってたところです」
シーン…
なほ「冗談ですよ。私が卍解したら霊圧で江戸の人たち皆ぺちゃんこ
になって死んじゃいますよー」
土方「冗談に聞こえないからやめてくれ…」
沖田「そういえば、さっき言ってたなほの正体知ってる奴って
誰なんですかぃ?」
なほ「ぁあー、名前なんて言ったっけなぁ。あ、坂田銀時って
銀髪のお侍さん!」
土方「あぁ、坂田銀時な…ってそれ本当か!?」
なほ「こんなとこで嘘ついてどうするんですかー、本当ですよ」
沖田「旦那なら大丈夫でしょう。」
なほ「え、お知り合いなんですか?」
土方「腐れ縁ってやつだ」
なほ「ふーん…あ、そういえば!この前の会議の時の、なんだっけ…
じょうい何とかの名前聞いてませんでした!」
沖田「攘夷志士でさぁ。その中でも最も危険な奴が明日の
祭りに来るって言う噂なんでさぁ。そこでテロを起こすのが
目的っていう噂でさぁ」
土方「そいつの名前は高杉晋助だ」
なほ「ふーん。ま、私がいる限りそんな事させませんけどね。
あ、その高杉って奴見つけたら殺してもいいんですか?」
土方「駄目だ!情報を聞き出さなさきゃならねぇから、見付けたら
捕まえろ」
なほ「了解です。見つけ次第、捕縛します」
土方「あ、あぁ…祭りは明日の夕方に始まる。今日の夜は最終確認のための会議、明日の午前中は見回りだ。
頼むぞなほ。お前の初仕事だ。」
なほ「はい、誰一人死なせないんで…
あ、虚だ。ちょっといってきます!」
そう言うと、なほは義魂丸を飲み込み、瞬歩で消えた。
沖田「いつ見ても、スゲェでさぁ」
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