二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- ぬらりひょんの孫夢小説 紅夜に咲く紅の燁
- 日時: 2012/05/15 16:48
- 名前: ATHUKO (ID: I8/Fw.Cz)
こんにちは、はじめまして。
ATHUKOです。
今小説は、ぬらりひょんの孫の夢小説です。
キャラクターのイメージ破壊になったらごめんなさい・・・。
- Re: ぬらりひょんの孫夢小説 紅夜に咲く紅の燁 ( No.11 )
- 日時: 2012/05/15 18:13
- 名前: ATHUKO (ID: I8/Fw.Cz)
微妙なところで終ってすみません!
ちょっと塾に行ってきます。
- Re: ぬらりひょんの孫夢小説 紅夜に咲く紅の燁 ( No.12 )
- 日時: 2012/05/16 16:59
- 名前: ATHUKO (ID: I8/Fw.Cz)
「おっと!」
ぬらりひょんはそう言って「明鏡止水」で花陰の攻撃を
容易くかわす。
そして池の近くに姿を現した。
花陰はそれを見てフンと鼻を鳴らす。
「まったくお主はぬらりくらりと・・・
昔から掴み所のない奴よ。じゃが、これはかわせるかな?」
そう言うと花陰は頬の横に手を翳し、構えた。
「あ、あれはもしや・・・!?」
ぬらりひょんは冷や汗をかく。
「あれ」を食らったら一溜まりもない。
「ま、待て!花陰。それは・・・!!」
二人の喧嘩を見ていた鴉天狗も急いで花陰を止めようとする。
「わが身に纏いし紅き花弁よ・・・」
しかし花陰はそれに応じず恐れを集中させる。
やがて花陰の周りに紅い彼岸花の花弁が舞った。
「や、止めろ!」
鴉天狗はそう言いながらぬらりひょんの元へ飛んで行く。
「吹雪の如し舞い踊れ!・・百花・・・」
(ここまでか!)
鴉天狗がそう思ったときだった。
「花陰?」
花陰の後ろで声がした。
花陰は動きを止め後ろを振り向いた。
そして顔をパッと輝かせた。
「リクオ・・・リクオではないか!?」
其処には中学に上がったばかりのリクオがたっていた。
まだ馴染んでいない制服が、何とも初々しい。
「やっぱり花陰だ!久しぶりだね!」
すると花陰はぬらリひょんと鴉天狗をほったらかしてリクオに駆け寄った。
「本に久しぶりじゃ。
そうか、リクオはもう中学生か!
ん?何じゃ、何じゃ。眼鏡なんかかけよって。
せっかくの色男がよくわからんわ。」
花陰はそう言ってにっこり笑った。
「もう、花陰お世辞は止めてよ。」
するとリクオも笑った。
それを見たぬらりひょんと鴉天狗はやれやれと胸を撫で下ろした。
「ところで花陰、今日は何しに来たの?」
リクオがそう言うと、そうじゃそうじゃと手を叩いた。
「ぬらりひょん!」
花陰に呼ばれぬらりひょんはこちらを向いた。
「今日はおぬしに話があるのじゃ。」
そういった花陰の顔は深刻な顔をしていた。
ー大広間・・・
花陰とぬらりひょんは広い座敷に二人、向き合って座っていた。
「で、話とは何じゃ?」
ぬらリひょんがそう尋ねると、「見てくれ」と花陰は自分の着物の
袖を捲し上げた。
「っ!これは・・・!!」
ぬらりひょんは目を疑った。
花陰の腕はまるで火傷したかのような後でいっぱいだった。
「・・・紅夜の呪いか・・・!!」
ぬらりひょんがそう言うと花陰はこくりとうなずいた。
「そうじゃ。ここだけではない。
足も腹も胸も、そして・・・」
そう言うと花陰は髪で隠れた左半分の顔を見せた。
「ここもじゃ。呪いは消えぬ。生まれつきのものが年を重ねるたび
広がっていく。
そして最後には、炎で焼かれるが如く痛みに襲われ、彼岸花の花弁
に成り、息を絶つ。
そして今、その時が来たようじゃ。」
「なんと!?」
そう言って目を丸くするぬらりひょんを見て、花陰はくすりと笑った。
「なんて顔をして居るのじゃ。仕方ない。
これが妖花と言う妖の定めじゃ。
もう悔いはない。
500年程前、お主に出会って、百鬼夜行となるまで奴良組は大きくなり、ここまで来た。
そして、鯉伴が生まれ、リクオが生まれ・・・・
本当にな。なかなか良い人生だった。」
そう言い終ると花陰少し黙ってまた口を開いた。
「ぬらりひょん。次の夜叉組は、咲夜に任せようと思う。
わらわの子じゃ。咲夜ならきっと強き二代目になろうぞ?」
花陰は立ち上がった。
「邪魔したな。また今度来る。
まあ次来る時ぁ、凶報じゃろうが・・・
何かと世話んなったな。
ありがとうな。
“総大将”・・・」
そう言って花陰は座敷を出て行った。
「・・・フン。なあにが総大将じゃ・・・・
ほら吹きが・・・。」
トントントン・・・
一人廊下を歩く花陰の赤い目には、涙が光っていた。
- Re: ぬらりひょんの孫夢小説 紅夜に咲く紅の燁 ( No.13 )
- 日時: 2012/05/17 17:25
- 名前: ATHUKO (ID: I8/Fw.Cz)
第3話 許婚
「総大将・・・?」
ぬらりひょんは1年前の事を呆然と考えていた。
そこでそれに気がついた咲夜に声をかけられた。
「おお、すまん。ちと考え事をして居ったのじゃ。」
ぬらりひょんは不思議そうな顔をする咲夜を見て笑った。
「何でもない。大した事じゃない。」
そう言うと、「そうじゃ」と何か思い出したように、手を叩いた。
「おめえら、ちと話しておきてぇ事がある。」
ぬらリひょんが貸元達の方を見た。
「咲夜、いや。火影の組の事じゃが、島を変えようそうと思う。」
そうぬらリひょんが言った後、すぐ声を発したのは咲夜だった。
「総大将!何故ですか?私は確かにまだ未熟ですが、
それはあまりにも・・・!あそこは母がずっと守り続けていた土地で す。私は母が守ったあの地を、離れたくはありません!」
咲夜はぬらリひょんの目の前で訴えた。
「心配するな。ただ島を広くするだけじゃ。
お主の島のすぐ下あたりじゃ。あそこは此処から少しばかり遠すぎる 。だからもう少し近くするだけじゃ。」
そう言われると、咲夜はほっと息をつき、島を大きくしてもらった事に対してぬらリひょんに礼を言った。
「しかし総大将。まだ組長になったばかりの咲夜には荷が重いかと。」
そう慎重な言葉を発したのは牛鬼であった。
「いや。これは亡き花陰の意向じゃ。」
牛鬼の言葉を、ぬらりひょんはぴしゃりと跳ね返した。
「花陰の・・・?」
リクオは小さく呟いた。
「ああ。あ奴は火影の事を、“自分より強い”と豪語しておった。
だから夜叉組の島の下にある、土地を娘に託せと。
火影ならちゃんとあそこの妖怪共を束ねてくれるだろう・・・と な。」
「なるほど。そう言う事でしたら。」
ぬらりひょんがそう言うと、牛鬼は納得がいった様だった。
「それとじゃ。」
「まだ何かあるの?」
ぬらリひょんの発言に対し、そう聞いてきたリクオを見てぬらりひょんはニッと笑った。
「火影を・・・リクオの許婚にしようと思う。」
「「・・・・・えっ・・・?」」
皆は一瞬固まり、
「「「「ええっっ〜〜〜〜!!??」」」
と、声を張り上げた。
「そ、総大将!そ、それはどういう意味ですか!!」
そう叫んだのは雪女の氷麗だった。
「何って雪女。そのまんまじゃ?」
ぬらリひょんがそう言うと、氷麗は
「うそ・・・」
と言ってその場に倒れてしまった。
「う、うわあ〜!氷麗が倒れたぞ〜!!」
そう言ってまた騒がしくなった。
しかし本当に驚いているのはリクオと咲夜の方だ。
「じ、じいちゃん!勢なり何で!?」
リクオがそう祖父に訴える。
けれど肝心な祖父は頭をかいていった。
「ワシの気まぐれじゃ。」
「き、気まぐれって・・・!」
「だってワシ早く見たいもん。ひ孫。お前が早ぉ、子供作らんと・・・
ワシ、死ぬな。」
「嘘付け!」
「だーいじょうぶじゃ。狐の呪いも解けておろう。
さあ、遠慮せず子を成せ。リクオ!」
そうあっけらかんと言う祖父に絶望し、どうしたものかと咲夜を見た。
すると咲夜と目が合った。
二人はお互いを見ることができず、すぐ目をそらす。
(わあ・・・どうしよう。目ぇ見れないよ・・・。)
そう思うリクオではあったが、思いの外、嫌な気はしなかった。
むしろそれを喜んでいる自分がいた。
(そうか、僕、咲夜の事が好きなんだ・・・)
リクオが、10年間抱き続けていた気持ちにようやく気がついた時だった。
- Re: ぬらりひょんの孫夢小説 紅夜に咲く紅の燁 ( No.14 )
- 日時: 2012/05/18 18:13
- 名前: ATHUKO (ID: I8/Fw.Cz)
第4話 咲夜とリクオ
「おい、おめえら!今日は宴だ!!」
ぬらりひょんは大きな声を張り上げ言った。
「ちょっと!総大将!こんないきなり・・・
ったくあんたって人は・・・!!」
鴉天狗は言い返す気にもなれず、「はあ」と溜息をついた。
それからなんだかんだで宴が催されることとなった。
「はあ・・・あんないきなり・・・総大将はいったい
何を考えていらっしゃるのかしら・・・。」
宴でどんちゃん騒ぎの大広間から出て咲夜は一人、廊下を歩いていた。
するとどこからか桜の花弁が舞ってきた。
(おかしい・・・狂い咲き・・・?)
確かに季節は冬のはず。
なのに桜が・・・?
咲夜は不思議に思い、花弁が舞ってくる方へと足を進めた。
「あ・・・」
咲夜は思わず息を呑んだ。
庭の枝垂桜が咲いていた。
不思議だとは思ったが、そんなことより、桜の美しさに心奪われた。
「よう、久しぶりに二人きりだな。」
後ろから声がしたので咲夜はハッと振り向いた。
「リ・・・クオ?」
そこには夜のリクオが居た。
「この姿で会うのは初めてか?」
リクオはそう言うと薄く笑った。
色っぽい涼しげな目が美しかった。
おもわず咲夜はリクオに見入ってしまった。
「どうした、咲。」
「え?咲・・・?」
咲夜が不思議そうにたずねると、リクオは微笑んだ。
「どうだ、懐かしいだろ?小せえ頃呼んでた呼び名だろ?」
するとリクオのその言葉に、咲夜の顔は
綻んだ。
それから二人はいろんなことを話した。
最近は何をしているか、学校ではリクオは何をしているか。
また羽衣狐との事、百物語組との抗争。
前回咲夜と会ったのは、もう3年前である。
それまでは花陰とよく本家を訪れ、リクオと遊んだものだ。
「あれから・・・もう3年が経つのね。」
咲夜はしみじみと言った。
それにリクオは
「ああ。」
と短く返事をした。
「それにしてもじじい。えらいことを言ってくれたもんだな。」
「え!あ、そ、そうね・・・。」
するとリクオがいきなりあの話をし始めた。
が、
どうにも続かない。
それから二人の間に長らく沈黙が走った。
「・・・・」
「・・・・・。」
するとしびれをきかせたリクオが「あ”〜!」と言って頭をかいた。
「咲。」
「は、はい!」
いきなり名前を呼ばれて咲夜は飛び上がる。
「お前は俺と許婚に成った事、嫌か?」
「え!?い、いえ・・・そうでなく」
「俺は別に悪かねえと思ってる。」
リクオは咲夜の言葉を遮って言った。
「俺は、お前とだったら別に良いと思ってる。」
そう言うとリクオはひとつ空せきをしてその場を離れた。
そのときリクオと咲夜は、互いの胸の鼓動が早くなるのを
確かに感じていた。
- Re: ぬらりひょんの孫夢小説 紅夜に咲く紅の燁 ( No.15 )
- 日時: 2012/10/23 18:52
- 名前: ATHUKO (ID: I8/Fw.Cz)
しばらく書けなくて申し訳ありません。
実はパソコンの不具合によりここで小説を書く事が出来なくなりました。
今は友人のパソコンから書いています。
そして今はここで書けなくなったため、他のサイトで書かせていただいてます。
ペンネームの他、キャラ、タイトル、話の内容など変更した部分が多々ありますが、他のサイトで
「あ、なんか似てるな。」
と思う小説があったら、わたしのものだと思い、温かく見守ってくださったら幸いです。
まことに勝手ですが、この場をお借りしてお詫び申し上げます。
この場をお借りしてお詫び申し上げます。
ATHUKO