二次創作小説(紙ほか)
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- 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去
- 日時: 2012/12/15 11:45
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
- プロフ: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=past&no=24538
【読者の皆様へ レッドからの挨拶】
初めまして、レッドです!
ダンボール戦機Wシリーズの小説を描いております。
本来ならば、【バン×ヒロと怨炎の幻想】の番外編を執筆する予定でした。
スレが1000になり、過去ログに入ってしまいました。というわけで、新シリーズとしてリニューアルさせることにいたしました。
上記の参照に【バン×ヒロと怨炎の幻想】の小説のアドレスを載せておきましたので、興味のある方はクリックして読んでくださいね♪
新シリーズはバンハルを中心にして取り巻く展開になります。
ハルはオリジナルキャラクターとして考えたのですが、ヒロインとして演じていただくことになります。
第2部として記念すべき第1作は!!
【バン×ハルと失われた過去】です。
前作の番外編で登場させることができなかったキャラクターとのコラボもこちらで登場させる予定です。
番外編では登場させることができず、申し訳ありませんでした。
そこで、番外編を描く代わりに新シリーズとしてスタートさせることにいたしました。
ダンボール戦機Wの主人公・山野バン、幼馴染の人見晴香を中心にして取り巻くオリジナルストーリーを展開させていけたらと思います。もちろん、ヒロたちも登場させる予定です!!
前作の本編で登場した山野健太&直太の兄弟も出演予定です。
今作では初登場となる山野リンという姉が物語の重要なキャラになるかと思われます。
【本編:ストーリー原案・構成】
第1章〜第5章:LBXバトル編
第6章〜第9章:廃墟ビル探検編
第10章〜第16章:謎かけ編
第17章〜第30章:オリキャラ登場編
第31章〜 :謎解き編
ストーリーの進行具合によっては変更する可能性がありますので、ご了承ください。
【短編:バンハル編】
第1編:帰ってきた酔っ払い >>106 >>111 >>130
第2編:幼馴染の恋心 >>220 >>221 >>235
第3編:中2になって成長した幼馴染 >>328 >>341 >>344 >>346 >>347 >>348 >>354
第4編:大人になってからのハロウィン >>409 >>410
第5編:バンが見た悪夢とは? >>493 >>495 >>504 >>508
第6編:もう1人の兄 >>747 >>759 >>773 >>775
第7編:ハルの初恋 >>870 >>900 >>917 >>918
山野バンと人見晴香(通称ハル)の幼馴染を中心にして繰り広げられる、短編オリジナルストーリーを展開していきます。
幼馴染同士で描かれるエピソードを読みながら、楽しんでいってもらえたら嬉しいです♪
【短編:ヒロナオ編】
第1編:幼馴染の背中 >>152 >>154
第2編:ヒロに対する恋心 >>315 >>318
第3編:ハロウィン・パーティー >>387 >>390 >>408
第4編:ナオが見た悪夢とは? >>598 >>603
第5編:ヒロの複雑な思いとは? >>836 >>854 >>855
大空ヒロと小野奈緒美(通称ナオ)の幼馴染を中心にして繰り広げられる、短編オリジナルストーリーを展開していきます。
ヒロナオに隠されたエピソードも描いていきたいと思っています。
【原作:完結した作品】
第1作:バン×ヒロと黒影の亡霊
本編は全20章で完結、番外編は全16章で完結しているぞ!
ダンボール戦機Wの小説を描くにあたり、記念すべき第1作はホラー×ミステリーを交えた本格的な謎解きアクションアドベンチャー!!
第2作:バン×ヒロと過去の追憶
前作の【黒影の亡霊】の続編となった待望の第2作!
本編は全30章で完結、番外編は第25章で完結しました。
全30章にわたる大長編オリジナルストーリーを展開させることで感動あり、迫力ありの描写を表現しながら、展開が読めないようなオリジナルストーリーを手掛ける。
ポイント:ナオが記憶喪失していることだけではなく、ハルの過去に隠されたエピソードも収録している。
番外編では初登場した聴覚障害を持つ少年・船津直紀を取り巻く展開を中心にストーリーを進めていく。
これまでにないオリジナルストーリーを展開させることで前にも増して、文章力を上げることでクオリティをパワーアップさせた。
第3作:バン×ヒロと怨炎の幻想(ミラージュ)
前作の【過去の追憶】の続編となった待望の新作!
本編は第40章で完結しました。番外編は第4章まで進んだが、完結できませんでした。
なので、番外編は新シリーズの小説でリニューアルに伴い、執筆させることにいたしました。
全40章にわたる大長編オリジナルストーリーを展開させることで感動あり、迫力ありの描写を表現しながら、展開が読めないようなオリジナルストーリーを手掛ける。
ポイント:バンの弟・山野健太&直太の兄弟が初登場していることだけではなく、2人の過去に共通点を持つところがある。
バンが兄としての役割を担うことで、2人の弟をどうやってサポートしていくかというところも見逃せない!!
バンを支える仲間たちとの絆を深めながら、友情と感動を送るという感じになるストーリーも手掛ける。
健太と直太に対するバンの強い思いにも注目してください!!
【お客様】
シグレ:この小説に初コメしてくれた人です。友達だけど、ダン戦好きな人で気が合う! 2次(映像)でポケモン小説を描いておりますぜ♪ キョウヘイ君とヒュウさん、カッコイイ!! そして、メイちゃんもかわいい!!
姫佳:この小説の展開が読めなくて、ハラハラドキドキしていると言った人・・・この子もイナゴの小説を書いてて、結構面白い! ティアラ&ラティア、ここちゃん、輝姫の主役4人・・・かわいいぜ!!
茅:楓が描いている黒子のバスケ小説で知り合って仲良くなった人です。友達だけど、サトミちゃんに関する小説を描いておりますぜ♪ 凛太君カッコイイ!
yumi:シエルが描いているポケモン小説で知り合って仲良くなった人です。友達だけど、この小説に初めて来た人で仲良くさせていただいています♪
凛々:凛と呼ばせてもらってるぜ・・・この子はイナイレの小説を書いておりまする! 亜夢たん可愛いぜ!♪
赤獅子エンザ:この人はイナイレの小説を描いてますぜ♪ 友達だけど、イナイレ&ダン戦が好きで仲良くさせていただいてます♪
タク:私の小説に初コメしてくれた人です。ダン戦シリーズの小説を読んでいて、凄く面白いと言ってくれました。本当にありがたいです♪ デュエマの小説を描いておりますぜ♪
冬ノ華 神ノ音:この小説に初コメしてくれた人。姫佳のスレで知り合って仲良くなった友達ですが、仲良くさせていただいています♪ 2次(映像)でイナイレの小説をかいておりますぜ!!
優騎那:イナイレ、ワンピースの小説を書いてる人です! 私の友達で仲良くさせてもらってるぜ!!
ゴトリック&フォークスの凸凹コンビ、オリビア&シュリの姉妹コンビをオリキャラとして出させてもらってるぜ!!!
伊莉寿:姫佳の小説で知り合って仲良くなった人。友達だけど、ダン戦好きで気が合って話しやすい! この人もイナイレの小説を描いてますぜ♪ 美咲ちゃん、可愛いぜ!!
ゆりかん:姫佳の小説で知り合って仲良くなった人。友達だけど、仲良くさせていただいてます。この人もイナイレの小説を描いていますぜ♪ 複雑・ファジー小説で推理小説を描いていて、ストーリーが気になるぜ!
聖:第1作【黒影の亡霊】の番外編で出会った友達。ダン戦が大好きで気が合い、最高の親友! イナイレの小説を書き始めた人だけど、桃香ちゃんが可愛い!!
希歌 絆:シグレの小説で知り合って仲良くなった人です。読みやすいと言ってくれたので、本当にありがたいです! 友達だけど、2次(映像)でサマーウォーズの小説を描いておりますぜ♪
【本編:キャラクター原案・構成】
本編の登場人物設定 >>1
バンたちの登場人物が設定されているぞ!
この小説に初めて来た人は読む前に目を通しておいてください。
健太&直太、姉のリン、イナイレの登場人物設定も収録されているので、それも含めて確認しておいてください。
青峰太陽の登場人物設定 >>11
茅が描いている黒子のバスケ小説で出ている青峰大輝の兄・太陽の登場人物設定が載っているぞ!
太陽と大輝のコンビに注目してください。
登場予定:第18章で登場しました。
キョウヘイの登場人物設定 >>12
シグレが出してくれたオリキャラです。今作では本編に登場させることにしました。
キョウヘイの運動神経、バンたちとの共演に注目してくだされば幸いです。
ポケモンBW2主人公・キョウヘイの活躍に期待してください。
登場予定;第21章で登場しました。
ヒュウ&メイの登場人物設定 >>13
シグレが出してくれたオリキャラです。バンたちと共演したいという理由でキャラ応募してくれました。
キョウヘイとのコンビネーションを披露するので、大迫力のLBXバトルにも注目してください!
登場予定:第21章で登場しました。
優騎那のオリキャラについての登場人物設定 >>14
オリビア&シュリの姉妹コンビが前作の【過去の追憶】に続き、本編で再登場決定!!
急遽、2人を起用することにしました。
登場予定:第24章で登場しました。
無類シント&星目テツヤ&武闘フジ、3つのLBXについての登場人物設定 >>15
タクが出してくれたオリキャラです。番外編でバンたちと共演させたいという理由でキャラ応募してくれました。
シントたちの活躍に期待してください。タクのイメージに近づけるよう頑張って描いていきたいと思います。
3つのLBXについても一緒に載せてありますので、ゆっくりご覧下さい。
登場予定:第25章で登場しました!
富士本 優実の登場人物設定 >>42
yumiが出してくれたオリキャラです。バンたちと共演したいとのことでキャラ応募してくださいました。
今作では初登場となりますが、ユウミがどのようにして演じていくのかというところに注目してくだされば幸いです。
登場予定:第26章に登場します。
恵珠の登場人物設定 >>186
冬(冬ノ華 神ノ音)が出してくれたオリキャラです。
バンたちと共演したいという理由で応募してくださいました。
しかもメカニックという設定をつけていただき、私としても上手く描けるか分かりません。
やるからには頑張って描いていきたいと思いますので、彼の登場に期待してくだされば幸いです。
登場予定:第26章で優実と一緒に登場させる予定でしたが、恵寿はバンたちと合流した後に出させることになりました。
長月レオンの登場人物設定 >>256
シグレが出してくれたオリキャラです。バンたちと共演させたい理由で応募してくれました。
イカロス・ライトというLBXに関する設定も載っております。アスペルガー症候群を患っておりますが、LBXの腕は果たして?
これからもレオンの活躍に期待してください。登場予定は第26章で出します。
橘 美咲の登場人物設定 >>380
伊莉寿が出してくれたオリキャラです。バンたちと共演させたいという理由で応募してくださいました。
短編を描く前に美咲ちゃんのイメージを見た上で本編に登場させたいと思っています。
美咲ちゃんが輝姫や太陽たちと共演するのかも注目してくだされば幸いです♪
美咲ちゃんが登場する予定は早ければ、第27章あたりになります。
また、バンたちと共演させるのも楽しみにしてください!!
イナイレGO(天馬・太陽・マサキ・信助)の登場人物設定 >>415
天馬たち4人の登場人物設定が載っています。今作の本編でやっと登場することになりました。
4人の化身や必殺技も載せているので、それも含めてご覧ください。
第18章で登場しました。そこでサッカーバトルが展開されることになりそうです(笑)
サッカーバトルもできるだけ表現して描いていきたいので、よろしくお願いします!!
輝姫&ティアラ、一ノ瀬心愛(いちのせ ここな)の登場人物設定 >>429
白炎輝姫&ティアラ・クルーガー&一ノ瀬心愛(通称ここ)の登場人物設定です。
輝姫とティアラは前作の【怨炎の幻想】では本編で登場いたしました。今作も引き続き、本編で登場させる予定です。
輝姫&ティアラの従姉妹コンビによる追いかけっこシーンにも注目してください♪
ここちゃんの活躍にも期待してくだされば幸いです。
登場予定:まだ未定です。めどが立ったら載せます。
輝姫&ティアラ、ここちゃんの活躍に期待してください!!
一ノ瀬心愛(通称ここ)が働いているカフェの設定 >>432
ここちゃんが働いているカフェのイメージです。私自身、上手く描けるかどうか分かりません。
でも、やるからには頑張って描きますぜ!!
黄瀬 水連の登場人物設定 >>989
茅が出してくれたオリキャラです。バンたちと共演させたいという理由で応募してくださいました。
水連ちゃん、マジで可愛すぎる! 黄瀬の妹ですが、水連の活躍に期待してください♪
【本編:目次(ストーリー進行具合)】
第1部:LBXバトル編(第1章〜第6章)
第1章 1人の少女・リンとの出会い >>3 >>4
第2章 居酒屋で行われるLBXバトル大会とは? >>5 >>6 >>7
第3章 LBXバトル大会Ⅰ ついに開幕!! >>8 >>9 >>10
第4章 LBXバトル大会Ⅱ 決勝戦での決着! >>34 >>39
第5章 LBXバトル大会Ⅲ 優勝は誰の手に? >>43 >>53 >>57
第6章 由美が語る、25年前におきた惨劇とは? >>58 >>61 >>62
第2部:廃墟ビル探検編(第7章〜第9章)
第7章 廃墟ビル探検Ⅰ リン&優の空手部コンビが見たものとは? >>67 >>69 >>82
第8章 廃墟ビル探検Ⅱ 秒殺の皇帝・海道ジン登場! >>83 >>88 >>95 >>103 >>141 >>150
第9章 リンの様子に違和感を感じたバン・・・その複雑な心境とは? >>183 >>194 >>196 >>203 >>207
第3部:謎かけ編(第10章〜第16章)
第10章 リンに忍び寄る影、その正体は? >>243
第11章 リンの幼馴染・早間綺羅、登場! >>251
第12章 ハルが河川敷で見つけたものとは? >>269 >>285 >>304 >>307
第13章 バンの幼馴染・樋田優雅、登場! 彼がついに発見したものとは? >>324 >>325
第14章 キラード団という謎の組織の者だと名乗る男から託された謎のメッセージとたった1つだけ残されたヒントとは? >>357
第15章 ますます深まりつつある最大の謎・・・ヒントを元にして調査するバン、そこで掴んだ重要なキーワードによる手掛かりとは? >>362 >>363 >>366
第16章 囚われの身になったリンたちの安否は? >>379
第4部:オリキャラ登場編(第17章〜第30章)
第17章 立向居勇気&月島楓の幼馴染コンビ登場! >>414 >>433
第18章 西園信助・松風天馬・雨宮太陽・狩屋マサキの4人組、ただいま参上! >>436
第19章 立向居チームVS信助チームのサッカーバトル(前編)・・・青峰兄弟&黄瀬、登場! >>450 >>457
第20章 立向居チームVS信助チームのサッカーバトル(後編)・・・決着! >>463
第21章 キョウヘイ&メイ&ヒュウの3人組、登場!(前編)・・・彼らが見たものとは? >>467 >>482
第22章 キョウヘイ&メイ&ヒュウの3人組、登場!(中編)・・・LBXバトルで待ち受ける罠とは? >>484
第23章 キョウヘイ&メイ&ヒュウの3人組、登場!(後編)・・・バン、ただいま参上!! >>487
第24章 オリビア&シュリの姉妹、ついに登場! 4年ぶりの再会 >>488
第25章 無類シント&星目テツヤ&武闘フジの小5コンビ、登場! >>509
第26章 富士本優実&長月レオン、登場! >>516
第27章 橘美咲、登場!(前編)・・・初の幽霊屋敷探検! >>542
第28章 橘美咲、登場!(中編)・・・地下室で見たものとは? >>554
第29章 橘美咲、登場!(後編)・・・ヒロ&レオン、ただいま参上! >>561
第30章 輝姫&ティアラ&一ノ瀬心愛の3人組、登場! >>571 >>575
第5部:謎解き編(第31章〜)
第31章 再会Ⅰ ハルに忍び寄る魔の手、その正体は? >>615
第32章 再会Ⅱ カレン・キャベルン登場、その目的とは? >>621
第33章 再会Ⅲ バンVSカレンの因縁対決 >>629 >>641 >>643 >>644
第34章 バンの様子に異変を感じた直紀、その違和感とは? >>651 >>653
第35章 バン&ハルの幼馴染・鶴見ナナミ、登場! >>664 >>678
第36章 リン&キラの幼馴染・宇津野志穂、登場!(前編)・・・【Detective bar】に隠された秘密とは? >>683
第37章 リン&キラの幼馴染・宇津野志穂、登場!(後編)・・・知り合った経緯とは? >>688 >>692 >>693
第38章 バンの様子に異変を察したハル・・・その真意とは? >>703 >>711
第39章 リン、望月兄弟&優雅の4人が誘拐されたことを知ったハル・・・バンの複雑な心境とは? >>712
第40章 ついに明かされる、リンの本当の過去・・・壮絶な出来事とは? >>721 >>735 >>737
第41章 キラード団のアジトに関する場所の謎を解明せよ! >>804 >>805 >>819 >>835
第42章 謎の青年・恵寿、ついに登場!(前編)・・・キラード団のアジトの位置を掴め! >>933
第43章 謎の青年・恵寿、ついに登場!(後編)・・・廃墟ビルで見つけた仕掛けとは? >>945 >>957
第44章 キラード団のアジトに乗り込んだバンたち、そこで待ち受ける展開とは? >>958
第45章 立向居直毅・青峰兄弟・黄瀬、ただいま参上! >>959 >>969 >>978
第46章 キラード団のアジトⅠ 催眠の部屋で待ち受ける罠とは? >>979
これからも応援よろしくお願いします!!
- Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去 ( No.916 )
- 日時: 2012/12/09 09:18
- 名前: yumi (ID: 8kUUPb.W)
- プロフ: 明日は、巫女の最終日〜
あ〜なんだ…
私は一宮市だから…遠いね
あ、でも小牧市の近く?小牧市の近くなら多分大丈夫だと思う
- Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去 ( No.917 )
- 日時: 2012/12/09 11:29
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
短編7の続き(バン視点)
寝入ってしまった後、少し経ってから背負われている感じがして起きる。
見覚えのある小さな背中を見て、眠そうな目で見つめた。ハル、重そうなのに無理して担がなくてもいいのにーと思いながら顰める。
「うぅん・・・・・・」
「あっ、バン・・・・・・歩ける?」
「階段上って、俺を連れて行くなんてさぁ」
「重いんだもん、バン離してよ」
「背負うの大変だったのに、よく背負えるよなぁー」
ハルを見て笑いながら、思わず吹き出しそうになった。幼馴染だから、敏感になってしまうこともあるんだろう。
それでも、彼女は素直に頷きつつも顔を顰めていた。酔っ払って帰ってくるのは、毎晩のこと。
「うるさいな、バンのことが心配だから放っておくわけにもいかないんだよ」
「よく言ってくれんじゃん、俺がハルのベッドで寝てたら怒られちまうよな」
「ったく、世話を焼いてやってるんだから。自力で歩けるなら良いけどさー」
「まぁ、そう怒るなよ。俺も酔っててさ、酒を飲んでると気持ち良くなって寝てしまうんだ」
俺の言葉を聞きながら背負うハルは溜息をつきながら、半ば呆れていた。
飲んでいて、気分が良くなって寝ちゃうことも稀にあったりする。それが泥酔しそうになるくらいだった。
「じゃあ、今日は何かあったの? だって、こんなになるまで飲んで帰るのは有り得ないんだけど・・・・・・」
「俺がこんなになるまで飲んだか知りたい?」
「うん、玄関に入ってきてすぐに寝ちゃうんだもん。もうすぐ着くから」
ハルに言われて、階段を上りながら向かう。背負われたままだけど、それで良いならしょうがない。
ようやく、2階に着いたのと同時にハルから離して歩く。千鳥足でフラフラとおぼつかないほどの足取りで部屋に向かう。
「バン、大丈夫?」
「自力で歩いた方がいいんじゃね? へーきだって、ヒック」
ハルの部屋に着いた俺はドアを開けて入った。泥酔しているせいで歩くのがやっとだった。
ハルのベッドまで行く気になれなかったのか、壁に背中を預けて座り込んだ。
冷たくて、気持ち良い・・・・・・ひんやりとしていて、今にも眠りそうだ。
「バン、こんなところで寝たらダメじゃん」
眠りそうになるのを堪え、すぐに声のした方向を振り返る。ハルが心配そうに見つめていた。
壁に背中を預けているのだから、そこで寝こけそうになる。ハルの気遣いは分かっているつもりでいるのに、うとうとしていた。
「バンってば、ここで寝るなー!」
「んぁー?」
ハルに顔を叩かれて起こされたのと同時にぼんやりと視界が映った。
泥酔しているせいで意識が朦朧としてくるのは気のせいか。それとも、ハルが目の前にいて当たり前なのかも分からない。
「バン、何があったのか話してよ」
「・・・・・・ああ、そうだったな」
ボーッとしているせいで視界を捉えきれていなかったのだと悟り、ハルに話した方が良いかもしれない。
俺は眠くなるのを堪えて、ゆっくり話し始めた。
事の発端はハルの家に行く4時間前、俺はヒロと一緒に酒を飲んでいた。
居酒屋で飲み比べ大会みたいなのが行われていて、ヒロはそこに出場するハメになったという。
「何でそんなものに出ないといけないんだ?」
「尚志のせいですよ。あいつが言いだしっぺなんだけど、僕は嫌だって言ったんです」
「へぇ、それで?」
「それで、飲み比べ大会に出るよう強制されちゃって・・・・・・」
「仕方なく、俺を誘ったというわけね。何となく分かったような気がする」
こればかりは仕方がないのだろうと思っていた矢先、そこまで無理して飲まない方が良い。
そう思っていた瞬間、ヒロが俺に向かって質問する。
「そういえば、ハルさんのところに行かなくて良いんですか?」
「ここで飲んでから行くつもりだけど・・・・・・まぁ良いや。今日はトコトン飲み明かそうぜ」
俺はヒロが出場している間、戻るまでゆっくり飲むことにした。
生ビールを注文して、ジョッキを持って煽る。ビールはやっぱり美味い。
飲んでいて、気分が良くなるのはいつものこと。飲み過ぎはダメだと母さんに言われたが、そんなことはどうでも良い。
「飲んでて、何が悪いんだよ・・・・・・」
そう言いながら、ビールの入ったジョッキを持って煽った。時間が経つうちに4杯目まで達していた頃には出来上がっていた。
飲み過ぎたのか、眠気が迫ってきた。ふと、飲み比べ大会の方はどうなったんだろうか。
「バンさん、大丈夫ですか?」
声をかけられて振り返るとヒロがいた。少し酔っているが、意識はあるみたいだ。
「ヒロォ、大会は?」
「終わりましたよ。まぁ、大したことにならなくて済んだから良かったけど」
「そうかぁー良かったな、大したことにならなくてさぁ」
「はい。でも、4杯目になってるからビックリしたなぁーっていうか、本当に大丈夫ですか?」
「へーきだって、これさえ飲めば良いんだよ」
「無理しない方が良いですって・・・・・・ん?」
ヒロが言いかけた瞬間、カランと鈴の音が鳴ったのと同時に店のドアが開かれる。
そこに現れたのは、柄の悪い連中だった。大人の不良グループといったところだろうか。
「あいつら、また懲りてないのか」
「ヒロ、どういうことだよ?」
「ああ、前に会ったことがあるんですよ。ヤツらが絡んでくると面倒なことになるから止めといた方がいいです」
ヒロが言うには、この居酒屋で出くわしたことがあるらしい。その時はナオと一緒にいたが、向こうからケンカを売ってきた。
それでも、ヒロは怯むことなく果敢に立ち向かって説得しようとしたが・・・顔を殴られてしまったそうだ。
「へぇ・・・・・・そんなことがあったのかぁーひっく」
「はい。だから、飲む気になれませんよ。あいつらを叩きのめしてやりたいんです」
「まぁ、嫌なことは忘れちまえば良いんだよ。あんなヤツらと絡んでも意味ないよ」
「そうですよね、バンさん。僕もそう思います」
どうりでヒロが元気をなくしていたのはそういうことだったのか。
ナオから相談を受けていたので、代わりにヒロの悩みを聞いてやろうと思っていたのもあったから連れてきたのだ。
- Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去 ( No.918 )
- 日時: 2012/12/09 11:53
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
元気のないヒロを気遣ってあげることしかできないので、話を聞くだけならできる。
とりあえず、ヒロに何か注文して欲しいものはあるかと問い質す。
「ああ、しょうがないさ。何か飲む?」
「そうですね、僕はカルピスサワーを・・・・・・」
ヒロが言いかけた瞬間、スウッと影が現れたのと同時に顔を上げて驚く。
そこに現れたのは、例の不良グループだった。こいつら、ヒロに絡んでこようとしている。
「おい、おまえらぁーヒロに手を出すなよ」
「うるせえ、そいつを叩きのめしてやりたいんだよ!」
「ここでケンカすんのは止せ。だってさ、ここにいても面白くないぜ?」
リーダー格の大柄な青年に向かって、冷たく言い放つ。その様子を見ていたヒロは不安そうに見つめていた。
そいつらが絡むと面倒なことになってしまうのは間違いない。
「これとは理由が違う。まぁ良い、俺と飲み比べ勝負だ!」
「バンさん、挑発に乗せられちゃあ・・・・・・・」
タジタジしているヒロに言われなくても分かっている。これは明らかに挑発しているようだ。
売られたケンカは必ず買う主義なので、飲み比べならマシな勝負ができる。
「あぁ、それなら良いぜ」
「グヘヘ、そうこなくっちゃな!」
一気に生ビールのジョッキを煽って飲んだ後、大柄な青年を睨みつけた。
そいつらがいるなら、飲み比べしなくてもいいと思う。しょうがないから付き合ってやることにした。
「俺が勝ったら、ヒロに手を出さないでもらおうか?」
「ああ、それで良いぜ。おい、度の強い酒を出せ!」
目の前に出されたのはウイスキーだった。どうやら、テキーラのようで度の強い酒だと言える。
ヒロは心配そうに俺を見守っていた。そこまで発展しちまったし、さっさと済ませてしまおう。
グラスの中にウイスキーを注いだ後、左手で酒の入ったグラスを持つ。
「それじゃあ、用意は良いか?」
「ああ、いつでも良いぜ」
「こっちもだ」
俺と大柄な青年はいつでも準備できるようにしていた。同時にスタートの合図が出た。
「それじゃあ、バトルスタート!」
2時間が経過した頃には、もう既に12時ちょうど。その頃には、既にウイスキーの瓶が空になっていた。
気づけば、そいつは酔い潰れて寝ている。俺が勝ったようだと悟り、ヒロを見る。
「バンさん、飲み過ぎですよ。完全に泥酔するまで飲むなんて・・・」
「悪い、つい飲み過ぎちまったぁー。まぁ勝ったんだから良いよな、それよりもおまえらぁー」
チラリと見やりながら、不良グループの連中を見て言い放つ。
ビクッと怯えてしまったのか、大柄な青年を背負って逃げ出していった。
「あー無残飲食じゃないですか!」
「まぁ良いさ、あんなヤツらは放っとけ」
「そうですね。バンさん、大丈夫ですか?」
「あぁ、平気だ。そろそろ帰るか、俺たちも」
「そうですね。お金は僕が払いますから・・・・・・飛んだお騒がせしちゃってすいません」
ヒロは素直に謝りながら、俺を見てうなだれる。無言で頭を撫でてやると驚いたように見上げた。
「バンさん?」
「気にすんなよ。謝ることないだろォー」
笑いながら、ヒロを励まして呟く。同時にコクリと頷いた。
こうして、居酒屋を後にした俺たちは帰路に着いたのだった。
というわけで、ハルの部屋にいるわけだ。飲み過ぎたのも久しぶりだったこともあってか、しょうがないのだろう。
「バン・・・・・・あんた、そんなことしてたのか」
ハルは半ば呆れながら、調子に乗ってしまったことに同感したらしい。
飲み比べ大会なんて出るの面倒だから、最初は1人で飲んでいた。確かにやりすぎたかなっていうのはあった。
「しょうがないだろォ、向こうが吹っかけてきたんだからさぁー」
「あのね、こんなになるまで飲むなんて・・・あんた、飲み過ぎたら寝ちゃうくせに起きてることもあるんだ?」
そういうところは珍しいと言いながらも、俺をからかう。そのからかい方が気に入らないから、ハルの首に左手を回して抱き寄せる。
「うわっ、何すんの?」
「俺をからかってくるの止めろよ。こうでもしないと抱きしめるよ」
「えー何でよ。バンが飲み過ぎてるのが気になるんだもん・・・」
「よく言ってくれるぜ。俺が飲んでて寝るのはいつものことだしさぁー」
そう言いながら笑う俺の様子を見て、ハルは顔を顰めながらも頬を赤くする。
そういうところがハルらしくて良いなって思っていたから、俺の好きなタイプはハルしかいない。
「っ、バンはどうなの?」
「俺? 何が言いたいんだよ」
「バンは好きな女性のタイプが私だってよく言うけど、何でそう思うわけ?」
「だって、おまえの初恋相手が俺だったとしたらどうだ?」
ハルの初恋相手は間違いなく俺だと言い切るつもりじゃない。彼女に聞きたいこともあったし、気になる。
俺の言いたいことを察したのか、バンは俺の左腕を掴んだ。
「んーどうしたぁ?」
「うん、バンが初恋相手なのは間違いないよ。でも、私はやっぱりバンが大好きだよ!」
「そうかぁー俺もハルのことが好きだよ。ガキの頃から接してきてるし、気持ちさえ分かるからいいよ」
そう言いながら、ハルを見やると顔を赤らめている。
照れくさそうな姿を見たのは久しぶりで、本当にからかってみたくなった。
「なぁ、ハル・・・・・・俺に惚れたとか?」
「えぇ、何でそう思うのよ。惚れてないけど・・・・・・」
「バーカ、照れてんじゃねーって。惚れこんでるんじゃないかぁーっく」
酔いの浸った頭で状況を把握するのが面倒くさくなってきたので、ゴロリと床に寝転んだ。
ハルは驚きを隠せなかったのか、俺に問いかけた。
「床で寝る気なの?」
「んぁ・・・ここで寝ようぜェ、面倒くせーから」
「ったく、しょうがないわね。毛布もってくるから」
ハルが俺の腕から離れて、自分のベッドの毛布を取っていく。
意識がまどろんでくる中、深い眠りに落ちた。良い夢が見られますように------------------
The End-------------------------
- Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去 ( No.919 )
- 日時: 2012/12/09 12:05
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
>>914 タク
そんなエピソードもあったというのを出しました。
まぁ、事件解決したからいいけどね!
>>915 凛々
豊田市といえば、自動車で有名なんだっけ。
そこに住んでるのかー(納得)
>>916 yumi
一宮市って初めて聞いたな。yumiはそんなところに住んでるのね。
愛知の人が2人もいるとは思わなかったけど、仲良くできそうだね♪
- Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去 ( No.920 )
- 日時: 2012/12/09 13:15
- 名前: yumi (ID: 8kUUPb.W)
- プロフ: 明日は、巫女の最終日〜
ええええええええ!?
れーちゃん、知らないの!?
日本3大七夕祭りのひとつの場所なのに!!
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