二次創作小説(紙ほか)
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- (新)妖界ナビ・ルナ×少年陰陽師 【参照400達成!】
- 日時: 2013/04/26 21:43
- 名前: 朱鳥雀 (ID: Um7bp1Xg)
こんにちはっ!☆
風龍神奈、紅葉秋菊と同一人物の朱鳥雀(あかいとりすずめ)です!
まだ完成していないのに、やたらとスレッドを作ってしまって、申し訳ございません。どうしても書きかくて、書くことにしました。
温かい目で見守って下さいっ!☆
注)ルナ達が、妖界から人間界に戻ってきた頃の設定です☆
少年陰陽師は、さやみね編が終わった後の設定で、清明達も、戻ってきている設定です☆
偽名が多いので、別の名前に変わったりしますが、その時はご容赦ください。
- Re: (新)妖界ナビ・ルナ×少年陰陽師 【参照150達成!】 ( No.14 )
- 日時: 2013/02/15 19:51
- 名前: 朱鳥雀 (ID: fc6MxHLo)
〉天野由紀様&アゲハ様
有り難うございます!!
こんな駄文を読んでくれて(≧ω≦)
コメント有り難うございます!
これからも更新頑張ります!!
- Re: (新)妖界ナビ・ルナ×少年陰陽師 【参照150達成!】 ( No.15 )
- 日時: 2013/02/15 19:55
- 名前: 朱鳥雀 (ID: fc6MxHLo)
3 再び攫われた、ルナ
亥の刻に近い都の西洞院大路(にしのとういんおおじ)を歩く、四つの影。
昌浩と物の怪、ルナ、ふうりだ。六合は隠形しているので、数えない。
ソラウは、昌浩の部屋の隣の空き部屋で、昌浩から借りた書を読んでいる。文字が読めるらしい。そう聞いてルナとふうりは流石、ソラウだな〜と思っていた。
「凄いね、都は。…まぁ、現代(ルナ達が本来いる時代)と比べたら…」
語尾を誰にも聞こえないような声で言って、ルナは辺りを見渡す。
「まぁ、昔にしちゃ、よく出来てるよね」
「ふうり…」
睨むような視線をルナから受け、ふうりは慌てて目を逸らした。
そんなやり取りを見ていた昌浩と物の怪だった。が、
「ほん………」
ルナの科白(せりふ)が止まった事に訝って、ルナを見た。
「!!」
ルナがつい先日対峙したアメーバのような妖怪にまた捕らわれていた。ルナの意識は落ちているようだった。昌浩が攻めあぐねていると、妖怪はルナを捕らえたまま、異界へとまた姿を消した。
「っ、ルナ!」
ふうりが叫ぶ。その刹那。
ふうりと昌浩だけが、異界に飲み込まれた。
「っ!!」
物の怪は昌浩の許へ走ったが、間に合わず、昌浩達は消えた。
「ちっ、くそ…!」
六合を探したが、いなかった。安倍邸にもいない。どうやら、一緒に異界に飲み込まれたようだ。
六合は、闘将だ。紅蓮や勾陣には及ばないが、闘将以外の神将と比べたら、その力は歴然だ。
「…まぁ、六合がいたら、大丈夫か…」
物の怪はそう呟くと、安倍邸に向かった。
* * *
ルナは、夢のようなものを見ていた。
昌浩が笑って、送ってくれる。自分達は方法が見つかったから、還る。物の怪以外の一部の十二神将も見送ってくれる。空は群青色に染まっているが、安倍邸は、明るかった。ルナはとても寂しかったが、昌浩がとあるものをくれたから、寂しくなかった。どんどん離れていく。
夢のようなものは、そこで終わっていた。
ルナはそれを見ていて、とても嬉しかった。
そんな風に還れたら、とても良い。
そんな事を思いながらも、ルナの意識は無いままだった。
* * *
異界に呑まれた昌浩達は、ルナを探していた。
「ルナ、何処だ——!」
昌浩の声が、こだまする。
「ルナ、ど……」
昌浩の言葉が、途中で止まる。怪訝する六合とふうりが、昌浩を見る。
昌浩は前方を見て、固まっていた。その先にいるのは、ルナを連れ去った妖怪。だが。
ルナはいなかった。
「ルナは…何処だ…?」
昌浩の問いに、妖怪は答えない。
にやりと嗤うと、妖怪は姿を消した。と、妖怪と入れ違うように、ルナが現れた。
「良かった、ルナ、無事だったん……」
昌浩の言葉が途中で消え、かわりに、瞳が凍りついた。
ルナは無表情で、昌浩を見つめていた。その瞳にあるのは、殺意、だった。
「ル…ナ…?」
昌浩の呼びかけにも答えず、ルナは昌浩を冷たく一瞥すると、左手で手刀を作って九字を切った。
「臨、兵、闘、者、皆、陣、裂、在、前」
瞬間、昌浩の体が拘束された。そのまま、前のめりに倒れる。
「昌浩!」
六合が叫ぶ。
「大…丈夫…」
昌浩はそう答えると、ルナを見た。
ルナは無表情で昌浩達を見ている。だが、何かがおかしいのに、昌浩は気付いた。
全てが機械じみているのだ。機械のような、人間らしい動作がない動き。
そう考えていた昌浩は、ふと、ある嫌な考えにたどりついた。
以前にもあった、あの方法に———。
「ま…さか…」
まさか、ルナは傀儡(かいらい)の術に捕らわれているのか。相手に操られるがままに、自分達を攻撃しているのでは。
考えれば考えるほど、当てはまっていく。
- Re: (新)妖界ナビ・ルナ×少年陰陽師 【参照200達成!】 ( No.16 )
- 日時: 2013/03/01 18:31
- 名前: 朱鳥雀 (ID: TLzqUYoL)
最初のルナの無表情と、瞳に宿った殺意。
その時点で、気付けばよかったのだ。自分は馬鹿だ。
「…オン…」
小さく呟き、拘束を解いた。
「六合」
「何だ」
「ルナは恐らく…傀儡にかかっている」
「それは…本当か」
六合が訊く。
「本当かどうか、分からないけど、多分、あってる」
「そうか…」
「…それで、俺がルナの意識を落とすから、六合はルナを抱えてくれ」
「分かった」
昌浩はルナに向き合うと同時に叫んだ。
「オンアビラウンキャン、シャラクタン!」
昌浩の全身から、霊力が迸る。その霊力がルナに襲い掛かる。
が、ルナは手刀を作ると九字を切った。
「青龍、白虎、朱雀、玄武、空陳、南斗、北斗、三台、玉女」
瞬く間に結界が張られ、昌浩の霊力を跳ね返す。
「くそ…!」
続いて、昌浩は刀印を抜き放った。
「オンキリキリバザラ、ウンハッタ!」
呪符を放つ代わりに刀印を叩き落す。発された霊気が、幾つもの刃と化して、ルナに放たれる。
ルナを囲った不可視の障壁が、たわむ。耐え切れなくなり、結界は消え去った。
ルナは再び結界を張ろうとしたが、遅かった。
刃と化した霊気は、ルナに直撃する。
「……っ!!」
そのまま、ルナが崩れ落ちる。同時に、六合が飛び出して、ルナを抱えた。
ルナは気を失っている。昌浩の方法は成功した。
一同は動こうとして、しかし動けなかった。
奥から、僧が来たからだ。
ルナをまた攫った妖怪を使役する僧。
何を考えているのかが分からない。
「…気配が消えたと思ったら、気を失っていたか」
吐き捨てるように、僧はルナを一瞥して呟いた。
「お前、ルナを使って、何をしようとした…!!」
昌浩の体の最奥で、天狐の炎が燃え上がる。それを、道反の勾玉が押さえ込む。
「何を?…簡単だ、お前を殺そうとした、ただそれだけのことだ」
「!!」
昌浩の顔に、驚きと怒気をはらんだ感情があらわれる。
「…そこの小娘は、人間…いや、人外の者でいて、結構な霊力を持っていたからな。……さすがに、術をかけただけでは、殺せなかったからな…」
「…そんな事の為に、ルナを使いやがって…!!」
昌浩は怒りに任せて叫んだ。
「オンアビラウンキャン、シャラクタン!」
昌浩の全身から、霊力が迸る。
僧がそれを回避するのを見て、昌浩は刀印を抜き放った。
「オンキリキリバザラ、ウンハッタ!」
呪符を放つ代わりに、刀印を叩き落す。発された霊気が幾つもの刃と化して僧に襲い掛かる。
が、僧はにやりと笑うと、全て防いだ。
「なっ…!」
唖然としている昌浩を一瞥し、僧は消えた。
「ちっ、くそ…!」
苛立ちを表す昌浩に、六合は呼びかけた。
「昌浩。早く戻るぞ」
六合に呼びかけられ、その腕のなかのルナを見て、昌浩は落ち着きを取り戻した。
「そうだね…」
安倍邸にいた物の怪と会ったのは、亥の刻を少し過ぎたころだった。
物の怪は異界に吸い込まれなかったので、どうしたものかと暫し逡巡(しゅんじゅん)して、足掻いたところで何も出来ないと判断したのか、安倍邸に戻っていたのだった。
「ルナは…見つかったのか?」
「うん……」
「どうした、やけに顔が暗いな」
「実は……」
と昌浩は異界であった出来事を物の怪に話した。
「その僧に、操られたのか…。…そもそも、どうして、ルナは傀儡の術にかかったんだ?」
「そこ、何だよね…。何で、かかったんだろう…」
- Re: (新)妖界ナビ・ルナ×少年陰陽師 【参照200達成!】 ( No.17 )
- 日時: 2013/03/08 21:15
- 名前: 朱鳥雀 (ID: 5b2hjtdK)
物の怪と昌浩は暫しの間逡巡したが、当の本人に聞いてみないと分からないので、考えるのを止めた。
「…それで、ルナは?」
「…静かに、寝てるよ…」
その語気が嫌に静かなのに、物の怪は気付いたが、あえて指摘しなかった。
昌浩の表情がやけに落ち着いているからだ。
普段、こうなる事はあっただろうか。
記憶を手繰り寄せて考える。何処にも無い。いや、もしかしたら自分がいない時にあったに違いない。
物の怪は昌浩にばれないようにそっと溜息をつくと、妻戸を開けて出て行った。
それを見届けて、昌浩はルナの許に向かった。
「……っ…」
不意にルナが身じろぎをした。
「……」
と、瞼をあげて、視線を彷徨わせる。
「ルナ…」
昌浩が呟く。その声に気付いたのか、ルナの視線が昌浩でとまる。
「…昌…っ!」
ルナは起き上がろうとしたが、痛みを感じて、倒れる。
「ルナ!」
慌てて自分を支える昌浩に言った。
「大…丈夫…」
「大丈夫じゃないだろう。休んでいいから」
昌浩に言われ、ルナは大人しく横になる。
「…ごめんね…」
「えっ?何が?」
「あの時、昌浩を襲って…ごめん。私は心の奥底に閉じ込められていたから、黙って眺めていることしか出来なかった。昌浩を攻撃する自分が止めれなかった。
本当に、ごめん…」
「ルナは悪くないよ。悪いのは、ルナを術に陥れたあの僧だ。
だからルナは悪くない」
言い切る昌浩。
「…ありが……と…」
と、ルナの声が途切れる。何か起きたのかと思って、昌浩は慌ててルナを見やる。
「………」
ルナは寝ていた。まだ疲れが残っていたのかどうかしらないが、昌浩はとりあえず寝かせることにした。
「……ルナ…」
昌浩はルナの額に手をあてた。
瞬間、映像が昌浩の頭のなかに流れ込んできた。
- Re: (新)妖界ナビ・ルナ×少年陰陽師 【参照250達成!】 ( No.18 )
- 日時: 2013/03/09 10:51
- 名前: 外園 伊織 (ID: 0LPJk3K6)
また遊びに来ました。
駄文じゃないですよ、よく書いてるじゃないですか