二次創作小説(紙ほか)
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- 魔天使マテリアル ф外伝ф 魔界伝説レイヤ物語
- 日時: 2013/09/01 16:33
- 名前: 黄葉 (ID: Ouicm1PF)
- プロフ: http://wwwelephantkurobiwa
「レイヤくんって魔界でどんなふうに暮らしていたの?」
その言葉にあいまいな答えしか出してくれなかったレイヤくん
私には言えないことなの?
あの後レイヤくんは苦しんでた
ジュースを買いに行けと伊吹さんに言われたから
買ってきた——
でも私はレイヤくんが苦しんでいることを知っている
でもレイヤくんは心配かけたくなかったから
私を不安にしたくなかったから…
それぐらいわかってる
でも——秘密にされるほうが辛いんだよ
私の笑顔が君にどんな影響を与えているんだろう
私はそれが知りたいよ——
答えを掴ませて… レイヤくんの光の力も…掴んでみたい…
ф魔天使マテリアル 筆藤咲あゆなの外伝です。
ⅩⅥ巻も 押さえていると ラクかも?
〜魔界伝説 レイヤ物語〜
登場人物は 全て通常と同じです。
——
期間無限でロックします。
楓七 (元 黄葉)
- Re: 魔天使マテリアル ф外伝ф 魔界伝説レイヤ物語 ( No.8 )
- 日時: 2012/11/11 10:03
- 名前: 黄葉 (ID: KsKZINaZ)
サーヤにはばれてはいけない
サーヤが一番心を許している
自分が一番素直になれる……と思っていたのに どうして どうしてだ
サーヤに秘密を持ってしまったことから もう僕は サーヤなしでは生きていけないと言ったほどなのに
どうして 隠し事をするんだ
————————
「レイヤくん 朝だよ」
windmillの下から声が聞こえて ハッと我に返る
ユウヤの記憶自分を責める自分の声ずっと悩まされてきた
(どうしてだ 伊吹には打ち明けれたけど サーヤには言えない 一番自分が素直になれる たった一人の血がつながった双子の姉 でも……ユウヤの記憶に悩まされているといってサーヤが何かしでかしたら危ない)
「レイヤくーん」
さっきより大きな声で呼ばれたので 平静を取り戻した
「ごめん 今いく」
(サーヤは魔界にいた時の僕のことを話してほしいと思っているのだろうか)
双子の姉の見えない真意に自分が一番サーヤのことを知っているのではと今でも思う
サーヤは破魔の力を持つ だから乗っ取られる心配は早々ない
でも僕はそこらの光の力を持つ者と一緒だから 乗っ取られサーヤの弟と見せかけ何度も使われてきた 今 本当の体の状態で魔界のことを何もかも打ち明ければ きっと 僕が乗っ取られたときも
サーヤは無事でいられるだろう
でも…サーヤにつらい思いはさせない
「今日の朝ごはんはね・・・」
明るい笑顔で話しかけてくれる姉に 僕は何にも言えない
何もしてあげられない
これから僕はどんなふうに どうして生きていくのだろう
もうわからない サーヤのそばで生きていれば誓いを果たせるから
それだけすれば でもこれまで サーヤをすべての困難から守り切る
ということは一切なかった この前——そう鳴神の暴走とアンベルが登場したとき 片手でサーヤを守ろうとしたとき
僕にはサーヤを守る 誓いで 片手をサーヤに差し出した……けど
結局志穂がいなければ 僕ら二人で飢え死にだったんだろうな
これから 魔王を倒すとき サーヤはどんな気持ちでどういうふうに魔王を思っているのだろう
わからない
続く
- Re: 魔天使マテリアル ф外伝ф 魔界伝説レイヤ物語 ( No.9 )
- 日時: 2012/11/11 10:06
- 名前: 黄葉 (ID: KsKZINaZ)
↑のへんは サーヤ・レイヤの気持ちでしたね
これからはもう少し気持ちから離れ 魔界世界のことと 圭吾先生と綾香さんのこと伊吹さんのことを黄葉流のマテリアル外伝を作ります
(筆者藤咲さんのお話とは違いますよ)
引き続き応援よろしくお願いします
- Re: 魔天使マテリアル ф外伝ф 魔界伝説レイヤ物語 ( No.10 )
- 日時: 2012/11/11 10:59
- 名前: 黄葉 (ID: KsKZINaZ)
志穂……
風使い それは皮肉と侮蔑を込めた言い方
揶揄を込めていい意味で言われることもあるけど
サーヤとケンカしたとき 悪魔と人間の血を引いていると知った時
私は少し距離を置いた
今まで一緒に悪魔とたたかってきた仲間が 悪魔かもしれない存在だったから 風の力を使ってサーヤの真意だって読み取れる
でも今自分がこんな家に住んでいることから 志穂の代々のだれかが風の力を使って商売を設け 大金持ちになった そんな汚い家系
そんな家系の血を引いた私が光の家系のサーヤを傷つける 意味とは
意味ない
——————
(でも 紗綾さんはちゃんと白状してくれました)
「さあああああやさーーーーーーーーん」
「あらら」
今は紗綾にホットケーキの作り方を教わってます
実は
———
「なあ しほっち あのホットケーキうまそう」
徹平が試食でおいてあったホットケーキを目にしてキラつかせていたのだ
(徹平というのは志穂の彼氏なんだ)
「徹平さん はしたないですよグットイヤーにはパトロールできたのですから」
悪魔退治のパトロールで グットイヤーという大型スーパーに着ていた
悪魔が出たという現象はないけれどグットイヤーの周辺に悪魔が出たためだ
「しほっちー まずいのでもいいから ホットケーキ作ってくれ」
と子だってきたのである
さすがの志穂だって乙女だ 彼氏の言うことを聞いてみたい
———
「志穂ちゃん?」
フライパンの中を覗き込みつつ
サーヤは顔をほころばせた
「やった よかったねーできたじゃん」
志穂はホットケーキをひっくり返す作業に没頭し
伊吹さんが
「志穂 windmillを荒らさないでくれ」
と茫然とつぶやいたほどだ
実はホットケーキは小学六年生には結構高度な作業だ
「ジュウっ——」
『あっ』
二人は声を合わせた 喜んでいたらホットケーキの反対側が 真っ黒に焦げてしまったのだ
「ああ せっかくできたと思ったのに」
志穂は落ち込みカウンターに座る
「志穂ちゃんとりあいず お昼食べようか 鶏肉のオレンジソース炒めつくるから」
志穂の気持ちを浮かせようと 作り食べていると
「レイヤくんからメールが来た」
サーヤ
志穂はホットケーキ作れたか 徹平と付き合うのはつかれた
と短くメールがきた
レイヤは徹平がwindmillに行かないよう 図書館やらをぶらぶら歩いているのだ
そして最後にwindmillにいって 徹平にあげよう
というのが作戦のうち でも前から練習していたにかかわらず 志穂は失敗続き
「レイヤくん 完全ふてくされてますね」
志穂はメールの内容を見つつ ため息をついた そこから レイヤくんといえば…とはじめた
「レイヤくんと紗綾さんは 魔界の王女と王子なんですよね ユウヤっていう 二人の兄は一体どんな地位にいるのでしょうか」
「そういえば」
サーヤは考える
自分たちが王女王子な場合 ユウヤはどんな地位にいるのだろうか
「でも いちおう 身体は滅ぼされているはずだから 地位がないのかな」
首をかしげた
そして思い切って言ってみた
「レイヤくんだけど 魔界でどんな生活していたのかな」
「—分かりません でも 魔界とは古い古文書からおばあ様に忠告されたことがあります 魔界は暗くて陰気があるところ 王子 王女ならば
ある程度豪華なんでしょう きっと でも男爵とか子爵とかの位の上級悪魔に家があるとしても日本の刑務所のようなところでしょう 下級悪魔は魔界に飛び散ってますしね 王子のレイヤくんは 魔界であんまり名前が知れてないらしいんです で ひっそり魔界の城 教会って言っても 暗い ところでしょうけどに閉じ込められてたとか そんなもんでしょうね それなので その——紗綾さんと疎遠になった というか私が疎遠にしたときに 日守の忌み子に注意しろと 長話ですみません」
そして食器を片づけて ホットケーキを作るのに没頭したのだった
続く
- Re: 魔天使マテリアル ф外伝ф 魔界伝説レイヤ物語 ( No.11 )
- 日時: 2012/11/11 16:06
- 名前: 黄葉 (ID: KsKZINaZ)
【悪魔】 ———私たちのおばあちゃん
紗綾…
志穂ちゃん 「おばあ様から聞いたことがある」とか「おばあ様の持っている古文書」
みたいなこと言っていたけど
忠告したぐらいだから 悪魔と人間の間に生まれた忌み子の私を嫌ってるのではないだろうか と 思いつつ
志穂ちゃんのおばあ様に古文書を見せてもらえないかな
私って 人間だと思ってたけど 半分だけしか血を引いていないんだkら
「悪魔」ともいえるんだよね
志穂ちゃんが距離を置くのも わかる
レイヤくんの真意か………
双子なのにどうしようもない ぽきポッキーの宣伝…アクセルが出ている宣伝で 二人が映るテレビを見ながら
翔さんと翼さんは 同性だからかな 似てるな 双子らしくて息がぴったり
私とレイヤくんは まだなじめてないんだ 自分は悪魔
そう思うだけに 自分が憎くてしょうがない
私が人間として 生まれれば 普通の女の子として生まれれば
レイヤくんとあんなふうに仲がいい 息の合う双子だったのかな
———
【僕って】 ———僕らのおばあちゃん?
黎夜…
ユウヤは僕に恨みがあるのか 僕は 魔界では「悪魔」光の力を持つ悪魔なんて 僕くらいだ
魔界中探せば いるのかもしれない 人間界と同じく 光の家系は尽きているのだ僕って別にいてもいなくても 現実に何にももたらさなかったと思う
サーヤのおかげで僕は強くなれた 仲間と心を許すようになった
「レイヤくん」
夜寝る前に 休憩室に入ってきたサーヤをみてビクッとした
陽だまりのように明るいサーヤの顔が曇っている
「どうしたんだ?」
「志穂ちゃんと ホットケーキ作りをしたときに———」
ホットケーキを作った時の 志穂のおばあ様から聞いた話を言う
「伊吹さんから 聞き出せないかな 圭吾先生もいいとは思ったけどなんかありそうだし 伊吹さんも…かな?と思って 耕平先生でも聞いてみようかなとか 考えたけど 志穂ちゃんのおばさまが一番知ってそうな気がする それに 私たちのおばあちゃんっていないのかな 志穂ちゃんのおばあちゃんと だいたい同年代でしょ いないのかな」
「光の家系は途絶えているはずだから もう いないんじゃないのか」
「いないにしてもいるにしても 志穂ちゃんのおばあちゃんに聞いてみたい」
(そんな馬鹿な サーヤ 志穂のおばあさんなんて 僕らのことを悪魔とみてるに違いない 忠告をするくらいなんだ)
「志穂のおばあさんはさ 志穂とサーヤがケンカして 志穂の家まで行って 風の力を使って僕らを探してってお願いしたとき 志穂の話す途中に 志穂のばあさんらしいひとが 入ってきた 僕らは 日守の忌み子といった 絶対危ない 絶対サーヤが傷つく」
レイヤの反応に 予想していた答えは返ってはこなかった
「傷つくって 現実に必ずあることなんだよ だから傷ついても私たちを好きになってもらえばいいんだ 言ってみたいんだ」
「そうか」
これ以上出られなくなってレイヤは声を潜めた
「でも まず 僕らの母親を知っていて結構 深くかかわっていない人物を探そう」
続く
次回は【聞いてみたいこと】の小夜子から始まる予定です
よろしくお願いします
- Re: 魔天使マテリアル ф外伝ф 魔界伝説レイヤ物語 ( No.12 )
- 日時: 2012/11/11 18:29
- 名前: 黄葉 (ID: KsKZINaZ)
【聞いてみたい】 ———綾香ちゃんとはトモダチだよ
小夜子…
フラワーアレンジメントの時にお世話になった小夜子のまたあるフラワーアレンジメントの会へ行った
サーヤとレイヤで行く
「なんだよ うるさいな」
フラワーアレンジメントの場所的にも天井が広いので声が響きしかも 奥様方が初めて会ったのにもかかわらず 笑って話したりしているのである
「あ サーヤちゃん話いつ聞こう?」
小夜子が走ってきた
(やっぱり雪成さんと似てるな)
「あのえっと……後で聞いてもらっていいですか」
「いいわよ じゃあ 後で話しかけてね」
そういい 前のほうへはしっていった
少し段になっているところを上り
「みなさん フラワーアレンジメント教室に来てくださりありがとうございます」
と 司会の人が言う
「———今日は 秋 コスモス・パンジーやポインセチアというフラワーアレンジメントに珍しい 花がそろっています ———」
コスモスやパンジーなどいろいろな花々が配られ
「さあ始めてみましょう」
と 小夜子の声が響く
ぷすっ ぷす ぽきっ
茎が折れた人もいる みんないっせいにぷすぷすオアシスにさしていく
実は フラワーアレンジメントまでしなくてもよかったのだが サーヤは秋の花のほうも 見て見たいなと思っていたのだ 内心雪成に会いたい気持ちもあったのかもしれないのだが
しばらくして
「それでは ここで 秋・冬の花 フラワーアレンジメント教室を終わります 凍堂小夜子先生に挨拶をいただきましょう」
といい 小夜子が締めくくり 終わった
小夜子に声をかけ
以前ユリとともに入った個室へ入っていく≫魔天使マテリアル14巻参照
すわり 一息つくと
お茶を入れた小夜子が座った
「それで お話とは」
「あの えっと 私のお母さんと友達だったんですか」
「ええ 綾香ちゃんとは マテリアルの期間はかぶってはいなかったけど 仲良くしていたわ」
「それで 僕たちの母親のお母さんつまり僕らのばあさんとかは 今いないんですか」
レイヤが漬け込み ゾッコンに質問を持ちかける
「綾子さん っていう綾香ちゃんとうり二つなくらい顔が似ていたお母さんが 綾香ちゃんにはいたわね でも 綾香ちゃんが魔界の王子と結婚したころに 綾子さんのことは あまり聞いてないのでわからない」
「じゃあ 志穂ってしってますか 風見志穂」
「ええ 志野さんのお孫さんの」
「志野さん?」
レイヤに先を越される前に 素早く質問したサーヤは答えを待つ
「ええ 志野さんは マテリアルの大人が参加する 柊会の司会みたいなのをやってらっしゃって 男性からは劣女とされて 怖がられてるみたいだけど」
「志野さんは 私たちのおばあちゃんのことを知っているのでしょうか」
サーヤは聞いたが
(どうして紗綾ちゃんや黎夜くんはこんなことを聞いてくるわけよ 聞いて何がしたいのかしら 綾香ちゃんを見つける手がかりにはならないとは思うけど)
「知ってるといえば 知ってるでしょうね あくまでも噂のようなものだけど 志野さんは綾香ちゃんが駆けお…じゃなくて魔界の王子と消えてから 綾子さんを結構叱ったのよ 子供の失敗っていうのは大人に背負うものだからたとえ 子供が失敗を起しても 親の失敗ということ 当時の綾子さんは 結構若かった 志野さんは先輩の先輩で なにもいいかえせなかったのね それで なにかなんだかもやもやなことがあって自殺したっていうのもある」
「自殺……!」
綾子も綾香も二人とも 悪魔やマテリアルがらみで亡くなったとわかった
「さっき 僕たちのばあさんが叱られたっていう話の前に 綾香ちゃんが駆け落ちって言いかけましたよね」
さすが俊敏でサーヤが聞き逃した部分も言う レイヤに「そんなこと言ったっけ」という始末になったサーヤは小夜子を見る
「レイヤくんは 耳がいいのね ある程度しか話せないけど 綾香ちゃんは魔界の王子を好きになってしまったんだよね 上級悪魔で名前は…ディエリ族の????だった」
「あのディエリの???」
続く
次回は 【ディエリ族の有名な果たし】 紗綾…から始まります≫仮です
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