二次創作小説(紙ほか)
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- 怪盗レッド〜幼き頃の私達〜
- 日時: 2015/11/13 21:46
- 名前: 瑠璃 (ID: cL1TK97H)
- プロフ: http://www.kakiko.info/bbs_talk/read.cgi?no=15339
初めまして。
小説カキコで書くのは、初めてなので変な所があるかもしれません…。
間違ってる所があったら、教えて下さい。
更新遅いかも、です。
これは怪盗レッドの二次創作ですが、原作を見た事ない人でも読める様に頑張りたいと思います。
では、よろしくお願いしますm(_ _)m
上のURLは、気が向いたら行ってやって下さい。
【目次】
キャラ説明 >>01
プロローグ>>02
第一章 〜始まりと終わりとこれから〜
第一話 >>03 >>06 >>07 >>08 >>09 >>10 >>14 >>17 >>22
第二話 >>25 >>28 >>35 >>41 >>56 >>63
第三話 >>77 >>83 >>88 >>92
第四話 >>96 >>102 >>107 >>113 >>124 >>126
第五話 >>130 >>136 >>142 >>146
第六話 >>153 >>161 >>170 >>174
第七話 >>181 >>188 >>197 >>198 >>199
第八話 >>207 >>208 >>209 >>217 >>218
第九話 >>258 >>259 >>269 >>270 >>274 >>275
第二章 〜これからの一歩前の〜
第一話 >>276 >>277 >>282 >>296
第二話 >>301 >>304 >>309 >>310
第三話 >>316 >>317 >>318 >>319
第四話 >>320 >>323 >>324 >>328
第五話 >>334 >>342 >>353 >>357
第六話 >>360 >>364 >>368 >>373
第三章 〜幼き頃とこれから〜
第一話 >>379 >>386 >>391 >>406
第二話 >>411 >>415 >>421 >>425
ちまちま更新中* (時々、修正してます)
カメ並みのろのろ更新ですみませんm(_ _)m*
*:.。..。.。o○*:.。..。.。o○*:*:.。..。.。o○*:.。..。.。o○*:
来てくださった人達 〜感謝を込めて〜
(女王様#王女様#下僕以外の名称お付けします。
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コメントして下さるたびに泣いて喜んでおります(つД`)ノ*
- Re: 怪盗レッド〜幼き頃の私達〜 ( No.316 )
- 日時: 2014/08/09 10:10
- 名前: 瑠璃& ◆nM8P74KkG2 (ID: a6RsoL4B)
第三話 >> 01
小学6年生。
クリスマス前の金曜日、だったと思う。
私はおじさんとケイに久しぶりに会うために、お父さんオススメの店に来ていた。
どこだったかな? パスタとか食べたと思う。
とにかく、私は2人に会う為に、お父さんとケイ達より先にお店に到着した。
予約しておいた席に先に入った。
さすが、お父さんがオススメするお店。
小洒落た感じだけど、入りやすい感じで、私は気に入っていた。
「ここ良いねー! なんでもっと早く連れて来てくれなかったのぉ?」
「お、そうだろ。いや、オープンしたのが、最近でな」
ふーん。
先に出された水を口に含む。
「おじさん、遅いねー」
「なあ、アスカ」
「んー?」
「ケイくんとは、その……話したりしてるのか?」
「ケイ〜?」
露骨に不思議がった顔をしてたと思う。
「私、ケイと別に仲良くないもん。話したりなんて何年もしてないし」
「…………そうか」
「そーだよ。ケイってよく分かんないもん。
……話しかけても、返事ないし。あーいうのイヤ!」
「そうか」
「そーなの」
お父さんったら、いきなり何?
「いや、言わないようにしてたけどな、お前ら仲良かっただろ?
いつの間にか。父さん達もびっくりして……」
「……何の話?」
「何って……」
私とケイが仲が良かった?
覚えてない。最低限の会話はしてたけど。
「そうか。覚えてないか」
もー、そんなしょげないでよ。
私がいじめたみたいじゃん!
大人気ないったら。
はあ、と軽くため息を吐いた。
- Re: 怪盗レッド〜幼き頃の私達〜 ( No.317 )
- 日時: 2014/08/09 12:48
- 名前: 瑠璃& ◆nM8P74KkG2 (ID: a6RsoL4B)
第三話 >> 02
「ごめん、遅くなったね」
声をかけられて、振り向く。
「おじさん!」
「あぁ、アスカちゃん。久しぶりだね」
いつもと変わらないおじさん。
お父さんとはタイプが違って、私は好きだったりする。
「圭一郎、いや大丈夫だ。ケイくんも座りなさい」
おじさんの後ろにいて、軽く頭を下げていた。
ほら、何にも言わない。
無愛想にも程があるよね。
だから嫌なの。
お父さんったら、なんであんな事言ってたんだろう?
私とケイが仲が良かった?
「……」
ふと目が合った。
無表情。眉一つ動かさない。
ちょっと硬いかもしれないけど、笑ってみる。
……無反応。
えーと、愛想笑いとか無しですね。無しですよねー。
はいはい。分かってますよーだ。
でも、ちょっとだけ……傷ついたりするんですけど?
それから、食べる物を頼んで、
近況報告とか、そんな感じ。
もっぱら、私は食べてばっかりで、大体お父さんとおじさんが話してた。
たまに話を振られては、答えるみたいな。
「アスカちゃん、成績どうなったんだい?」
「うぐっ、それは言わない約束です」
「ハハ…私立受けるんじゃなかった?」
その予定ですけど。
受かるかどーかは別問題ですから。
「ケイもどうだい? 私立」
おじさんがふいにケイに話を振る。
「……」
無反応。
ケイって頭良いのかな?
じゃないと、おじさんそんな風に言わないだろうし。
まあ、そんな事より私は今届いたピザの方が気になるけどね!
- Re: 怪盗レッド〜幼き頃の私達〜 ( No.318 )
- 日時: 2014/08/13 20:58
- 名前: 瑠璃& ◆nM8P74KkG2 (ID: Ku3ByRAK)
第三話 >> 03
ディナーも潮時。
私のお腹も満腹、満腹。
でもお父さん達が止まる訳がないわけで。
2人ともワイン飲んで軽く酔いながらも、愚痴り合い。
あー電車で来て良かった。
いっつもこんな感じだよね、会うと。
ケイはどうなんだろ?
またかよとか、思ってたりするのかな。
ちらりと見てみるけど、
うーん、無表情。
「お父さん、飲み過ぎじゃない?」
「そんなことないぞ! 圭一郎、次は白ワインにするか!?」
お金は足りるのかって聞いてるの!
前だって弟の前だから見栄張って、給料日までずっともやし炒めだったじゃん!
「まあまあ、アスカ。先に出てても良いぞ。この近くにクリスマスツリーがあるんだろ」
あー、実咲が言ってたっけ?
綺麗らしいね。
「じゃあ、ケイくんと一緒に行きなさい」
へ? ケイと?
そりゃ、ここに居ても暇だろうけどさ。
クリスマスツリーなんて見るのかな?
立ち上がって、一応聞いてみる。
「……行く?」
意外にも頷いて、立ち上がった。
へー反応する時もあるんじゃん。
「じゃ、行って来るね。……高いの頼まないでよ」
軽ーく忠告は無視された。
まったく。
「行こ……ケイ」
本当に久しぶりにケイに呼びかけたと思う。
その時、ケイの顔が少しだけ、綻んだように見えたのは、
私の気のせいかな。
- Re: 怪盗レッド〜幼き頃の私達〜 ( No.319 )
- 日時: 2014/08/18 20:36
- 名前: 瑠璃& ◆nM8P74KkG2 (ID: a6RsoL4B)
第三話 >> 04
「キレーイ」
近くの広場にあったツリーは本当に綺麗だった。
思わず声を上げるほどに。
それもまだ、あんまり近づいてない頃から。
「ケイ!」
本当に自然な動作で、私はケイの袖を引っ張って、連れて行った。
急に我に返る。
「ご、ごめん!」
「…………別に」
久しぶりにケイの声を聞いた。
ほんの少しだけ、記憶にあるケイの声よりも、
少しだけ大人びていた。
なのに、まったく変わらなく感じた。
「……綺麗、だね」
「……ん」
返事が返って来るとは、思わなかった。
少しだけ……ううん。すごい嬉しかった。
「ケイ……」
それと同時に分かった気がする。
次に会っても、私達はこの事を引きずらないんだって。
なんにもなかったように、顔を合わせて、ろくに会話もしないんだって。
それを私は不思議に思って、ケイも少しだけ不思議がって。
でも、なかったように過ごすんだ。
それは当たり前の事だけど、ひどく寂しい事に思えた。
「……何?」
ケイの声が寂しげに聞こえたのは、私の独りよがりかなぁ?
「この事はさぁ、」
「……?」
「2人だけの」
少しだけ言葉を区切る。
「ナイショの秘密にしようよ」
- Re: 怪盗レッド〜幼き頃の私達〜 ( No.320 )
- 日時: 2014/08/21 10:43
- 名前: 瑠璃& ◆nM8P74KkG2 (ID: a6RsoL4B)
第四話 >> 01
「クリスマスツリー……見たよね」
確認のように、ケイに問う。
「うん」
「良かった」
もしかして、あの時の事忘れてないかなって。
「……覚えてたのは僕で、アスカは忘れてただろ」
うっ、確かにそうなんだけどね。
「あの時の事、実咲にも話してないよ」
「そう……」
素っ気ない言葉。
でもケイも同じだって思って、良いかな?
そして、もう一度記憶を呼び起こした。
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お父さん達に……ううん。
誰かに言ったら、本当に無かった事になってしまいそうで、怖かった。
だから、いっそこれは、秘密にしてしまえば良い。
ナイショの秘密という、薄い殻に包んで、大切にしまっておこう。
それが良いと思った。
でも、今この瞬間は、
もう少しだけ、
「ケイ」
「……何?」
「……なんでもない」
この時間のまま止まっていたい。
「アスカ」
不意に呼ばれる。
ケイから名前を呼ばれるのが、
久しぶり過ぎて驚いた。
「何?」
思わず顔が綻ぶのを止める事が出来なかった。
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