二次創作小説(紙ほか)

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フェアリーテイル ー砂時計ー
日時: 2013/12/20 06:54
名前: 秋刀魚 (ID: qToThS8B)

自己紹介>>1

こんにちは初めて書かせて頂きます。
秋刀魚と申します。

色々拙い所も有りますが生温かい目で見守ってくださいませ。


ー本作品での諸注意ー

・天狼島終了からスタート
・色々と吹っ飛んでいる(下手)
・gdgd当たり前(説明不足)
・オリキャラ有
・恋愛有(2割位?)
・戦闘有(一章中盤から急増予定)
・微グロ(本当に少しです)
・オリジナル シナリオ
・学生の為更新遅め
ーーーーーーーーーーーーーーーー

それでも構わないと言ってくれる方は、色々な意味でお楽しみ下さい。

質問、指摘等有りましたら宜しくお願いします。

ーまとめー
>>1->>2→どうでも良い紹介等です。(飛ばしても大きく本編には関係有りません。)

☆第一章・守護者☆
>>3->>11
>>3【月】>>4【昨晩の正体】>>5【いつも通り】
>>6【誰かに用か?】>>7【急展開】>>8【アカイ/ユメ】
>>9【アカイ/ヘヤ】>>10【ギルド】>>11【ギルドその2】

☆第二章・アトラス編☆
>>12〜現在進行中!
>>12【クエスト】>>13【小さな疑問】>>14【恐怖対象】
>>15【貴女に送る1つ目の言葉】>>16【雨の公園】
>>17【ギルドその3】>>18【違和感】>>19【雨夢】
>>20【目覚まし時計】

Re: フェアリーテイル ー砂時計ー ( No.17 )
日時: 2013/12/20 07:03
名前: 鮟鱇 ◆j5KZfkTVqc (ID: qToThS8B)

ギルドその3>>17

ミラside

「おらぁ!まだまだ行くよぉ!!」

カナがテーブルにダンッと足を打ち付けながら大ジョッキを煽る。
周りはワッと盛り上がり、更には
勝敗が見えているのにも関わらずカナに飲み比べの挑戦迄してる者も居る。

いつもなら、ここで受けて立つカナだが、今日は少し違っていた。

「乗ったぁ!…と言いたい所だけどね。その前に 聞きたい事があんだよねぇ〜?」

視界の先には私に1番近いテーブルで、寝てしまったルーシィに膝を貸しながらも優しく頭を撫でているリア。

(………………あらあら♫)

見てると つい頬が緩んでしまう何とも、微笑ましい光景だった。
…リアの頬を見ると痛々しいが。

周りの者も どうやら同意の様で、
下手に壊さぬ様にカナに制しを掛けるが…酔っているカナは止められない。

覚束ない足取りで、2人の前に座ると、酒樽をテーブル置く。

「おい そこのリアって奴ぅ!
私と飲み比べの勝負しやがれってんでぇい!!」

いきなり言われたリアは「え」と顔を引きつらせてる。

…まぁ、そうでしょうね。

「すみません、明日から仕事が入ってるので「にゃはっはは!なぁら、今私と勝負すんのも仕事ぉだぁ!」

カナは早速「一杯目ぇ!」と大ジョッキを煽り、ドヤ顔を決める。

「どぉした?負けんのが怖いか!!
酒が呑めないんじゃ姫様は守れないよぉ!」

「…姫様、を…?」
少し顔が青くなる。
そして直ぐに大ジョッキを頼み、
グッと飲み干す。

そして欠かさず「姫様は守る」と
カナを睨み付けながら宣言する。
周りも最初は不安そうだったが、リアの飲みっぷりと宣言を境にワッと更に盛り上がり、2人のグラスに酒を次ぐ。

2人は合図でもしたかのように一斉に飲み干す。

「良いねぇ、その飲みっぷり!」

中々手強い敵に会えたと上機嫌のカナはニヤッと笑う。

「姫様を…守れるなら、これ位!!
あっと、その前に………失礼します、姫様」

膝からルーシィを外し、着ていた上着を脱ぎ上に掛ける。

そして再びジョッキを持ち、ビールを零れそうな程に注ぎ、グッと一気飲みをする。

リアはジョッキが空になると、口角を上げ不敵に微笑む。

「酒飲み勝負、再開しようよ」



((で結局 カナが聞きたかった事は?))

Re: フェアリーテイル ー砂時計ー ( No.18 )
日時: 2013/12/20 07:05
名前: 鮟鱇 ◆j5KZfkTVqc (ID: qToThS8B)

違和感>>18

ナツside

「………違う、な」

「あい?」

目の前には先程まで溶け込み切れてなかった新人リア。
しかし今では完全に溶け込んで、カナと飲み比べ勝負している。

その横の椅子にはルーシィが微かな寝息を立てて、夢の世界に落ちている。
大好きなギルドの光景。
だけど何処か違和感を感じる。

「なんつぅーか…臭いが違うんだよなぁ…すれ違ってるというか…
どう思う?ハッピー」

「それはナツにしか分からないと思うよ。オイラ其処まで鼻良くないし」

「じゃ、ガジルにでも聞くか…」

辺りを見渡すと直ぐに目当ての者は見えたが、エルザとグレイが居ない事に気付く。

「ん、エルザとグレイは?」

臭いを嗅ぐと、そう遠く無い所に2人は居るようだ。微かに雨の匂いもするので外は雨らしい。

「ナツ、そういえば仕事どうするの?」

「ん〜、まだ集合時間とか決めてねぇし。そもそもあの氷がなぁ…」

先程のグレイの様子を見てると、
リアを相当恐れて居る様子だったよなぁ〜
良い奴なんだけどなぁ…何か合ったのか?

「ま、いっか。取り敢えず明日の10時に駅前で良いんじゃね?」

「あい、おいらも良いと思うよ」

ミラに伝言を頼み、ガジルに聞こうとした事を忘れて、騒ごうとするが…
(ん、なーんか気分乗んねぇ…)

「今日は帰るか」

「珍しいねナツ、おいら もう少しシャルルと話をしてても良い?」

「良いぞ、じゃあな」

相棒と出入り口で別れ、なんとなく少し雨を眺める。

「…っしゃ!」

パンッと勢い良く頬を叩き、頭の中の「いっせぇの、せっ!」を合図に冷たい雨の中を走り出した。





((ーーーーーーなんだか今日の雨はやけに冷たかった。))

Re: フェアリーテイル ー砂時計ー ( No.19 )
日時: 2013/12/20 07:06
名前: 鮟鱇 ◆j5KZfkTVqc (ID: qToThS8B)

雨夢>>19

ふぇえ……うえぅ…

微かな子供の泣き声は俺の眠りを
覚ます小さな原因となる。

「………ん、ここ…は…」

辺りを見渡す限り、何処かの豪邸の一室の様だった。
大きな窓1つとバルコニーだけの部屋

どうしてこんな所に居るのだろうと
微かに痛む頭をフル活動してみるが、全く見当もつかない。

どうやら この部屋は子供部屋らしく
辺りには 縫いぐるみ、絵本や積み木などが無尽蔵に放置されていた。

「そーとーの金持ちだな。」

おままごとで使うらしいコップの
裏を見て、驚き…いや呆れてしまう

(前ジュビアが、高かったとか言ってたメーカーじゃねぇか…)

前に同ギルドの仲間…ジュビアが嬉々と俺に見せていたブレスレット
を思い出す。
確かブレスレット1つで1万少ししたとかも言っていた。

しかも このメーカーはアクセサリー専門店の筈…と言う事はオーダーメイドか。

(金持ちは金の使い道を見直すべきだと思うぜ)

コップを元に戻し、グルリと見直すと、ふと目に止まる物があった。

(…青い、イヤリング?)

青い宝石の輝きを邪魔しない程度の品の良い装飾が施されているイヤリングは、俺から見て数十万…数百万はすると思う。

どちらにせよ子供の玩具としては
群を抜いて不向きだと思う。

(…ま、いっか。)

イヤリングを机に戻し、ふぅと溜息をつく。

(マジでココは何処なんだ?)

不安になるが、その不安原因の1番が自分が知らない場所に放置されていた。と言うよりも、エルザと会ってからの記憶が無い。と言うのが情けない。

んー。と考えていると、いつの間に止まっていた微かな泣き声がまた聞こえ出した。

音を探ると、縫いぐるみの山の奥かららしい。
無駄にデカい縫いぐるみを幾つか退かすと、扉が合った。

少しだけ開いて中を疑う。

(…なっ!?)

中には、12歳位のドレスを着た金髪の少女…ルーシィが肩を震わせ泣いていた。
腕の中に身覚えの有る人形を抱いて

(…いやいやいや!似てるってだけで
本人じゃねぇっ!)

しかし少女の髪の色も声も。そして横顔を良く似ていた。似過ぎていた。

声を掛けようか。そう思いドアノブに力を入れた時、コンコンとノックする音が聞こえる。

「……………どうぞ」

少女が目元を素早く拭い、何回か深呼吸して…幼きながらも凛とした顔付きを作り、部屋内へ人を促す。

「失礼します。お嬢様、旦那様が書斎にてお待ちです」

どうやら訪問者はメイドの様だ。
姿は見えないが、バルゴ風だと勝手に思う。

ルーシィJr.(勝手に命名)は、はい。と小さく答え、メイドと一緒に部屋を出る。

「……………ん、で。結局解決してねぇじゃねぇか…」

何故自分は 屋敷の御嬢様の子供部屋に隔離(?)されて居るのだろうか?

そもそもエルザはどうしたのだろうか?

あのルーシィ似の少女は?

(わっかんねぇ〜)

謎が更に謎を呼び、頭がパンクする

取り敢えず外に出るか。

バルコニーに出る為、窓を開く。
途端に気持ち良い微風が部屋に入る

「ねぇっみぃー」

風が頬に当た眠りを誘う。
ふぁあっと一発大きい欠伸をして、
こりゃどっかで昼寝してぇな。と場違いな考えを持ちながらも、バルコニーに出る。

…正しくは出ようとした。

出ようとした瞬間、両頬に鋭い鈍痛が襲ったので、その場を離れる。
しかし離れても痛みは引かない。

更に悪化している。
頬だけではなく体全身に痛みが走る

「………っが、っぅあ!…っ!!」

呻き声を殺そうとしても殺しきれない。激しい鈍痛が数十秒続いた後、
トドメとも言わんばかりの最上級の痛みが腹にヒットする。

「っぁ!」

ついに体を支える術がなく、崩れ落ちる。

(あれは…?)

ベット下の手紙の様な物を見た途端に俺の意識は刈り取られた。

((手紙の封は花を象った、シールの様な物だった))

Re: フェアリーテイル ー砂時計ー ( No.20 )
日時: 2013/12/20 07:06
名前: 鮟鱇 ◆j5KZfkTVqc (ID: qToThS8B)

フェアリーテイルの現世界季節は冬です。




目覚まし時計>>20

グレイside

「………んっ…」

声にならない呻きが不意に出る。

(全身が痛てぇ…鉛みたいだな…
特に頬が痛い。夢とリンクしてんのか…?)

先程とは違い、頭以外の全身が冷たく硬い何かに当たっていた。
頭のみは温かい何かの上。

重たい瞼を少しずつ開けてゆく。
目に飛び込んでくるのは緋色。
緋色の名前を呼ぼうとしたが、その前に名前を呼ばれる。

「グレイ!」

名前と同時に戴いた物は、響く乾いた音付きの平手打ち…マジで痛い…

エルザは数回叩いた後、安心した様に柔らかい笑みを見せた。

「うむ。結構緩んでいた雰囲気や顔付きが、少しは締まった様だな。
どうだ、自分でも目が覚めた感じがするだろう?」

(…違う意味で目が霞む………)

夢での痛みは やはりエルザが原因なのだ。しかし気絶した俺の意識を取り戻すとはいえ…殴り過ぎではないか?

(もし、目が覚めなかったら…)

ゾクリと背筋に冷たい何かが走る。
そんな俺の心境を知ってか知らずか
エルザは「いつまで寝ているのだ!」といきなり立ち上がる。
…となると膝で寝かされていた俺の頭は必然的に地面に落ち…コンクリートにヒットする。

「い"っ!?いってぇええっ!!」

痛みに悶える俺を外に、服の埃を落としているエルザの目は"何してんだアイツは…"と呆れ色に満ちていた。

ーーーーーー

やっと痛みが少し引いたと感じ始めた時、白い手が目の前に出てくる。

「ほら、手を貸す。さっさと立たんか。………ギルドに戻るぞ」

「…おう」

素直に手を取り、立ち上がり埃を落とす。
深呼吸を何回かし、魔力を手に込めつつも頭の中で傘をイメージする。

「っよ!、と…」

キィンと音を立てて作られたのは
大きめの傘と、その傘よりも少し小振りな傘…計二本。

小振りな傘をエルザに渡し、
大きめの傘を夜の雨に向かってパッと広げる。

ベンチの屋根から出ると、タタタッと小刻みなリズムの良い傘に雨が当たる音が聞こえる。

エルザも直ぐに傘を広げ隣に来る。

2人で公園抜け、ゆっくりと街灯を頼りにギルドの向かうべく街を歩く。

沈黙だけが滞在しているが別に気まずくは無かった。
逆に結構心地よかった。

歩いて水が跳ねる音。
傘に雨が当たる音。
民家から漏れる幸せな会話。

…平和って感じがして。
雨という脆くて儚い盾が守ってくれてる様な気がして。

物思いに浸っているとエルザの声が聞こえ、現実に戻される。

「…そういえば明日の仕事はどうするんだ?」

完全に忘れていたので、慌てるが直ぐに思い出す事が出来た。

「やはり今回はキャンs「…行く。このままヘタレと言われ続けられるのは嫌だしな」

(それに…見極めなきゃな…)

何故自分がアイツを恐れているのかを。
踏み出して突き止めなくては…

踏み出さなきゃガキの頃の様に辺りに喚き散らす事しか出来ない。
もしかしたら過去の過ちをくりかえしてしまう事態に起こりかねない。

(もし、そうなったら…)

知らずの内に柄を握る手に力が篭る

エルザは、お前らしいな。と苦笑交じりに言い、それ以外は何も言わなかった。

ーーーーーー

ギルドに戻るとミラちゃんからナツからの伝言を受け、辺りを見渡す。

夜なのだからか昼よりも数倍喧しくいが特に目立つのは、近めのテーブルを囲っている野次馬の山。

何があったのだろうか。と、エルザと2人で野次馬を掻き分けながら、進むと最初に見えたのは 椅子に寝ているルーシィ。…足元には無数の空酒瓶や空樽が転がっている。

(何故あんなにルーシィの周りは酒ばっかなんだ?)

その理由はルーシィの隣を見て直ぐに分かる。

ギルド1の酒呑みカナとーーー新人リアが飲み比べしているのだった。

今もビール瓶1本をラッパ飲み対決している。

カナもリアも顔が赤く、フラフラ。
…正直見てるだけでも酔ってきそうだ。
しかし両者どちらも引かず、同時に飲み終える。

「っぱっはぁあああーーー!!
いいねぇいいねぇ!ここまで私に付いてくる奴なんかぁ珍しいよ!」

どうやらカナは強敵が居た事が嬉しいらしく、更に新しい酒樽を開ける

「そりゃどうも、ですっ!姫様を守る身の上なのですからっ!!」

リアは男らしく手で口元を拭い、此方も酒樽を開ける。

そして両者 「いっせーの、せっ!」で声を合わせ 酒樽直接で飲もうとーーー

「馬鹿者っ!!」

エルザの鋭い叱り文句がギルド内に響く。

途端にギルド内全員の動き(ミラちゃんは楽しそうに微笑んでいた)が止まる。

「2人共飲み過ぎだ!カナ、程々にしとけと何回言えば分かる!?リア、貴様は明日、仕事だろうがっ!!」

「「うっ…」」

エルザの正論攻撃で借りて来た猫の様になった2人が新鮮だ。

(…あれ?)

そういえば、俺リアを見てもビビらんねぇ………

(なんで?…ま、いいか。そっちの方が)

どうやら火種は周りの者にも伝染していってる様だ。

どんどん回りの者も叱られている。

もしかしたら俺にも飛んでくるかも知れない。

(そんなのは遠慮しとくぜ)

俺は"ルーシィを送る"という口実を
エルザに伝え、それを回避する。

ルーシィを抱え、ギルドを出ようとすると丁度良く雨は止んでいた。


((…明日は良い天気の様に……。))

Re: フェアリーテイル ー砂時計ー ( No.21 )
日時: 2013/12/20 07:04
名前: 鮟鱇 ◆j5KZfkTVqc (ID: qToThS8B)

最近やけに短いなぁ…
一日が19話も掛かるって どんだけgdgd…


出発>>21

ナツside

ーーーーーーナツの家ーーーーー

チュンチュン…チチッ………

「………ん…」

常人よりも性能が良い耳が拾った小鳥の声と眩しい光を頼りに夢から覚める。

「もう…朝か…」

(昨日は何だか変な日だったな…)

ボーッとしていると 何か物足りない

(………あれ?)

隣のハンモックに相棒が居ない事に気づく。

「ハッピー?」

相棒の名を呼ぶが返答は無い。
声が見慣れた部屋に消えるだけ。
嫌な予感が胸に横切るが振り切る。

(ウェンディの所だな)

勝手にそう解釈したが特に問題は無い。
だってそうなのだから。

1人しか居ないと広い家の中で
適当に朝飯を作り、支度を済ませてから時計を見ると、まだ9時前後。
まだまだ時間は有る。
家では暇潰し出来る物はない。

「ルーシィの所でも行こっと!」

定番(?)の場所に行くべく
家の扉を開け、一歩踏み出す。



((この一歩は簡単に踏み出せたんだ))


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