二次創作小説(紙ほか)

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サトミちゃん家の8男子と8人の完璧始祖【完結】
日時: 2015/04/04 06:09
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

>>あらすじ

キン肉マンの世界から突如として現れた8人の完璧始祖の手によって、大切な家とジンベーが奪われてしまった!
大好きな家とジンベーを取り戻すため、8男子達が立ち上がる。

本作はサトミちゃん家の8男子とキン肉マンのクロスオーバー作品です。

熱血&ギャグでいつもとは一味違う8男子達の姿が見れます!

8男子の小説を書くのは初めてですが、一生懸命がんばります!

※8男子と言う割に、登場するのは6男子だけです。

キャラ紹介>>11

襲来!完璧始祖!!>>1>>2>>3>>6>>7>>12

山下ブンゴVS完璧四式アビスマン!!>>13>>14

犬塚シノ&犬坂ケノVS完璧伍式ペインマン&完璧捌式シングマン!!
>>15>>23>>24>>25>>28>>33>>39>>42

犬川ソウスケVS完璧漆式ガンマン!!
>>46>>48

武道家キャメキャメVS完璧漆式ガンマン!!
>>53>>54

山下ゲンパチVS完璧拾式サイコマン!!
>>59>>62

キュアピースVS完璧拾式サイコマン!!
>>65>>66


来てくださった大好きなお客様一覧
白猫様 あーちゃん様
桃猫様 優梨様
SUZU様
アッコ様

Re: サトミちゃん家の8男子と8人の完璧始祖 ( No.21 )
日時: 2015/03/31 00:01
名前: SUZU (ID: y9FxUFsG)


あぅ…白猫さん、桃猫さんときて…黒猫さんとかそういう名前で来た方が良かったのか悩んでる私、SUZUです!
長くてすいません。

私はキン肉マンについてあまり詳しくはありませんが弟が持っていて少しだけ読んだことがあります。
そんな私にもとても話が分かりやすく、面白く読めて、本当に凄いと思います!

これからもちょくちょく見に来ます。
更新頑張ってください!



Re: サトミちゃん家の8男子と8人の完璧始祖 ( No.22 )
日時: 2015/03/31 04:50
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

SUZUさんへ
いえいえ、気にしないでください。感想ありがとうございます。
あなたに褒めていただけるなんて感激です。ありがとうございます。
更新のペースは少し落ちるかもしれませんが、応援していただけますと嬉しく思います!

Re: サトミちゃん家の8男子と8人の完璧始祖 ( No.23 )
日時: 2015/03/31 07:03
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

ブンゴの試合が終わって、少しほっとしていると、今度はアメリカのグランドキャニオンに設置されているリングに動きが見られた。
って、このリング僅かなロープで固定されているだけで、今にも落下しそうで超怖いよー!
でも、そこにいるふたりの男子、シノとケノは気づいていないみたい。
多分、今自分たちの状況に気づいたら、絶対ケノは泣くと思うし、シノは慌てふためくと思う。そんなことを考えていると、彼らの対戦相手が現れた。ひとりは、全身にイボ……じゃなくてエアバッグのついた超人ペインマン。彼は昨日わたしたちを曲芸で楽しませてくれたから、なんだか親しみが持てる。顔のど真ん中にも大きなエアバックがついているから目はないように見えるけど、その口元には優しそうな笑みを浮かべている。というより、さっきからずっと「テハハハハハハ」って笑いっぱなしなんだけど、いくらなんでも陽気すぎない?
もうひとりの超人さんはペインマンの倍以上の身長があって、冷たい銀色の金属ボディと吊り上がった瞳、ダイヤ型のおちょぼ口が特徴の超人、シングマン。シングって確か『歌う』って意味があるけど、あの外見で歌うなんて、想像するとちょっと笑っちゃう。
シノとケノ、ペインマンとシングマンのコンビのタッグマッチか〜。
シノとケノは可愛いし、敵側のふたりもなんだかゆるキャラみたいな見た目でとても強そうに見えない。もちろん、体格の方はあっちの方が勝っているけれど、なんだかシノとケノの方が有利に見える。

「お前は、本当にそう思うのか?」

アビスマンとブンゴの試合が終わってから一言も口を利いていなかったジャスティスマンが言った。

「そりゃそうだよ。だってあのふたり、弱そうだもん」

すると彼は脳みそのようなものが浮き出ているちょっとキモイ頭部を抑え、

「やはり、人間と言うのは外見で相手を判断するから困る」
「えっ? 違うの?」
「……はっきり言って、これがまだアビスマンとガンマンのタッグだったら、彼らに勝ち目はあったかもしれない。だが、よりによってあのペインとシングのタッグでは、残念ながらお前の仲間である、犬塚シノと犬坂ケノが勝てる可能性はゼロだ」

ぜ、ゼロ〜!?

「どうしてよ!?」

わたし、つい興奮しちゃって彼の肩を揺すってその理由を聞こうとする。彼はポーカーフェイスでわたしの両手を肩から離し、こう告げた。

「どんな超人も攻撃が通用すれば勝てる見込みがある。だが、ペインとシングの場合、一切の攻撃を無効化してしまう。つまり、彼らに勝ち目は無い!」

Re: サトミちゃん家の8男子と8人の完璧始祖 ( No.24 )
日時: 2015/03/31 10:46
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

彼らに勝たないとジンベーが帰ってこない。
大好きなジンベーを彼らから取り返したい。
でも、やっぱり、人を傷つけるのはどうかと思う。
なんとか、話し合いで解決できればいいんだけど……

「ケノくん、闘いましょう」

真剣な瞳でシノくんが言った。

「でも——」
「ジンベーを取り返したいんでしょう? それなら彼らに勝利するしかありませんっ」

ぼくが躊躇っていると、ペインマンが口を開いた。

「そうだぞぉ、犬坂ケノぉ。我々はただで返してあげるほど、甘くはないぞぉ」
「お願い! ジンベーを返してっ!」

ぼくは瞳をうるうるさせて、彼らを見つめる。
サトミちゃんなら、すぐにOKしてくれる、ぼくのお願い攻撃。

「テハハハハハハ…なんだぁ、その顔はぁ? 今にも泣きだしそうではないか」
「ギラギラ、子犬のように我々に甘えようとでも言いたいのだろうが、そうはいかぬぞーっ」
「テハハハハハハ…シングマンの言う通り。もはや、この闘いは決して逃れられぬーっ」

試合開始のゴングが鳴る。
途端にふたりは、ぼくたちめがけて突進してきた。
シングマンとペインマンの巨体がどんどん接近してくる。
逃げたくても、リングを降りれば下は深い谷底。

「怖いっ」

ぼくはペタッと尻餅をついて、頭を押さえてうずくまる。
しばらくの間、恐怖で動けなかったけど、恐る恐る顔を上げて見てみると、シノくんが両手を広げてぼくを庇っていた。

「ギラギラッ、そこをどけぇ!」
「テハーッ!」

シングマンの肘打ちとペインマンの膝蹴りを受けて、体勢を崩すシノくん。だけど、すぐに持ち直し、ふたりをぼくに近づけないと必死で庇い続ける。

「シノくん、どうして……」
「どうしてって、ケノくんはボクの友達だからに決まっているじゃないですか!」

友達……

そうだ、彼はぼくの友達だ。
ジンベーもそうだけど、彼はいつもぼくの傍にいて優しくしてくれる。
前にジンベーがいなくなったときも、彼は一番に心配そうな顔で駆け寄ってくれた。彼はいつもぼくを気にかけてくれる。
シノくんには返しても返し切れないぐらい、たくさんの借りがある。
ぼくはいつも彼に助けてもらってばかりで、彼の役に立っていなかった。だから、今回は、ぼくが彼を助ける番なんだっ!

マットから立ち上がり、ぼくは勇気を振り絞って、コンビの片方であるペインマンに向かって行った。

Re: サトミちゃん家の8男子と8人の完璧始祖 ( No.25 )
日時: 2015/03/31 17:46
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

シノとケノは勇敢にもペインマンとシングマンに立ち向かっていった。
ケノは、最初はリングの隅っこで怯えていたけれど、シノが身を挺して庇ってあげると、覚醒したのか、普段のケノとは違うきりっとした凛々しい瞳でペインマンに攻撃をし始めた。
シノ&ケノは、見事なコンビネーションで敵に拳の連射砲を食らわせていく。

「テハハハハハハ…」
「ギラギラッ」

だけど、ふたりとも全然効いていないみたいで、パンチを受けながら前進して行っている。

「ギラギラ、犬塚シノ。そんなことをしても手を痛めるだけだぞ」

敵に言われたシノが自分の手を見てみると、その手が真っ赤な血で染まっていた。

「ボ、ボクの手が……!」
「私の体を構成している数億年前に飛来した宇宙金属は、地球上の軟弱な物質では破壊不可能だ」

シングマンはその大きくて長い足で彼を蹴り上げロープに飛ばすと、反動で返ってきたところに首筋に強烈なラリアートを叩き込んだ。
シノは血を吐いて両膝を地面につけたかと思うとダウンして、がっくりと動かなくなった。一方ペインマンはケノの上下にブンブン振るうパンチを受け続けている。だけど、全身のエアバッグが威力を全て吸収しているため、口元の笑みは崩れない。

「テハハハハハハ…犬坂ケノ、私のボディは緩衝材で構成されていてなぁ。結果あらゆる衝撃を吸収無効化できるため、特に打撃系の攻撃はノーダメージなのだよ!」

彼はバウンッとその柔軟な体でケノのパンチの衝撃をはね返して、彼をマットに倒す。ふたりはシノとケノの柔らかい水色と茶色のサラサラの髪を掴んで立ちあがらせると、間合いを取った。

「お前達の攻撃は十分に受けさせてもらった。だから今度はこちらから行かせてもらうぞぉ!」

ペインマンはロープに飛び乗り、そこからバック宙でケノの真上にくると、自分の両足を掴んで丸くなって、そのまま高速回転して彼に体当たりをする。

「食らえ、ファイアーボールプレスーッ」

だけど、素早さでは体の小さいケノが勝っていて、寸前のところで飛びのいて彼の技を避けた。技が不発に終わったけど、ペインマンはなぜか嬉しそうだ。シングマンは自分側のコーナーポストに着地し、膨らんだ両肩から、なんと回転鋸を出現させて、凄い勢いで回転させつつ、真っ直ぐシノに突っ込んでくる。

「ショルダーアーマリー=ディスクカッターッ!」

巨体に似合わない素早い攻撃の前に彼は翻弄され、まともに食らってしまう。服が切れ、そこから剥き出しになった皮膚に切り傷が入り、血が噴水のように吹き出されていく。

「ぐああああっ」
「シノくーん!!」


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