二次創作小説(紙ほか)
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- 【ポケスペ】あなたとわたし【表紙できました】
- 日時: 2017/03/24 21:38
- 名前: Orchid (ID: HccPNei.)
- プロフ: http://www.kakiko.info/upload_bbs2/index.php?mode=image&file=174.png
クリックありがとうございます。
はじめましての方はじめまして、お久しぶりの方お久しぶりです。
Orchid(おーきっど)でございます。
今から6年程前に利用させていてもらった者です。その時のHNは大庭です。
今回は6年前に書いた小説をリメイクして書こうということで復活してまいりました。
長いはじまりも何ですし、本編へどうぞ!
[>始めての方
:最低限のルールを守ってくれればいいです。最低限で分かりますよね?
:この小説にはポケスペキャラ×オリキャラ要素があります。オリキャラ逃げてな人は【戻る】連打
:ポケスペ、アニポケでのバトルスタイルの設定で書かせてもらっています。ゲーポケとは違い覚える技に達していなくても技を覚えていたりします。
:このゴールド達はマスク・オブ・アイスとは全く無関係です。その辺りはゲーム寄りですが、シルバーとクリスタルがはじめから登場して友達になっています。
:名前とキャラを借りているだけであとは完全にオリジナルでございます。それだけご理解していただけるとありがたいです。
◆本編
プロローグ >>1
第1章 すべてはここからはじまった
第01話 >>2
第02話 >>3
第03話 >>4
第04話 >>7
第05話 >>8
第06話 >>9
第07話 >>10
第08話 >>11
第09話 >>12
第10話 >>13
第11話 >>17
第12話 >>24
第13話 >>25
第14話 >>26
第15話 >>27
第16話 >>28
第17話 >>29
第18話 >>
一言
表紙はURL参照です。
- Re: 【ポケスペ】あなたとわたし【ポケモン】 ( No.16 )
- 日時: 2017/01/07 22:04
- 名前: Orchid (ID: HccPNei.)
第10話 再び出会う時
「まさか今の状況で俺に命令できると思っているのか?」
「うっ」
「散々怖がっていたお前を助けたのは俺だからな?」
「ううっ」
「今回は逃してもらおうか」
今から30分程前の出来事である。
「迷った、どうしよう……」
暗闇の洞穴でさっそく迷子になったマイとゴールド。こんな洞穴ではポケギアですら電波が悪く通じない。先ほどまではゴールドと一緒にいたということで気分が軽かったが、今は1人だ。突然、暗闇の威圧感を感じ、ぞっと身をすくませる。
「ゴールドォー!」
と叫び声をあげても、戻ってくるのはこだまする自分の声。恐怖と叫びが体力を奪っていく。
「おい」
後ろから突如声が掛けられる。ゴールドではない、ごぐっと喉が鳴る。
後ろを振り返っても顔が見れずに誰だか全くわからない。しかし声から言ってマイと同い年くらいの男の子だろうか。
「お前さっきから叫びすぎだ」
「だって怖いんだよ」
「俺だって怖い、お前だけじゃない」
素っ気ないほどの冷めた口ぶり、マイはすぐ前の言葉をもみ消すような勢い込んだ言い方をする。
「お前じゃない! マイ! あなたの名前は?」
「……コウ」
「ふうん。コウっていうんだ! よろしくねコウちゃん」
わざとらしい口調で「コウちゃん」と顔も見れない相手に向かって言ってやると、コウはふてくされたのか、コウちゃんってなんだよ、とぶつぶつと言っている。
「まあいい。お前「マイ!」マイ、迷ってるなら俺と一緒に来い。洞穴を抜けるぞ」
「うん!」
2人の目的は同じだから、ここから抜け出すまで協力することに。足の向くままに彷徨っているとコウが口を開いた。
「お前、電気タイプのポケモンいないか?」
「いるよ! ピカチュウのピーくん! かわいいんだよ〜」
コウは自分の苛立った気持ちがじりじりと胸の奥に沸く感情を抑えることができずに一喝。
「さっさと出せよ! フラッシュ使えるだろ!?」
「ふらっしゅ? なにそれ」
フラッシュなんて知らない、別世界の言葉? と言えばコウは落ち着いてきた呼吸で説明をしてやる。
「周りを光で照らすことができるポケモンの技で基本中の基本だ」
「そうなんだ! ピーくん出ておいで!」
モンスターボールからピカチュウを出すと元気よく返事を返すピカチュウ。フラッシュをしてくれる? と頼んでみたもののピカチュウは困惑の声をあげる。
「ピカッチュ?」
「あれれ? わかんないかあ。そうだよね〜」
「ピカッチュってフラッシュってかよ」
暗くて見えないがきっとピカチュウは首をかしげている。
「あれコウちゃん、ピーくんの言葉がわかるの?」
「まあな。そいつの気持ちになってやればマイだってわかるはずだ」
「そうなんだ。いつかわかるといいなあ」
ごめんね、と頭を撫でてからボールに戻す。コウがため息をつきながらポケギアを起動させ時間を確認する。もう20分も彷徨っているのかと肩を落とした時。
「あ! コウちゃん、ポケギアの光でなんとなく辺りがわかるよ!」
「ああ! 本当だ! なんで気づかなかったんだよ、クソ」
フラッシュという固定観念に囚われてしまってポケギアの光を見落としていたなんて、と力が抜け足元から崩れ落ちそうになる。
それから約10分だろうか、ポケギアの光を頼りにして出口を見つけ出すことができたのだった。
そして冒頭にいたるのだが。
「出口だよ! コウちゃんやったね! ってアレ!?」
「あっお、お前!」
ようやく洞穴から出ることができた2人はようやく顔を合わせることができた。
しかしこれがコウ最大の運のなさだった。今まで協力して洞穴を脱出してきた女の子は自分を追っている女の子だったのだ。
「リューくん! コウちゃんの足元に巻き付く!」
「——!?」
驚きで動くことすらできなかったコウの足元にミニリュウの尻尾が巻き付いてきたのだが。ボール越しから、この人は不安でいっぱいなマイに優しくしてくれた人だとわかり、自ら尻尾を解く。
「えっえっ!? リューくん!?」
「りゅー」
「俺に助けられたからできないってよ」
今度はマイが驚いて声がどもってしまう。しかしミニリュウが正しかった。
「まさか今の状況で俺に命令できると思っているのか?」
「うっ」
「散々怖がっていたお前を助けたのは俺だからな?」
「ううっ」
「今回は逃してもらおうか」
またコウは飛行タイプのポケモンを出し空に向かって飛んで行ってしまった。
言いようのない悔しさがこみ上げてくる。ミニリュウがごめんなさい、と頭を下げてきた。
「ううん、リューくんは悪くないよ。わたしがもっと早くポケギアで気づけれたらよかったの」
だから顔を上げて、とミニリュウに言って笑いかける。そしてボールに戻してやると後ろからまた声がした。
「マーイ! よかった、1人でも出られたんだな!」
「ゴールド!」
水を得た魚のように新鮮で限りない喜びに満ちるマイ。ゴールドも安心しきった晴れるような気持ちを感じ取る。
「それがドロボーさんと——」
マイは洞穴であったこと、そして今起きたことを話す。ゴールドに話すことで胸のつっかえが下がった気がし、気分が晴れ晴れとしていた。
そんなマイを責めることもなく、ただ無事でよかったとそう言った。
「さあ寄り道なんてする暇はねえ、キキョウシティまで行くぞ!」
「おー!」
拳を挙げて、いざキキョウシティへ!
(コウちゃん、本当はいい人なんだろうなあ)
- Re: 【ポケスペ】あなたとわたし【ポケモン】 ( No.17 )
- 日時: 2017/01/07 22:04
- 名前: Orchid (ID: HccPNei.)
第11話 追われるのはもはや、お約束?
お昼もだいぶすぎたころ——今は夕方である。
しばらく見にはいってしまいそうなくらいの真っ赤な夕焼け。のんびり眺めるのも、また旅の醍醐味といったとろこだろう。
しかし、そんなのんびりゆったりな旅ができていないのが、こちら。
「オイオイオイオイ〜! いつまで追って来るんだアイツら〜!?」
「ゴールドォ〜! 怖いよ〜!」
脱走犯のごとく、木に覆われたトンネルのような森の中を走りぬく2人。自分の足音に追われるかのように鼓動が激しく脈を打つ。
ただいまゴールドとマイはオニスズメの群れに追われている。
「どうしようどうしようゴールドー!」
「仕方ねえ! 今は走るしかねえよ!」
ゴールドはまだまだ体力が残っているが、マイはどうだろうか。顔はリンゴのように赤く染まりつつあり、結ってない髪が走る自分の速度とともになびいている。
森中の木という木を大軍のオニスズメの羽音が鳴らして風が吹く。
(確か飛行タイプは電気タイプが苦手だったってゴールドが言ってた!)
「マイっもう少しで街に着く! それまで頑張れ!」
「ゴールドは先に行って!」
「はあ!?」
マイが突然ゴールドを先に行かせようとした。もちろんゴールドはそんなことが出来るわけがなく同じく止まってしまう。
一体何がどうしたってんだよ!? 息が切れてしまっていて言葉にもできない。
「だいじょうぶだよ、ゴールド。わたし、できるから。だから先に行って?」
「そんな顔で言われて行けるわけねーだろ!?」
顔が強張ってうまく笑顔が作れないが、しっかりとした声だけ出た。しかし唇はプルプルと震えて止まらない。でも、ゴールドを守れるのは自分しかいないと、正義感にかられたマイは強かった。
「リューくん! ピーくん! 10万ボルトォォオオ!」
あのマイがはじめてモンスターボールを投げ放った。名前を呼ぶ叫び声と共にボールの中で蓄えていた電気をボールから放れた瞬間——耳をつんざくような大きな雷鳴が轟く。
「ぎ、ぎえぴぃ……」
「よっしゃ! っておいマイ!? ミニリュウ、ピカチュウ、戻っていいぞ! ありがとうな!」
あんなに大量にいたオニスズメが地面に全員落とされ、ぴくぴくと伸びきっている。興奮した目がくらくらするマイを支え、抱き上げるゴールド。
「ごー、る……ど」
「気が付いたか!? キキョウシティについたらすぐにポケモンセンターに行こうな! 辛抱できるか!?」
「うん……」
暗く染まりつつある空から、音もなく冷たい雨が降ってきた。ゴールドのパートナーポケモンであるヒノアラシとエイパムにリュックを持たせ、自分のジャケットをマイに着せた。
「これで少しは暖ったけえだろ。もう少しだ、もう少し」
声をかき消すほどの雨音の激しさにも負けずに走り続け、ようやくキキョウシティにつく。目と鼻の先にあったポケモンセンターに転がり込むように走り込む。
雨で濡れている少年とぐったりした少女を見たジョーイさんがテンプレートの挨拶の途中で飛び出してくる。
マイをジョーイさんとラッキーに引き渡し自分は、借りた部屋へと行く。
「クソッ!」
静けさの中、雷の音と自分が叩いた壁の音が響く。部屋にはいってすぐに扉を背に向け座り込んでしまう。
悔しくて悔しくて、握った拳から血が流れてきそうだった。
(なんで守ってやれなかったんだ!)
「パムゥ」
「ああ、すまねえ。リュック持ってくれてありがとうな。もう戻っていいぞ」
心配そうに寄り添う2匹に礼を述べてモンスターボールに戻す。ポケモンにまで心配されてどうするんだ! と雨に濡れた服を脱いで替えの服に着替える。
いつも自慢している前髪がペタリと垂れ下がっているのを気にせず治療室へ足を運ぶ。
「ゴールド!」
「マイ、もう大丈夫なのか?」
「うんっごめんね、ちょっと貧血だったみたい。ありがとう」
一枚紙のように軽くて頼りのない雰囲気のいつものマイがそこにはいた。先ほどのマイは一体なんだったのだろうか。
「あ、前髪。おかしいよ、爆発してない。ふふ」
「雨で濡れたんだから仕方ねーだろ」
気を使ってかマイが珍しくゴールドをからかう。いつもならこめかみに青い筋が立つゴールドも今日は特別だ。
「ったく。無茶しやがって」
「えへへごめ〜ん」
半分が夢のような感覚のマイをジョーイさんに「持って行く」と言ってまた抱きかかえる。
(わたしは荷物じゃないよ〜)
(知ってる! 黙って寝ろ!)
- Re: 【ポケスペ】あなたとわたし【ポケモン】 ( No.18 )
- 日時: 2017/01/07 22:38
- 名前: すみみ (ID: cfr4zh/q)
オーキッドさん。初めまして。すみみと申します。
マイの「ほえ〜」可愛い!
まともなコメント出来なくてすみません。
良かったら私の小説俺様ティーチャー〜オリキャラ登場!転校生〜も読んでみてください!アドバイスくれたら嬉しいです。まあまだ紹介ですが…
とにかく宜しくお願いします!
- Re: 【ポケスペ】あなたとわたし【ポケモン】 ( No.19 )
- 日時: 2017/01/07 22:53
- 名前: ルイージ (ID: j1BtfBJW)
>>17ブロンズ(僕のオリキャラ)はいつ出すんですか?
- Re: 【ポケスペ】あなたとわたし【ポケモン】 ( No.20 )
- 日時: 2017/01/08 09:03
- 名前: Orchid (ID: HccPNei.)
>>18 すみみさん
はじめまして、オーキッドです。オーキドじゃないです(持ちネタ)
おほめ頂きありがとうございます♪
俺様ティーチャーは原作は読んだことないのですが同じ作者さんの野崎くんなら読んだことあるので興味はありました。
時間が出来たら伺いますね!
えーっこんな私にアドバイスなんてできるわけないですよ(;;)
でもコメント嬉しかったです!ありがとうございました〜!
コメントと関係ないですが、すみみって名前最高に可愛いですね。
>>19 ルイージさん。
>>14を読んでもらえれば分かると思うんですが【完結】しているのを【リメイク】しているだけなので難しいんですよね。(元よりリクエストは受け付けていなかったので)
ジョウト地方編が95話までなのでブロンズさん出せません。
96話からリーグ編に行くので名前だけでも出せるように努力しますね。
あとこの小説読んでもらったら分かると思いますが金銀編ですのでルビサファのポケモンは出せませんよ〜。