二次創作小説（紙ほか）
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- ぬらりひょんの孫〜不朽不滅〜
- 日時： 2017/07/22 11:56
- 名前： 浅沙 （ID: 59nFPquI）
神城 千優（かみしろ ちひろ）
１月２９日生まれ。
母に言われ、浮世絵町のリクオの住む
館に引っ越してきた。
妖怪を払うこともでき強力な能力を扱うが
妖怪とは仲良くするべきと考えている。
優しく明るい性格でみんなに親しまれる。
神城 八恵（かみしろ やえ）
５月７日生まれ。
元陰陽師であり、妖怪たち（主に奴良組）に
親しまれている女性で千優の母。
知的で大人っぽい。
総大将のぬらりひょんとは友らしい。
序章 妖怪の館に引っ越し
たくさんの妖怪に囲まれて、話が進む。
「ふむ・・・八恵の娘をここで預かってほしいと？」
お茶をすすりながら言う。
黒茶色の長い髪をした八恵がうなずく。
その隣で千優は会話を聞いていた。
「えぇ、お願いします・・・。」
「・・・分かった、その子は預かろう。」
「そうだ、あと１、２人預かってほしい子がいるんですけど・・・。」
「構わん、その子も預かろう。」
その言葉を聞いて八恵はほっと胸をなでおろした。
そして千優に荷物を手渡す。
「千優、みんなに迷惑をかけちゃだめよ？」
「うん、じゃあねお母さん！」
手を振り、八恵は帰っていく。
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部屋に妖怪が集まり、千優を囲む。
「神城 千優です。これからよろしくお願いします。」
大きな拍手が巻き起こり、歓迎してくれる。
色んな妖怪たちが話しかけてくれた。
始まるんだ、私の新たな人生
- Re: ぬらりひょんの孫〜不朽不滅〜 ( No.25 )
- 日時： 2017/07/27 18:58
- 名前： 浅沙 （ID: 59nFPquI）
第２５話 集合、目覚める記憶
いつの間にか何人も集まっていた。
茶色の髪のお団子結びをした少女の妖怪、件（くだん）。
黒く微かにウェーブのかかった髪に制服の少女、塵塚怪王の
真百合（まゆり）などが集まった。
つららも数人の付喪神を連れて、帰ってきた。
もうすぐ、決戦が始まる。
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「・・・お母さん？」
千優は八恵の方を向く。
「千優、頑張りなさいね。
あと、みんなに預かっていたものを返します！」
ぬらりひょんは黙ってみている。
全員がハッとする。
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『リクオ君、また黒田坊お兄さんと青田坊お兄さんに
いたずらしたの？』
そうだったんだ。私・・・。
『首無兄さん、ケジョウロウ姉さん、リクオ君、みんな！』
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「・・・さぁ、千優。お姉さんたちとお兄さんたちと
がんばるのよ！」
八恵はいつの間にかいなかった。
「・・・みんな！改めて久しぶり！！
そして一緒に頑張ろうね、リクオ君たち！！」
- Re: ぬらりひょんの孫〜不朽不滅〜 ( No.26 )
- 日時： 2017/07/28 15:36
- 名前： 浅沙 （ID: 59nFPquI）
第２６話 対面、第2幕開戦
この街に不穏な空気が漂う。
人に見えないよう隠すように結界が張り巡らされている。
今日は新月、人間である千優には暗すぎる。
でも周りでは青い火の玉が照らしていた。
青行燈が作ってくれたのだ。
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大きな塔の中に入っていくとすぐに
妖怪たちがこちらに向かってくる。
「っ！？式神、黒狐、白狐、金狐、おとら狐、管狐、
黒龍！！」
同時に６体の式神を呼び出す。
「式神一体！炎水の竜刀！」
刀を一振りすると炎と水が竜の形になり、次々と妖怪たちを貫いていく。
「・・・やはりそこらの妖怪じゃ、つまらないな。」
上から声がした。
両目に包帯を巻いた、不思議な妖怪。
上から何人かが飛び降りてくる。
「こいつらは、前に倒したニセモノ！？」
他の仲間妖怪もこちらを睨んでいた。
「始めようか、妖の宴をな！！」
その声と同時に妖怪たちが一斉に襲ってきた。
「クロハたちはみんなのサポートに回って。」
「だが、そしたらお前！」
反対しようとするも、ユキメに止められる。
「・・・分かった・・・ッ！！千優！！」
クロハは千優の体を押す。
クロハの腕から血が流れている。
「取り逃がした・・・。」
千優たちは声のした方を向く。
- Re: ぬらりひょんの孫〜不朽不滅〜 ( No.27 )
- 日時： 2017/07/28 18:54
- 名前： 浅沙 （ID: 59nFPquI）
第２７話 死人たちが起きる
声のした方を見ると、お札が顔に貼り付けられ鋭い爪に
べっとりと血が付いていた。
「・・・ま、まさかキョンシー！？」
「キョンシーのユウ。」
それが正しいのならかなりマズイ。
「クロハ、すぐに処置した方がいい！！
キョンシーの爪には毒が含まれてる！！」
クロハが立ち上がる。
「・・・死ぬ気はないし、死にもしないな。
処置なんていらない・・・ちゃっちゃと逃げとけ。」
誰かに手を引かれ、転びかけつつ走り出した。
「リ、リクオ君！？」
「お前が標的にされた方がよっぽど一大事なんだ。
黙って走れ！」
後にはいつ来たのかは分からないが、遠野の妖怪が駆けつけて
くれていた。
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ユウの鋭い爪は連続でクロハを切り刻む。
それを後ろに後退し避ける。
クロハはある異変に気付く。
「（ヤバいな、毒が回ってきたのか体が痺れて思うように動かん。）」
ハッとしても遅かった。
ユウの爪で斜めに切り裂かれ、腕が貫通していた。
そのまま引っこ抜かれ、血をすすられた。
「これでお終っ！？ガァぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ！？」
眩しい光を浴び、ユウが悲鳴を上げる。
「『金狐妖術「金烏飛翔（きんうひしょう）」
光が消えるとすごい強い電流が襲い、ユウが倒れる。
「・・・リノ・・・？」
「傷にもち米をかけるわよ。それしか緩和する方法はないんだから。」
- Re: ぬらりひょんの孫〜不朽不滅〜 ( No.28 )
- 日時： 2017/07/28 22:12
- 名前： 浅沙 （ID: 59nFPquI）
第２８話 赤い炎の武器
霊魔は掌に火の玉を作り出す。
「暗器黒演舞！」
それに続き、霊魔も何個もの火の玉を放った。
影鰐（かげわに）の那行（ないき）はそれを避けてはいるものの
それでも黒田坊の技により、いたるところに掠り傷ができ、
服は破けている。
「・・・結構長く続いていますね・・・。」
「だがここで足止めを喰らうわけにはいかない！」
霊魔も黒田坊も黙っていると那行が動き出した。
「・・・で、どうするの？降参でもする？」
ニヤニヤと笑いながら聞いてくる。
癪に障る言い方だ。
「黒田坊さん・・・・。」
霊魔は黒田坊の耳元で提案する。
「っ！？そんなことして君の体は！？」
「俺は火取り魔。本来は下半身が人間だ。」
それだけ言うと霊魔は黒田坊よりも前に出て、立つ。
「自ら前に出るなんて何を考えてるんだ？まぁいいか。」
那行が突っ走ってくるのを見て２人は静かに笑う。
霊魔の上半身が炎になり、黒田坊の暗器は炎を突き抜け纏い
那行の体を貫いた。
「グぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ！？」
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炎の上半身はやがて元に戻り、人間の姿になる。
「・・・霊魔、どうした？右目を抑えて・・・。」
「・・・ッ！？いいえ、別にお気になさらず。」
黒田坊は強引に霊魔の手を右目から離すと、右目に炎がともっていた。
「これは・・・！！さっきの代償のようなものか？」
「心配はかけられたくなかったんですがまぁ、そんなものです。
本当に心配はいりませんよ、早く彼らのもとへ急ぎましょう。」
- Re: ぬらりひょんの孫〜不朽不滅〜 ( No.29 )
- 日時： 2017/07/29 07:47
- 名前： 浅沙 （ID: 59nFPquI）
第２９話 攻めるのは貴方、守るのは私
「右と左から来ます！ケジョウロウさんは後ろに！」
その言葉を聞き、それぞれ動く。
「ありがとう件！」
再び前を見る。
両腕に黒い羽が生えていて、黒い髪に
黒い和服をした妖怪陰摩羅鬼の瑞樹（みずき）が件を睨む。
「・・・厄介な力だ、その予知能力・・・。」
瑞樹は羽を広げ、件のもとへ行こうとした。
「ッ！？」
体中に紐が絡みつき、動けなくなった。
目の前にはケジョウロウと首無が立っていた。
ケジョウロウの髪は首無の黒弦に絡まり、そのまま瑞樹を
切り裂いた。
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「た、助かりましたお二方ありがとうございます。」
「いいじゃない、仲間なんだし。それより急ぎましょう。」
３人は駆け足でリクオたちのもとへ向かう。