二次創作小説(紙ほか)

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夜明け前、愛してる
日時: 2017/10/14 23:27
名前: 空 (ID: Yv1mgiz3)

テニスの王子様の夢小説です。

全体的に生温かく見守ってくれると嬉しいです。

学校ごちゃまぜ。

Re: 夜明け前、愛してる ( No.9 )
日時: 2017/10/18 21:13
名前: 空 (ID: Mm9jHYga)

横で眠りにつく逢。寝息をたてていた。なんとなく目が覚めてしまった午前3時。

本人曰く、すっぴんらしいが。ただちょっと幼く見えるだけで化粧してるときと違いがよくわからん。

「俺、お前のこともっと知りたい」

宍戸の胸元で身を縮めて眠りにつく逢に、宍戸は自然と逢の頭に手を置いた。あったけーな、体温やべー。

とりあえず、小便。

ベッドから立ち上がると、パジャマのTシャツの袖が握られていて逢に引っ張られているのがわかった。

なんだか尿意が飛んだ。

Re: 夜明け前、愛してる ( No.10 )
日時: 2017/10/18 21:29
名前: 空 (ID: Mm9jHYga)

亮が起きると時計の針は7時を回っていた。

「やべ!遅刻、遅刻、遅刻」

テニス部で朝練があったことを思い出した。朝練は7時から。大遅刻。

洗面所に直行して、冷水で顔面を洗い寝癖はそのままでもいい気がして来た。

ラケバを引っ張り出しリビングへ向かうと、ダイニングには朝食が置いてあった。

そもそも親父が帰ってきた感じはなく、俺一人では肉じゃが、味噌汁、カツ、サラダ、白米は絶対に作れない。ネクタイを結ぶ手を止めてしばらく見ていた。

「遅い」

制服を中途半端に着た逢がリビングのソファーに座っていた。

「朝飯…お前が?」
「遅刻」

いや、単純に嬉しい。シャツをはだけさせて、ビューラーを構える逢に抱きついた。

「つか、その格好えろすぎ」

午前7時半。宍戸家からは徒歩15分で氷帝学園に到着する。

朝礼の8時半までに間に合えばいい。宍戸さんの脳内には、学校に送れなければ良いことと、逢がいてくれて嬉しかったのと、せっかく作ってくれた朝ごはんを他所に逢と1発キメることしか頭になかった。

「学校あるんだけど」
「脱がしていい?」

逢はため息を吐いた。

誰が何考えてるかわかんない。ただ宍戸も体目当てなのかもしれない。いや、きっとそう。

Re: 夜明け前、愛してる ( No.11 )
日時: 2017/10/18 21:53
名前: 空 (ID: Mm9jHYga)

余計なことした。朝飯まで作ってしまった、お節介。

先輩ー!今日放課後暇ですかぁ?

可愛い後輩の橘杏ちゃんからLINEが来ていた。逢と杏ちゃんは中学の先輩後輩。

彼女たちが通ってた不動峰中は地元で一番荒れてた中学なので、名前聞いたら「あ…」ってなるかもしれない。

いいよ

ありがとうございます(可愛い絵文字)
先輩の都合の良き時間ありますか?

4時以降ならいつでも

はーい!場所はどこがいいですか?

割と不動峰中に近いス○バをセッティングして午後5時から会うことにした。

「おい!また校則違反だぞ、後で生徒指導室な」

通称·セクハラハゲ親父の梅野武男(ハゲデブ50代)スカートの丈を校則違反すると、膝頭からスカートの丈の間を木製の定規を当てて長さを測ってくる。

タチが悪いので無視。生徒指導室に呼ばれた時も、キモくて無理。

「やだー!やめてよ!」
「後でお仕置きだぞ」

廊下を行く女子生徒の太ももに定規を当ててくる。

「きめぇ!死ねわ!」
「…え?」
「訴えるぞキモジジイ」

ほかの人が言ってくれて良かった。教室に入った。

「ねぇ、咲本さん」
「あんたまた彼氏略奪かよ?」

お分かりいただけただろうか。

クラスで一番怖い女子の軍団·声がデカくて基本的に先生にタメ語。イケイケを履き違えたスイーツ軍団。

逢は聞こえないふりをして携帯を開いた。

SNSはLINE以外やらないし、やろうと思わない。

自分の顔、出身地を晒して馬鹿みたい。

「どうせ援交やらかしてんでしょー」
「生臭い、アレの臭い〜」

逢は気にしない。どこからそんな噂広がるんだろう。

「テニス部に手出したらマジだからネ」

「んぁ?」

居眠り中のクラスにただ一人のテニス部が顔を上げるも3秒でまた夢の中。

まぁ、お互い手はだしてるけど。付き合ってるわけじゃないし。

第一、こんな不安定な関係続くわけないじゃん。どうせすぐ人はいなくなる。

常に考えてる、最高の事態と最悪の事態。

最高の事態、最高の事態。

Re: 夜明け前、愛してる ( No.12 )
日時: 2017/10/19 21:43
名前: 空 (ID: Mm9jHYga)

「せんぱーい!遅れました!ごめんなさい!」

ス○バに駆け込んで来た橘杏はセーラー服だった。

「あ、うちのお兄ちゃんが逢先輩のLINE欲しがってるんですけど、どうしたらいいですかね?」

「橘桔平?」

思い出した。転校生で、超頭良くてテニス部の部長だった男子。男子生徒のファンが多かった気が。

「私、橘のことよく知らないし」
「お兄ちゃんは逢先輩に好意があったみたいです」

「知らなかった」
「そうですよね、あの人シャイだから」

「橘って高校どこ入ったの?」
「実沢学院です」

偏差値75の全寮制の男子校である。毎年超難関国立大への進学者数が全国トップクラスで、テニス部が強豪と言われ、まさに文武両道をかなり高いレベルでこなしている。

橘杏の話によると、橘桔平は特待生で入学したためほぼ学費がタダらしい。

妹も頭がいいはずなのだが…

「まぁ、お兄ちゃんのことは氷帝テニス部の皆さんに聞いてみて下さい」

橘杏は席を立ってストロベリー○ラペチーノを2個手に持ってきた。

「私のおごりです!」
「気使わなくていいよ」

私は小さいカップコーヒーを一人で飲んでいた。いくら何でも、中学生に飲み物代で1000円使わせるのが可哀想なので後で何か買ってあげよう。

「先輩!私、アキラと付き合うことにします!」
「神尾?」
「はい、神尾アキラです」

ああアキラくんか。

神尾アキラは橘杏と同級生の男子、引退しているがテニス部である。

橘杏の話だと、神尾は中々可愛いヤツ。ピュアでおバカな中学生だとわかる。単純にいい子。

確か、アキラくんのお姉さんは私の1個上(高2)で、ガチなヤンキーだった。

「アキラに告白されたんです、まだ好きとかわかんないけど一緒にいると楽しいし」
「返事したの?」
「はい!手、つないじゃいました…恋人つなぎです!アキラって見かけによらず、結構がっしりした手なんですよ…」

惚気を聞き交わす逢は、いつもの無表情である。対照的に杏は顔を赤らめてニヤニヤしている。

「ちゅーは?したの?」
「まだですー…」


Re: 夜明け前、愛してる ( No.13 )
日時: 2017/10/22 21:31
名前: 空 (ID: Mm9jHYga)

「なんで朝練来なかったんだよっ」

勢いよく向日岳人にどつかれる。

「寝坊だ、悪かったな」
「今日な慈郎だって朝練来たんだぜ、お前が寝坊とか…えっと…なんだっけか」
「激ダサ、やな?」
「そうそう、それそれ」

今日は、部長と顧問が新人戦の抽選会で部活にいない。よって、1年2年はサボり放題。

氷帝学園高等部テニス部は、人数の少ない2年と半ばスポーツ推薦組1年の宍戸亮、忍足侑士、向日岳人、芥川慈郎、跡部景吾が主体となっている。やはり強いのは跡部で、部長は彼である。

高総体では、跡部がシングルス都優勝。忍足侑士、向日岳人ペアがベスト8。芥川慈郎がシングルスベスト8。宍戸亮、芥川慈郎ペアがベスト16。宍戸はシングルスではベスト32まで残った。一応、中等部からあがってきた5人は、新人戦でシード。

団体戦では都3位。

強豪校の名に等しく、特待生も毎年多く入ってくる。その中でもやはり氷帝組は色々な意味で目立つ。

「なぁ今度、俺の従兄弟来んねん」
「謙也ー?」
「丸井くんはぁ?」
「練習来んねんて、来週の」


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